今村翔吾のレビュー一覧

  • ひゃっか!

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    歴史小説で確固たる地位を築いている今村翔吾だが、現代小説、それも青春ものでもこんなに素晴らしい作品を生み出せるのかと感嘆してしまう。
    これまで知らなかった華道という熱い世界があることを教えてもらった。
    そしてそこに大衆演劇、江戸時代なども組み合わせてくるあたりも心憎い。
    願わくば、このような青春小説を自身が青春を謳歌していた頃に読んでみたかった。
    きっと、今の年齢で読んで感じたものとは違う感想を抱いたことだろう。

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    2025年05月01日
  • 夢胡蝶――羽州ぼろ鳶組

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    シリーズ6作目。今回の舞台は吉原。吉原のルールや隠語に戸惑う源吾。中でも火事が起きても消火しない吉原火消に怒りが込み上げるが、そこにも吉原ならではの理由が。今回は主役の彦弥がかっこよすぎる。

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    2025年04月30日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    ネタバレ

    とても良かった。
    石田三成は、元々日本史の授業で名前を聞いたことがある程度だったが、とても好きになった。

    まず、小姓組の絆が良かった。
    若い頃の青い日々やかけがえのない仲間、大人になって立場やプライド、背負うべきものが増え昔のように会えないもどかしさ、大人になってしまった寂しさ、それでもどこかで繋がっている絆など、色んなことを感じた。

    そして佐吉の真っ直ぐで信念を持ち続ける生き方、深い深い慈愛は、とてもかっこいい。
    佐吉のように、大人になって持つべきものが増えても、若い頃の情熱や真っ直ぐさを捨てないようにしたいと思った。

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    2025年04月27日
  • 幸村を討て

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    この方の小説、もちろん読み始める前からただの歴史小説ではないと期待はしていたが超えてきた。
    ミステリー、戦記、愛情の物語が盛り込まれさまざまな視点や思惑が入り混じる層の厚い展開。
    めちゃくちゃに贅沢な時間を過ごす事ができた。

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    2025年04月26日
  • 冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業

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    ネタバレ

    2025/4/17
    泣いちゃった。
    娘との会話のとこが始まった時、あまりにもドラマチックでやり過ぎじゃね?っていう私の中の一部の意見も読んでるうちに端っこにぎゅうぎゅうに押しつぶされた。
    横で泣いてる平九郎にやられた。
    田沼意次が敵の敵だから頼もしいね。
    このシリーズではいったんスッキリ勝って欲しい。

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    2025年04月26日
  • 幸村を討て

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    視点を変えながらも少しずつ進んでく物語。
    長編なのに長さを全く感じさせない。
    そして、トリップしたような…その場にいるような感覚です。
    しっかりと歴史モノのしっかりとミステリー。
    もう…最高でした!

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    2025年04月24日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    じんかんで得られたあの読後感は、この本にもあった。
    歴史小説は、かつて夢中になって読んだ司馬遼太郎のように、その作の主人公に肩入れしないという書き方もあれば、山岡荘八のように思い切り主人公贔屓の書き方もある。山岡荘八の後に司馬遼太郎を読んだからか、すごく新鮮に思えたものだけど、この八本目の槍の今村翔吾という人は、山岡荘八寄りだけど、司馬遼太郎のような視点も流れていて、そもそも歴史小説はここ一、二年あまり読んでいなかったのだけど、久しぶりにこんな面白い小説が読めて良かった。

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    2025年04月21日
  • 立つ鳥の舞 くらまし屋稼業

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    ネタバレ

    ついに来た赤也篇めちゃくちゃ良かった…
    これできっと、吉次が菊之丞として舞台に立つ姿を赤也もすがすがしく観ることができるだろうな

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    2025年04月21日
  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組

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    んわああ、最高、最高〜!どんどん胸が熱くなって、ページをめくる手が止められなくなって、おかげで食事や睡眠がおろそかになりかける。火消したちのなんと粋でかっこいいことか。深雪さんも、あまりにもいい女でぎゅんってなった。真に強い人たちを見たような気がしたよ。時代は違えど、前線に立つお仕事に改めて敬意を抱いた。
    それにしても、ほんとうに面白い物語を読ませてくれる。ほんとうに楽しい読書をさせてくれる。ありがとう、今村翔吾〜…!

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    2025年04月19日
  • 童の神

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    ネタバレ

    上洛の唄うシーン「男も女も、老いも若きも、生まれも育ちも、そこは人の作った忌まわしき境は何もなかった。」は、まさに往年の桜暁丸が理想とした世の中であり感動した。

    登場人物や舞台の多さ、漢字や熟語の難しさがあり、読み進めるのに苦労した。アニメ化したら絶対面白い。

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    2025年04月16日
  • 人よ、花よ、 上

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    南北朝時代の楠木正成の息子、多聞丸こと楠木正行の物語。

    読み始めは今ひとつの感があったが、金比羅党との戦いや、特に弁内侍が出てきてからは話が様々に道筋を変えていく。
    登場人物の感情の動きや人物の描写が絶妙であり、次を読まないではいられない上巻の終わり方に下巻への期待が高まる。

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    2025年04月15日
  • 幸村を討て

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    幸村にフォーカスされたドラマや話はよく見たり読んだりしたけども、信之視点での物語は初めてだったから新鮮で、信之の有能さに驚かされた。
    大坂5人衆や、豊臣側の武将の一生にフォーカスしたり、それが真田家の策に結びついたり色々な人生が深く絡みあっていて、気づいたら各武将へ感情移入してしまっていた。
    真田家の絆の強さ、夢に向かってもがく生き様。漢として憧れる。
    タイトルの使い方も上手で素晴らしい。
    無茶苦茶おもろい。

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    2025年04月15日
  • 茜唄(上)

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    誰もが知る史実を「実はこうだったのでは?」というロマン溢れる時代小説です。

    あの平家物語が生み出される経緯を源平合戦の推移と共に、紡ぎ出されています。

    なぜ、平家物語は口伝であったのか。

    なぜ平家物語は「敗者目線」で語られているのか。

    1000年後の我々に託したメッセージを真摯に受け止めることができる一冊です。

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    2025年04月13日
  • 人よ、花よ、 上

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    誰かのために
    散ってよい命などない。

    終わりなき南北朝の戦い。
    その命運を握る楠木正行の
    「願い」は叶うのかーー。
    朝日新聞連載の歴史巨編、
    待望の単行本化!
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    上下巻で4,000円。
    買うの悩みました。苦笑

    ただ、本作の挿画集を購入したときに、
    (今村翔吾事務所発刊で数量限定という言葉に苦笑)
    これは読むしかない!と決意。笑

    本当は今週末に読み切りたかったのですが。
    ひとまず上巻のみ読み終えました。

    南北朝…については教科書で習った記憶はあっても、

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    2025年04月13日
  • 幸村を討て

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    三読め。初読、讀賣新聞オンライン、再読、単行本、そして文庫化を機に三読した。やはり大傑作。大坂の陣を舞台とし、そこで繰り広げられた徳川家康対真田家の奇妙な戦い。大坂城に入った真田幸村は何を意図しているのか、その謎を解いていく。それを戦に関わった人物達の人生を縦糸とし、いくつかのエピソードを横糸として繋げ、壮大で魅力的な一枚の織物に仕立て上げる、その作家の手付きの妙。一人一人の人物を人生をそれぞれ魅力的に構築し、その人生の断片を巧妙に撚り合わせる。超絶技巧。今村祥吾、当代一の歴史時代小説作家だわ。織田有楽斎素敵、鉢屋弥之三郎かっこいい! 南条元忠、後藤又兵衛可哀相、となったところで、それぞれの思

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    2025年04月13日
  • 九紋龍――羽州ぼろ鳶組

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    シリーズ3作目。今回も強敵現るといった感じ。やはりおもしろい。深雪との掛け合いもどんどんおもしろくなり最高。

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    2025年04月11日
  • 夜哭烏――羽州ぼろ鳶組

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    火に立ち向かう男達の熱と涙が心を揺らす物語。
    引き込まれるまま読み終えて、ふと思う。
    シリーズ10作以上の続編がある中で、まだ2作目という幸せ

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    2025年04月10日
  • 戦国武将伝 東日本編

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    竹中半兵衛「完璧なり」。三木城攻略戦で、死の間際、ようやく宿願が叶うところが泣けた。以下引用「人とは不思議なものである。たったそれだけと思えることに一生を賭すことが出来る。他人から見れば、それがどれほど下らないと思えることでもである」

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    2025年04月08日
  • 夢胡蝶――羽州ぼろ鳶組

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     「羽州ぼろ鳶組」シリーズ第6弾です。帯の「吉原、恋する軽業師」となれば、今回の中心はもしやぼろ鳶組一の色男の"あいつ"か! でも「消さない火消」って何? と想像が掻き立てられます。

     舞台は吉原遊郭。最高位の花魁・花菊は、死して吉原牢獄と決別しようとしていたところ、飛び込んできたのがぼろ鳶組の纏番組頭・彦弥でした。
     吉原では相次いで火の手が上がり、付け火と目されていました。吉原火消の依頼を受け、松永源吾、彦弥ら新庄藩火消が事件解決に挑む展開です。

     これまで女好きのチャラい印象の彦弥でしたが、今回はカッコ良すぎます。死を願う花菊から叶えたい夢を聞き、「願いは叶えてや

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    2025年04月06日
  • 秋暮の五人 くらまし屋稼業

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    ネタバレ

    2025/4/5
    生きてる!
    平九郎さんがんばって!
    過去の罪はなかったことにはならないよ。やっぱり。
    冒頭に子供のころの彦弥がでてきてにんまり。

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    2025年04月05日