今村翔吾のレビュー一覧

  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組

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    かつて武家火消の頭領として活躍し、『火喰鳥』の異名を冠した松永源吾。
    ある火事をきっかけに火消を引退し、二度と戻らぬと決めていたが、新庄藩主の命により再度火消頭領として腕を振うことになる。
    初めこそまとまりが無く、青瓢箪揃いの『ぼろ鳶』であったが、壊し屋の寅次郎・纏の彦弥・風読みの星十郎・どこか惚けた頭取並の新之助と信頼できる仲間を集い、数々の現場を乗り越え町人に愛される火消組へと復興していく。

    主要人物たちの葛藤、『狐火』と呼ばれる謎の火付け集団、断片的な情報で変化する町人からの評価、政権争い、源吾の妻・深雪とのすれ違いと絆。
    古典的なストーリー展開だったけれど兎に角熱く、グッとくる台詞が

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    2025年07月05日
  • 人よ、花よ、 下

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    偉大な父を持つ故の苦しさを抱えながら、その父に問いかけながら自分の道を見つけ進んで行く多聞丸。彼を慕う多くの仲間との絆、同じく偉大な父を持つ後村上帝との出会いにより変わる運命。戦の場面では父をも凌ぐ一糸乱れぬ戦いぶり。最後まで清々しい気持ちで読み終えました。

    最後の戦いの地、四條畷では今でも英雄だそうです。

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    2025年07月02日
  • 人よ、花よ、 下

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    ネタバレ

    「俺もまた・・・英雄にされてしまうのかもしれぬな」
    己の気持ちなとあつゆ知らず、勝手に辞世の句でも作られてしまうもしれない。
    昨秋、如意輪寺に行った際に門扉に残された辞世の句を見損なったけど、きっと勝手に作られたものなんだろうな。
    それにつけても、あっさりと切なすぎる最後に呆然。
    2025-030

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    2025年07月01日
  • 塞王の楯 下

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    穴太衆が主人公の小説と聞いて買った本。穴太衆は司馬遼太郎の本で知って興味を持っていたのて。
    戦国の城を守る穴太衆と鉄砲鍛冶の対決、殿様と庶民、などが絡まって、とても面白い小説。

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    2025年07月01日
  • 人よ、花よ、 下

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    上下巻の長編ですが、すらすら読めてページをめくる手が止まらない。
    主人公らの人間臭い苦悩・感情描写が巧みで、ついつい感情移入してしまいます。
    楠木正成ではなく、その息子というのが実にいい題材。
    作り上げられた正成像、を後世の歴史から振り上げられるのではなく、
    同時代を生きた人物たちによってかみ砕いているのが面白い。
    あの有名な「桜井の別れ」さえもバッサリ。

    楠木正行については、その最期をよく知らないままに読んだので、
    クライマックスは手に汗握りました。
    ぜひ大河ドラマにしてほしい。

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    2025年06月28日
  • 九紋龍――羽州ぼろ鳶組

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    3巻目も熱かった!!
    江戸時代の日本人は懐の深い人たちばかり。彼らの火消に対するプライドは信念の深さも感じる。

    い組の頭・辰一と強盗団『千羽一家』との関係性。そして辰一の背中に彫られた龍の刺青。すべてがこの辰一へと伏線回収される流れが、次へと次へとページを捲る。
    終盤の辰一が救助に向かうシーンは人間は自分の命に変わっても人を救いたい。どんなに無謀だったとしても人はなんとしてでも人の命を惜しむことはしない。そういう辰一の生き様に感銘を覚えた。

    あとは源吾を支える深雪の存在を忘れてはいけない…。
    源吾や『ぼろ鳶』のみんなのために(ご飯を作るために)今回も支える良き妻(女天下は参考にさせていただ

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    2025年06月24日
  • 恋大蛇――羽州ぼろ鳶組 幕間

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    今回は外伝的な感じで短編集。どれもよかったが、個人的には2話目、弾馬の恋大蛇が好き。
    やはりこのシリーズにハズレはない。

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    2025年06月23日
  • 茜唄(下)

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     平清盛の四男・知盛は、弟分の教経と共に前線に立つ。知盛は没落に抗いながら熱い思いを未来に託していく。

     下巻は、義仲との戦いを経て、宿敵義経との戦いの駆け引きが中心となり、知盛の戦略眼とともに、義経の優れた戦術眼が見事に描かれていました。

     また、それが義経の戦いの限界であることも理解できました。

     さらに、知盛が描く構想も実現できていれば、歴史は大きく変わっていただろうし、多くの血を流さずに済んだのかもしれないと思うと、一つの歴史の大きな転換点だったと感じました。

     そして、知盛のその熱い願いが「平家物語」を生み出したという推察はとても納得できるものでした。

     そういう意味で、こ

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    2025年06月21日
  • 幸村を討て

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    600ページ近くの分厚さに、読み終わるまでどれだけ時間がかかるかなと思っていたけれど、気づいたらほとんど一気読みしていた。真田幸村あるいは真田家を中心に据えた、戦国武将たちのお話詰め合わせセットってかんじの連絡短編。それぞれのお話に繋がりがあるといえど、ひとつのお話としてどれも文句なしに面白い。だから途中までは個々のお話として楽しんでいたのだけれど、最後にすべてをひとつのお話としてまとめあげてきたな〜と感じてにやけた。散々血で血を洗う戦を描いたあとで、最後は銃も刀も使わない、舌“戦”という答え合わせで締め括るなんて。圧巻。お話としては、南条元忠がすきすぎて悶絶した。
    やっぱり今村翔吾って面白い

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    2025年06月21日
  • 塞王の楯 下

    購入済み

    昭和では書けなかった歴史小説

    弱将が寡兵で守る城塞を、名将が新兵器を携えて大軍で包囲攻略する。果たして、城塞は守り切れるか。この無理ゲー展開を、熱気と疾走感に加え、知的刺激も交えつつ、描く。のめり込むようにイッキ読みした。🏯ところで、戦国乱世の権力者が、自らの命を賭して、民衆の安寧のために戦争を遂行することがあり得るのか。先の大戦の記憶が濃厚な昭和期では、あり得ないという空気感が支配的だったろう。人権意識極薄の戦国期の実像とも乖離している。🏯しかし令和期には、相応のリアリティが認められているもののようだ。現代日本の平和安穏を寿ぐ。🏯

    #アツい

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    2025年06月21日
  • 人よ、花よ、 上

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    ネタバレ

    上下2巻の大作
    楠木正成の嫡男、楠木正行を主人公にした物語
    正行の史実は何も知らなかったが、とてもワクワク読めた。
    活き活きとした人物描写、清々しさなど流石
    著者の作品の中でもかなり上位にくる仕上がり

    終わりなき南北朝の戦い
    その命運を握る楠木正行の「願い」は叶うのか
    不忠と罵られようとお主はお主の道をゆけ

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    2025年06月20日
  • 人よ、花よ、 下

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    南北朝時代もこれで終焉を迎えることとなる!楠木多聞丸こと正行の活躍の物語りそしてその生涯の幕は降りることになる。同時に南北朝時代も!実に物悲しい物語りだ。末永く心に残る物語りだ!

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    2025年06月20日
  • 人よ、花よ、 上

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    歴史上では一番知られている物語りだ。足利尊氏そして楠木正成が登場する更に新田義貞更には後醍醐天皇迄も登場する。その一人一人を取っても一冊の物語りが出来る。そして正成の子息の多聞丸の時代へと時代が変わりその活躍が期待できる。本巻はその物語りの始まりを感じさせて終了下巻へと期待が膨らんで終わりさて明日からは下巻を読むことにしよう!

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    2025年06月20日
  • じんかん

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    久しぶりに読んだ歴史小説がこのじんかんで良かったとつくづく思った。
    今村さんの作品は初めてだったが、私にとっては貴重な読書体験になった。
    人間の愚かさ、醜さ、弱さを痛感する。
    時代が違えど、人の業の深さは計りしれず、立場や環境が変わった途端剥き出しになる。

    九兵衛は死にゆく人々の想いを一人で受け、人の心の弱さに抗い人生を全うする。最期の時ですら心に想う大切な人に馳せていく姿は見事だった。

    世の噂や思い込みで悪人になり得るのは今の時代に通ずる深さがあって、それに流されず、分かる人に分かれば良いと信念を持つ心は見習いたいと心うたれた。

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    2025年06月19日
  • 茜唄(上)

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    主人公の充て方が絶妙で、これが故に史実として結果が分かりきっているにも関わらず、ありきたりのストーリーに落とさず、ついつい読み進めてしまうような仕上がりになっていると思う。登場人物の相関の匠さ、映像に浮かび上がるような合戦描写など著者ならではも発揮された良い作品だと思う。

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    2025年06月19日
  • 茜唄(下)

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    主人公の充て方が絶妙で、これが故に史実として結果が分かりきっているにも関わらず、ありきたりのストーリーに落とさず、ついつい読み進めてしまうような仕上がりになっていると思う。登場人物の相関の匠さ、映像に浮かび上がるような合戦描写など著者ならではも発揮された良い作品だと思う。
    生き残った者として、故人がこの世に確かに存在したことを記して行くために、尚、戦い続ける希子と、全ての戦いが終わり『己たちは何であったのか』が頭によぎる知盛が印象的な読後感だった。

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    2025年06月19日
  • 菩薩花――羽州ぼろ鳶組

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    羽州ぼろ鳶組シリーズ、5作目。

    このシリーズでは悪人が悪人になった経緯に同情してしまうことが多々あるけれど、今作の悪人は分かりやすく悪人。同情の余地なし。

    民を救うため、時には命を擲ってでも消火活動に当たる火消したち。
    消火活動の結果として命を落としてしまうことはあれど、確実に命を落とすと分かっている現場にあえて踏み込んで、命を落とすのは…?
    たとえそれで民が救われたとしても。
    人の命を自分の道具のように扱う悪人には怒りしかなかった。

    良からぬことが起こっていることは分かりつつ、なかなか真相を掴めないぼろ鳶たち。
    彼らが真相を掴もうと奮闘する様には胸が熱くなり、彼らが窮地に立たされた時は

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    2025年06月15日
  • 塞王の楯 下

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    なんとなくは知っていた大津城や穴太衆。関ケ原の戦い前夜の局地戦を描く、さすがの直木賞受賞作。秀忠遅参の功労者、真田の話は有名だが、鳥居城の激戦の陰に隠れ印象が薄かった史実を膨らませ、見事な作品に

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    2025年06月15日
  • 茜唄(上)

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     平清盛の四男・知盛は、弟分の教経と共に前線に立つ。没落に向かう平氏を盛り返すことはできるのか。

     平家物語とその物語が誕生した背景が同時進行で進む展開で、とても奥深い作品でした。

     主人公の知盛という存在は、今まで心にとめたことはなかったのですが、この人物を中心にすることで、平家物語が戦いの記録であり、さらに、人の本質をとらえた作品であるということが強く伝わってきました。

     また、知盛も魅力ある人物として描かれていますが、知盛を支える教経が最強の武士であり、熱い魂を持った好人物として描かれており、この二人の友情に胸が熱くなりました。

     上巻では、源氏との闘いが徐々に本格的になり、義仲

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    2025年06月14日
  • 茜唄(上)

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    どうして今村さんの本は毎回
    「興味も知識もないし…読めるかな」
    と思いつつ読みはじめたハズなのに
    こんなにハマってしまうんだろう。
    早く下巻が読みたい。

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    2025年06月13日