今村翔吾のレビュー一覧
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お江戸の闇に紛れて依頼人を『くらます』裏稼業、くらまし屋シリーズの第三弾。手に汗握るアクションが連続する時代小説です。
今回の依頼人は病を患い、余命いくばくもない希代の本草家、阿部将翁。薬草にも毒にも通じ、お上の生死すらその手にすることができるほどの知識を修めた将翁は、その知識の流出を恐れた幕府によって厳しい管理の下におかれていた。己の命が残り少ないことを理解し、遠き日に交わした約束を死ぬ前にどうしても果たしたいと願った彼は、『くらまし屋』に依頼をかける。しかし、望んだ期日を前に、幕府は彼を高尾山へと監禁してしまう。『くらまし屋』は無事彼の望みを叶えることができるのか。
今作では、平 -
購入済み
本年の春に「天・地・人」を一括で購入し、所謂積読(?)状態でした。読み始めると面白く、「天・地・人」と一気読みしました。久し振りに、ワクワクと読める本でしたし、人の生き方を考えさせてくれました。「人」で終わりと思って読み始めましたが、終りでない!
次の巻を待ち遠しく思っていました。8月に「神」が発売となり、急いで購入しないと思っています。
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まつり」とは、「祭」ではなくて「政」 五葉とは秀吉の行った5大イベント(ひょっとしたら五奉行のことかも) 。例えば北野大茶会 突然2ヶ月後に秀吉を主人として1日1000人の大茶会を10日間行うとの命 社会の時間「フーン」と流し聞いたのだが、よくよく考えてみると、大変な事業である。今で言えば「園遊会」や「桜を見る会」を新規事業として2ヶ月後に行うようなもの。誰を茶頭に、1000の茶器をどこから、茶室の様相は 633ページにわたる大作だが、ワクワクハラハラの展開で読後感最高。
今村翔吾は「斎王の盾」で直木賞受賞。令和7年3月30日のフジテレビ「ボクらの時代」にも出演。 -
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「太平記」における、いわゆる南北朝時代の
クライマックスでもある楠木正成
の湊川の戦いの後を描いた作品です。
正成の子である正行(まさつら)が、
足利尊氏の北朝側に付こうと考えていたところ、
数奇な運命により南朝側として戦うことになる
過程を追っています。
上巻は戦ではなく奸計によって命の危険に
さらされた南朝の帝を救おうとするところまで。
下巻は帝の民を思う心に胸を打たれ、
南朝として北朝にある程度の打撃を与えることが
できれば早い段階で和睦がかない、
戦を終わらせることができると考え、
南朝として戦うことを決意する。
ここまでは史実通りです。
そして結果が史実と変わらないのが今村 -
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ネタバレ【茜唄】 今村 翔吾 著
平家物語を久しぶりに読みました。平清盛亡き後、棟梁・平宗盛を補佐し、実質的に平家を取り仕切った四男で知将・平知盛と、武勇に優れた従兄弟の平経盛を軸に平家物語を復活させています。上巻後半の木曾義仲、下巻の「一の谷の戦」に始まる源義経らとの戦などは圧巻です。描写は、まさにその場にいるようで鮮やか。義経の物語が多いなか、平家側からどう見えたかもわかってとても興味深かったです。
著者の考察として面白かった点は、清盛が源頼朝を殺害しなかったのは、奥州・藤原秀衡、関東・源頼朝、西国・平家による「天下三分の計」によって均衡を図ろうとしたというもの。また、歴史は勝者の論理で書