今村翔吾のレビュー一覧
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襲大鳳上下巻の華やかさとはまた違う、源吾たちの父、重内や謙八たちによるZERO物語。
黄金雛を襲大鳳よりも前に読みたかったという評価を見たが、私は襲大鳳上下巻からの黄金雛だからこそ心に残り刺さるのだと感じた。
なんならここにこのストーリーを持ってきた今村翔吾が天才です。
源吾や勘九郎が言っていた若手を守り育てる気概はこの父親や師匠から受け継いだものだったんだと深く深く沁みる。
林大学の火事で重内が命を落とすことがわかっているから源吾と重内の親子のやり取りが切なくて苦しい。最後は嗚咽を漏らすほど泣いてしまった。
子を想う父の姿、不器用ながら火消しの仕事に誇りを持ち名誉より目の前の炎と戦った重内の生き様に涙腺崩壊。
若かりし頃の源吾や勘九郎たちの熱血漢や仲間と無茶する姿も微笑ましかったが内記のリアルを描いてくれたことにも感謝。
誰も嫌いになれない描き方をしてくれました。
全シリーズ通して1番良かった作品でした。 -
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ネタバレ予想以上に面白くて、二日三日で読み終わってしまった。
戦国時代という、武士が主役かのように思われる時代を石垣職人という新しい視点から描いている。武士、城主、石垣職人、武器職人、そして住民。同じ時代を生きた各々にそれぞれの信念があり、一つの幕を形成している。誰が正しいとか正しくないとかそんな話ではなく、それぞれの想いを懸けて矛と盾がぶつかり合う様は、各々の全身全霊、命を懸けた真のかっこよさを内に湛えている気がした。
大津城を全員が一丸となって守り抜こうとする様は、キングダムの合従軍編さながら。何者にも砕けない絶壁 最強の盾 は、塞王の作った石垣でさえも完成にはあと一歩足りない。城を、城主を、住民を守ろうとするそれぞれの気持ちが一丸となって、初めて最強の盾は成し得るのだ。
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「塞王の盾」「幸村を討て」に続いて3作目の今村翔吾さんの作品。物語の力がすごくて、心に刻まれた。泣いた。まず、童が子供ではなく奴隷という意味だったことを知らなかったし、雅なイメージのある平安時代に人外の者として迫害された人々がいたことも知らなかった。京の権力の外で、鬼や土蜘蛛、人外と差別されて、蔑まれながらも、国家権力にあらがった人たちに今村翔吾さんが光を当ててくれて千年後の現代に蘇らせてくれて、その物語を読めて本当に良かった。愛宕山に酒呑童子のお詣りに行きたい。
平安時代の差別は苛烈で暴力的で、あまりに哀しすぎて読み進めるのがつらかった。見て見ぬふりしたり社会の底辺に組み込むとかじゃなく、本気で皆殺しにしようとしてくる苛烈さが、すっごい哀しくて本当にショックだった...(泣)
白村江の戦いについて触れられていて火の鳥太陽編の犬上宿禰や妖怪たちの戦争のことを思い起こしたりした。これからは鬼の伝説を聞くたびに、鬼滅の刃を観ても、鬼側の味方になってしまいそう。畝傍山(うねびやま)や大江山に行って無もなき童たちに花を手向けたい。
渡辺綱や坂田金時のような朝廷側の武将との心の交流が素敵だった。 -
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ネタバレ単なるハウツー本とは一線を画し、非常におもしろかった。
今村氏の言う通り、作家に限らず、全ビジネスパーソンに通ずる内容であった。
この本はタイトルにあるように、執筆して本を作って売り、生計を立てていくためのものである。
甘いことは一切書かれておらず、極めて現実的で、作家として生き残っていくための、再現性の高い内容がおさめられている。
あまりにも読みやすかったため、購入してすぐに読み終わった。
目次の大枠は次の通り。
第一章
作家になる方法
第二章
作家で食っていく方法
第三章
売れる小説を書く方法
第四章
これから生き残る方法
読み終えて、特に印象に残ったのが次の3つだ。
①圧倒的な量を強調
作家で食べていきたいのであれば、読書量がマスト。それから、執筆量とスピードも重要。
今村氏が言うには、質を上げていくために絶対的な量が前提となるとのこと。
これは、作家に限らず、どの職業にもあてはまるのではないだろうか。
量をこなしていくなかで、次第にわかってくること、身につけられるスキルがあるのは、読者の私も身をもって経験済で共感できた。
②テーマの見つけ方
執筆テーマの設定の仕方で、売れるか、売れないかが決まる。
今村氏は連想ゲームをすることで、売れるテーマを見つけられると述べている。
目に映るどんなものでもいいから、連想ゲームのように深掘りしていく。
例えば、本書のレーベルを用いた連想ゲームは次のようになる。
SB新書というレーベルから出ている。
→SBってなに?
→ソフトバンクの略かぁ。ソフトバンクってなんの会社?
→携帯が有名。要するに通信。ところで、通信ってなに?
→遠くの人に伝えること。みんな通信速度を気にするのはなぜ?
→速さが気になるのか。手紙の時代からチャットの現代まで、コミュニケーションの歴史は、とにかく1日でも、1秒でもはやくを追い求めてきた歴史だ。
→こんなにも、人は、速く、遠くと繋がりたいのはなぜ?
→危機を伝えるため? それとも、仲良くなりたいため?
このように、連想ゲームを進めることで、問題意識が普遍的なテーマを導き出してくれるというわけだ。
いつでも、どこでも、脳内でできるので、ぜひお試しあれ。
③五感の使い方
文章は、映像作品とちがい、五感をフルで表現に落とし込める。
ところが、文章表現に注目すると、五感の中でも、視覚や聴覚に頼りすぎなケースが多々あってもったいないというのだ。
今村氏は、キャラクターが燃え盛る家屋に突っ込むシーンの事例を取り上げている。
もし、あなたが作家なら、どのように表現するだろうか?
よくあるのは、燃える炎の勢いを書き連ねるケース。
次に書きがちなのが、パチパチと木が鳴っている音。
著者は、他の感覚も交えて書いた方が立体感が出ると主張する。
「肌を針で刺したような痛み」
「得体の知れない臭いがした。何が燃えている」
「息を吸うだけでも炭の味が口の中に広がる」
流石、今を走る作家とあって、具体例もわかりやすく説得力に富んでいた。
私の感想を読んで、少しでも気になった方は、すぐに手に取っていただくことをおすすめする。
私は満足度が高く、1045円がとても安く感じた。
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シリーズ7作目にしてくらまし屋の一人である赤也回(あらすじとは?)
舞台関連はあまり興味ないので前半少し話に入り込めなかったけど、後半はグイグイ引き込まれる(毎回言ってる笑)
それにしても、平さんは毎回カッコいいねぇ。→
赤也がくらまし屋になったエピソードも良いし、それが今回の事件と繋がるのがまた良き……あと、阿久多……いい仕事しやがるじゃねぇか……となったり。前回の炙り屋もやけど、敵キャラが憎めないのがこれまた良き……もう完全に少年漫画……
くらまし屋側としては色々話が進んでいるんだけど→
平九郎個人の、このシリーズのキモとなる物語は停滞を続けているので、そろそろ次で動くのかな?とワクワクしつつ8巻行くぞー!!