今村翔吾のレビュー一覧
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シリーズ5作目。これまでの中で一番好きかもしれない。
本作は少しミステリ要素が強く、序盤はミスリードで黒幕を隠すようなストーリー展開。与市が登場した時に過去作での登場を微かに覚えていたこともあり、彼が悪人となる可能性は低いと思っていたが、やはりその通り気持ちの良い男だった。一方で番付の火消たちは癖...続きを読むPosted by ブクログ -
毎度ですが、このシリーズを読むたびに、心を震わせてくれます。今の世にも通じる理不尽、それに立ち向かう人々。心の垢を落としてくれる本です!Posted by ブクログ
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回想の描写と現在進行形の火付けの事件が、交互に進むスリル。回想の主体の秀助の心の哀しみが、切々と謳いあげられる。大事なものを人に奪われるから狂うし、でも、それで他人を傷つけることは、自分が大切にしているものを人から奪うことであって、それでもそんな自分に大切なものを思い出させてくれるのも他人であって。...続きを読むPosted by ブクログ
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第1部完。
各々の思惑が錯綜していたが一応の決着を見せた。一橋と田沼のパワーバランスは変わらなかったが、火消連合が一橋の狙いを火事ごと打ち消したことに溜飲が下がる思いをした。
個人的には菩薩花でぼろ鳶組とやりあった新藤内記を推せるようになった話だった。Posted by ブクログ -
本シリーズ一作目の「火喰鳥」で江戸を騒がせた「狐火」の残滓を追う源吾たち。
めまぐるしく、息つく間もなく場面が展開されていき「狐火」の物語は幕を下ろした。
最終的には火消たちに救われた秀助の想いが涙を誘った。Posted by ブクログ -
面白い。大きく話が動いてきた。今はない盗賊の一味の瓦解の顛末。それに関わる人の怨みをはらす炙屋。そしてとうとう平九郎の大事な人、初音が登場。すぐ続きを読むよ。Posted by ブクログ
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くらまし屋の仲間・赤也の秘められた過去に渦巻く陰謀。平九郎たちは、仲間のために命を賭して戦う。くらまし屋稼業シリーズ第7弾。
今回は、仲間の赤也の過去を軸に敵味方が入り乱れての物語が展開し、ページをめくる手が止まりませんでした。
敵には、凄腕の奉行とともに、新たな最強の刺客も登場し、クライ...続きを読むPosted by ブクログ