今村翔吾のレビュー一覧

  • 童の神

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    平安時代、人と鬼との長年に渡る戦いを描く時代小説にして、2018年の直木賞候補作品。

    当時の直木賞審査員の宮部みゆきさん曰く、「まつろわぬ者たちが自由を求めて戦い抜く平安版『ワンピース』」との通り、少年マンガばりの熱量でした。

    異なる者たちの共生というテーマ、思いや失われつつある技術の継承など、現代に通じるものもあり、中には当然足を引きずる者もいて、改革の難しさを改めて感じました。

    450ページ近くの文章量ですが、夢中で読めて、
    年末の旅行の相棒として楽しませてもらいました。

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    2025年01月05日
  • 恋大蛇――羽州ぼろ鳶組 幕間

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    ネタバレ

    2024/12/26
    今年の締めくくりは当然これでしょう。
    ぼろ鳶最高やった。もっと書いて欲しい。
    3話の短編。
    偽名で暮らしてる島流しの彼は誰やろう。
    記憶力のいい人ならすぐ思い当たるんやろうけど、私は記憶力も予測力もないとてもいいお客さんなので、明らかにされたときは「転!!」って叫んだものね。
    表題作は弾馬の話。弾馬結婚するってよ。ひゅーひゅー。
    3作目は黄金の世代が不在の江戸のお話。
    次世代は地味だけどいい仕事するんですよ。
    どれも面白くて大満足。
    私ずっとこのシリーズ読んでたいんですけど。

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    2025年01月05日
  • 海を破る者

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    時は鎌倉、大事変の元寇
    またまた、「そんな人物がいたんだ」と言うところを取り上げ、著者流に盛りつけた逸品
    すごく良かったです

    現代も広い視野を持って寛容な社会であればと、思わずには・・・

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    2025年01月05日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    初めて読んだ歴史小説。
    戦国も歴史もゼロベースの興味と知識で、読破できる自信もゼロで読みました。
    今村翔吾さん、すごいです。
    あっという間に引き込まれ、手が止まらない。
    後半は涙が止まらない。
    私が戦国武将の世界観にどっぷりハマるきっかけになった1冊です。
    武将の名前と幼名がなかなか一致しないので、ネットで検索して照らし合わせながら読みました。

    どの角度から見るかによって、悪人にも善人にも捉えられるのが歴史ものの面白さだと思うのですが、ここに出てくる8人の武将たちの人となりは、このあと戦国小説や大河ドラマを見るにあたって「基準点」となった気がします。

    この小説から戦国好きが始まったので、好

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    2025年01月02日
  • じんかん

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    ネタバレ

    一年の終わりに人間を深く考えさせられる作品に
    出会えて満足である、語り部が信長という無駄に
    豪華な状況は奇をてらったものではなく、松永久
    秀と信長の共通する「人間が意に沿わぬ運命に流
    される事に抗う(特に神仏が仮想敵)」魂の形

    寺社など人に善悪を吹き込む最たるもの(作中)
    自分を善と思えば容赦なく悪を叩く、現在のSNS
    に繋がる気持ちで読んでいた

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    2024年12月28日
  • 恋大蛇――羽州ぼろ鳶組 幕間

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    羽州ぼろ鳶シリーズ。3作からなるスピンオフ短編集。
    どの話も火消しの熱き男たちの話で胸踊る。
    どのキャラクターも個性豊かで感情が入り込んでしまう。

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    2024年12月26日
  • ひゃっか!

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    ほとばしるほどに青春小説。今村翔吾らしい魅力あるキャラクターたちと、もどかしい高校生男女の関係性の変化が実に読んでいて楽しい。
    華道がテーマだが、主題に置かれているのが観客の前でパフォーマンス的に華道をおこなうイベントなので見せ場も多く、読んでいてワクワクする。エンタメの良さが纏まった作品。

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    2024年12月22日
  • 教養としての歴史小説

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    歴史小説愛溢れる著者による、歴史小説・時代小説の楽しみ方を様々な角度から掘り下げた本でした。

    歴史に興味を持ってくれるなら、入り口はゲームでもアニメでもありがたい、という著者。
    本書も、普段はビジネス書や自己啓発書しか読まないサラリーマンにも興味を持ってもらえるよう、ビジネスにも役立つ、人生にも役立つ、と連呼し、タイトルにも流行りの「教養」をつけてターゲット層を広げています。もちろん歴史小説を読みなれていない人が戸惑わないための工夫も随所にみられ、著者の熱さと心意気が伝わり、非常に応援したくなる本でした。

    私自身は歴史小説も時代小説も好きですし、面白さも(人生の)お役立ち度も理解しているつ

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    2024年12月21日
  • 童の神

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    ネタバレ

    リハックで著者が出ていたのをきっかけに手に取り読んでみた。
    鬼=悪。そう植え付けられて育ってきたのは僕だけじゃないはず。
    鬼は退治されるものとして当たり前に教わり何一つ疑問を持たずここまで生きていたが、
    その裏側では、鬼と呼ばれた虐げられた者たちもこの国でかつて生きて、自分たちの一族、場所を守るために命を燃やし懸命に生きていた。。。

    そんなことをこの本を読むまで考えたこともなかったし、知らなかった。
    この本の時代の中を生きる京の町の麓で生活をしている村人Aと自分は何も変わらない。
    あそこには鬼がいると言われれば虐げる様に僕も眺めていたんだと思うと、
    僕の人生、きちんと知りもせず差別したり偏見

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    2024年12月13日
  • じんかん

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ良かった…!!!最初は分厚いな〜と思ってたけど、読み出したら手が止まらなくなってすぐ読み終わってしまった。松永久秀については、確かに悪人という面が有名だし、そういうふうに描かれるところが多いと思うけど、こうして見るとひとつの意思を貫き通そうとしたんだな。
    歴史をなぞっていくと、確かに何かの意思で足を引っ張られるような、という分岐点が必ずあって、後世の現代から見るとそこが歴史の面白いところではあるのだけど、当時何かを成し遂げようとしていた側からすればたまらないよな。
    織田信長の語りという面も良かった。こういう歴史小説はもっと読んでみたい。

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    2024年12月03日
  • イクサガミ 人

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    最終巻!じゃない!?

    天の巻、地の巻ときて、人の巻がくれば当然最終巻だと思うじゃないですか?
    やった!待ちに待った最終巻だー、でも終わっちゃうの寂しいなって思ってたのでこれで良かった、、のか笑

    物語は相変わらずたくさんの強者が入り交じりゴチャゴチャと進みます
    人が多すぎて、史実も混ざっててちょっと混乱気味かも

    次巻が出たらまた天の巻から読み直します

    #アツい #ドキドキハラハラ #エモい

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    2024年11月29日
  • カンギバンカ(2)

    匿名

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    今村翔吾さんの「じんかん」コミカライズ2巻目。

    多聞丸の団が返り討ちにされて、逃げ延び夢を託された九兵衛は、残った甚助と日夏を先に行かせ、仲間を売った梟を屠る。
    「人とは何だ。人の世とは何だ」との疑問を抱く。

    その後本山寺に身を寄せるが、和尚宗慶の対応に、以前いた寺が人買いをやっていたことを思い出し、信じきれない九兵衛。
    宗慶もまた、九兵衛を間者と疑っていた。

    果たして宗慶は幕府の手のものに襲われ毒に侵される。宗慶を救うべく、九兵衛と甚助は京に出向き、曲直瀬一渓を連れ帰るが、
    道中一渓が女を寝とったとして襲われるのに巻き込まれる。

    なんとか寺に帰り着いた九兵衛と甚助は、本山寺を支援して

    #アツい #ダーク

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    2024年11月27日
  • カンギバンカ(1)

    匿名

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    今村翔吾さんの小説「じんかん」のコミカライズ。
    孤児の九兵衛と甚助が、人買いに売られるところを多聞丸の少年窃盗団に救われ、仲間になる。
    多聞丸は仲間とともに「くに」を造る夢を語るが、「最後の仕事」と決めた襲撃で壊滅。
    九兵衛と甚助、日夏と梟が辛くも逃げ延びるが・・・というところまで。

    凄惨なシーンの連続だけど、絵がきれい。
    小説を読んだ時に、美少年と書かれていた九兵衛、ああ、こうだったらいいなと思っていた感じでよかった。
    続感も楽しみ。

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    2024年11月27日
  • 立つ鳥の舞 くらまし屋稼業

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    いわゆる「エピソードゼロ」で、くらまし屋の「技」担当、赤也の過去が明かされる。
    とは言え、完全な前日譚ではなく、現在と過去が関連づけて描かれており、本編のストーリーも進むので、一粒で二度と美味しい構成になっている。
    だらしない面が描かれがちで、さほど好きではなかった赤也が漢を見せてくれたので、次巻以降は感情移入できそうだ。
    「知恵」担当の七瀬の前日譚が描かれるのも楽しみ。

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    2024年11月24日
  • 夢胡蝶――羽州ぼろ鳶組

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    羽州ぼろ鳶組 第6巻。
    今回も面白かったし、最後の方は涙が…。

    このシリーズは登場人物多くて、しかもみんな格好良いんだけど。
    今回活躍する彦弥、めちゃくちゃ格好良い。すごく好き。
    というか、たぶん女子はみんな好きだと思う。
    私もぞっとしてみたい。

    また続きを読むのが楽しみだな。

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    2024年11月21日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    戦国という厳しい時代を描いてるのに清々しい一冊。石田三成は全然好きでなかったというか興味もなかったけれど、七本槍各々が語る佐吉は間違いなくこの物語の主人公で家を守ってきたと強く感じられて急に興味が湧いてきた。わたしが生きてる今の時代は佐吉が見通した未来とおんなしかな。

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    2024年11月19日
  • 冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業

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    まさに幕政の中枢である老中をくらませるという派手な4作目。
    困難な依頼をこなすトリッキーなアイディアも、そのなかでの平九郎の大立ち回りも魅力がある。
    虚の首魁もなんとなく見えてきたし、平九郎も心強い後ろ盾を得たので物語の折り返しを感じる。

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    2024年11月19日
  • 塞王の楯 下

    匿名

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    源斎亡き後の石垣職人穴太衆飛田屋を率いる匡介は、関ヶ原合戦の前哨戦となった大津城の戦において、
    4万の西軍を相手に石垣を造り続ける「懸」でで対抗する。

    かたや鉄砲鍛冶職人国友衆の彦九郎は、大筒「雷破」で、匡介の造り続ける石垣を破壊しようとする。

    両者、一歩も引かない攻防の描写に目を離せなかった。

    「源斎は奥義は「技」ではないと言っていた。言葉で伝えても意味がないとも、そしてすでに伝えているとも。
     一つだと何の変哲もない石も、寄せ合い、嚙み合って強固な石垣になる。人もまた同じではないか。
     大名から民まで心一つになった大津城。それこそが、
     --塞王の楯。
     の正体ではないか」

    歴史上

    #感動する #ドキドキハラハラ #アツい

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    2024年11月15日
  • 塞王の楯 上

    匿名

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    一乗谷の戦で両親と妹を失った匡介は、石垣職人の穴太衆飛田屋源斎に拾われ、石積みを中心に石垣造りを学ぶ。
    長じて匡介は、大津城の空堀を水で満たす快挙を成し遂げ、大津城主京極高次と妻お初の信を得る。
    匡介の望みは、強靭な石垣という「楯」によって、戦のない世を造ること。

    それに対して、鉄砲鍛冶職人の国友衆彦九郎は、強力な武器である鉄砲という「矛」を造ることにより
    やはり戦のない世を造りたいという望みを持つ。

    同じ望みを持ちながら、その方途は真逆である二人の直接対決は下巻に持ち越される・・・。

    個人的には、守備を固める匡介の想いの方が好きだなあ。

    それと、なんとなくシュッとした美男という勝手な

    #癒やされる

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    2024年11月15日
  • 童の神

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    ネタバレ

    むかしむかしあるところに…で始まるおとぎ話。
    鬼退治伝説の中に出てくる鬼とは何者か??
    もちろん人である。

    今も昔も変わらぬ戦の様、敵に共感を覚えると戦意は鈍るため、敵は悪党であり敵は鬼である。
    鬼と呼ばれる人たちのシュプレヒコール


    「童」…奴隷、鬼などの人でないもの(京人でないもの)

    「鬼」…おらぬ=おぬ、転じて鬼と字を当てる。おらぬものとして扱われる存在

    「土蜘蛛」…京以外では、山の穴に住む人達も多くいた

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    2024年11月12日