今村翔吾のレビュー一覧

  • 茜唄(下)

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    ネタバレ

    本の表紙の絵が気に入らないとか、もうそんなことはいい。
    平氏も源氏も名前が同じような人物ばっかりっていう愚痴ももう言わない。冒頭から始まる僧侶との琵琶の語り手が誰なんだろうってずっと思っていたらついに来た!
    そこからの感情の流れが一気に押し寄せてきてもう耐えられないっと思った。
    ”祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の~”
    語り手が誰なのかいまだ謎なこの平家物語、誰もが空で詠むことができるほどに学生時代覚えさせられたこの冒頭文。
    勝者によって歴史が歪んで伝えられないよう、今を生きた人を、勝ちも負けもなく歴史に立ち会った人たちをのちの千年後にも残そうとしたこの冒頭を、大戦の中を潜り

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    2024年09月27日
  • 九紋龍――羽州ぼろ鳶組

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     「羽州ぼろ鳶組」シリーズ第3弾です。今回もワクワクが止まらず、充実した読書でした。文句なしの安定した面白さです。火喰鳥・松永源吾の侠気と熱い想い、火消集団の信頼関係と躍動、火事場の臨場感、絡む事件、そして源吾の妻・深雪の存在の大きさ‥‥。言うことありません。

     今回の新庄藩火消に降りかかる苦難は、まさに内憂外患の様相を呈していました。大きなキーポイントが次の3つでしょう。
 火付をした隙に、家の者を皆殺しにして盗みを働く手口の凶悪な盗賊団・千羽一家が江戸に現れる。
     ところが、最強の町火消・九紋龍の辰一が率いる「に組」が火事場に乱入、野次馬を皆捕らえる暴挙に出て、ぼろ鳶組も散々な目に遭わさ

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    2024年09月27日
  • 茜唄(下)

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    滅びへ繋がる終わりが分かっているだけに辛い下巻
    しかし 後半に史実にはない あっと驚く創作が挿入される

    救われた

    この挿入部分で
    辛いはずの主人公の人生が 光輝いた

    平家は敗れて滅んだのではない
    平家こそ 勝者なのだ

    #大河ドラマ以降 義経の人物像が変人・天才になりつつあるが 本当はどうだったのだろうか

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    2024年09月26日
  • 冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業

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    今回のくらまし屋は比較的平和に物語が進み、そしてこれまで以上にハッピーエンドな構成だったため非常に心地よく読めました。
    そして、徐々に明らかになるくらまし屋一味の素性がかなり克明になってきて次回作への期待も高まります。

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    2024年09月21日
  • 狐花火――羽州ぼろ鳶組

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     羽州ぼろ鳶組の7巻。結構来たなあ。
     この巻は、これまでの総括的なお話。1巻からの登場人物が次々と登場するオールスター状態で、下手人も1巻の秀助がまだ生きているんじゃないか、という流れ。
     それぞれの成長、火消しの制度の整備、新たな登場人物、次巻への伏線。色々と入ってるけれど、とりあえず、ここで一回まとめてみました、と。次からのお話はこの角度でいきます、と。
     次巻以降もますます楽しみ。

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    2024年09月06日
  • 秋暮の五人 くらまし屋稼業

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    くらまし屋シリーズ4作目。

    いよいよ登場人物の素性が明るみに出てきました。
    その関係性の繋ぎ方のうまいこと。
    一つや二つではない糸の張り巡らせ方に脱帽です。
    今作のメインの事件の犯人は早々に想像がついてしまいましたが、そんなのは大したことがないくらいに、複雑な伏線回収に感動しました。

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    2024年08月31日
  • 茜唄(上)

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    平家が滅んだものと知りながら読む平家主役の物語は、知盛を知れば知るほど、好きになればなるほど、辛くなってしまう。知盛の優れた戦略に対し、それを上回る切り返しで勝利を重ねる義経。彼らに心酔する教経と弁慶。どす黒い後白河法皇と、それを上回る頼朝。それぞれの性格や思惑が絡まってねじれて、勝ち負けだけでなく、それをどう受け入れるかまでを丁寧に描いている。

    知盛が京都に義経を訪ねていくシーンがとても好きだ。昔助けた貴族のご婦人を通じて、天敵とも言える後白河法皇と直接交渉し、義経に邂逅する。それぞれの人物が頭脳を巧みに働かせて小気味いい。戦にかけて天才的な義経が、自らの命を狙う頼朝の意図には全く気づかな

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    2024年08月25日
  • ひゃっか!

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    今村翔吾さんの作品を初めて読みました。歴史小説はハードルが高い…と思っていたところに見つけた現代高校生が主役の小説!しかも著者サイン本を手にできたのです✨
    面白くてひきこまれてどんどん読んでしまいました。青春だ〜!ありありと舞台の様子が目に浮かびました。

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    2024年08月25日
  • 襲大鳳(下)――羽州ぼろ鳶組

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    オールキャストで挑む一橋屋敷火災

    本作がシリーズ11作目に当たるのだが1作目からの各々の歴史を思い出しながら読みました。
    それぞれのキャストにのめり込むようなエピソードがあり知らぬ間に推しのキャラなどもできている中での本作。
    江戸火消しオールスターでの炎との戦い!
    これが面白くないはずがない。
    江戸火消しの心意気が全て詰め込まれています。

    この話で一応シーズン1完結になる。次作を強く期待してます!

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    2024年08月17日
  • 海を破る者

    購入済み

    じんわり泣ける

    ひととの情や信じる力
    色々思い出させてくれる作品です

    #泣ける #アツい #深い

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    2024年08月15日
  • 塞王の楯 下

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    関ヶ原の戦いの前に起きた大津城の戦い。

    心優しき城主、京極孝次、その妻お初を守るため
    主人公の匡介は石垣を積み続ける。
    幼いころ、戦で家族を失った経験を胸に
    最強の石垣があれば、戦はなくなると信じて
    壊されても壊されても石垣を積んでいく。
    想いを1つにして戦い抜くラストは、もうずっと泣いていた。
    史実を知っているからこその切なさに苦しくなる
    思いでいたが、私自身も心優しき京極孝次に救われてしまった。

    登場人物たちも熱い人間が多く最高だった。
    匡介の才能を認め跡継ぎに指名する源斎。
    匡介を認めて支えてくれる玲次。

    この2人の匡介に懸ける思いと行動には
    泣いてしまうからもう止めてと思いながら

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    2025年08月28日
  • くらまし屋稼業 1

    匿名

    購入済み

    必殺仕事人かと思いましたが

    タイトルからして、必殺仕事人のようなものかと思いましたが、いい意味で期待を裏切られました。次の号が楽しみです。

    #カッコいい

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    2024年08月13日
  • 童の神

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    まさか酒呑童子を描く物語だと思わなかったので、思わず声が出た。
    文庫版あとがきを読んで、歴史作家ってすげえと唸った。

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    2024年08月12日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    時代小説らしからぬポップさ。
    今村さん恐るべし。
    分厚くて細そうな本がいつも夢中であっという間に終わってしまうマジック。

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    2024年08月11日
  • 玉麒麟――羽州ぼろ鳶組

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    相変わらず期待通りの一冊で、一気読み。ぼろ鳶の副官である鳥越が、火付、拐かしの容疑を受けて姿をけす。これを救おうとする新庄藩は、なぜか幕府から謹慎を申しつけられ、屋敷に押し込まれる。幕府からは鳥越を捉えるべく、火消し全員にお達しが下され、火付盗賊改も出張ってまさに四面楚歌。ぼろ鳶を救うべく馴染みの火消し組が決死の協力をしてくれる他、鬼の平蔵、田沼の助力、大丸の支援など、江戸を二分する争いとなる。今後の動向にも影響ありそうな伏線もあり、次の話が楽しみ。

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    2024年08月07日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    ネタバレ

    石田三成の聡明さ、先見の名、人間らしさが、どれも初めて知ることで、さらに知りたくなった。
    落ちぶれてしまった権平が、落ちた理由を真正面に伝える、彼が理解できることを信じて自分の策を伝える、また信じられた権平はそれを12年もの時をかけて立証する、すべては佐吉の聡明さを証明するため。権平の物語がもっとも刺さった。
    秀吉に仕えた8人の仲間の絆が、成長してそれぞれの事情を生み出してもなお、生き続ける物語だった。

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    2024年08月04日
  • てらこや青義堂 師匠、走る

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    それぞれに鬱憤や問題を抱える問題児たち、ひとりひとりと向き合って、人生を明るくしていく。元忍びという設定も最高に面白い。子どもたちが忍びの真似ごとを(でもかなり高い精度で)するのも面白い。何より元妻の睦月がすっぽりとそこに収まるのが気持ちいい。

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    2024年08月01日
  • 茜唄(下)

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    "一ノ谷の戦い"から"壇ノ浦の戦い"そして、平家が滅亡していく様を描いている。
    が、平家の戦いは、それで終わったわけではない。
    平家最後の戦いが、残っていた。

    歴史は勝者が創り上げて行くもの。
    その物語のなかで、平家は、きっと悪人として、あるいは富貴に溺れた愚者として、散々な姿で後世に伝えられるだろう。
    断じて、それを阻止しなければならない。
    戦いの中で散った者たちは、何のために、何を想って死んでいったのか。そして、生き残った者は如何なる運命を辿ったのか。ありのままを後世に伝える。

    勝者の都合で、物語を書き換えようとしている者がいる。
    決して、そうさ

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    2024年07月31日
  • 茜唄(上)

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    武士、貴族、天皇、上皇。それらの勢力が複雑に入り乱れた時代。
    驕れる平家は久しからず。
    覇を独占していた平家が、清盛死後、衰退していく。
    福原遷都、京都還都、そして、平氏の都落ち、木曽義仲の入京。
    上巻では、
    相国最愛の子『平知盛』を中心に、木曾軍を完敗させた「水島の戦い」までを描く。

    聞き覚えの無い人も、沢山登場するので、名前が覚えられず、相関図を書いたメモを片手に読むので、時間がかかる。

    狡猾な後白河法皇が、どうしても、西田敏行氏と被るのは、2年前の大河の影響か?

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    2024年07月31日
  • 冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業

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    依頼人が老中松平武元と破格の大物で、くらまし屋を阻もうとする側の顔ぶれが自然と豪華になっている。
    具体的には、道中奉行の篠崎瀬兵衛や御庭番頭の曽和一徹が再登場して、誇りと信念、技量を見せつけてくれる。今村作品ではしばしば「尊敬すべき敵」が描かれるが、彼らはまさにそれ。感情移入する人物に迷ってしまう場面多数。
    両陣営の対決に虚が絡む本編の面白さは言わずもがなであったし、森鴎外『舞姫』への返歌を思わせる終幕も素晴らしかった。
    物語が大きく物語が動くことを予感させるエピソードも用意されており、大いに楽しませてもらった。

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    2024年07月24日