今村翔吾のレビュー一覧

  • 襲大鳳(下)――羽州ぼろ鳶組

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    オールキャストで挑む一橋屋敷火災

    本作がシリーズ11作目に当たるのだが1作目からの各々の歴史を思い出しながら読みました。
    それぞれのキャストにのめり込むようなエピソードがあり知らぬ間に推しのキャラなどもできている中での本作。
    江戸火消しオールスターでの炎との戦い!
    これが面白くないはずがない。
    江戸火消しの心意気が全て詰め込まれています。

    この話で一応シーズン1完結になる。次作を強く期待してます!

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    2024年08月17日
  • 海を破る者

    購入済み

    じんわり泣ける

    ひととの情や信じる力
    色々思い出させてくれる作品です

    #深い #泣ける #アツい

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    2024年08月15日
  • 塞王の楯 下

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    関ヶ原の戦いの前に起きた大津城の戦い。

    心優しき城主、京極孝次、その妻お初を守るため
    主人公の匡介は石垣を積み続ける。
    幼いころ、戦で家族を失った経験を胸に
    最強の石垣があれば、戦はなくなると信じて
    壊されても壊されても石垣を積んでいく。
    想いを1つにして戦い抜くラストは、もうずっと泣いていた。
    史実を知っているからこその切なさに苦しくなる
    思いでいたが、私自身も心優しき京極孝次に救われてしまった。

    登場人物たちも熱い人間が多く最高だった。
    匡介の才能を認め跡継ぎに指名する源斎。
    匡介を認めて支えてくれる玲次。

    この2人の匡介に懸ける思いと行動には
    泣いてしまうからもう止めてと思いながら

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    2025年08月28日
  • くらまし屋稼業 1

    匿名

    購入済み

    必殺仕事人かと思いましたが

    タイトルからして、必殺仕事人のようなものかと思いましたが、いい意味で期待を裏切られました。次の号が楽しみです。

    #カッコいい

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    2024年08月13日
  • 童の神

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    まさか酒呑童子を描く物語だと思わなかったので、思わず声が出た。
    文庫版あとがきを読んで、歴史作家ってすげえと唸った。

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    2024年08月12日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    時代小説らしからぬポップさ。
    今村さん恐るべし。
    分厚くて細そうな本がいつも夢中であっという間に終わってしまうマジック。

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    2024年08月11日
  • 玉麒麟――羽州ぼろ鳶組

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    相変わらず期待通りの一冊で、一気読み。ぼろ鳶の副官である鳥越が、火付、拐かしの容疑を受けて姿をけす。これを救おうとする新庄藩は、なぜか幕府から謹慎を申しつけられ、屋敷に押し込まれる。幕府からは鳥越を捉えるべく、火消し全員にお達しが下され、火付盗賊改も出張ってまさに四面楚歌。ぼろ鳶を救うべく馴染みの火消し組が決死の協力をしてくれる他、鬼の平蔵、田沼の助力、大丸の支援など、江戸を二分する争いとなる。今後の動向にも影響ありそうな伏線もあり、次の話が楽しみ。

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    2024年08月07日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    ネタバレ

    石田三成の聡明さ、先見の名、人間らしさが、どれも初めて知ることで、さらに知りたくなった。
    落ちぶれてしまった権平が、落ちた理由を真正面に伝える、彼が理解できることを信じて自分の策を伝える、また信じられた権平はそれを12年もの時をかけて立証する、すべては佐吉の聡明さを証明するため。権平の物語がもっとも刺さった。
    秀吉に仕えた8人の仲間の絆が、成長してそれぞれの事情を生み出してもなお、生き続ける物語だった。

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    2024年08月04日
  • てらこや青義堂 師匠、走る

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    それぞれに鬱憤や問題を抱える問題児たち、ひとりひとりと向き合って、人生を明るくしていく。元忍びという設定も最高に面白い。子どもたちが忍びの真似ごとを(でもかなり高い精度で)するのも面白い。何より元妻の睦月がすっぽりとそこに収まるのが気持ちいい。

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    2024年08月01日
  • 茜唄(下)

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    "一ノ谷の戦い"から"壇ノ浦の戦い"そして、平家が滅亡していく様を描いている。
    が、平家の戦いは、それで終わったわけではない。
    平家最後の戦いが、残っていた。

    歴史は勝者が創り上げて行くもの。
    その物語のなかで、平家は、きっと悪人として、あるいは富貴に溺れた愚者として、散々な姿で後世に伝えられるだろう。
    断じて、それを阻止しなければならない。
    戦いの中で散った者たちは、何のために、何を想って死んでいったのか。そして、生き残った者は如何なる運命を辿ったのか。ありのままを後世に伝える。

    勝者の都合で、物語を書き換えようとしている者がいる。
    決して、そうさ

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    2024年07月31日
  • 茜唄(上)

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    武士、貴族、天皇、上皇。それらの勢力が複雑に入り乱れた時代。
    驕れる平家は久しからず。
    覇を独占していた平家が、清盛死後、衰退していく。
    福原遷都、京都還都、そして、平氏の都落ち、木曽義仲の入京。
    上巻では、
    相国最愛の子『平知盛』を中心に、木曾軍を完敗させた「水島の戦い」までを描く。

    聞き覚えの無い人も、沢山登場するので、名前が覚えられず、相関図を書いたメモを片手に読むので、時間がかかる。

    狡猾な後白河法皇が、どうしても、西田敏行氏と被るのは、2年前の大河の影響か?

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    2024年07月31日
  • 冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業

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    依頼人が老中松平武元と破格の大物で、くらまし屋を阻もうとする側の顔ぶれが自然と豪華になっている。
    具体的には、道中奉行の篠崎瀬兵衛や御庭番頭の曽和一徹が再登場して、誇りと信念、技量を見せつけてくれる。今村作品ではしばしば「尊敬すべき敵」が描かれるが、彼らはまさにそれ。感情移入する人物に迷ってしまう場面多数。
    両陣営の対決に虚が絡む本編の面白さは言わずもがなであったし、森鴎外『舞姫』への返歌を思わせる終幕も素晴らしかった。
    物語が大きく物語が動くことを予感させるエピソードも用意されており、大いに楽しませてもらった。

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    2024年07月24日
  • 狐花火――羽州ぼろ鳶組

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    期待通りの一冊。過去最悪の火付犯が蘇ったかのような家事が相次ぐ中、番付け上位の火消しを狙った闇うちが横行する。黒幕の意図も徐々に明らかになる。完全な悪意、自己満足からのものではなく、目的だけ見れば合理的だが、それが他人を不幸にすることもあり、切なくもあり、恐ろしくもある。これを、時代小説で描き切る作者の力よ。この巻では、これまで登場した名物火消しが数多く登場し、力を合わせる中で解決に向かうのだが、深雪の活躍含め、ヒーロー大集合的な面白さと痛快さがある一方で、市井の人々の悲しさも際立っている。

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    2024年07月19日
  • 風待ちの四傑 くらまし屋稼業

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    火喰鳥シリーズから続く大丸のあの人が残した子どもたちにつながっていて、長いシリーズもののように感じて嬉しい。だんだんと、平九郎が探しているものに近づいていると感じられる。人探しを玄九に依頼できるとなって、これからどう動いていくのか、楽しみ。

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    2024年07月16日
  • 花唄の頃へ くらまし屋稼業

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    どんな依頼者であろうと、仕事は完璧にこなす。下手人の正体、その理由が悲しすぎる。くらまし屋も炙り屋も、仕事はプロとして揺るぎないが、人を見ている。裏切られたお真の心も家も救われてよかった。

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    2024年07月15日
  • 冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業

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    ネタバレ

    老中松平武元の依頼。御庭番の曽和一鉄がその人柄に心酔していく様子が見て取れる。くらませるためのトリックも面白いが、最後、娘と交わした会話、母が残した父への想いが、熱かった。
    一つだけ、私の知識不足からだとは思いつつ、老中は町人のお雪相手とはいえ、結婚を考えるほど真剣交際をしていたにも関わらず、子どもができていたこと。この時代で、この関係性では、あまり婚前交渉をするのがしっくりこなかった。

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    2024年07月15日
  • 立つ鳥の舞 くらまし屋稼業

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    赤也のストーリー。くらまし屋、御庭番、篠崎瀬兵衛、虚と、だんだんと登場人物が増えて絡みも増えてきたし、それぞれの関係性も毎回変化を見せる。阿久多が仕事を断り、舞台を観て涙していたというエピソードがじんときた。

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    2024年07月15日
  • ひゃっか!

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    うぉぉぉお青春!!春乃と貴音がお似合いすぎて、終始ニヤニヤした。ふたりともかわいい。
    さて、このまま続編の3年生編を読……えっ!?ないんですか!?

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    2024年07月09日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    もう一冊、今村翔吾氏の作品です。

    戦国時代の歴史小説で、豊臣秀吉が力を付けて
    頭角を現す場面では必ず出てくる「賤が岳の七
    本槍」。

    加藤清正などの有名な武将が世に知られる契機
    となった戦いです。

    しかし、そこには知られざる八本目の槍が存在
    した、というのが本書の設定です。

    多くの歴史小説では悪役とされる石田三成がそ
    れです

    歴史小説である以上、結果は変わりません。関
    ヶ原の戦いで石田三成は敗れ、討ち取られるの
    はそのままです。

    しかし彼には未来が見えていたのが本書のキモ
    です。

    戦いのない世の中を望み、女性も働くことがで
    きる世の中を望み、武力ではなく経済によって
    世の中が変わる

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    2024年07月10日
  • 夏の戻り船 くらまし屋稼業

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    平九郎の過去が徐々に明らかになるシリーズ第3作。
    今回も一気読みできる面白さでしたが、過去2作より明らかに物語の組み立て、様々な伏線の張り方が秀逸で感心しました。
    前作に続き「羽州ぼろ鳶組」ファンの心をくすぐるシーンが所々に放り込まれていて今村翔吾さんのいやらしさ(褒め言葉)に拍手!

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    2024年07月05日