今村翔吾のレビュー一覧
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羽州ぼろ鳶組シリーズ、2作目。
序章の新之助と彦弥、新之助と深雪のやり取りが面白すぎる。
前作を読んでからだいぶ間が空いてしまったけれど、すぐにこの世界観に引き込まれた。
今作でもある事件が発生。
その影響で火消が火消としての役割を全う出来ない事態に。
それでも消火活動のために掟を破る万組の頭「魁」武蔵、自身の身の危険を顧みず、火の中に飛び込んでいく加賀鳶、ぼろ鳶の姿に胸を打たれた。
特に終盤は迫力があった。
身の危険を感じつつも、下手人を追い詰めようと多勢を相手に一人で立ち向かう新之助。
自身が咎を受けることも厭わず、消火活動のためなら手段を選ばない源吾、武蔵。
二人は周りをも巻き込み -
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おもしろかったーーー!!!まずはこの一言です。
昨年、大河ドラマの「どうする家康」を一気見しており、ちょうどこのあたりの時代の時系列が頭に入っていたのが幸運でした。お恥ずかしい話、ドラマ視聴前は「関ヶ原で家康と戦った相手………はて?」ってレベルだったので、その頃に読んでたらおもしろさ半減だったかも(^^; 最低限の歴史の流れと、石田三成のキャラクター性の知識がある方が楽しめる作品ですね。
この作品の主人公は石田三成。と言っても彼の視点から物語を語るのではなく、幼馴染みの7人それぞれの視点から三成との絡みを描くことで、この作品における三成像を形作っていく手法。7人のエピソードはそれぞれ独立し -
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何の事前情報もなく、読み始めました。
最初、一遍上人が出てきて、上人の話かなぁと思ったら、第二章は、伊予の河野家の話、どうなっていくのかなぁと思っていたら、一遍上人が、伊予の河野家とつながりがある人と続いていく。
そこへ、高麗人、ロシア人と蒙古に滅ぼされた異国の二人が出てくる。
そして、どうも主人公は、承久の乱で没落した河野家の当主、河野六郎通有という展開で、河野家と関わる登場人物の心の変化、エピソードが綴られていく。
蒙古襲来のことは詳しく知らなかったが、異国の二人にかかわる事件も絡めながら、蒙古襲来への対応に苦労する六郎の成長が続いていく。
最後はその戦闘の場面、そして、終章、異国の二人の -
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ご縁をいただき今村翔吾さんの講演会を聴かせていただく予定があり、今回こちらを拝読させていただきました。
今村翔吾さんのことがよくわかる素敵なエッセイでした。
生まれは京都ですが、滋賀に住むことを愛し、本を愛し、ご縁をすごく大切にする方だと感じました。
生い立ち、両親、兄弟、幼少期、転職、出会い、30歳に小説家を目指すようになるまでや直木賞受賞のことなど赤裸々に書かれてある。それはそれは今村翔吾さんの魅力がたっぷり詰まっており、一気にファンになりました。
私は歴史が学生の頃から苦手ですが、湖上の空を拝読させていただいて、今村さんの歴史・時代小説を読みたい欲が突如出てきました!不思議なものです。
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ネタバレ平安時代に「童」と呼ばれ京人から蔑まれていた人たちの、差別なき世の中を熱望し戦って行った人たちの物語。過去の書物から着想を得ており、フィクションではあるものの、歴史書みたいであり、面白かった。
童とは、京人ではない、地方に元から住んでいた人たち。京人に従わないと言う理由で迫害され、鬼や土蜘蛛といった妖の名前を冠せられた人たち。妖の裏にはこのような背景があるのがとても悲しかった。
また、京都での最後の会談に際し、最後まで信じる桜暁丸が格好良かった。自分のせいではないにしろ、これがお前らの結論か、と言われた綱はとっても哀れであった。その心の整理のための放浪なのかもしれないが。
後書きにて作者さん -
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初めて読んだ歴史小説。
戦国も歴史もゼロベースの興味と知識で、読破できる自信もゼロで読みました。
今村翔吾さん、すごいです。
あっという間に引き込まれ、手が止まらない。
後半は涙が止まらない。
私が戦国武将の世界観にどっぷりハマるきっかけになった1冊です。
武将の名前と幼名がなかなか一致しないので、ネットで検索して照らし合わせながら読みました。
どの角度から見るかによって、悪人にも善人にも捉えられるのが歴史ものの面白さだと思うのですが、ここに出てくる8人の武将たちの人となりは、このあと戦国小説や大河ドラマを見るにあたって「基準点」となった気がします。
この小説から戦国好きが始まったので、好 -
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歴史小説愛溢れる著者による、歴史小説・時代小説の楽しみ方を様々な角度から掘り下げた本でした。
歴史に興味を持ってくれるなら、入り口はゲームでもアニメでもありがたい、という著者。
本書も、普段はビジネス書や自己啓発書しか読まないサラリーマンにも興味を持ってもらえるよう、ビジネスにも役立つ、人生にも役立つ、と連呼し、タイトルにも流行りの「教養」をつけてターゲット層を広げています。もちろん歴史小説を読みなれていない人が戸惑わないための工夫も随所にみられ、著者の熱さと心意気が伝わり、非常に応援したくなる本でした。
私自身は歴史小説も時代小説も好きですし、面白さも(人生の)お役立ち度も理解しているつ