あらすじ
「世を、人の心を変えるのだ」「人をあきらめない。それが我々の戦いだ」――平安時代「童」と呼ばれる者たちがいた。彼らは鬼、土蜘蛛……などの恐ろしげな名で呼ばれ、京人(みやこびと)から蔑まれていた。一方、安倍晴明が空前絶後の凶事と断じた日食の最中に、越後で生まれた桜暁丸は、父と故郷を奪った京人に復讐を誓っていた。そして遂に桜暁丸は、童たちと共に朝廷軍に決死の戦いを挑むが――。差別なき世を熱望し、散っていった者たちへの、祈りの詩。
第10回角川春樹小説賞(選考委員 北方謙三、今野敏、角川春樹 大激賞)受賞作にして、第160回直木賞候補作。
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Posted by ブクログ
大江山の鬼退治という童話のような伝説ともなっている話を、リアルでありながらファンタジックに、生き生きと描いた小説。
平安時代。
中央集権が進み、宮中文化が栄えた平安時代は、平和でも安心できる世でもなかった‥?
安和の変が起きた962年に物語は始まります。
京の都にも、ほど近い地域にも、「童」と呼ばれる、朝廷にまつろわぬ者たちがいた。「童」というのは、子供という意味ではなく、鬼、土蜘蛛、夷、滝夜叉、山姥などをまとめて蔑んで呼ぶ言葉。
一方的に蔑む権力者に対抗して、乱が起きたのだが、あえなく鎮圧される。
安倍晴明は、皆既日食を凶事と断じ、ゆえに恩赦が出るように事を運ぶ。じつは童と通じていて、囚われた彼らを救ったのだ。
この年この日、越後で桜暁丸(おうぎまる)が生まれた。父は郡司で、流れ着いた異国の女性との間に子をなしたのだ。夷を差別しない人柄だったが、京に目をつけられてしまう。
桜暁丸は父と故郷を喪い、「花天狗」という盗賊となった。のちの「酒呑童子」この童子という名が子供という意味ではなかったわけです。
跋扈する盗賊や、表には出ずに山で暮らす人々との出会い。
それぞれの強さと意気地、はかなさとしぶとさ。
影に日に活躍する女性たちも魅力的です。
実在する人物も、伝承を思わせる内容も出て来て、その描き方がスピーディで熱っぽく、きらきらと輝くよう。
引き込まれて一気読み。
史実でこれほど大規模な闘いがあったのかどうか。
平安時代については、数字的なことがよくわからないのだが。
赤い血の流れる同じ人間でありながら、秩序になじまないという理由で、否定する。
元はそれぞれ離れた土地で、その土地なりに暮らしていただけなのに。
世の制度が整っていくときに起きる残酷さ。
時代の流れとはまた別な、異なるものを排除する心理。
現代でも、根深く、あちこちで起きている現象のようにも思います。
せめて、極端な差別や争いを起こさない方向へ、進んでいけたらと願うばかり。
2019年初読。2023年、文庫で再読。
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平安時代に「童」と呼ばれ京人から蔑まれていた人たちの、差別なき世の中を熱望し戦って行った人たちの物語。過去の書物から着想を得ており、フィクションではあるものの、歴史書みたいであり、面白かった。
童とは、京人ではない、地方に元から住んでいた人たち。京人に従わないと言う理由で迫害され、鬼や土蜘蛛といった妖の名前を冠せられた人たち。妖の裏にはこのような背景があるのがとても悲しかった。
また、京都での最後の会談に際し、最後まで信じる桜暁丸が格好良かった。自分のせいではないにしろ、これがお前らの結論か、と言われた綱はとっても哀れであった。その心の整理のための放浪なのかもしれないが。
後書きにて作者さんが、この話の前日譚と後日談を描いてくれるとのことでとっても楽しみ。前日譚で、何故このような差別が生まれ、この様な名をつけられ虐げられていたのかをもっと掘り下げて欲しい。
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平安時代、人と鬼との長年に渡る戦いを描く時代小説にして、2018年の直木賞候補作品。
当時の直木賞審査員の宮部みゆきさん曰く、「まつろわぬ者たちが自由を求めて戦い抜く平安版『ワンピース』」との通り、少年マンガばりの熱量でした。
異なる者たちの共生というテーマ、思いや失われつつある技術の継承など、現代に通じるものもあり、中には当然足を引きずる者もいて、改革の難しさを改めて感じました。
450ページ近くの文章量ですが、夢中で読めて、
年末の旅行の相棒として楽しませてもらいました。
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リハックで著者が出ていたのをきっかけに手に取り読んでみた。
鬼=悪。そう植え付けられて育ってきたのは僕だけじゃないはず。
鬼は退治されるものとして当たり前に教わり何一つ疑問を持たずここまで生きていたが、
その裏側では、鬼と呼ばれた虐げられた者たちもこの国でかつて生きて、自分たちの一族、場所を守るために命を燃やし懸命に生きていた。。。
そんなことをこの本を読むまで考えたこともなかったし、知らなかった。
この本の時代の中を生きる京の町の麓で生活をしている村人Aと自分は何も変わらない。
あそこには鬼がいると言われれば虐げる様に僕も眺めていたんだと思うと、
僕の人生、きちんと知りもせず差別したり偏見を持って接したりしてなかったか、と考えさせられる。
きっとしていただろう。
知らないって怖い。
きっと差別が無くなる世界になるためには、もっと相手を知る。周りの評判から評価するのではなくきちんと自分の目で見て聞いて知っていかなくてはいけないと思った。
酒呑童子が大江山の妖怪ではなく、懸命に生きようとした、ただの人間「桜暁丸」であったことを忘れてはいけない。
いつの時代も偏見や差別がなくならないが
いつか無くなると信じて、、、、
まずは自分が変わっていこうと思う。
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むかしむかしあるところに…で始まるおとぎ話。
鬼退治伝説の中に出てくる鬼とは何者か??
もちろん人である。
今も昔も変わらぬ戦の様、敵に共感を覚えると戦意は鈍るため、敵は悪党であり敵は鬼である。
鬼と呼ばれる人たちのシュプレヒコール
「童」…奴隷、鬼などの人でないもの(京人でないもの)
「鬼」…おらぬ=おぬ、転じて鬼と字を当てる。おらぬものとして扱われる存在
「土蜘蛛」…京以外では、山の穴に住む人達も多くいた
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歴史は勝者により作られる。この事を強く考えさせられました。
室町時代に土蜘蛛、鬼等の化物話しが多くありますが、それらは人であり「京人以外は人では無い」という思想から生まれてたんですね。平将門の首が飛ぶ話しもこれと同様に、京人以外を化物扱いとする事で根絶やしにする口実を与える寓話となります。
欧州でも迫害の歴史が多くありましたが、日本でもこれ程の迫害が罷り通る時代があったとは思いもしませんでした。
歴史の裏を書き出し、その者達の抵抗がどれ程過酷だったかを知る事が出来ます。勿論小説としての面白さは十分。オススメです。
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塞翁の盾の前に読むつもりやったけど、予約期限の関係で後回しにした本作を読んで納得。今村翔吾は外したらアカン、フォロー必須の小説家。
日本史の悪役として虐げられてきた化外の人々。ちょっと目線を変えたら彼らこそ被害者、力を持つものに敵視され捕らえられ奴隷とされて忌み嫌われ差別されてきた人々。
「人を分けるな」「人を諦めない」…生まれた場所、地位、性別、趣向、何がどうであっても人は人なのであり、等しく同じく赤い血が流れている。桜暁丸の目指した世の中は千年たった今も達成されてはいないが、それでも俺たちはまだまだ目指していけるはずである。
民俗学や伝承を重層的に構築しなおした設定に難しいテーマを載せている小説だが、痛快でさわやかで少し切ない水滸伝にも通じる名作、個人的には生活圏の山々が舞台となっているのも良かった。
究極の個人主義は無差別社会に通じると思う。俺は俺、お前はお前、必要に応じて連携もするが、基本的にはそれぞれで頑張れ、各々で楽しめ…それでいいじゃないか。
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酒呑童子の話を酒呑童子の側から見たお話。
歴史は勝者が語るものなので、こういうことがあってもおかしくはないなと思うものがあります。
登場人物たちが敵味方含めて魅力的な描き方をされているので(一部そうでない人物もいますが…)ぐいぐい惹きつけられるのですが結末が分かっているだけに読み進めるのが辛かったです。
あとがきを見ると三部作になるらしいので、また出たらきっと読みます!
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泣かされた〜!
歴史において退治される側である桜暁丸が主人公に据えられている時点で結末は分かってはいる。
だけどそれでも読む手が止まらないくらい惹き込まれた。
蔑まれた彼らの生い立ちは誰もが皆辛いものだけど、それぞれの立場故に敵対し苦悩もする。
幸せになってほしいのに、そうさせてくれない史実が悲しい…
Posted by ブクログ
平安時代、朝廷は体制を維持するためのスケープゴートとして、京人に従わない土着の集団を人間以下の存在と蔑称で呼び、数の力を持って征服していた。同じ人間のはずなのに、この理不尽に憤り、抵抗する人たちの物語。
場所は違えど高橋克彦氏の東北シリーズと類似のテーマです。人間性や武力など個人の能力は優れているのに、最後は朝廷側の姑息さと数によって無念の死を遂げてしまうところも歴史である以上は残念ながら変えられませんが、風の陣を呼んだ時の感動が蘇る素晴らしい作品でした。三部作の構想があるとのことなので、続篇も大いに期待します。
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源頼光、渡辺綱が登場し、桜暁丸が酒呑童子だとわかった時点で結末は悲劇であることが知れ、読み進むのが辛かった。語り伝えられている大江山の物語とは違ったラストだったらいいのにな…と少し期待しながら読んでいた。
桜暁丸や仲間たちの覚悟に涙し、桜暁丸の「人を諦めない」という純粋な想いにまた涙。
でも、桜暁丸の夢見た世界は遠い…
この『童の神』は三部作の第一部だそうで。
続編が楽しみだ~。
Posted by ブクログ
凄く面白かった✨
「共に生きる」
読んでいて、涙が溢れてきました
人が人として、生きれない人達がいた時代。差別は、いつの時もある、
1000年前の時を感じながら読みました
時は平安時代、貴族達が蔑む人々、鬼、土蜘蛛と呼ばれる土着民がいた。
その総称を童と呼びます。
その童が、人として、差別なき世を作るため、朝廷軍と戦うおはなし
主人公の桜暁丸のかっこよさはもちろんの事こと、皐月、袴垂、晴明、鞠人の息子達のかっこいい事ったら、胸が熱くなりました
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朔の日に朧月
は、合っているのか…?
それだけが気になりました。
感想としては面白かった!!
直木賞作家さんとはしらず、『鬼を切った渡辺綱』の話が読みたくて検索してたら辿り着きました。
各ゲームのキャラクターが頭をよぎったりもしますが、史実か、創作か、どちらにしても勉強になったなと思う。
昼休みや帰りのバスで読みながら泣きそうになったりもしました。
全3部作にする、とあとがきに書いてあったので楽しみに待ちたいと思います。はやめに。お願いします。
読んでよかったです。
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時代小説好きなおかーちゃんが
読むかもしんないなー
って買っておいた本
子供の神様が大活躍する
ファンタジー
そう思ってたのに
ぜんぜん違った
びっくり
胸アツだし
いろいろ考えたし
滾ったから
星は5つ
Posted by ブクログ
これは、おもしろい!
文庫のあとがきが、またいいです。書かされた小説なんて、うらやましい。
童の神は3部作らしいです。
楽しみです。早く書いてください。
あ、あとがきを先に読まないほうがいいですよ。ネタバレではないけど、感動の大きさが削がれますよ。
Posted by ブクログ
文句なく名作
だから、敢えてう〜ん?と感じたところを
「ここは俺に任せて先にいけ!」
「ぐふっ」
とにかくこのパターンが多い!
序盤から終盤までとにかくこのパターン
それ以外はよかったよ
Posted by ブクログ
「世を、人の心を変えるのだ」「人をあきらめない。それが我々の戦いだ」
――平安時代「童」と呼ばれる者たちがいた。彼らは鬼、土蜘蛛……などの恐ろしげな名で呼ばれ、京人から蔑まれていた。
一方、安倍晴明が空前絶後の凶事と断じた日食の最中に、越後で生まれた桜暁丸は、父と故郷を奪った京人に復讐を誓っていた。
そして遂に桜暁丸は、童たちと共に朝廷軍に決死の戦いを挑むが――。
差別なき世を熱望し、散っていった者たちへの、祈りの詩。
第一○回角川春樹小説賞(選考委員 北方謙三、今野敏、角川春樹 大激賞)受賞作にして、第一六◯回直木賞候補作。
Posted by ブクログ
ヘタレなので人が多く死ぬ物語は気分が落ち込んでしまいます。でも自分が全く知らなかった京周辺に住んでいた童と呼ばれた人たちと、その苦悩、抵抗、希望が鮮明に感じられました。今では生まれによる差別などは少なくなったと思いますが、それがすべての時代は、弱いものにとってさぞ生きづらかったと思います。それでも京人の中にも互いの存在を認め合える種類の人もいたのは救いでした。最後の保昌の行動は、組織の中にいても上司がクズでも個人の信念で変えられるものがあるということも教えてくれました。
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歴史はこういう背景があり作られて行くんだな。綺麗事ばかりでは無い。虐げられる民族がいる。そして声を上げ立ち向かう。3部作との事ですが早く続きが読みたいです。
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本作発刊当時から、今村翔吾さんが紛れもないエンタメ作家で勢いのある書き手なのだと理解できました。理屈抜きに楽しめる物語でした。描かれるのは、土着の民たちの、朝廷への抵抗と差別のない社会の希求です。
平安時代「童」と呼ばれ、京人(みやこびと)から蔑まれ虐げられる人々がいました。朝廷の支配に屈しない先住の者たちです。
その一人、桜暁丸は凶事の日に生まれ、母の来歴や風貌もあり「禍の子」と呼ばれました。父と村を奪った京人への復讐を誓い、同じ境遇の仲間「童」たちと共に朝廷へ闘いを挑んでいく展開です。
今村さんは、神話や伝説を取り入れながら、想像力豊かな作品世界を作り出しています。特に闘いの場面は臨場感あふれ、手に汗握る描写です。人物の書き分けも明確で、心の機微や揺らぎ、変容などの表現も巧みで引き付けられます。
桜暁丸が望んだ差別のない社会、平等で貴賤のない未来を夢見て散った者たちの願い‥。容易に埋めることのできない隔たりに、人間の負の側面を見せ付けられる思いです。
千年後の現在でも、洋の東西を問わず紛争の絶えない人間社会が続いており、彼らの願いが叶えられていない現実が哀しいですね。それでも、未来に希望を抱かせる読後感でした。
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味方がいて。
敵がいて。
それぞれに信念があって。
同情すべき過去があって。
裏切りがあって。
四天王がいて。
必殺技のようなものがあって。
こんなマンガがあったらな~って思ったらあったりして。
原作今村先生、原哲夫先生に描いてもらいたかった作品。
Posted by ブクログ
平安の世で勃発する差別との闘いの物語。
てっきり、妖怪の話だと思っていたため、本篇を読み始めてから差別の話であることに気づいた。
差別と戦無き世を目指して励む主人公たちの姿が勇ましかった。
Posted by ブクログ
今村さんの話は、本当に素晴らしい。思わず引き込まれる。この話、題材から最後が見えてるんだが、そうじゃない最後を期待してしまう私は愚か。しかし、同じような虚しさは今も世界のあちこちで続いているのが悲しい・・・。3部作の真ん中の時代のものと云う構想で今(2023年12月)には出てないようだが、きっと悲しい話になるんだろうなあ。でも、読んでしまう私
Posted by ブクログ
大江山の鬼と渡辺綱、源頼光の伝説を、鬼と呼ばれた側から描いた作品。
人を蔑むことによって、自らが蔑まれない立ち位置を確保しようとする都人 その鋭い指摘は、現代にもつながる闇だ。
その蔑みを、自らの誇りをもって打ち破っていく桜暁丸とその仲間たる童たちの熱い想い。
仲間を守り、誇りを守るべく、最期の覚悟をもって闘う姿が心に残った。
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悲しい物語でした。
今で言うなら、人権問題に立ち向かった主人公。
どこに住もうが、家系がどうであろうが、人は皆同じであると言う信念のもと戦います。
戦などしたくはないけど、命令に従うしかない都の人々。
いつの世も戦は悲しみしか生みませんね。
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インパクト!冒頭のたった一人の登場人物により、興味津々!10P進まないうちにくぎ付けになっていた。晴明に始まり、当時の藤原家の全盛期の時代背景の中で源頼光、渡辺綱、坂田金時と役者たちが次々と登場してくる。そうなれば主人公は酒呑童子?
「童の神」
晴明と結ばれ、子を授かった女人は平将門の遺児。しかし主人公は桜暁丸。癖のある面々を脇に従え、調停を相手に彼の奮闘劇が始まる。これは三日に1Pの割合で進んでいたのだが、4日目にはすべて読み終えてしまった。ついつい読みいってしまう題材でした
Posted by ブクログ
平安時代の日本には差別や搾取、不公正が渦巻いている。その象徴が貴族の飽食である。「貴族の食事には飯の他に十ほどの副菜がつく。まず一碗に沢山盛りつければ盛りつけるほど美しいとされている。白米に至っては碗に抑え込んで、一尺(三十センチ)ほどの高さに盛り上げるのだ。全て食うならまだ良いが、どの碗も皿も一口、二口箸をつけてその大半を残す」。これは「意地汚い」と批判される。
安和の変は清和源氏二代目の源満仲が源高明を密告し、満仲の弟の満季が検非違使として藤原千晴を逮捕した。満仲は高明側の人間で、裏切って密告したとの説が有力である。
満仲と満季の各々の子が頼光と致公である。二人は鬼賊の討伐で活躍する。頼光の酒呑童子退治は有名であるが、毒酒を飲ませて弱らせて殺すという、だまし討ちであり、武門の棟梁として称賛されるものではなかった。これらの伝承をベースに物語を仕立てている。因みに致公の子孫から播磨国揖保郡を本拠地とする林田氏が生まれた。
満仲は藤原兼家、頼光は藤原道長に仕えた。平安時代は貴族の時代であり、武士で政治の中心にいなかったが、権力者の近くに存在した。貴族の時代に武士の時代が準備されていた。
Posted by ブクログ
平安時代、京を中心とする朝廷は、童と呼ばれ、鬼、土蜘蛛などという古来からの朝廷とは対立する集団の討伐を繰り広げていた。
もしかして、大陸からきていた蘇我氏であったり、蝦夷であったりしていただろう。
平安時代の有名人、安倍晴明、源頼光、頼光四天王、渡辺綱・坂田金時・碓井貞光・卜部季武、酒呑童子など、オールスターキャストのエンターテイメントに仕上がっている。