今村翔吾のレビュー一覧
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はいもう、序章で100点です
「黄金の世代」と呼ばれた若かりし源吾と(ほぼ)同期の火消したちが一堂に会して炎と対峙するところからプロローグが始まるんですがしかも内記目線というのがまたにくい
にくいなこの
そして序章で100点なんだもん読み終わった時には当然270点になりますよそりゃ
もうそんなんほぼほぼ計算通りですよむしろ驚きはないですよ
「鉄鯢(けいは山椒魚のこと)」と呼ばれ火消しとしては並以下の能力で愚鈍とさえ評され、子の源吾をして火消し番付に載るのも恥ずかしいと言わせた父松永重内の火消しとしての他の追随を許さぬ圧倒的覚悟
父の魂の教えを胸に黄金雛が大空へと翔び立つときとめどなき涙が -
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星十郎ーっうおおおっう!!
というわけで今回は新庄藩定火消の風読み加持星十郎がメインの回です
もちろん星十郎も大好きでぼろ鳶シリーズの多彩な登場人物の中でもかなり上位です
昔から軍師タイプって好きなんですよね
水滸伝で言ったら呉用とか公孫勝とかね
公孫勝なんて妖術使いますからね
あ、公孫勝の話は今いいですか?
でも星十郎の風読み(風向きを予想して火消しに役立てる)も何も知らない江戸の町人が見たら妖術みたいに思うでしょうし
今回大坂の町でおこる「緋鼬」を起こす火付けもそれを防ぐ方法も妖術みたいなもんです
星十郎に「緋鼬」を防ぐヒントを与える六角獄舎の囚人野狂惟兼も妖術使いみたいな雰囲気だし(む -
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はい、もう分かってましたー
結末はもう思った通りですよ
まったくもうみえみえですよ
中尾ミエですよ
こんなもうなんのひねりもない展開…最高です(最高なのかーい!)
今回はキャラクター人気投票だったら十三枚目どころか間違いなく三役の新之助がメインを張ります
自分ももう大好き
彼が火付け及び豪商一家惨殺の下手人として追われる身に
もちろんいつもクライマックスにはぼろを着ることになる新庄藩火消しの面々は誰ひとり新之助を疑うことなく助けに向かって泣かせます
そして多彩な、多彩すぎる脇役たち
今作は火付盗賊改方島田政弥、町火消しに組の辰一、そして八重洲河岸定火消進藤内記がいつもと違う一面を見せ -
ネタバレ 購入済み
新しい視点からの戦国絵巻!!
2022年6月読了。
新しく見付かった一次史料等も織り込ませて、「もう書く事が無いだろう」と云うくらいに沢山の小説や映画で取り上げられてきた秀吉~家康の時代を、全く新しい発想・視点から描き出した、大変に優れた連作短編集である。
確かに「賤ケ岳七本槍」自体は有名だが、その一人一人に着目した小説は意外と少なかったかもしれない。
その七人の青春時代(出逢い)から人生や様々な想いに至るまでを緻密に描くことで、実はその七人と密接な関係に有った「八人目」の石田三成を、鮮烈なイメージで浮かび上がらせる、この着想が先ず素晴らしかった。
主題の七人も、それぞれ複雑な事情やコンプレックスを抱え -
Posted by ブクログ
ここで少し前から積読にしていた今村翔吾さんのデビュー作に行ってみる。
かつて江戸随一の火消と呼ばれながら5年前の火事が原因で今は浪人に身をやつしている源吾が出羽新庄藩から誘われて再び火消の頭取となるところから始まるお話。
そこから、まずは頭取並の新之助を従え、纏持ち、壊し手、風読みに頼りとする人集めに入る前半。「七人の侍」を思い出すが、訳ありの3人の経緯が描かれる章はそれぞれに江戸の噺の情緒あり。
私のお気に入りは壊し手の寅。優しい心根の元関取はその巨駆と怪力をもって、宙に投げ出された人をしっかと受け止めたり、十貫はあろうかという瓦礫を放り投げ屋根瓦を壊したり、見せ場十分。
源吾とその女房