今村翔吾のレビュー一覧
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悲しい物語でした。
今で言うなら、人権問題に立ち向かった主人公。
どこに住もうが、家系がどうであろうが、人は皆同じであると言う信念のもと戦います。
戦などしたくはないけど、命令に従うしかない都の人々。
いつの世も戦は悲しみしか生みませんね。Posted by ブクログ -
息もつかせぬ面白さ!その刹那!
腕に覚えある剣豪が京都から東京まで大金を目当てに生き残りの旅に出るお話。
はじめに地(2巻)を読んでしまってましたが、後から天(1巻)を読んでも全然違和感なく楽しめた。スピディーな展開、刃と刃が交わる感覚がハラハラドキドキさせられました。3巻が待ち遠しいPosted by ブクログ -
11作目は初の上下巻の上巻。前作が源吾の父親の代の話だったが、その話から繋がってる。さて、真相はととても気になる。ただ、もはらぼろ鳶だけの動きでなく、江戸じゅうの火消しが絡んでくるので、登場人物がややこしくてしょうがない。しかたないとは思うけど・・・Posted by ブクログ
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纏番の彦弥、女心を掴む事では『ぼろ鳶』一どころか、江戸の華花魁さえも動かしてしまうほど。
その根源は吉原にあったという事が明らかにされるのが今回の話しである。
相変わらず、火事と怪しげな事件の推理が相まって読み始めたら止まらない秀逸な出来である。Posted by ブクログ -
社会科全般偏差値30位の私ですが、ここまで年をとってみると歴史がわからないのがほんとに教養ない感じでなんだかなぁと思っていました。
そんな私に気付けばダイヤモンドオンラインが今村さんの記事をしつこいくらいに推してくるように。(多分私も気になってたのかクリックしてたんだと思われる)。
偏差値30の...続きを読むPosted by ブクログ -
これまでの今村さんの作品とは全然違うタイプの爽やかな青春小説。
春乃と貴音の関係の深まり方がとてもよくて、応援するような気持ちで読み進めた。
文化部のバトルものは最近増えているけど、生け花バトルは初めて聞いた。
なかなか面白そうなので、実際に見てみたいなと思った。Posted by ブクログ -
10作目は過去に戻り、源吾たちの若い頃、その親の世代の話が語られる。後半に向けてどんどん盛り上がっていくのはいつもと同じでいいだけど、先の話が読みたい。最後、深雪だよね・・・Posted by ブクログ
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とても勉強になる一冊でした。今村さんの歴史に対する深い思いに触れられて良かったです。今になってやっともう少し自国のことを知りたいと思えるようになりました。もっと早くそう思えたらいいのだけど、きっと皆、若い頃は過去より未来に惹かれるんだろうなぁ、もしくは、今で精一杯なんだろうな、と感じます。遅ればせな...続きを読むPosted by ブクログ
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娘を亡くした父、親を亡くした男の子…小さな子どもがちょくちょく登場するのが反則…感情移入しすぎて疲れた…苦笑。いやーあ、うまい具合にそこらじゅうが繋がっていて、気持ちいい。登場する火消たちの根性や気合いを、現代を生きる子どもたちに、同様に身につけろとは言わないから、少しでもかっこいいと思ってほしいな...続きを読むPosted by ブクログ
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ここに至る巻までに、いろいろな火消が登場しましたが、この巻では、彼らがいよいよ団結してことにあたります。ただ、その分ぼろ鳶の活躍は控えめで、そこが残念なところ。今回の火付けの方法、目的、そして犯人は?源吾の過去の因縁も絡まってどうなるのか、下巻が楽しみです。Posted by ブクログ
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平家物語は読んだ事は無いけど
“驕れる者は久しからず”
“栄枯盛衰“
などの有名な言葉は不思議と良く覚えている。如何に平家が驕っていたか、想像に難くない。そして雪崩を打って敗走して行く平家の姿が、思い浮かぶ。終盤で題名の“茜唄”の意味がわかってきた。
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