今村翔吾のレビュー一覧
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ネタバレ後日談が気になっていたあの方々のお話。
1話目は島流しとなった転のお話。はあ、かっこいい。島流しになったあとの生活や風俗について知らないことが多かったので面白く読めました。
2話目は〝蟒蛇〞野条弾馬がついに身を固めた〜!火消しはいつ死ぬともわからぬ身ですが、女は惚れた男についていきたいですよね♪よかったー
3話目は意外な組み合わせ。派手な火消しの活躍が目立つ中、確実にお役目をこなす三人にスポットを当てたお話です。地味だけど見てる人はちゃんと見てる。すごい人ばかりでは組織は成り立たないですから。こういうお話も読者は勇気をもらえますね。 -
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内容(ブックデータベースより)
明和七年、太平の世となって久しい江戸・日本橋で寺子屋の師匠をつとめる坂入十蔵は、かつては凄腕と怖れられた公儀の隠密だった。
学問は苦手ながら剣術に秀でた才を持つ下級武士の息子・鉄之助、浪費癖のある呉服問屋の息子・吉太郎、極度のあがり症ながら手先の器用な大工の息子・源也など、さまざまな個性の筆子たちに寄りそう日々を送っていたが、藩の派閥争いに巻き込まれた筆子の一人、加賀藩士の娘・千織を助ける際、元忍びという自身の素性を明かすことになる。
年が明け、筆子たちのお伊勢参りに同道する十蔵の元に、将軍暗殺を企図する忍びの一団「宵闇」が公儀隠密をも狙っているという報せが届く。十蔵は、離縁していた妻・睦月の身にも危険が及ぶことを知って妻の里へ向かった。
哀しみに満ちた妻との出会いと別れ、筆子たちとの絆の美しさ、そして手に汗握る結末――「本書は無冠だが、無冠の傑作として永く文学史に残るであろう」そう文芸評論家・縄田一男氏が絶賛し、作家自身が「最も自分自身を剥き出しにして書いたかもしれない」と語った、今村翔吾の原点ともいえる青春時代小説の傑作!
令和5年2月10日~15日 -
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面白かった!!
『塞王の楯』『ぼろ鳶シリーズ』も良かったけど、こちらも胸アツで良かったです。
寺子屋の先生をしている元隠密の十蔵とワケありの4人の生徒たち。
子どもの行動には理由がある。それをちゃんと受け止めてあげられる十蔵が素敵でした。
子どもたちが巻き起こす騒動と先生の織り成すストーリーから目が離せない。
そして、十蔵の過去である「公儀隠密」に絡んだ不穏な動き。
自分たちに出来ること、すべきことを考え行動する子どもたち。頭の回転、決断力、胆力、何もかもがすごすぎる…。
途中から手に汗握る展開で一気読み!
十蔵の内儀だった睦月さんもすごく素敵な女性でした。
十蔵と生徒たちの絆。友の絆。十蔵の生徒を見守る優しい眼差し。夫婦愛。
すべてが心に響きました。
本作もシリーズ化して欲しいくらいに面白かったです。
『人を想い、人のために生きる。それが大人になるということだ』 -
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今回は大坂。
懐かしい野条弾馬と、初お目見えの大坂の火消したち。大坂には武家火消しがいない、半鐘が1つしかないなど、江戸とは状況がかなり異なる。
タイトルの双風神、1方は加持星十郎、もう1方は天文方の重鎮でこれまでにも出てきたことのあるあの人。
伝説の人物が主役達と共闘する状況って、どうしてこうワクワクするんだろう。
今回の火事は実に科学的に厳しい放火。火事で竜巻のような火柱が巻き上がる現象は、明暦の大火などでも表れ、被害を大きくすると知られている。
これを計算して放火してくる敵。ゾッとする。
こんなものにどう対処したらいいのか。
当初はそれぞれの矜持などによってバラバラだった大坂の火消し達が、源吾や弾馬などの異分子の影響もあって、協力し始める。
仲間になっていく過程は感動。
そのほかにも大きく泣ける場面もあり、謎解きや人の陰謀、火との戦い、どこをとってもお腹いっぱいに満足できる一編だった。
いつも面白くてすぐ読み切ってしまうから困る! -
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ネタバレ序盤は、元公儀隠密の寺子屋師匠の十蔵と、子供達、奥様が主人公となる連作短編のよう。
中盤からは、お伊勢参りの途中、
将軍暗殺を狙う忍びが、、!
痛感エンタメ!
今回も面白かったです!
キュンとくるラブもらあれば、人情もある。アクションあり、どうやって逃げ伸びるか?のミステリーあり、
盛りだくさんで楽しめました
子供達がでてくる感じは、
昔観た、僕らの7日間戦争を思い出しました!がんばれ〜と応援したくなりました♪
加賀藩と聞けば、ぼろ鳶のあの方を思い出してしまいます
禅助さんのいい男っぷり、千織ちゃんが惚れるのも納得。強さと優しさ、俳優さんでは真田ひろゆきを思い浮かべながら読みました。
ラスト,追ってが迫る中、命懸けの攻防、十蔵さんは勿論のこと、禅助さん、よかった!
「鉄之介,責めることよりも、赦すことのほうがよっぽど難しい。
俺はお前にはそれが出来ると信じている。」
「人は思いを伝えるべき時に伝えねばならぬ」
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ネタバレ最高でした!
厚みがあって、読む前から期待倍増!今回は、くらますという事よりも,戦闘シーン多め。
主人公である平九郎に幾度と訪れる危機にハラハラさせられました。
惣一郎目線で語られていく新たな登場人物との死闘は迫力満点!
目が離せません!!力が入ってしまいます!
炙り屋、闇の一味のあの人の絡み、スリリングで目が離せない展開、エンタメ感ありすぎでしょう〜♬
平さん、そこまで命がけにしなくても、、命こそ大事よ!と、語りかけたくなりました。
今村先生の本の凄いのは、心理描写も素晴らしいのです。読みながら、自分も巻き込まれていきます、読書って、これが良いんですよね〜
自分も登場人物の一員になってしまう感じ。恐れ多いけれど、私もくらまし屋の一員となって、お助けしている気分で読ませていただきましたよ!
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Posted by ブクログ
さて、下巻。「羽州ぼろ鳶組」の12冊目。
上巻の終盤、尾張藩中屋敷の火事場に現れた伝説の火消・伊神甚兵衛の残像も冷めやらぬ中、火事の手口は星十郎の知見を内記(色々と複雑な男だね)の言葉が裏付けてからくりが解けていく一方、伊神の探索は新庄藩=源吾に託される。
伊神への憧憬と亡き父が伊神を火消に戻せたかを確かめるべく腹を括る源吾。『親父は幸せだったのかな』、その父を思う姿に、比ぶべくもないが我が身のことを重ねて咽ぶ。
そして今度は尾張藩下屋敷が爆ぜ、再びまみえた二人は一緒に逃走し、そこから伊神の18年間の経緯が知れていく。本当にひどい奴だな、一橋治済。
その一橋の奸計に引き出され、町中が敵となった中を中央突破。己を頼みにする人たちに応えて駆け付けた辰一の大技。
『敵ではないが友でもない。ただこの18年、己の信じた道を走り続け、今回がたまたま同じ方向に走っているというだけである』という火消の姿が美しい。
御城を取り囲む黄金の世代を頭にいただく府下の火消の面々に加え、打たれても打たれても自らの信じることに突き進む慎太郎らの若い鳶が間一髪を演出し、一橋に与するかと見えた(そんな訳ないよね)内記の心模様に胸のつかえが取れる。
遂に対峙した源吾vs.一橋治済は、その後の歴史を見ればああ収めるしかなかろうが、胸のすく思いとはいかず。
しかし、最後の最後、『雛共が偉そうに』と弾んだ声で蔵に向かって真一文字に突貫する伊神甚兵衛の姿はそれを補って余りある。もはや感涙と胸の震えなしには読めず。いや、なんて格好いいんだ!
『安永三年、幕府に弓引く凶人あり。尾張藩の者の屋敷を立て続けに焼き、遂には御曲輪内の一橋家をも焼かんと窺う。
しかし、ここに二十一年前に死んだと思われていた火消現れて大いに奮戦す。その名、伊神甚兵衛なり。かつて炎聖と呼ばれし伝説の火消に候。
伊神甚兵衛、その命を懸けて民を救って斃れるも、かつて黄金の世代と呼ばれし火消たち、十八年の時を経て一堂に会し、奮起して焔に立ち向かう。火消の意志は斯くして受け継がれ、御府内の安寧が守られていることを改めて想う。
江戸火消天晴也。』
5つでは★が足らないぞ。