今村翔吾のレビュー一覧

  • 教養としての歴史小説
    素直に歴史小説を読みたくなる1冊でした。
    あまり多く読んでいたジャンルじゃないのですが、たしかに日本人として自分の国の歴史を楽しみたい思いはあるし、何より何百年と名前が語り継がれている人間がいかなるものなのか、学びを得られるというのは全くその通りだと思うので、燃えよ剣でとっても大好きになった司馬先生...続きを読む
  • 塞王の楯
    石を積み続け、城、民、高次を守る穴太衆、かっこよかったー。
    戦国時代ものは、名前が覚えづらくて言い回しが読み進めるのを妨げられるけど、この本は全くそんなことはなく、一人ひとり、とても魅力的に書かれていて、ストーリーもどんどん読み進めたくなる内容だった。
    大津に石垣見に行きたい!
  • イクサガミ 地
    1巻よりもおもしろい。
    続編待たされるの苦痛。
    家族がいながら斬られていった参加者たちのこと思うと辛い…
  • 茜唄(上)
    タイトルを見たときは平安時代の雅な話かと思いきや、ハラハラする展開で楽しめました。
    普段は源氏側の目線が多いからとても新鮮で、あっという間に読めちゃいました。
    さすが今村先生、人物がとても魅力的に描けていてとても素晴らしい作品です。
  • 茜唄(上)
    新解釈平家物語といった趣き
    平知盛主役の物語
    色白長身イケメン知盛とゴリマッチョ教経がいい感じのコンビである
    西仏に伝授する語り部は誰なのか?

    まだ戦闘怪物義経は出てこない!
    刮目して待て下巻
  • 茜唄(上)
    さすが今村さん。視点が独特。大河の平清盛は見たが、ここまでは描かれてなかったので新鮮。しかし、末路が分かっているだけに悲しい。平知盛と平教経、かっこええやんか!
  • 狐花火――羽州ぼろ鳶組
    羽州ぼろ鳶組シリーズ7作目
    今作は江戸火消しのオールスター戦のようなお話でした。
    各頭取の個性が適材適所で活かされていてとても面白い。
  • 戦国武将伝 西日本編

    主役級から超脇役級まで

    歴史資料の中から一部の記述に触発されて書かれた短編集。語られる物語は実に興味深いものが多い。当たり前だが、歴史は数多くの先人が絡み合いながら行く末を決定付けている。主役だけでなく脇役にも物語があって広く深く知れば知るほど歴史のうねりが益々面白くみえてくる。
  • 塞王の楯
    どこまでがフィクションでどこまでが史実なんだろうか?やっぱりこの作者の作品は凄いです。
    スピーディな展開に手に汗握りながら読みました。
  • 菩薩花――羽州ぼろ鳶組
    【羽州ぼろ鳶組シリーズ5】

    江戸へタイムスリップ♡
    安永2年(1773年)も秋、年明け発表の人気火消し番付が気になる面々。中には、番付を上げようと、他の火消しの手柄を横取りする柊与市のような者が現れる。

    また、火事の遺児を引き取り『菩薩』と崇められている進藤内記。
    火事の記事を書く読売の文五郎...続きを読む
  • 塞王の楯
    題がかっこいいのでずっと読みたいと思っていた。
    まずその分厚さにちょっと怯む
    正直真ん中辺まで読み心地としては冒頭は印象的だったのだが、
    そっからがなんか話の流れが緩いなあと思っていたのだが、
    大津城での戦いからは一気読みした。
    玲次が帰ってきたとことか鳥肌ものだ
    気がついたら日が暮れてた
    なるほど...続きを読む
  • 塞王の楯
    なかなか手が出しずらい分厚さ!
    完読にてこずるかと思いきや、意外と読みやすくさくさく進みました。

    鉄壁を誇る石垣と至高の矛鉄砲。最強対最強の宿命の対決。お互いが「戦を無くす」ためを目的として技術を高めるライバル同志が大津城で激突。
    両者が限界ギリギリまでしのぎを削る攻防
    ハラハラドキドキ面白い!圧...続きを読む
  • 狐花火――羽州ぼろ鳶組
    二年前の明和の大火の下手人・狐火の秀助と酷似した火付が多発!
    死罪になったはずの秀助は生きていたのか?
    同時に番付狩りなる暴力事件も多発。
    この二つの事件は偶然なのか?

    今回も謎だらけ。
    本当にミステリーの部分が強くなってきてる^ ^
    秀助のその後…も明らかになるし、色んな組の火消も大活躍!(火消...続きを読む
  • 戦国武将伝 東日本編
    各都道府県に所縁のある戦国武将を題材にしたショートショート小説。
    誰もが知る武将だけでなく、初めてその存在を知る人物を主軸においた作品もありいろんなテイストで楽しめます。
    ただ、短すぎて頭のなかでいろいろなイメージを膨らますことは難しく「呼んで終わり」な部分もあります。

    ともあれ、都道府県所縁の...続きを読む
  • 塞王の楯
    歴史小説なので読み難いかなと思ったら、ほぼ、現代語だったので凄く読み易かった。鉄砲作りの職人と石積み職人の矛と盾の戦いに焦点を当てて描いた作品。とても斬新な設定で面白かった。武将の勝利に職人有り!でした。
  • 戦国武将伝 東日本編
     誰もが知る有名な武将から、マイナーな武将まで四十七都道府県の戦国武将を切り取った短編集。
     東日本編と西日本編でついになる話もある。
     例えば武田信玄「暮天の正将」と上杉謙信「蒼天の代将」、竹中半兵衛「完璧なり」と黒田官兵衛「未完なり」。

     生きるか死ぬかの狭間で見せる武将の凄み、はたまた時折見...続きを読む
  • 茜唄(下)
    大まかには知っているけれど、詳しくはない平家物語を著者得意の語りで小説化
    興味深く読めました

    物語そのものの成立を結末にするところは、らしくて上手いですね
    上下巻の長編ですが、飽きることなく読めます
  • 戦国武将伝 東日本編
    先入観か…西に比べ、東は厳めしい印象を受けた。主君から家臣、親から子、はたまた好敵手に捧げる優しさ。余裕が無い戦乱の世で人を思い遣る23人の武将たちを仰ぐ。真田絡みの長野業正で始まり、真田信幸で締める。今村先生、心憎いです。
  • 戦国武将伝 西日本編
    東と西。西日本編から攻めてみた。24人の武将の逸話が天こ盛り。登場人物に躍動感や人情味を宿す、今村先生ならではの想像力と筆力は秀逸。常に窮極の選択を迫られる戦国時代。束の間の安らぎを感じた。東日本へ。
  • 菩薩花――羽州ぼろ鳶組
    シリーズ第5作。
    今回のテーマは現代社会にも通じるものがあって色々考えさせられる。
    ミステリ調で進む話もやはり最後は熱い男達の火消し話で締めくくってくれる。
    田沼捌きも粋で最高でした。