今村翔吾のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
第一印象は、明治版『バトル・ロワイアル』でした。
京都に集められた292人の猛者たちが、莫大な賞金を懸けて東海道を戦い抜く“こどく”に挑む物語で、剣客・嵯峨愁二郎をはじめ、それぞれの信念や事情を抱えた者たちが命を懸けてぶつかり合っていきます。
読み始めは、とにかく派手な剣戟アクションを楽しむ作品だと思っていましたが、気付けば一人ひとりの生き様に心を奪われていました。
ただ強い者が生き残るのではなく、それぞれが守りたいものや譲れない信念を抱えて刀を振るうからこそ、一戦一戦に重みがあります。
特に、敵だったはずの人物にも自然と感情移入してしまい、「誰が勝っても、誰が倒れても苦しい」と感じてしまうところが、この作品の面白さなのだと思います。
登場人物が多く、序盤は少し整理しながら読む必要があり、戦闘シーンも勢い重視に感じる場面はありましたが、それを上回る熱量があり、気付けば夢中でページをめくっていました。
全4巻を読み終えた頃には、“生き残ることよりも、自分は何のために戦うのか”という問いが心に残ります。
歴史小説というより、歴史エンタメ小説として圧倒的な熱量を持った作品でした。 -
Posted by ブクログ
第一印象は、明治版『バトル・ロワイアル』でした。
京都に集められた292人の猛者たちが、莫大な賞金を懸けて東海道を戦い抜く“こどく”に挑む物語で、剣客・嵯峨愁二郎をはじめ、それぞれの信念や事情を抱えた者たちが命を懸けてぶつかり合っていきます。
読み始めは、とにかく派手な剣戟アクションを楽しむ作品だと思っていましたが、気付けば一人ひとりの生き様に心を奪われていました。
ただ強い者が生き残るのではなく、それぞれが守りたいものや譲れない信念を抱えて刀を振るうからこそ、一戦一戦に重みがあります。
特に、敵だったはずの人物にも自然と感情移入してしまい、「誰が勝っても、誰が倒れても苦しい」と感じてしまうところが、この作品の面白さなのだと思います。
登場人物が多く、序盤は少し整理しながら読む必要があり、戦闘シーンも勢い重視に感じる場面はありましたが、それを上回る熱量があり、気付けば夢中でページをめくっていました。
全4巻を読み終えた頃には、“生き残ることよりも、自分は何のために戦うのか”という問いが心に残ります。
歴史小説というより、歴史エンタメ小説として圧倒的な熱量を持った作品でした。 -
Posted by ブクログ
第一印象は、明治版『バトル・ロワイアル』でした。
京都に集められた292人の猛者たちが、莫大な賞金を懸けて東海道を戦い抜く“こどく”に挑む物語で、剣客・嵯峨愁二郎をはじめ、それぞれの信念や事情を抱えた者たちが命を懸けてぶつかり合っていきます。
読み始めは、とにかく派手な剣戟アクションを楽しむ作品だと思っていましたが、気付けば一人ひとりの生き様に心を奪われていました。
ただ強い者が生き残るのではなく、それぞれが守りたいものや譲れない信念を抱えて刀を振るうからこそ、一戦一戦に重みがあります。
特に、敵だったはずの人物にも自然と感情移入してしまい、「誰が勝っても、誰が倒れても苦しい」と感じてしまうところが、この作品の面白さなのだと思います。
登場人物が多く、序盤は少し整理しながら読む必要があり、戦闘シーンも勢い重視に感じる場面はありましたが、それを上回る熱量があり、気付けば夢中でページをめくっていました。
全4巻を読み終えた頃には、“生き残ることよりも、自分は何のために戦うのか”という問いが心に残ります。
歴史小説というより、歴史エンタメ小説として圧倒的な熱量を持った作品でした。 -
Posted by ブクログ
人が…人の名前が…
久しぶりに名前を覚えられない病を発病しまして、2章の途中まで誰が主人公なのか分からないまま読んだ。そのページ数およそ100ページ。(だいぶかかった)
2章の途中でようやく気付いた!
1章の主人公と2章の主人公が違う!
そして時空が巻き戻っている!
からくりが分かったら面白くなってきた。
七本槍と呼ばれた7人の男が7章それぞれの主人公であり、その7人の中で1人際立つ人物がいる。
なるほどね、だから八本目の槍な訳ね。
戦国時代におけるそれぞれの苦悩と葛藤。
社会で戦国時代の武将と太閤検地みたいな語句を答えるだけならできたけど、その裏で七本槍と呼ばれる人がいたことも、秀吉が死んでから徳川の世になるまでにこんなに何年もあったことすら知らなかった。
それぞれの話が少しずつ依って太くなってひとつの筋が見えてくる。
でも私じゃ簡単にはできなかった〜。
面白かったけど、ちょっと大変だった〜。 -
Posted by ブクログ
この著者には祥伝社新書の『書店を守れ!』で出会い、そこで初めて彼が歴史小説家であることを知り、二冊目として手に取ったのがこの本だった。歴史小説が教養になるのかと思ってよく見たら見覚えのある著者名、何かを訴えられているような気がしたのを覚えている。奇妙な経緯で今村翔吾を知った珍しい人間だと思う。
当時はたしか、歴史小説については司馬遼太郎の『項羽と劉邦』を通ったばかりで、文字情報としてしか知らない点在した過去を、ある程度一続きの出来事として追体験できたことが面白かった覚えがある。
その体験も手伝い、今村翔吾は歴史小説を読む沼へと私を引き込むことに見事成功したのだ。近近の”買った“はこの著書で紹介された書籍を多分に含む。
最も共感した部分は、日本人なのに日本の歴史に疎いのは如何なものかという視点、過去の出来事を一般化・抽象化することで現代にも通用する思考や道理を学べること、語彙が鍛えられること、旅行がさらに面白くなることである。
時間対効果などが尤もらしく騒ぎ立てられる現代こそ、生涯に亘る財産となりうる読書と教養に時間を使うことが、最も時間対効果が好いのではないかと彼は言う。同意である。 -
Posted by ブクログ
2020年第41回吉川英治文学新人賞
2020年第8回野村胡堂文学賞
石田三成を、賤ヶ岳七本槍と称された七人の武将の視点から描き、その人物像を浮かび上がらせていく、日本史ファンなら迷わず高く評価したくなる作品。
まず「賤ヶ岳七本槍」が誰なのかを検索するところから始まった、日本史ポンコツ(正確には武家社会特にポンコツ)の私は、残念ながら読書を存分に楽しむところまでは辿り着けませんでした。
それでも、豊臣家家臣として集った八人が、徳川家康という稀代の策士に翻弄されながらも、互いを認め合い、敬意を抱いていたことは十分に伝わってきます。
以前、時代小説と歴史小説の違いを教えていただきましたが、本作はその両方の魅力をあわせ持った作品なのではないかと思いました。史実を土台にしながら、その隙間を創作で埋めて人物像を立ち上げていく。その割合が分からず、途中から事実確認をするのを諦めてしまいましたが。
なぜ今年、この作品が新潮文庫の100冊なのか。もしかすると、NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』を意識したタイミングなのかもしれません。
知らんけど。
実際、大河ドラマでは石田三成や賤ヶ岳七本槍が登場し始めており、豊臣政権への関心は高まっているらしいという事ですが。
見てないですけど。
⭐︎は悩みました。
私が 通常であれば読む本ではないので
それを自分の能力不足で評価はできないって事で。
-
Posted by ブクログ
吉川英治文学新人賞受賞作品
石田三成がどれだけスーパーマンだったかが7人の武将の生き様から語られる7作の短編!
賤ヶ岳の七本槍と呼ばれた武将達が、それぞれの章でその出目から大名となるまで、さらに、それぞれの視点からみた関ヶ原とその後。
その中で語られる石田三成。
といった構成です。
それぞれのエピソードが心打ちますが、その中で徐々に語られていく三成の想い、仕掛け。
本当にそこまで、当時考えていたのかどうかは分かりませんが、唸ってしまいますね。
戦を辞めるには
武士のあるべき姿とは
女性の参画
いまでいうPTSDへの対応
徳川へ仕掛けた経済戦
関ヶ原で考えていた戦の理
豊臣家を残す方策
うーーん、すごい
最後まで豊臣を守ろうとしていたその姿
市松の最後の一言に熱いものがこみ上げます。
これは、お勧め!