今村翔吾のレビュー一覧
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ぼろ鳶組第3巻。
凄惨な盗賊千羽一家の犯行場面から始まる今回は、人の怖さを思い知らされる。悪人や火が人の暮らしを壊していく状況は、恐怖しかない。今回は流石に火消は手が出ないのでは?と思ったけれど、さてどうなるのか。
一方、財政難が続く新庄藩では、火消の心意気を見直してくれたご家老が病で倒れ、代わりに御連枝様(殿様の異母兄)が執政となり、またも火消の費用が削られる危機に。
さらに、最強の火消、九紋龍史進じゃなかった辰一とぶつかって、消し口を取られて散々に惨敗。
とまあ、今回もピンチの連続だが、どこまでも諦めずに火と戦うぼろ鳶はやっぱりみんなのヒーローだ。
今回面白かったのが過去の南町奉行、坪内様 -
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羽州ぼろ鳶組第二弾。
今回も面白かった。
訳あって身を引き、浪人となっていた松永源吾が、
貧乏藩、新庄藩の火消頭として復帰し、大活躍する前巻の続きとなる今作。またもや不穏な事件、火事が続く。火消の抱える非合理な制度の隙をついて、再び江戸を火の海にしようと敵が暗躍する。源吾たち新庄藩火消は、その陰謀を阻止することができるのか!
という感じで、またまた熱い物語。今回も新庄藩の面々はギリギリの大活躍、深雪様もその魅力を存分に発揮し、新庄藩ここにあり!だけど、また新たな魅力的な人物たちが登場して活躍する。その代表が、最強の火消、加賀鳶の面々だ。ぼろ鳶に負けず劣らずの大立ち回り。東の大関、大音勘九郎は -
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きれい事ばっかり言いやがって!
はい、今村翔吾さんが中学生くらいの子どもたちに向けて書いた「夢を叶えるための本」です
今村翔吾さんコンプリーターたるわいはそんなんも読む
読ーむ!
そんでね、やっぱきれい事って必要やと思うんよね
ちょっと照れるけど、やっぱ子どもたちにはがんがんきれい事を言っていかなあかん!思うんよ
あ、でもやっぱ直接言うの照れるので、この本読みなさいでもいいと思う
きれい事大事だよ
子どもたちに、努力したって夢が叶うのは、ほんの一握りやで、言うてなにが楽しいねん思う
日本滅ぼす気か!( ゚д゚ )クワッ!!
もう結果ダメやった〜なっても、なんか絶対良いことが積み重なってる -
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AIに書けない文とは、こういうものか。この本の主役は石田三成である。しかし物語は石田三成を中心には展開せず、賎ヶ岳七本槍のそれぞれのエピソードが紹介される中で、八本目の槍=石田三成という人物が浮かび上がってくる。
加藤清正、福島正則、片桐且元といった、秀吉小姓衆から大名となった人物は多い。賎ヶ岳七本槍と呼ばれる個性豊かな彼らも、譜代の家臣が少なかった秀吉が殊更にその功績を喧伝した、フィクション的要素が強い。そして武芸ではない面で台頭した石田三成こそが、小姓衆の出世頭であった。
天下統一、朝鮮出兵、関ヶ原の戦い、大阪の陣、、この時代の変動期にいかに平民出な若者たちが立身出世していったのか。そ -
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江戸時代の火消しの話
江戸だと何度も大火があったりなので、そういう話を思い出します。
火消しの組織化を依頼される主人公がどう活躍するのでしょうか。
原作の小説も読んでみたくなります。 -
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(後編)城を、城主を、御方様を、農民を、仲間を石積みで絶壁等を駆逐し守る方と鉄砲と大筒で攻める方、石積職人と鉄砲職人との魂が競い合い、駆け引きの戦乱で判断を問われ、決断していく様は厳しい環境で最後に己を信じるしかないと必死に戦う姿は美しく見えた。現代でもライバル同士の駆け引きは多く、そこでの決断は迷いも多いはずだ、だが己を信じて皆を説得し断行できるかが勝負師の生き様だ。「泰平は、矛でも楯でもなく決めるのは人の心である。人の心の矛盾の象徴意こそ、己たちなのだろう。人の愚かさ、醜さ、哀しさを気付かせ、そして人の強さ、美しさを思い出させる。そのために決してどちらが突出せぬように切磋琢磨する。己たちも