今村翔吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
きっかけはもちろんネットフリックスから。
ドラマを見終えた熱も冷めないうちに、原作は一体どうなっているのだろうと思ってやってきたミーハーです。
きっと原作を知っている人がドラマを見たら、大分構成が違うなと思うんだろうなと、実際に本を読んでみて感じた。
でも、まだ「天」しか読んでいないけれど、この原作を本当により分かりやすく、上手に再構築しているなとも、あくまで1冊を読んだ段階では思う。
ドラマは、この巻にはない話や場面がたくさんありすぎて、本の続きが気になってます。
時代ものの小説は昔から食わず嫌いで、日本語とも思えない難しい日本語で書かれているものだと勝手に思っていたけど、よくよく考えたら -
Posted by ブクログ
平家物語の現代版です。
平清盛の最愛の息子である知盛が主人公です。
平家物語は学生の頃に誰もが一度は触れる古典ですが、多くの人がそうであるように私も授業でしか読んだことがありませんでした。
教養のひとつとして改めてきちんと読んでみたいと思い、話題になっていた本作を手に取ってみました。
とても読みやすいです。
日本史があまり得意ではなかった私でも理解できます笑
上巻は平清盛が逝去し平家が窮地に立たされるところが中心となっています。
下巻ではおそらく没落していく様子が描かれると思うのですが、史実から結末を知っているとはいえ今から読むのが少し切ないです…… -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻で実に魅力的なキャラクターとして心に残った京極高次が、再び穴太衆とタッグを組む!
いや、実際は何もしないけど。
存在が楯、という気がしましたよ。
前線で戦う武士、城を守る穴太衆、そして暮らしを支える民衆のそれぞれに、生き延びることを願う宰相・京極高次。
そのためなら自身はどんな汚名をかぶっても、蔑まれてもかまわないという覚悟。
闘いに倦み疲れ、戦国の世を終わらせるため、絶対に落とされない石垣を組む匡介。
闘いに倦み疲れ、戦国の世を終わらせるため、圧倒的な強さの鉄砲を作る国友衆の彦九郎。
守りながらも攻めなければならないときがある。
攻めつつも守らなければならないものがある。
その矛盾を