今村翔吾のレビュー一覧

  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    難しい登場人物名や役職名が多く頭が混乱することがややあったが、同じエピソードが違った描かれ方をしていたり、伏線回収がたくさんあったり、読み応えがある1冊だった。 間を開けてしまうと人物や出来事がわからなくなってしまうことがあるので、一気に読むことをお勧めします。

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    2026年04月22日
  • ひゃっか!

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    ずっと読みたいと思っていた今村翔吾さんの青春小説
    花が好きで花いけバトル出場を目指しパートナーを探す女子高生と、家が大衆演劇の一座で自身も役者をしている転入生という取り合わせが新鮮で面白いなと思った
    全国高校生花いけバトルも全然知らなかったけど、5分間で花を生けて、出来上がるまでの所作やパフォーマンスも込みで観客の心を掴んだほうが勝ちって面白い
    個人的にはその先の春乃と貴音、華道の家元秋臣さんの三角関係がもうちょっとバチバチしたのちに貴音としっかりひっつくってとこまで見たかったな〜笑
    と久々にザ青春を読むともっと長く浸っていたくなった(笑)大体流れは分かっているのにね笑

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    2026年04月21日
  • 菩薩花――羽州ぼろ鳶組

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    「自分の使命に誠実でありたい」という純粋な願いと、「番付を上げたい、名誉が欲しい」という剥き出しの欲。今作はその両面を持つ“人間のリアル”が深く描かれていた。現代にも通じるが、他人の評価は励みになる一方で、取り憑かれれば身を崩す毒にもなる。評価に振り回されすぎず、自分を見失わずに生きることの難しさと大切さを考えさせられる。 また、今回は様々な境遇の“子ども”の姿も印象的。子は親や周りの大人の背中を見て育つ。その残酷さと希望が混ざり合う描写に、背筋が伸びる思いになった。 火消したちの熱き生き様に、今回も心を揺さぶられた。

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    2026年04月21日
  • 作家で食っていく方法

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     作家で、書店経営者である著者の経験をフィードバックした実践的なビジネス書。
    作家が書く作家サバイバルの指南書は好きで読んでいるが、この本ほど現在の本に関する厳しい状況の中で、如何に生き残っていくかを実践して書かれている。
     出版界を俯瞰と冷静な目で見ていて面白かった。

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    2026年04月19日
  • 戦国武将伝 東日本編

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     東日本の各都道府県の戦国武将を一人ずつ取り上げ、資料に残された一文から掌編を紡ぎ出す歴史短編集。

     各都道府県から一人ずつ戦国武将の生き様を描くという手法に、読む前は、期待と不安がありましたが、最初の一編を読んで、その不安は杞憂に終わりました。

     それぞれ短いエピソードですが、その中にその武将の人生が凝縮されており、その一編を読むだけで、その武将の思いや生き様を感じることができました。

     また、戦国時代の名のある武将については、こんな一面もあったのかとか、こんな描き方もあるのかという新鮮な驚きを感じ、あまり知られていない武将については、天下統一の裏にはこんな武将や戦いが存在していたことに、改めて歴史の深さを見た気がしました。

     この東日本編の中で特に印象に残った武将は、自分の地元である埼玉県の太田資正です。

     恥ずかしながら、私はこの武将を知らなかったのですが、犬をたくさん飼っていた真の理由が明らかになった時、この武将の深謀遠慮に魅力を感じました。

     さらに、竹中半兵衛のエピソードも彼らしい生き様を象徴する一編となっており、とても興味深かったです。

     もう一つの西日本編でも、どんな武将と出会えるのか、とても楽しみです。

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    2026年04月18日
  • 書店を守れ!

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    著者が経営する神保町の本屋にて購入。

    書店を守りたいという熱量を持ちつつも、そもそも書店がなくなって困る人は誰かなのかや、(利益を出す商材としての)紙の書籍の将来について、冷静に分析している本。

    実家がダンス教室という情報は著者の作品のプロフィール欄等で知っていて気になっていたが、この本を読むと「この人が本屋を経営するための目線や考え方は、実家が自営業だから持てているのかな」と思わせる。

    小説を書くだけでなく、それと組み合わせて様々な企画を狙いを持って実践していくタイプの人という印象を受けた。

    明らかに逆風の中、悪者を作ろうとせずに行動を以て書店の活路を見出そうとしているのが良い。その原動力が本の世界への恩返しというのがもう何とも。

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    2026年04月14日
  • じんかん

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    なるほどー…人間と書いて「じんかん」ねー…ふむふむ。
    「にんげん」と読めば一個の人を指す、「じんかん」は、人と人が織りなす間、つまりはこの世を指す。

    「じんかん」の何たるかをこの目で確かめたい、、か、なるほどねー

    昔の人の方が現代人より、物事を深く考えていて、未知の世界に踏み出す勇気があったんだろうなーと思ってしまいました。

    そして、まあ、形は異なるけれど、人の噂を信じる信じないとか、裏切り、騙し、今も昔も変わらないんだねー

    そして、ラスト30ページ(541ページ)で、え!と声が出てしまった(°_°)

    今村翔吾さん、やっぱり好き(^^)

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    2026年04月10日
  • 戦国武将伝 東日本編

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    今村翔吾による短編集
    印象深かったのは、次の4つ
    ・汁かけ飯の戦い 北条氏政
    ・青に恋して 里見義弘
    ・雅なる執権 金上盛備
    ・春に向けて耐えよ 宇都宮国綱

    心温まると感じた
    ・猿千代の鼻毛

    関わりが面白かった
    ・暮天の正将 武田信玄
    ・蒼天の代将 上杉謙信

    歴史の記録から、話を膨らませたり、その記録の陰にあるであろうエピソードを探してくる今村翔吾作品はなかなか面白い、と感じさせられる短編集だった。

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    2026年04月10日
  • 書店を守れ!

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    いち消費者にすぎないわたしに何ができるかといえば、なるべくリアル書店で本を買うことくらいしかなさそう。この本を読んだからこそより強くなる無力感。あと、今村先生が作家や書店、出版社、取次などだけでなく、翻訳者の窮状について触れてくれたのがありがたいことでした。わたしがまったく儲かっていないのは、出来の悪いへたくそで売れない翻訳者だからというだけが理由ではないことがわかったのは、ある種の救いでもあり、それ以上に大絶望でした。詰んでる。
    とにかく、出版界に自分の居場所を残すため、わたしは今日も本を買い、そして読みます。

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    2026年04月08日
  • 童の神

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    ネタバレ

    延々と、こういうことを、人間は繰り返しているんだなと。どちらの側にも(とくに末端の者は)暮らしがあって言い分があるのもわかるし、それでもどちらの側に「居たい」かだけは、忘れずに生きてゆこうとおもった。

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    2026年04月07日
  • 夜哭烏――羽州ぼろ鳶組

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    羽州ぼろ鳶組シリーズ2作目。

    非道な罠の標的にされ、命を落とした親子が可哀想すぎました。
    自分の家族を人質にされたとき、それでも他の誰かのために動ける人を尊敬しますが、自分にできるとは到底思えず……。
    何が人をそうさせるのか、ずっと考えていきたいと思いました。
    相変わらず魅力的なキャラクターとテンポの良い語り口でした。

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    2026年04月05日
  • 玉麒麟――羽州ぼろ鳶組

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    新之助が主な話。いつもはポンコツなイメージの新之助もこの会はめちゃくちゃカッコいい。男気溢れてる。
    新之助が下手人と思わせるが、新之助の人柄を知っているものは誰もがあり得ないと言い切る。
    なんて良い人なんだろう。日頃のお役目から、いい人感が出ちゃってる。行動が出てるんだよな。
    女も守っちゃう男。その女とはどうなるかなぁ。今後もこの話続くのかなぁなんて期待してみる。

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    2026年04月05日
  • 教養としての歴史小説

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    歴史時代小説が好きになるきっかけとなったイクサガミ、じんかんの作者である今村翔吾さんによる歴史小説の楽しみ方が散りばめられた本。色々な作家や作品の紹介をされているので、ますます世界が広がりました。
    あと、この本手触りがすごくいい。手にして読むのが感覚でも楽しめました。

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    2026年04月05日
  • 蹴れ、彦五郎

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    ネタバレ

    これまであまり主役として取り扱われることのない人物を取り上げた短編集だったが、どの話も確固たる意思を持った人物として描かれており、とても読みやすかった。
    どの話も良かったが、三話目の「三人目の人形師」は、読み終えた時に不気味さもあり、特に強く印象に残った。

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    2026年04月04日
  • 作家で食っていく方法

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    小説家という仕事を、単なる芸術家ではなくビジネスとして分析していて画期的だった。
    村上春樹の「職業としての小説家」は、芸術の方に焦点を当てていた印象なので、また違ったアングルから紐解いている。

    デビューするまでと、デビュー後に手堅く「稼ぎ続ける」ことの難しさと対策を、ご自身の経験を踏まえてかなり踏み込んで書いてある。
    作品を読んだことはないが、サービス精神旺盛な方なのかなと感じた。

    小説家デビューして5年経っても新作が世に出ていたら銀座の寿司をご馳走してくれるらしい。

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    2026年04月01日
  • 塞王の楯 下

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    戦をなくすため。
    平和を願って磨き上げ、磨いたはずの技術が当時最強の矛と盾としてぶつかりあう。
    今はなき大津城、この目で見たかったな。
    読後感は良い。

    矛盾は今も際限なく続いているし、個人的には軍拡による抑止力は平和には繋がらないとは思う。

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    2026年04月02日
  • 人よ、花よ、 上

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    英傑・忠臣の父を持つ子は、その功績や尾鰭がついた虚像の期待に応えなければならない。今の世でも多く見かけられ、その子は大変だと思う。
    「帝に仕え日ノ本のために働くのではなく、己の想うままに生きればよい」と父正成が残した想いが、弁内侍茅乃に出会った切欠で徐々に崩れていく様に思えるが、それは幸か不幸か・・・。

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    2026年03月30日
  • 塞王の楯 下

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    ネタバレ

    後半につれてどんどん面白くなる。
    史実にうまくフィクションを織り交ぜてるのが良い。
    石工と呼ばれる知らない仕事に関しても興味深かったし、そこから山方、荷方、積方など役割が分かれているのも面白かった。
    高次や横山など、脇を固める人物もかっこいいし、主人公匡介の覚悟や、石垣を活用した戦いなど歴史小説としても面白い。

    大筒vs石垣は熱い。

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    2026年03月29日
  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組

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    面白いです!
    時代劇で火消しを主人公に
    絵に描いたような努力友情勝利な物語
    まっすぐで短気責任感が強いリーダー気質の
    主人公 粋な江戸っ子カッコいい!

    主人公の脇を固める仲間達やライバル達
    奥さんまでがそれぞれキャラの性格が
    面白く描写が巧みでごっちゃになる事は
    ありませんでした
    誰でもベジータとクリリンの判別が
    出来るようにです(笑)

    アクションシーンもリズム テンポが良く
    観たことも無い江戸の大火事のさなかに
    いるようで
    命がけの主人公や仲間達の行動やセリフに
    ページをめくる手が止まりません

    アニメにもなっていて数話ほど観ました
    決して私は原作メディア至上主義ではありませんが
    私的には食欲をそそる物ではありませんでしたね

    続きもあるようなのでぜひ
    読んでみようと思います

    火の用心

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    2026年03月29日
  • 戦国武将伝 東日本編

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    面白いが物足りない。観測気球的な本なのな?最上義光や伊達政宗の長編が読みたくなった。矢島満安の話が好み。

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    2026年03月29日