今村翔吾のレビュー一覧

  • 茜唄(上)

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    今村先生による平家物語。上下巻で読みごたえたっぷり。知盛が主人公なんですねー
    平家側から見た源平合戦がどう描かれていくのか楽しみです

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    2025年07月03日
  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組

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    表紙の後ろ姿が、なんとも言えず大好きでして‼︎
    何度見ても惹かれる‼︎
    そして、何度も読み返した『序』

    火喰鳥と呼ばれた武家火消し〜炭をも呑み込む鳥〜

    出羽新庄藩戸沢家の家臣へとの話からはじまり。
    仲間とのそれぞれの出逢いのお話。
    最初の出逢いは折下左門さまだ、よね。
    そして、遅刻してきた火消し方頭取並 鳥越新之助
    〜朱土竜〜
    力士荒神山 寅次郎 〜達ヶ関 森右エ門〜
    山城座 彦弥 〜待乳山の聖天さんの大銀杏〜
    加持孫一 加持星十郎 〜小諸夜の蕎麦〜

    そして、そして松永源吾とその妻深雪との縁。

    〜人は何度でも立ち直れる〜
    〜お帰りなさいませ〜

    西の大関「火喰鳥」松永源吾久哥
    東の前頭

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    2025年07月03日
  • 茜唄(下)

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    平家物語はそのようにして紡がれた、のかもしれない
    琵琶法師の語る 軍記ものとして

    知盛の、武士という立場の未来への想い
    そして義経との出会い
    平氏と源氏の戦い、一の谷そして檀ノ浦

    人と人の長い長い殺しあいの歴史は
    まだ続いている……

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    2025年06月30日
  • 茜唄(上)

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    祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
    沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす
    おごれる人も久しからず 唯春の夜の夢のごとし
    たけき者も遂にはほろびぬ 偏に風の前の塵に同じ

    大昔に憶えたものは、忘れてませんね
    自分にちょっとびっくり

    一人一人の考えは其々にあり
    まとめる立場の人はたいへん
    カリスマ性を発揮するか調整力を磨くか
    適度に混ぜながら社会を渡っていくか

    清盛亡きあとの平家の方々は……

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    2025年06月28日
  • 塞王の楯 上

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    今村さんの作品はジャンプ漫画みたいだよなあと思ったりするけど、ジャンプ漫画みたいだってことは面白いわけで。
    下巻ではきっと京極高次がかっこいいかっこ悪さを見せてくれるんだろうと期待してます

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    2025年06月25日
  • 夏の戻り船 くらまし屋稼業

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    死ぬ前にどうしても果たしたい約束がある老人を眩ませるのが今回のミッション。採薬使として活躍したこの老人を巡り薬園奉行、道中奉行、御庭番、謎の者「虚」達が高尾山で交錯していく様子は手に汗握った。くらまし屋が高尾山で取った作戦がエンタメに富んでいて、これまでに難しい「幕府の監視下」からくらますという難題をクリアし依頼を遂行する過程は読んでいて楽しかった。

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    2025年06月24日
  • 人よ、花よ、 下

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    責務果たさなければならない。辛さ。やらなければならない事がある。南北朝時代を知る事が出来た。流れを読めない馬鹿な偉い人がいる。

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    2025年06月19日
  • 夢胡蝶――羽州ぼろ鳶組

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    シリーズ第六作は、彦弥が物語の中心に。
    吉原を舞台にした炎上事件の謎と、彦弥の色男ぶりが絶妙に絡み合いぐいぐいと物語に引き込まれていく。この安定感と面白さは期待を裏切らない一冊。

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    2025年06月17日
  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組

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    6/9〜6/16

    デビュー作とは思えないくらい面白かった!
    他の方のコメントでもあったけど、先日読み終えたばかりの「天地明察」と少し内容がかぶる場面があり、
    「時代小説って面白いな〜〜!」と改めて思った。
    次作も読みます!

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    2025年06月16日
  • 塞王の楯 下

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    鉄砲職人の矛と石垣職人の楯とが戦でぶつかり合う。矛楯。どちらも泰平を願う思いは同じ。
    戦に職人も参加して攻撃を受けながらも石垣を組み替える懸というのがあるのに驚く。職人の矜持が熱く伝わり、人物がとても魅力的に描かれていた。

    歴史が苦手なので途中まで中々読み進められなくて読み切れるかなと心配だったが、下巻で戦が始まってからはスピード感があり攻防戦の様子が面白く読めた。

    読んで苦手意識のある歴史にも興味が出てきたし、城を見学する機会があったら石垣に注目すると思う。

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    2025年06月15日
  • 茜唄(上)

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    平家の見る目が変わった。
    どうしても義経好きとしては平家は敵という認識だけれど、平家視点から描かれると魅力的な人物が多いこと。

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    2025年06月15日
  • 人よ、花よ、 下

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    久しぶりに歴史小説を読みましたが、抵抗なく読める文章力と構成はさすがの腕前だなと感嘆しました。話の本筋ではないかもしれませんが、死者の無念に生きてる者が意味を持たせすぎるとそれはもはや幻想のようなもので、それが多くの人間を動かしてしまう怖さを感じました。

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    2025年06月14日
  • 海を破る者

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    六郎は繁、令那との関わりの中で、「人はみな同じ」ということを実感する。未来を見る目が確かで、元寇の前に2人を日本から脱出させる。元との戦いでは奇襲と魂胆で大きな戦果をあげるものの、野分(台風)で粉々になった元の軍人やその家族を救助し、自船の道達丸さえ渡してしまう。その事により「元との内通」を疑われる。六郎、あまりに人間味があり過ぎて、どこまでが史実なのかがわからないが、物語としては「オチ」のつく決着。

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    2025年06月11日
  • ひゃっか!

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    実在する「花生けバトル」がフューチャーされる話と思いきや、パートナーになる転校生の「仕事」も大きく関わってくるところが意外性があって良かった。

    最後のバトルのオチには、思わず涙してしまった。一生懸命に工夫しながら、前に前に進む姿が眩しかった。

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    2025年06月10日
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組

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    羽州ぼろ鳶組シリーズ第4弾_

    火消しの第一義は何だ…
    貧しい百姓でも 罪人でも 豪商であろうとも
    みな等しく命を救う!
    そのことを胸に宿してさえいればいい!!



    んもー!
    今回は号泣必至!!
    目の曇りを何度払っても…すぐに霞んできて
    紅蓮の景色(炎の中)に消えていった姿が
    忘れられないー!



    今回は江戸から京都へと舞台をうつし
    葬式の最中に遺体から火が噴き出る事件が相次ぐ
    源吾たちは事件の真相を追いはじめる…

    様々な親子が出てくるが
    過酷な事態に遭遇し 辛い想いを抱えながらも…
    その後歩んだ人生が違いすぎて切なくなった



    それぞれの家族愛に涙し
    改めて表紙をみる

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    2025年06月09日
  • 海を破る者

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    改めて、元寇が未曾有の国難だったことが分かっただけでも良かったのに加え、今村先生の味付けがとても良かった。

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    2025年06月08日
  • 人よ、花よ、 上

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    楠木正成という偉大な父を持つ多聞丸。
    静かに始まる物語は、人物や時代を丁寧に描きながらじわりと熱を帯びて進んでいく。
    下巻では、近隣諸国や朝廷との駆け引きが激しさを増す予感。
    多聞丸がどんな道を歩むのか、続きが気になって仕方がありません。

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    2025年06月07日
  • 茜唄(上)

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    感想は下巻にて✎☡

    ✎︎____________

    自らが受けた非道より、自らが為した非道のほうが、人の心を蝕むものなのかもしれない。(p.234)

    人は飯を食い、糞をして、眠るだけではない。人は元来、唄う生き物なのだ。
    それは生きていることを誰かと共に喜び、この世に生きたことを留めんがためではないか。(p.297)

    依り代となるべきものが地上から滅したとしても、思い出そのものが消えるわけではない(p.341)

    音曲は人の心を見事に表す。人そのものと言っても過言ではない。故に人と人が交わることで一生に変化が生まれるように、音曲によって人の一生を変えることも出来る。いや、望むと、望まぬと

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    2025年06月02日
  • 人よ、花よ、 上

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    視点を変えれば英雄も悪党に。垣根さんの尊氏像が残っているだけに複雑な思い。楠木正成ならともかく、歴史に登場しない無名で興味もない、その息子が主人公という地味な小説というイメージ覆され、その魅力にグイグイ引き込まれる。流石、今村さん。ホントに魅力的な人物だったかは、ともかく今村さんの手にかかると、みな魅力的な人物に。南北朝時代という、日本の歴史上、稀有な時代に生まれながら戦さなき世を目指す英雄の息子の屈託、悲哀。「忠義と夢」いつの世でも人は一筋縄にはいかない。

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    2025年06月01日
  • 塞王の楯 下

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    盾と矛の壮絶な戦いにハラハラさせられた

    今まで城の石垣を見ても見事だ、としか思わなかったが、それを武器に出来るほど熟練した人達がいる事を初めて知り、これから城跡を見る視点が変わるだろう

    穴太衆、国友衆、どちらも埃高く、緻密な鍛錬を積み重ねたからこその技

    そして、両者とも安寧の世を願うからこその技

    先人達の想いは現代の私達に問われている

    物語の最後に、城壁から棚田への石積みへと変わった匡介の笑顔を想像し、戦の無い日々を願う気持ちは、いつも変わらぬ尊い物だと思った

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    2025年05月31日