今村翔吾のレビュー一覧

  • 狐花火――羽州ぼろ鳶組

    Posted by ブクログ

    秀助の回想が入るのが凄くよかった。
    鳶市からのオールスターでの消火!カッコ良すぎる!
    私も野次馬したい。

    0
    2025年08月27日
  • 五葉のまつり

    Posted by ブクログ

    豊家に仕える五奉行。
    長盛、長政、正家、玄以、三成。

    それぞれ秀吉との出会い。
    守っている、心ざしの奥にある譲れない信念。

    まつりの壱 北野大茶会
    土木担当 増田右衛門尉長盛
    〜あなたの才は泰平にこそ使って下さい〜

    まつりの弍 刀狩り
    司法担当 浅野弾正少弼長政
    〜刀を攫いとうござる〜

    まつりの参 太閤検地
    財政担当 長束大蔵大輔正家
    〜あなたの才はこれです〜

    まつりの肆 大瓜畑遊び
    宗教、朝廷担当 前田民部卿法印玄以
    〜ちょうすく孫十郎〜

    まつりの伍 醍醐の花見
    行政担当 石田治部少輔三成
    〜きっと一人では成せぬような難題を、共に乗り越えてゆく仲間となる〜

    このあとに、やってく

    0
    2025年08月27日
  • 人よ、花よ、 上

    Posted by ブクログ

     忠臣と呼ばれ、湊川の戦いで命を散らした武将として知られる楠木正成。
     その息子、多聞丸が下した決断は「北朝に下る」というもの。
     つまり、足利に組みするということだった。

     南北朝の混乱が続く。
     国が乱れる。
     悪党がはびこる。

     国の乱れを正すための決断だ。
     しかし、その動きよりも早く南朝の帝が暗殺されかける事件が起きる。

     下巻へ続く。

    0
    2025年08月24日
  • 蹴れ、彦五郎

    Posted by ブクログ

     初期作等で編んだ作者さん初の短編集。マイナーな戦国武将をフィーチャーした作品が殆どを占める。知られざる彼らの生き様を描く筆致はとてもエモーショナルだ。
     デビュー以前の作品からすでに今村節が炸裂しており、少年マンガ的な熱さに興奮と感動を覚え、どの作品も面白かった。

     お気に入りは、ホラー・ミステリ味のある異色作「三人目の人形師」だ。こちらは戦国武将を扱った作品では無いが、幕末から明治にかけて活躍した3人の人形師の相克のドラマが濃密に描かれ、とても短編とは思えない読み応えだった。人形師(芸術家)の業の果てに起きた出来事が怖すぎて、印象深い。

    0
    2025年08月23日
  • 冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業

    Posted by ブクログ

    今回の依頼人は幕府の中枢、老中の松平武元。しかも1日だけくらましてほしいとの無理難題。どうするくらまし屋。今回も感動物でした。

    0
    2025年08月23日
  • じんかん

    H

    購入済み

    歴史・時代小説は、歴史的事実(?)という枠の中での創作という難しさがあると思っています。それも松永久秀という有名な武将を取り上げることは、より枠組みが堅固と言ってよいと思います。

    本作は、松永久秀の物語を縦軸に、久秀と織田信長の関係を横軸にしており、信長の一般に流布されている性格等と異なる一面をも書かれていて、良い作品と思います。

    0
    2025年08月21日
  • 人よ、花よ、 上

    Posted by ブクログ

    大河ドラマの太平記は見ましたが、あまり馴染みの無い時代なので、とても興味深く読むことが出来ました。英傑の息子に焦点をあてて、楠木家の存続をかけて、一族が一丸となって闘う。簡単に言ってしまうと実に単純ですが、登場人物に上手く個性を与えて、魅力的に描く作者は本当に素晴らしい。
    男臭い話に紅一点を添えたり、ラスボス感が半端ない高師直。下巻に向けての前準備的な位置付けに感じました。約480頁ありましたが、あっという間に読み切ってしまいました。
    余韻に浸る間もなく、下巻に没入しようと思います。

    0
    2025年08月16日
  • 茜唄(下)

    Posted by ブクログ

    終戦記念日を間に挟み私は平家と源氏の戦いの物語を読んでいた。
    この時期、メディアでは戦争の話が多く流れる。
    日本国内でも古くから戦いが繰り返されていた。
    戦う目的は、それぞれあっただろう。
    ただただ勝って力を見せつけたい者
    戦うこと自体が好きだった者
    守りたい物があった者 などなど

    この物語の主人公、平知盛は身体こそ弱かったものの頭が良く、こと軍師としての才能は抜きん出ておりあの源義経さえも一目置く存在だった。

    彼の目指す世は、平家の存続だけではなく
    互いが見張り合い、拮抗した三つ巴の世界。

    命を懸けて、守ろうとしたものの答えは1000年後にある。物語の言葉を借りるならば
    「ある者は勝者

    0
    2025年08月17日
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組

    Posted by ブクログ

    京都でのお話で、私の好きな勘定小町の出番はホントに大事なところだけ。
    新たなキャラ、蟒蛇も凄くよかった。
    何より、最後が凄く良い。良い親子。チビ銕三郎可愛すぎる。

    0
    2025年08月16日
  • 茜唄(下)

    Posted by ブクログ

    ああ〜面白かったぁ〜。平家物語を伝授する様子が度々挟まれることで、折角の迫力満点の戦闘シーンがやや間延びしている感じはあったけれど、総じて面白い作品だった。
    謎の語り手とその教えを受ける西仏の正体が少しづつ明かされるのも心が震えた。
    ダイナミックな戦闘シーンと生き生きとした登場人物の様子が魅力的で、やっぱり今村翔吾さんの作品は好きだな。

    0
    2025年08月15日
  • 冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業

    Posted by ブクログ

    今回の依頼主は、これまでのシリーズで一番の大物、江戸幕府の権力者、天下の老中・松平武元。一人になることがほとんどない状況で「一日だけ姿をくらましたい」という願いを叶えるために奔走するくらまし屋達のプロの仕事がカッコ良い。老中の願いを叶えるため掟の解釈を変えたり、権力や地位等関係なく依頼人を扱う姿には、平九郎達の優しさを感じた。
    様々な立場の人達の思惑が入り混じっていくのを感じるラスト。これからどんな戦いが繰り広げられていくのか、楽しみ。

    0
    2025年08月12日
  • 人よ、花よ、 下

    Posted by ブクログ

    太平記で有名な楠木正成の息子、正行(多聞丸)の鮮烈な生涯を、ハードカバー上下巻の大ボリュームで描いた作品。上巻序盤こそ「これ、読み切れるか?」というほど内容が入って来なかったが、ヒロインが出て来る辺りから一気に面白くなってきて、後はあっという間だった。
    大楠公、小楠公を大河ドラマにーという動きもあることから、改めてブームが来るかも…。

    0
    2025年08月11日
  • 海を破る者

    Posted by ブクログ

    20250810045

    伊予の国、河野道有を主人公に元寇前後の時代を描く。一族の復興だけではなくにヒトの再生を見た。

    0
    2025年08月10日
  • イクサガミ 人

    sun

    アクションは迫力満点

    アクションは前作以上に迫力満点で、各キャラの決着が丁寧に描かれています。
    終盤の展開は予想を裏切りつつも納得感があり、読後感は爽快。『天』『地』から続く疾走感とドラマ性は、エンタメ時代小説の頂点ともいえます。


    0
    2025年08月06日
  • イクサガミ 地

    sun

    購入済み

    エンタメ性抜群

    息をのむバトルと心理描写、魅力的な新キャラが織りなす展開にページをめくる手が止まりません。一気読み必至です。
    幕末の時代背景を活かしつつ、エンタメ性抜群で、漫画『バガボンド』や『鬼滅の刃』好きにはお薦め。完結編への期待が膨らむ傑作です。


    0
    2025年08月06日
  • イクサガミ 天

    sun

    購入済み

    少年漫画のようなエンタメ

    圧倒的な疾走感と迫力のバトルシーンが魅力で、少年漫画のようなエンタメ性と、王道ながら新鮮な展開で、続編への期待が高まる傑作です。
    幕末から明治への過渡期の侍の葛藤が融合し、一気に引き込まれます。

    0
    2025年08月06日
  • 茜唄(上)

    Posted by ブクログ

    祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

    平家物語は源平合戦における敗者・平氏の視点から描かれている。歴史は勝者に都合の良いように残され伝えられていくのが常であり、実際に吾妻鏡のような源氏・得宗視点の歴史書も編纂されている。なぜ平家物語は語り継がれ、また作者不詳の説話として琵琶法師などによる語りが900年後の私たちまで伝えられてきたのか。謎が多いこの平家物語に対して、今村翔吾さんの大胆な仮説が彩りを加えていく。

    治承・寿永の乱については近年かなり検証が進

    0
    2025年08月04日
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組

    Posted by ブクログ

    シリーズ4作目。
    今回の舞台は、江戸ではなく京都。
    いつもと勝手が違い、戸惑う源吾ですが、熱い気持ちで乗り切っちゃいます。
    あの鬼平犯科帳の主人公も登場します。
    今回も、熱い物語でした。

    0
    2025年08月03日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    賤ケ岳7本槍+石田三成は小姓仲間の幼馴染、秀吉の元団結していた彼らだったが、それぞれの気持ちはやがて離れて行ってしまう…。でもね!っていう話。
    加藤清正、福島正則は知っていたけど、それ以外のメンバーを今回初めて知りました。

    0
    2025年08月02日
  • 蹴れ、彦五郎

    Posted by ブクログ

     蹴鞠と和歌を愛す北条氏真が、天下人信長に示した心意地を描く表題作をはじめ、歴史の中で輝く才を描いた八編。

     作者がこれまで書き溜めてあった作品集とのことで、「ぼろ鳶」などの長編シリーズや「幸村を討て」などの歴史小説のエッセンスが詰まっているように感じました。

     また、作者にとって初めての短編集ということでしたが、どの作品も一つ一つ読みごたえがあり、ぜいたくな歴史物語でした。

     どの主人公もこれまでの歴史であまりスポットを当てられなかった人物ばかりで、新たな視点で歴史を味わうことができました。

     戦国時代を扱った作品が複数あり、それぞれの人物を通して描いてあることで、立場やタイミングに

    0
    2025年07月31日