今村翔吾のレビュー一覧

  • 人よ、花よ、 下

    Posted by ブクログ

    もっと歴史を勉強しておけばよかったと、今村作品を読むたびに思う。いつもながら、まっすぐで熱い想いが伝わってきた。日本史がそんなに得意ではない私でもその後どうなるのかくらいは予想がく。それでも違う結末が待っているような気がして、そう願いながら読み進めた。上下巻、あっという間の読書時間だった気がする。

    0
    2025年11月11日
  • 塞王の楯 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白い!!!盾VS鉄砲
    登場人物がみんな魅力的だし、グッとくる台詞も多い。職人魂(すらも超えてる想い)に胸打たれる

    0
    2025年11月10日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    七本槍の面々の目から見た三成が語られる。秀吉の子飼いたちがなぜあんな裏切り方をしたのかが、作品に書かれている。なかなかに入り組んでいたが、すんなりと楽しめた。

    0
    2025年11月09日
  • 菩薩花――羽州ぼろ鳶組

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ぼろ鳶組第5弾。
    今回は帰ってきたぜ、江戸の町。
    てなわけで、ぼろ鳶組のみんながまた揃って、どこか安心感をおぼえる。

    仁正寺藩の火消頭取、柊与一。今回はこの男が中心だ。家老から番付を上げるよう迫られ苦悩する。そこに火付による火事があり、異常なほど早く駆けつける火消がいたら、怪しいしかない。でもこの与一は、源吾にも火消しのなんたるかで雷を落とした爺さん、柊古仙の孫だ。そんなわけない、あってほしくない、と源吾も(自分も)思い惑う。
    新庄でも番付を気にする新之助が、張り切りまくる。これまでも無茶ばかりするこの副官に、心配でヤキモキする源吾。
    今も人の評価って、励みになったりいい面もあれば、それによ

    0
    2025年11月09日
  • 人よ、花よ、 上

    Posted by ブクログ

    今回も描かれている人物が魅力的で、その人柄が生き生きとしていた。楠木正行には、真っ直ぐに人を思う澄んだ心を持ち、身分や年齢、性別に関わらず、等しく命の重さを知るからこその強さがある。人の死が、たとえ悪意がなく人の願いや希望が無意識に加わることでいつしか美談になる恐ろしさ…。誰かのために散ってよい命などない。楠木正行の熱い想いが伝わる。下巻も楽しみに読みたいと思う。

    0
    2025年11月09日
  • 五葉のまつり

    Posted by ブクログ

    豊臣政権の五奉行のお仕事小説。
    サラリーマン生活40年の自分としては、身につまされる。上司のわがまま、思い付きに右往左往・・・。
    本当にご苦労様ですと言いたくなる小説でした。

    長束正家の数学脳には笑いました。

    そしていつも今村翔吾に感心してしまうタイトル。
    今回も絶妙なつけ方をなさいますなぁ。
    「五葉」という言葉が花ではなく、その花を引き立て健やかに育む「葉っぱ」たるべし。それが5人。だから五葉、いや感動しました。

    0
    2025年11月04日
  • 湖上の空

    Posted by ブクログ

    軽い話かなと手に取ってみたらエッセイでした。でもさすがエンターテイメントに優れていて傑物でいらっしゃるなと思いました。良い挿話がいくつもありましたが、直木賞にノミネートされた初年から自費で人力車を用意してて数年後とうとう受賞の場にそれ乗って行った話が本当によかった。

    0
    2025年11月03日
  • 海を破る者

    Posted by ブクログ

    人の心の弱さ、愚かさが負の感情を生み、戦争を引き起こす。耐え、忍び、打ち負かす強さが人の心を打ち、心開き、味方となる。非を認め、過ちを認め、汚れなき目で人を見ること。それを貫く力を持つことそれが心の平穏をもたらし、戦いを引き留める。

    0
    2025年11月03日
  • 夜哭烏――羽州ぼろ鳶組

    Posted by ブクログ

    業火を前にしても火消しとしての矜持を貫く男たちの姿に、胸が熱くなった。火消しの仕組みや背景知識も、物語の流れを邪魔せず自然に織り込まれていて読みやすい。田沼と一橋の政争が絡むことで物語に厚みが増し、「命の選択」という重いテーマもより深く響く。随所にユーモアも差し込まれ、シリアスと笑いのバランスも良い。

    0
    2025年11月03日
  • てらこや青義堂 師匠、走る

    Posted by ブクログ

    元公儀隠密である寺子屋の主人と、そこに通う子供たちのお話。
    忍びたちのシリアスな話もありつつ、全体的には軽快な冒険活劇な内容。
    子供たちが個性的で可愛らしく、彼らの成長物語な面もあって、最後まで楽しく読めた。

    0
    2025年11月02日
  • 教養としての歴史小説

    Posted by ブクログ

    歴史小説に興味があるけど、何から読んだらいいかわからないという人にもお勧めです。
    著書自身も歴史小説家で、かつ、歴史/時代小説の読破量は業界人の中でも傑出しているようなので、著書と波長が合う人にはとてもいい歴史小説の案内書かと思いました。

    0
    2025年11月01日
  • 夏の戻り船 くらまし屋稼業

    Posted by ブクログ

    余命わずかな老人の最後の願いを叶えるため、壮大な仕掛けでもって人をくらます物語。
    戦闘シーンの迫力は後の「イクサガミ」シリーズを思わせる。
    時代小説でありながら、少年漫画のような疾走感と爽快さを併せ持つ一冊でした。

    0
    2025年11月01日
  • 幸村を討て

    Posted by ブクログ

    2025年度、大阪ほんま本大賞受賞を機に手に取った。
    大賞発表後すぐに買いに行ったのに、数ヶ月積んでました…( 'ᵕ' ; )

    大阪ほんま本大賞仕様の本書は著者近影が、めっちゃかっこいいんです♡
    大阪近郊にお住まいの方、見掛けたら是非手に取って見てみてください(*ˊ ˋ*)

    舞台は大坂夏の陣。
    真田幸村の企みを読めず、翻弄される諸将たち。戦を終え、ある疑問を持った家康は真相を探り始め…。
    戦国最後の戦いを通じて描かれる、親子、兄弟、そして「家」をめぐる、切なくも手に汗握る物語。

    戦国時代って、理解するのがすごく難しい…!
    名前変わるし、寝返るし、婚姻関係複雑すぎるし…

    0
    2025年10月29日
  • 人よ、花よ、 下

    Posted by ブクログ

    楠木正成の息子楠木正行の物語も、いよいよ下巻。
    正成の息子という冠をつけるのもどうかと思うほどの正行の成長に、行く末を見守りながら、下巻を読み進めた。
    思えば、天皇が二人存在し、天皇同士の思惑以上に、それを利用する者、振り回される者、祭り上げられる者、大きなうねりの中で、まだ20代前半の若者が、似たような状況下にあった親の思いを理解しつつ、なんとか信念を達成しようとする行動力に胸を打たれた。正直、南北朝時代はあまり分かっていない中で読んだこともあり、当時の状況を知るだけでも十分堪能できる作品とも言えた。
    なお、これは物語外ではあるが、このあとの「直義」vs「高師直・師泰」、「直義」vs「尊氏」

    0
    2025年10月28日
  • 春はまだか くらまし屋稼業

    Posted by ブクログ

    人情味あふれる主人公が、今回は幼い少女をくらます物語。心に余韻を残す結末が心地よい。
    裏稼業でありながら、人を救うように姿を消させる。その巧みな手際が魅力的で次作も楽しみとなる一冊でした。

    0
    2025年10月27日
  • 塞王の楯 下

    Posted by ブクログ

    長く続く攻防戦にハラハラ。
    彦九郎側からの目線も、仕事や平和に対する気持ちが分かって、最初の印象が変わっていった。
    最後の匡介と彦九郎のやり取りがよかった。

    0
    2025年10月26日
  • 立つ鳥の舞 くらまし屋稼業

    Posted by ブクログ

    くらまし屋シリーズ第七弾は湯島天神芝居小屋が舞台。なんと赤也が役者として育った濱村屋の若き主人二代目吉次(赤也の義弟)が依頼主で平九郎は悩む。
    天王寺屋と濱村屋が娘道成寺対決をすることになったことが発端だがその裏には老中の政治的思惑も働いていてなかなか複雑。
    赤也は最後の舞台に立つのだが、その時の一節「ーこれにて。赤也が心の中でそっと別れを告げたのは、舞台であったか、それとも亡き父であったか。いや、歩むかもしれなかった、もう一つの人生かもしれない。」拍手喝采の舞台でやっと自分を完全にくらましたんだな、と感動した。

    世の中映画「国宝」が大評判だがここにも女形をテーマにした感動作があるよ、と言い

    0
    2025年10月25日
  • 塞王の楯 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公の匡介は、幼い時に一乗谷の城下で織田信長に攻められ、両親と妹を喪った。
    その時に出会った石垣職人の飛田源斎に命を救われ、いつかは彼のような鉄壁の石垣を造りたいと思いながら日々修行を積む。
    彼ら”穴太(あのう)衆”は、最強の石垣を造る集団として有名だが、秀吉の世は太平へと向かい…。

    読みやすくてサクサク読める。
    なので、気がついたらクライマックスにたどりついていなかった。
    だって上巻なんだもん。

    最強の楯(石垣)と至高の矛(銃)作りの二つの集団。
    どちらも最高のものを作ることによって、戦のない世の中を作れると思っている。
    一瞬、銃で「戦のない世」を作るって何だ?と思ったけれど、これが高

    0
    2025年10月24日
  • 塞王の楯 上

    Posted by ブクログ

    関ケ原の前哨戦の一つ、大津の籠城戦を描いた歴史もの。

    武将や忍者などを主人公とする歴史作品が多いなかで、本作は石工の技術集団である穴太衆を中心に据えて、武将を脇役に回してしまっているところがユニークです。

    ライバル役にはこれまた鉄砲職人集団である国友衆をおいて、主人公の石垣とライバルの大砲という、矛盾(ほこたて)の技術勝負を魅せるというシンプルな構成で、なんとも分かり易い。

    脇役の武将たちも、ちょっと盛り過ぎ感はありますが、敢えてキャラを強く立てて、いい味を出してくれています。

    創作部分が多く、エンタメに大きく寄せているのは読者の好みの分かれるところでしょうが、割り切って読めば単純に面

    0
    2025年10月23日
  • 茜唄(下)

    Posted by ブクログ

    勝者の名前を冠した「源氏物語」(!)ではなく、元号を冠した「治承物語」でもなく、敗者の名前を冠した「平家物語」となった謎が、(フィクションではあろうが)鮮やかに解き明かされる。

    上巻では謎であった西仏に物語を語って聞かせる人物が知盛の妻希子であることが終盤で判明する。真相を聞いて頼朝が悔しがる場面は痛快だ。

    歴史の転換点にいる人、転換点を作ったひとは、ただ必死に生きただけで、当人にその自覚はない、という表現がある一方、今村作品には、「先々まで、百年後・千年後まで、見通したひと」がまま登場するので、ほんの少しだけ「後付け史観」を感じるけれど、全く新しい平家物語を読めたので、総合評価で星4つ。

    0
    2025年10月22日