今村翔吾のレビュー一覧
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ネタバレ「羽州ぼろ鳶組」の8冊目。
遂に新之助が主役の巻だと思っていたら、裏表紙を見てビックリ!『豪商一家惨殺及び火付けの下手人として手配され、一家の娘を人質に逃走を続け…』って、どういうこと!?
というわけで慌てて本編に入ったけど、早い段階で、新之助に限ってそんなことはないわなぁ、何か訳ありだよねという流れになって、同じく裏表紙で『闇に堕ちたか?』と煽った割にはどうよと思うけど、まあ、そうなるわな。
それでも、新之助の失踪に、その見合い相手の家が火付けで炎上、そして新庄藩には出入り禁止が下されるといった謎は残り、源吾らが身動きが取れない中、田沼が乗り出すは、その使いの島田が心配してくれる(最後には -
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ネタバレ遂にくらまし屋シリーズも追いついてしまいました
ちょびっと悲しいw
それにしてもどんどん面白くなっていくなー
今回は赤也が自分の過去にケリをつける回
そしてぼろ鳶ちょい見せ(今回は秋仁)と表紙でちょいネタバレも健在w
虚の3人の達人で最後の1人、九鬼も登場
井蛙流の奥義もめちゃめちゃかっこいい技名と共に炸裂
しかしながら3人の達人や炙り屋との闘いに不安を感じた平九郎は遂に師匠の磯江虎市を探す決意をする
という赤也の想いや3人の絆にいや茂吉とお春を加えた5人の絆にほろりとさせつつ、今後の四つ巴の闘いに向けて風呂敷を広げまくった今作でした
んー次作へのつなぎ方がとんでもなく上手いのが今村翔吾 -
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久しぶりに面白いぼろ鳶!
京都を舞台に源吾と星十郎先生、武蔵が大活躍!
寅さん、彦弥、新之助の出番がほぼ無いが、平蔵、銕、蟒蛇さん等、魅力的な人物が代わりに活躍。
1巻が最高であることに変わりは無いが、本作も中々奇怪な手口の火付が暗躍する。最後の見せ場、およびエピローグにて感動する場面もあり。
では2.3巻を飛ばしてもいいのか、と言われると、個人的に3巻は飛ばしても2巻は読んでおきたい。しかし面白さで言うなら、1から4を取りたいところ。
ただ、この作者さんはエピローグはどの巻も良い。
問題は、敵方の火付手口もそろそろそこを尽きるのではないかと言うところ。
今後の巻が改めて楽しみになった。 -
ネタバレ 購入済み
リアルな戦国の世
多聞丸達は大名になるために頑張っていますが、その夢を叶えるのは大変です。
しかし、百姓の秀吉は大名になり、天下人になっているので叶えられない夢ではありません。
大名になると言う夢を言えるのはリアルな戦国の世だなと感じますし、裏切りもまたリアルと思いましたね。 -
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ぐぬぬぬぬ
やってくれたなぁ!今村翔吾さんよぉ!
うちは三姉妹なもんでね
父と娘の話に弱いのよ
しかも嫁入りの話とあってはもうあかん
的確に弱点を突いてきました
なかなかの策士ですわ
そして今回もシリーズ通してのお楽しみ「ぼろ鳶シリーズ」のちら見せかあるんですが、それとは別に田沼意次ががっつり登場してきました
ついに両方のシリーズにまたがる登場人物の爆誕です
こちらの今後も楽しみ
様々な関わりを見せる今村翔吾さんの2大シリーズですが、あちらが陽とすれば「くらまし屋稼業シリーズ」は陰の物語と言えるのではないでしょうか
徐々に明かされる登場人物の暗い過去や悲しみ、くらまし屋に依頼する人たちも -
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とんでもなく上手いわー
ウィッキーさんによると本作が出されたとき今村翔吾さんまだデビュー2年目とかですよ
とんでもなく上手いわー(2回目)
もう最初から結末は分かっていて読み始めるわけですよね
くらまし屋の3人は必ず成功するわけですから
今後そこを裏切ってくるというパターンもあるかもですが
さすがにシリーズ3作目でそれはないでしょうからね
しかも今回は表紙で虚の若き天才剣士榊惣一郎との対決があることもバラしてしまっているし
まあおそらく引き分けになるであろうことも読めるわけです
その分かってる結末に向かって緊張感をだんだんに高めていく過程がもう
とんでもなく上手いわー(3回目)
くらま -
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出るたび最高傑作かよ!
とっておきの「★5じゃ足りない」タグ連発です
こんなに安売りするつもりないのに!
そしてまずみなさんにお伝えしなければならないのは今作を読む前には絶対にシリーズ零の『黄金雛』を読んで下さいということです
絶対です(凄く大事なことなので2回言いました)
読まずに今作を読んでしまった場合その感動度は75分の1(当社比)にまで下がってしまいます
もし間違って本作の方を先に入手してしまった場合は適当な大きさの電子ジャーに入れて蓋をしっかり閉めて御札を貼って保管しておいて下さい
詳しいやり方は『ドラゴンボール』13巻を読んで下さい
前置きが長いのはいつものことなので特に謝罪 -
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はいもう、序章で100点です
「黄金の世代」と呼ばれた若かりし源吾と(ほぼ)同期の火消したちが一堂に会して炎と対峙するところからプロローグが始まるんですがしかも内記目線というのがまたにくい
にくいなこの
そして序章で100点なんだもん読み終わった時には当然270点になりますよそりゃ
もうそんなんほぼほぼ計算通りですよむしろ驚きはないですよ
「鉄鯢(けいは山椒魚のこと)」と呼ばれ火消しとしては並以下の能力で愚鈍とさえ評され、子の源吾をして火消し番付に載るのも恥ずかしいと言わせた父松永重内の火消しとしての他の追随を許さぬ圧倒的覚悟
父の魂の教えを胸に黄金雛が大空へと翔び立つときとめどなき涙が -
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星十郎ーっうおおおっう!!
というわけで今回は新庄藩定火消の風読み加持星十郎がメインの回です
もちろん星十郎も大好きでぼろ鳶シリーズの多彩な登場人物の中でもかなり上位です
昔から軍師タイプって好きなんですよね
水滸伝で言ったら呉用とか公孫勝とかね
公孫勝なんて妖術使いますからね
あ、公孫勝の話は今いいですか?
でも星十郎の風読み(風向きを予想して火消しに役立てる)も何も知らない江戸の町人が見たら妖術みたいに思うでしょうし
今回大坂の町でおこる「緋鼬」を起こす火付けもそれを防ぐ方法も妖術みたいなもんです
星十郎に「緋鼬」を防ぐヒントを与える六角獄舎の囚人野狂惟兼も妖術使いみたいな雰囲気だし(む -
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はい、もう分かってましたー
結末はもう思った通りですよ
まったくもうみえみえですよ
中尾ミエですよ
こんなもうなんのひねりもない展開…最高です(最高なのかーい!)
今回はキャラクター人気投票だったら十三枚目どころか間違いなく三役の新之助がメインを張ります
自分ももう大好き
彼が火付け及び豪商一家惨殺の下手人として追われる身に
もちろんいつもクライマックスにはぼろを着ることになる新庄藩火消しの面々は誰ひとり新之助を疑うことなく助けに向かって泣かせます
そして多彩な、多彩すぎる脇役たち
今作は火付盗賊改方島田政弥、町火消しに組の辰一、そして八重洲河岸定火消進藤内記がいつもと違う一面を見せ