今村翔吾のレビュー一覧

  • イクサガミ 地
    蠱毒の開催を指揮している裏の人物判明。
    個人の恨みや、思いをのせて、蠱毒が進んでいく。
    また、京八流を狙う幻刀斎と愁二郎達の因縁の戦いも同時に行われる。
    双葉のできるだけ殺したくない思いを元に、全員東京まで辿り着けるのか?
  • イクサガミ 天
    「武技ニ優レタル者」に「金十万円ヲ得ル機会」を与える。
    そう書かれた新聞が日本各地にまかれた。

    それを見て京都に集まった強者たちがそこで配られた己の札(点数)を守り、他者の札を奪いながら東京を目指すストーリー。

    主人公の嵯峨愁二郎は妻と子の病の治療のため、十万円を目指す。

    嵯峨のように金策に困...続きを読む
  • 塞王の楯
    戦乱の時代に城の石垣を作る穴太衆と鉄砲を作る国友衆。矛と盾それぞれが、圧倒的な物を作れば泰平の世を作ると信じて技を磨いていく塞王と砲仙。
    でも、最後には決めるのは人の心であると気づく。
    「人は誰かを傷つけた手で、別の誰かを守ろうとする。人の心の矛盾の象徴こそ、己たちなのだろう。」
    今の時代も変わらな...続きを読む
  • 教養としての歴史小説
    著者 今村翔吾さん
    2022年の直木賞作家
    この方から学ぶことは、2018年から1日も休まず執筆活動をされている点です。続けることを学んだ。

    この本の軸
    これからのAI時代を生きるには、教養が必要

    なぜ必要?
    教養は陳腐化しないから

    教養があればどんなことができるの?
    ①知識→創造することがで...続きを読む
  • ひゃっか!
    The青春

    何となく手に取った一冊だったが、時間を忘れて一気読み。

    少しは花に興味を持つ(かもしれない)
  • 茜唄(上)
    今村さんが描く平家物語ということで読み始めてみる。
    結果論としての勝者が歴史を綴る以上、平家はなんとなく悪者に思いがちだけど平家も平家で色々あるんだなぁなんて思いながら読み進めた。

    始めは人物描写が多く、話がなかなか進まない?なんて思ったりしたけどその人物描写がやはり読者の胸をうち、それが上手だな...続きを読む
  • 菩薩花――羽州ぼろ鳶組
    今回も熱い仕事を見させていただきました!
    『番付』が事件を引き起こす⁈
    今回はミステリーの要素も高く、楽しかったです♪
  • 幸村を討て
    まさかミステリー小説だとはおもわなかった。この表紙でミステリー要素があるとは予想できなかった。塞王の盾の様な熱い展開が今回も繰り広げられると思っていた。たしかに、熱いシーンはたくさんあったが、「真田の真の目的は何なのか?」ということで途中頭いっぱいになった。それでも面白いし、かんがえさせられる事もあ...続きを読む
  • ひゃっか!
     「全国高校生花いけバトル」を舞台に、高校生たちの花にかける純粋な思いを描く青春小説。

     自分とは全く縁のない世界ですが、懐かしい高校生の頃を思い出しながら自分も一緒に青春を味わえたかのようなさわやかな読後感でした。

     しかも「花いけバトル」が勝負をかけた、こんなに熱い戦いだったことを知り、自分...続きを読む
  • 童の神
    大江山の鬼と渡辺綱、源頼光の伝説を、鬼と呼ばれた側から描いた作品。
    人を蔑むことによって、自らが蔑まれない立ち位置を確保しようとする都人 その鋭い指摘は、現代にもつながる闇だ。
    その蔑みを、自らの誇りをもって打ち破っていく桜暁丸とその仲間たる童たちの熱い想い。
    仲間を守り、誇りを守るべく、最期の覚悟...続きを読む
  • イクサガミ 地
    天地人三部作の第二巻。
    エンタメに振り切った作品として楽しんでいたが、第二巻から死闘「蠱毒」の背景として史実が融合してきて、歴史小説としての面白さも加わってきた。
    荒唐無稽な「奥義」が炸裂する死闘が繰り広げられる物語に、歴史上の人物が登場してくるのが楽しい。特に郵便局のエピソードが気に入った。
    早く...続きを読む
  • 恋大蛇――羽州ぼろ鳶組 幕間
    現時点(2023年11月)での最新作はシーズン2前のスピンオフ3作の短編集。淀藩の野条弾馬以外は「夢胡蝶」に登場した鮎川転と「菩薩花」に登場した若手の3人。どの話もワクワクするし、島流しの生活が興味深かった。銀波の三羽鳶もなかなかのもの。でも、早くシーズン2が読みたい・・・
  • 童の神
    悲しい物語でした。
    今で言うなら、人権問題に立ち向かった主人公。
    どこに住もうが、家系がどうであろうが、人は皆同じであると言う信念のもと戦います。
    戦などしたくはないけど、命令に従うしかない都の人々。
    いつの世も戦は悲しみしか生みませんね。
  • イクサガミ 天
    息もつかせぬ面白さ!その刹那!
    腕に覚えある剣豪が京都から東京まで大金を目当てに生き残りの旅に出るお話。
    はじめに地(2巻)を読んでしまってましたが、後から天(1巻)を読んでも全然違和感なく楽しめた。スピディーな展開、刃と刃が交わる感覚がハラハラドキドキさせられました。3巻が待ち遠しい
  • 茜唄(下)
    平家物語は滅びの唄。だからのっけから暗い。
    この小説はその時代に生きた人の息吹で、それを吹き飛ばしてくれる。
  • ひゃっか!
    本屋でこの本を買うかどうか迷って、結局福山の本屋で購入。買ってよかった。面白かったです。
    青春って感じですね。
  • 茜唄(上)
    面白い
    下巻が楽しみだ
    平家物語って
    こういう話だったのかと興味をそそられた
    もっと深く知りたいと思った
  • 幸村を討て
    真田家の武田家とのつながり、家族の生きてきた暮らしぶりが見えました。
    幸村に改名した意味。
    それぞれの武将の戦いぶり
    等、心に残りました
  • 襲大鳳(上)――羽州ぼろ鳶組
    11作目は初の上下巻の上巻。前作が源吾の父親の代の話だったが、その話から繋がってる。さて、真相はととても気になる。ただ、もはらぼろ鳶だけの動きでなく、江戸じゅうの火消しが絡んでくるので、登場人物がややこしくてしょうがない。しかたないとは思うけど・・・
  • 夢胡蝶――羽州ぼろ鳶組
    纏番の彦弥、女心を掴む事では『ぼろ鳶』一どころか、江戸の華花魁さえも動かしてしまうほど。
    その根源は吉原にあったという事が明らかにされるのが今回の話しである。
    相変わらず、火事と怪しげな事件の推理が相まって読み始めたら止まらない秀逸な出来である。