今村翔吾のレビュー一覧

  • 戦国武将伝 西日本編
    東日本編に続いた西日本編であるが、有名無名な武将をとりあげ各武将の逸話を、それぞれ見事に起承転結させ、武将に対して共感を覚えさせられる。
    隣接する西国武将の緊張感や政治力などが様々に描かれ大変興味深く読んだ。
  • 教養としての歴史小説
    直木賞作家である著者が語る歴史小説の楽しみ方のすすめ。
    価値観が多様化する時代に必要なものは「教養」
    教養を高めるには「歴史」
    歴史を知るためには「歴史小説」が効果的、という非常に分かりやすい展開で進んでいきます。
    個人的には、歴史も歴史小説も好きなので、このあたりは当然のように感じながら読み進めま...続きを読む
  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組
    今村将吾さんの作品にハマり3冊目となる。どの作品も家族、友情、愛、夢、生きがい等、人生に大切なテーマを中心に描かれており、必ず共感できる登場人物や感動する場面があるため、笑いあり涙ありで大変読みやすい。悪役でさえ、悲惨な経験をすると、自分もそのような考えや行動をとってしまうかも、、と思わせる描き方の...続きを読む
  • 茜唄(下)
    上下巻の感想
    源平合戦で平家側から見た話は初めてです。
    平家=悲劇というイメージから教経や希子などがどんな前向きでも暗く感じました。

    特に下巻からは滅亡に向かって一直線という感じでこのまま、淋しく終わるかと思いましたが屋島が落ちてからの物語は予想外でした。

    結果は滅亡ですが、義経を救う場面や最後...続きを読む
  • てらこや青義堂 師匠、走る
    最後は一気読み。
    今村翔吾さんが書く物語は読み進めたい気持ちに
    読み進める速度が追い付かない。
    圧倒的に強い者同士の闘いや、登場人物の安否など先が気になって仕方ないからなのか…。

    舞台は、寺子屋。そこに通う四人の子供たちと師匠のお話。子供たちは個性豊かで起こす問題もてんでばらばら。でも、その中には...続きを読む
  • 戦国武将伝 西日本編
    東日本編に続きこちらも読みやすさと、読み応えがあって一気読みでした。毛利の三本の矢の話の裏側、黒田官兵衛と竹中半兵衛、昔は舞台が西だったからこその、東とは違う緊張感もありました。それにしても、読めば読むほど、大河ドラマなど観れば観るほど、秀吉が苦手になっていくのが止まらない…
  • 戦国武将伝 西日本編
    東日本編読んでからの著書、短編集の驚きは東で確認済み、少し違いを感じる点は東日本編はどちらかと言うと「心が和む、ホッコリする」エピソードが多かった!著書は戦国の闘いの部分「策略た謀略」が多く描かれていた気がする。どちらがどうでなく楽しみ方が若干違う、それはそれで戦国の武将、違和感なく楽しめた、多くの...続きを読む
  • イクサガミ 地
    ストーリー、人物描写ともに素晴らしいが、読んでいて場面があまりイメージできない作品。自分の理解力が足らないせいかもしれないがそこがマイナス。マンガも読んでみたけど自分、世界観ともに小説とイメージが合ってなくて残念。とは言え次作も楽しみです。
  • 戦国武将伝 東日本編
    地域を代表する武将たちの短編集で、どの話も良かったが、武田信玄と上杉謙信との絆を匂わせる描き方にグッと来た。
  • 戦国武将伝 東日本編
    知っている名前も知らない名前も盛りだくさん。西から読むか東から読むか迷って東からにしました。武田信玄と上杉謙信の不思議な絆は読んでいてやっぱり楽しい。子供との喧嘩をお風呂で和解するお話もあって、今も昔も変わらない所もあるんだなぁと妙に嬉しくなったり。北条氏の汁かけ飯の話に笑ってしまったり。短くても楽...続きを読む
  • 八本目の槍(新潮文庫)
    今村さんの歴史ものは本当に面白い。石田三成と仲間たちって感じですね。賤ヶ岳の七本槍、加藤清正と福島正則、そして片桐且元しか名前分かってなかったし、清正と正則にはいいイメージ持ってなかったが、こう云う話にもできるんだ。いや、他の4人も含めていい話だった。大蔵卿も見直したわ
  • 戦国武将伝 東日本編
    これはダメだわ
    これは良くない

    47都道府県それぞれに縁の深い戦国武将を取り上げたショートストーリーを東と西に分けての『戦国武将伝』
    企画としてはすごいな〜とも思うし、こんなことができるのは今村翔吾さんくらいだわ!とファン心理爆発で贔屓の引き倒しなんですが、良くない

    さすがの今村節で全部面白い!...続きを読む
  • 教養としての歴史小説
    歴史小説家が、歴史小説は面白いぞ!と大好きな歴史を、これでもか!と読者にプレゼンしてくれている本。
    作中での今村翔吾さんお薦めの第1世代から第7世代の作家の歴史小説を、改めて読んでみたくなる気持ちにさせてくれました。
    お薦めです。
  • 戦国武将伝 東日本編
    名のある大名や武士だけでなく、歴史の表舞台に登場しない人物にスポットを当てた興味深い本だった。東日本それぞれの県にまつわる武将を描く手法も面白い。
  • 戦国武将伝 東日本編
    オムニバス形式で一話一話は本当に短いんだけど、戦国ものらしく胸が熱くなる話も多く、大変良かった。
    隙間時間に少しづつ読めるのもいい。

    個人的には伊達政宗の話が一番好きだったかな。あと、最後の真田家の話は同作者の「幸村を討て」のスピンオフ的な感覚もあって良かった。
  • 夢胡蝶――羽州ぼろ鳶組
    今回の舞台は吉原!
    江戸の中にあって異世界の吉原で不審火が相次いでいる。
    そこで…新庄藩が調査に乗り出す!

    『女の頼みは断らねえ』
    ぼろ鳶一の色男・彦弥が大活躍です。

    前回ぐらいからミステリーな部分が強くなってる気がする…読んでいてもワクワク・ドキドキ♡
    今回も思いっきり『ぼろ鳶』を応援し、楽し...続きを読む
  • イクサガミ 地
    生花バトルに奮闘する高校生たちをえがいた「ひゃっか!」が面白かったので購入。

    強者たちで札を取り合うデスゲーム、かつて兄弟たちで行われるはずだった奥義継承戦、裏切り、裏切られ……。
    とにかくゴリゴリのエンタメで、展開自体はどこかで聞いたことがあるようなものが多かったけど、楽しんで読むことができた。...続きを読む
  • 童の神
    平安の世で勃発する差別との闘いの物語。
    てっきり、妖怪の話だと思っていたため、本篇を読み始めてから差別の話であることに気づいた。
    差別と戦無き世を目指して励む主人公たちの姿が勇ましかった。
  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組
    今村翔吾さんの本を読んでから歴史小説のジャンルを読むようになった。登場人物がとにかく良い!
    そして、はまっていく。次の本を読むのが楽しみになる‥
  • 春はまだか くらまし屋稼業
    くらまし屋の第2弾、一話目でもググッときたが、今回は、今村翔吾ファンである者としては、コレ挿入してくるかぁって感じ。
    当然、ボロ鳶シリーズも読んでるから、九紋龍で出てきた『千羽一家』の話しじゃない?って思ったりすると、より一層引き込まれてしまう訳ですね。
    こういうところはドラマのスピンオフ的で感心し...続きを読む