今村翔吾のレビュー一覧
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ぼろ鳶組第4弾。
今回も面白い。
最初の投稿では書きたいことが溢れて、それを無理やりまとめようと訳わからなくなってたので、書き直し。すみません。
さて舞台は江戸を離れ、京の都。
先の功労により京都西町奉行に栄転した長谷川様も、この古都で起こる事件に悪戦苦闘。水を用いて人を殺める怪事件「青坊主」をなんとか解決したと思いきや、今度は火を用いたまたも面妖な事件が続く。この京で大火となりかねない事態に、長谷川様が助けを求めたのが、江戸の火消新庄藩「ぼろ鳶組」。源吾と星十郎と武蔵の精鋭3名が京都に向かうことになった。
3人が京に入ってからも、妖怪「火車」の仕業とされる死体が発火するという怪現象の解明は難航し、さらに異常な現象も起こり始める。はたまた京火消の上役、所持代が一橋派であることから、京火消の協力が得られず、またもや大ピンチに。源吾たちは、京を脅かす怪異から、人々の日々の暮らしを守ることができるのか!?ハラハラの展開にやっぱり読むのを止められない面白さ。
前回の大喧嘩から一転、今度はどこか奥ゆかしい落ち着いた雰囲気で話が進む。これもまたよいのだけど、今回の精鋭メンバー、ぼろ鳶の中でも、落ち着いた方なので、はちゃめちゃにはならんだろうということで、この雰囲気づくりのためもあったのかな。
今回は我らが深雪様はじめ、ぼろ鳶の騒がしい方の面々が出てこないので少し寂しいw
とはいえ、京都の人も決して大人しくない。魅力たっぷりの人物が続々。自分のお気に入りは、大丸の大旦那、彦右衛門さん。京弁も柔らかでスマートな雰囲気。それでいて、源吾を励ます様は熱い。こんなふうに、生きられたらいいなあって憧れる。心から羨ましい。佛光寺の清峰さんもスマートでいい。彼らには今後も活躍してほしい。そして、淀藩の稲葉様、火消の弾馬を誘う場面はとても清々しい。
このシリーズは、本当に、こんなふうに自分の意思、矜持を貫きたいと思う人がわんさか出てくる。
だから前向きだし、励まされるので、やっぱり好きだなあ。
ただし、このお話で1番かっこいいのは、「鬼の平蔵」長谷川宣雄様。
長谷川様は、悪、人の営みを虐げるものを憎む心と同時に、人を信じる心を持つことが大事との信念がある。それを変わってしまった息子銕三郎に伝えたかったが、これは実は、子供の頃の銕三郎が言ったことから得られたものであり、クライマックスでの「銕三郎、お主の言ったとおりであった」で再度分かり合えた親子の姿、そして、ラストでその昔の場面につながった時、とても心を揺さぶられた。
衝撃のクライマックスからラストにかけて、いい言葉、いい情景が何回も出てきて、何度も電車の中で泣きそうになった。
難儀であることだw
今回、さらにまた厄介な敵役も現れ、怪しく恐ろしい人物も現れた。この先も気が抜けない話が続きそうで、次の源吾たちの活躍を期待してやまない。 -
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シリーズ5巻目。
京から江戸に戻った源吾たちは次の事件に巻き込まれる。。。
火消番付を作る文五郎が突然姿を消してしまった。なぜ突然姿を消してしまったのか?探っていく。
シリーズの中では今現在面白いと感じた展開。
今回のテーマは『火消』としての矜持だったりするのかなと。
火消番付は大相撲の番付のようなもので、やはり功績があればあるほど、大関・横綱レベルまで行くわけで。でもそういうレベルまで行ってる人は、努力家でもあれば人の命を助けることに役目を果たすことを第一に考えるんだと思う。
今回登場した仁正寺藩・柊与市、八重洲河岸定火消・進藤内記のような、どこか番付を意識した挙げ句に悪巧みをするのは火消じゃないよなと。今でも通ずる部分でもあるので、共感でしかなかった。
「ーぼろでいいさ。
源吾は久しぶりにそう思った。情けなくてもいい。無様でもいい。恰好悪くてもいい。火消はそれでも命を救う者であるはずではないか。」
源吾率いる新庄藩・ぼろ鳶が、いくら見た目がダサくても、情けなくても、人の命を助ける矜持を持つ、だから一番格好がいい。その場にいたら応援したくなる火消たちですよね。
次作はまだ手にしていないですが、源吾たちがどんな事件に巻き込まれるのか…。 -
Posted by ブクログ
ぼろ鳶シリーズの4作目。
前作から少々空いた形ですが、ようやく手にしました。
江戸から京へ。
平蔵からの依頼、突然遺体から火が放たれる怪事件。それを解決すべく、源吾・武蔵・星十郎たちが事件を解決すべく翻弄する物語。
突然火を吹くなんてどうやって?と模索しながらも読み進めていき、星十郎の智嚢に頭が下がる思い…。
物語は『命』や『愛』に関わることが深かったと思う。平蔵と銕三郎、そして水穂と嘉兵衛。大切な人を守るために行動を起こしたことには間違いはなく、ただ善か悪か、その時に受けた状況次第では心理的な部分も変わっていくのだろうと、彼らの心の動きを感じていた。
もちろん源吾と深雪も同様で。深雪は源吾をバックアップする良い嫁だな…と。
かなり個性的なキャラクターが集うシリーズなので、読み応えがあり、改めて時代小説の面白さを噛み締めてます。
次回作はどんな事件が起きるのだろうか…。 -
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たまらん。泣ける泣ける。偉大な父を持つがゆえに、その遺志を継ぐことを当然視された若者二人、楠木正行と後村上天皇。両者の魂の交流。二人が「生きたい」と心情を吐露するシーンで号泣。南朝の将として戦った正行が上巻で北朝に降ろうという考えを持っていることに「?」と思っていたが、下巻で「そういうことか!」と分かってまた号泣。結局歴史を動かした傑物とか歴史と抗った英雄を描くのではなく、歴史の中で己に押し付けられた重圧に耐えて、己の望む生き方を選んだ若者の姿を描いているんやな。上巻の自分の読みの浅はかさを反省。そしてまた本来正行にとっては憎い仇の子である坊門親忠の人物設定、泣ける。この人物もまた父親のなしたことを真摯に受けとめ自分の生き方を模索した人物。その分北畠親房の脂っこさが憎らしく感じるのだが、この人は逆に息子顕家に縛られて生きている、ある意味寂しくて哀しい人物なんやな。高師直の描き方も味があってよかった。やはり今村祥吾凄い!
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Posted by ブクログ
うっ、久々に出逢えたって思えた佳本‼︎
早々に何度も読み返す、探す。また逢う、納得する。
そして気がつく…表紙火消しじゃない…花火師だね。
シリーズで勝手にぼろ鳶以外というかめっちゃファンとなってきてた。二人。
加賀鳶頭取並一番組頭 隻鷹 詠兵馬 と、
町火消に組小組頭 宗介が、
たくさん登場して、おりまして。
そして、始まりの真秀 秀助と、め組の鳶となる藍助の話。
〜狐火をもう眠らせてやってくれ〜
そっか、こっちも町火消い組前の頭 青狼 白狼 金五郎の息子 慶司(番付狩)
鳶市のお話、も。
新人鳶教練の指導役となる源吾。加賀鳶大音勘九郎、詠兵馬、清水陣内。町火消い組頭漣次。畑山監物。任正寺藩火消頭取柊与市。そして麹町定火消頭取 日名塚要人。
町医者の嫡男 町火消け組頭 白毫 燐丞
町火消め組頭 銀蛍 銀治
〜銀治は季節外れの蛍みたい〜
謎が深まるというか…
知りたくなってきた 麹町定火消頭取⁉︎
〜覚えていろ。命に重い軽いはねえ。これが俺の教えだ〜
〜炎を飢えさせます〜
〜人は誰かに生かされている〜