今村翔吾のレビュー一覧

  • 立つ鳥の舞 くらまし屋稼業
    7作目、いやあどんどん面白くなってゆく。今回は赤也だね。かっこええわ。そして篠崎や阿久多も魅力的なんだよな。さて、どうやって九鬼を倒すのだろうか。先が楽しみ
  • 夢胡蝶――羽州ぼろ鳶組
    この巻の主役はなんと云っても彦弥。いやまあ、かっこよすぎるやろ。最後がまたいいんだよなあ~ 素晴らしい!
  • 童の神
    大江山の鬼退治という童話のような伝説ともなっている話を、リアルでありながらファンタジックに、生き生きと描いた小説。

    平安時代。
    中央集権が進み、宮中文化が栄えた平安時代は、平和でも安心できる世でもなかった‥?
    安和の変が起きた962年に物語は始まります。
    京の都にも、ほど近い地域にも、「童」と呼ば...続きを読む
  • 菩薩花――羽州ぼろ鳶組
    5作目だが、これまでのパターンを踏襲することなく全く新しい面を描いている。くらまし屋でも同じように思うけど、今村さん、すごい! 今回も源吾もかっこいいけど、脇役がみんな活躍して嬉しい。新之助、ますます精進してね
  • 茜唄(下)
    ああ面白かった!
    読んでいて『蒼天航路』を思い出しちゃった。
    あれも三国志演義や連なるお話を上手く組み込みながら、お話を楽しませてくれた。

    平家一門は仲が良いのだなあ。戦で鬼神のような活躍から戻った教経が、産まれたての知盛の子に「能登守だそ。教経だぞ。」と話しかけて可愛がっている姿なんか良かった。...続きを読む
  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組
    羽州ぼろ鳶組シリーズ第一弾。
    イクサガミの作品で今村翔吾さんを知り、この処女作品を手に取ってみましたが本当に面白かったです。
    普段はほとんどミステリー系の本しか読まず、時代小説は昔の歴史や言葉を知らないと読みにくく挫折するかと思っていましたが割と読みやすく、火消しという現在における消防士のような人た...続きを読む
  • 教養としての歴史小説
    第7世代の歴史小説家、直木賞作家の今村翔吾が語る歴史・時代小説の魅力。

    直木賞作家の基礎を作ったのは圧倒的な読書量。小学校5年で偶然出会った「真田太平記」。

    池波正太郎を中心に、大佛次郎から朝井まかて、今村まで。歴史小説の魅力とオススメ作を解説した楽しい一冊。
  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組

    快男児
    そんな言葉が浮かぶ主人公です
    主人公の松永源吾が紆余曲折の末某藩の火消頭に任命される所から始まるお話は極めてドラマチックで感動的
    その上、集ってくるメンバーは全員とても魅力的でこりゃ皆さんがお勧めするのも当然と思いました。
    (主人公も、その奥さんも長谷川平蔵さんもさまざまな火消の人たちもみ...続きを読む
  • 茜唄(上)
    『平家物語』『犬王』本も読んだし、アニメも見た。面白かったので、本作を手に取った。
    平清盛の四男・知盛が主人公。
    平清盛、重盛、宗盛よりも私はよく知らなかったのだけど、めちゃくちゃ格好良く描かれていた。
    意見の分かれる一門をまとめる力、戦いでの作戦立て、掟破りを辞さない姿。(今まで触れた平家物語では...続きを読む
  • 茜唄(上)
    物語の継承(作中現在)と当時の回想(メインパート)の2つの時間軸で語られる平家物語。非常に抒情的な語り口で引き込まれてしまう。そして、滅びゆく平家を応援し、涙するのだ。
    主人公である平知盛と知盛を兄者と慕う平教経のキャラ造形や関係性はある種の層にめちゃくちゃ刺さりそう。その他にも現宗主の宗盛やその他...続きを読む
  • イクサガミ 地
    参加者の数が減っていくが、それと同時に残っている実力者たちの素顔がどんどん明らかになっていく。
    兄妹たちやその他実力者たちの動向が本当に気になる。
    途中、大久保利通や前島密が出てきてびっくりしたが、それでバカらしくなるわけじゃなくより話の重厚感が感じられた。
    この重厚感と次々に起こる戦いのテンポ感が...続きを読む
  • 幸村を討て
    構造的な仕掛けがあるつくりで、ミステリ的な面白さがあった。

    毛利勝永カッコ良すぎるーとなりました。
  • 教養としての歴史小説
    歴史に苦手意識がある私でも、早速読んでみたくなるような本がたくさんありました。これまで読んでこなかったことが、悔やまれました。でも、今からでも遅くない!

    創作の舞台裏の説明、とても興味深かったです。
  • モーニング 2023年43号 [2023年9月21日発売]
  • 童の神
    塞翁の盾の前に読むつもりやったけど、予約期限の関係で後回しにした本作を読んで納得。今村翔吾は外したらアカン、フォロー必須の小説家。

    日本史の悪役として虐げられてきた化外の人々。ちょっと目線を変えたら彼らこそ被害者、力を持つものに敵視され捕らえられ奴隷とされて忌み嫌われ差別されてきた人々。

    「人を...続きを読む
  • 冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業
    シリーズ5作目だが、毎回趣向を変えて来るのがすごい。泣かせる話やったなあ~ そして最後に全巻の最後の話の続きが。いやあ、気になるわ~
  • 九紋龍――羽州ぼろ鳶組
    今回も最高に面白く格好良かったです!

    相変わらずのぼろ鳶のメンバーたちですが、前回からのそれぞの成長された姿が今回は発揮されていて、仲間の絆もそうですが、阿吽の呼吸で動いている姿が本当に格好良かった。
    私も街の民だったら心から「ぼろ鳶が来たなら安心だ!」って思ってしまうほどでした。

    そして、新た...続きを読む
  • 八本目の槍(新潮文庫)
    好きな武将は石田三成です。秀吉を支えた武将たちのさわやかな群像劇でありながら、物語が進むに連れて大きな謎が明らかになる構成。彼らの生き様が胸を打つ。
  • モーニング 2023年33号 [2023年7月13日発売]
  • 夜哭烏――羽州ぼろ鳶組
    ぼろ鳶シリーズ二作目。
    今回は、火消しならではの罠を仕掛けられますが、それに敢然と立ち向かうぼろ鳶組。
    クスッと笑ったり、熱い行動に感動したりと、とても楽しめました。

    ぼろ鳶シリーズは、なんと言っても登場人物が魅力的です。
    江戸ならではの粋な人たちが登場します。

    クライマックスでは、ど迫力のシー...続きを読む