今村翔吾のレビュー一覧

  • 幸村を討て

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    面白かった。
    真田家は徳川家康を最後まで悩ませた相性の悪い相手。
    ”名を残し家を残す”という父の想いを息子たちが受け継ぎ、時に身内同士で敵と味方に別れながらも戦国の終わりを突き進んだ真田家の家族愛の物語。

    大阪の陣では勝敗は最初から明らか。
    豊臣側に馳せ参じた浪人衆もそれぞれに名を挙げれたらそれでいいとか、武名をあげて徳川に寝返りたい。などの思惑があり、味方でありながらも味方でない状況。
    その豊臣陣に入ったうちの1人が真田幸村。
    徳川側にいる兄の信之と共に最後まで真田の夢を追う。
    なぜそこで真田信繁という名前を幸村と変えて入ったのかなども含め少しずつ明らかになり、その他織田有楽斎、南条元忠、

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    2025年10月03日
  • 戦国武将伝 東日本編

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    この本を一言で表現すると、戦国時代版ショートショートです。

    全都道府県のそれぞれにゆかりのある戦国大名の
    エピソードが短編で綴られています。

    最後に出典となる古文書も紹介されているので、
    「本当にそうだったのかも」と思ってしまいます。

    誰もが知る石田三成の「三杯の茶」や、毛利元就の
    「三本の矢」もその結末にニヤリとさせられる
    遊び心ある歴史小説です。

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    2025年10月02日
  • 黄金雛――羽州ぼろ鳶組 零

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    主人公たちの若き日を描いた物語。
    一見スピンオフのように見えますが、実際には最終巻と深く結びついた感動的な一編でした。
    私のようにうっかり飛ばして最終巻に進むのではなく、この物語を経てこそ得られる感動を、ぜひ味わってほしいと思います。

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    2025年09月30日
  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組

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    これも何回読んでも面白い。

    舞台は江戸時代明和、花のお江戸。人がひしめくこの都市では、頻繁に火事が起こる。その火事に対抗するのが、物語の主役「火消」だ。
    この火消、今までは「暴れん坊将軍」で北島三郎さんが演じた町火消しかイメージなかったけど、大名や旗本などの武士にも火消がいて、元々はこちらが先だった、ということをこの本で知った。
    明和は、暴れん坊将軍の吉宗公の時代から下がって、田沼意次卿の治世だ。

    主人公は、その武家火消。
    過去の失態により浪人していた元火消、松永源吾が、ある大名家の火消頭取に取り立てられて、数々の苦難を乗り越えながら活躍する物語である。
    これが実に熱い!
    出てくる仲間がみ

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    2025年09月28日
  • 九紋龍――羽州ぼろ鳶組

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    今回も面白かった!
    それぞれがそれぞれの長所や性格を生かす場面があって毎回すごくワクワクして読める!

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    2025年09月27日
  • 人よ、花よ、 下

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    急転直下、ジェットコースターのようなという例えがよく使われるがまさに濁流に飲み噛まれるかのように物語に翻弄された。現実に存在する無駄なものを極力排除したことで人物が浮かび上がってくる。楽しい時間だった。

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    2025年09月27日
  • 人よ、花よ、 上

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    楠木正成ではなく楠木正行の話。歴史上の人物なので歴史上の出来事は分かっているがそれを踏まえ、どこまで虚実織り込めエンターテインメントにするかということだが、上巻では歴史に現れていない状況。これがどう展開されるか楽しみ。

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    2025年09月27日
  • 立つ鳥の舞 くらまし屋稼業

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    今回の主役は赤也で、赤也の過去など、なぜくらましや一味になったか諸々が明かされる。おもしろくて一気に読んだしまった。ますます赤也推しになった。

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    2025年09月22日
  • 人よ、花よ、 下

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    たまらん。泣ける泣ける。偉大な父を持つがゆえに、その遺志を継ぐことを当然視された若者二人、楠木正行と後村上天皇。両者の魂の交流。二人が「生きたい」と心情を吐露するシーンで号泣。南朝の将として戦った正行が上巻で北朝に降ろうという考えを持っていることに「?」と思っていたが、下巻で「そういうことか!」と分かってまた号泣。結局歴史を動かした傑物とか歴史と抗った英雄を描くのではなく、歴史の中で己に押し付けられた重圧に耐えて、己の望む生き方を選んだ若者の姿を描いているんやな。上巻の自分の読みの浅はかさを反省。そしてまた本来正行にとっては憎い仇の子である坊門親忠の人物設定、泣ける。この人物もまた父親のなした

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    2025年09月22日
  • 狐花火――羽州ぼろ鳶組

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    うっ、久々に出逢えたって思えた佳本‼︎
    早々に何度も読み返す、探す。また逢う、納得する。
    そして気がつく…表紙火消しじゃない…花火師だね。

    シリーズで勝手にぼろ鳶以外というかめっちゃファンとなってきてた。二人。
    加賀鳶頭取並一番組頭 隻鷹 詠兵馬 と、
    町火消に組小組頭 宗介が、
    たくさん登場して、おりまして。
    そして、始まりの真秀 秀助と、め組の鳶となる藍助の話。
    〜狐火をもう眠らせてやってくれ〜
    そっか、こっちも町火消い組前の頭 青狼 白狼 金五郎の息子 慶司(番付狩)
    鳶市のお話、も。
    新人鳶教練の指導役となる源吾。加賀鳶大音勘九郎、詠兵馬、清水陣内。町火消い組頭漣次。畑山監物。任正寺

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    2025年09月21日
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組

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    羽州ぼろ鳶組の四冊目です。

    今回の舞台は京都です。
    いいですね京都(*´∇`*)
    大好きです。何度でも行きたいです♪

    長谷川平蔵さんに呼び出され、松永源吾、加持星十郎、武蔵が京都に向かう。
    火を用いた奇怪な連続殺人が起きていた。
    犯人は誰なのか?
    新之助、寅次郎、彦弥、深雪は江戸に置いたまま、、、彼らの力があったなら、、、、
    この限られた人材で、犯人を捕まえられるのか??


    私の推しは、勝手に一休さんっぽいなぁって思っている、鳥越新之助なのですが、今回彼の出番はありません。゚(゚´ω`゚)゚。
    もう今回の主役は長谷川平蔵さんでしょう!!!あなたが1番かっこいいで賞です!!


    今回はミス

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    2025年09月20日
  • 塞王の楯 下

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    守る盾攻める矛、目の前で戦が起こっているような思いでハラハラドキドキした。読む事が止められないという本に久々に出会った。

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    2025年09月20日
  • 花唄の頃へ くらまし屋稼業

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    今までので1番よかった。バカ息子をくらます今回の勤め、道中はモヤモヤもあったが、結果的にすっきり終わり、心にジンとくるものがあった。

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    2025年09月20日
  • 蹴れ、彦五郎

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    織田信長の孫の話が好きだった。優れた祖父を持ち、でも自分は自他ともに凡人と認識している。それでも部下のために何ができるかをわかっていて、実行できる。すばらしいお殿様だと思う。
    物語のその後!それぞれの人物がどうなったかも教えてくれるので、本当にこの世にいた人なんだ、と改めて感じられる。

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    2025年09月18日
  • 塞王の楯 下

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    秀吉が天下を取るあたりから太閤秀吉が病没、その後のゴタゴタまでの時代を生きる男たちの物語。
    石垣職人「穴太衆」から見る戦国の世とは……第166回直木賞受賞作。

    上巻は世界観に入るためのチュートリアル。下巻に入ってからが本番!最高にのめり込める物語!

    下巻後半のバトル描写!いやいや?こんな戦国小説あるんかいってツッコみたくなるけど、めちゃくちゃ手に汗握る。すっげぇかっこいい。泰平の世を願う気持ちがチカラになる……これは直木賞取るわ。受賞時はミステリ読みでノーマークやったのでびっくり。こんな骨太なお話だったのか。

    全編通じて京極高次がとても良い。実在する人物をこんなに魅力的に描いてくださる今

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    2025年09月18日
  • 人よ、花よ、 下

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    イクサガミが話題になっていたけど、こっちが真骨頂でしょ。

    エンタメ要素をふんだんに盛り込んだ歴史小説。
    最高潮の盛り上がりと独特の涼やかさを兼ね備えたラストシーン。
    文句なしの傑作。

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    2025年09月18日
  • 襲大鳳(下)――羽州ぼろ鳶組

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    凄くよかった。
    みんなカッコいい。黄金の世代がまんまワンピースの最悪の世代って感じ。
    あとがきで、シーズン1の終わりってなってたから、まだまだ続けて欲しい。

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    2025年09月16日
  • 襲大鳳(上)――羽州ぼろ鳶組

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    今までの集大成が始まった!って感じ。
    早く先を読みたいけど、終わらせたくない。
    こんな感覚久しぶり。

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    2025年09月11日
  • 幸村を討て

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    ネタバレ

    これはすごい。
    戦国の世の終幕を迎えた兵たちの多様な生き様を6つの章と真田の章から鮮やかに浮かび上がらせていて、それに加え家族愛をいたるパートで強調していて何度も感情を揺さぶられた。これらの要素を大坂の陣のミステリーを解き明かすものとしてぎゅっと内容を濃縮させた本書は本当に本当に面白かった、、、
    「幸村を討て!」最後の信之による伏線回収はミステリー小説としての本書を確立するものであり、「真田の戦い」を通して歴史小説としても文句のつけようがないほど面白かった。すごいこれは本当にすごかった、、、、

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    2025年09月11日
  • 幸村を討て

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    ネタバレ

    読んでいてこんなに胸踊る小説は初めてだったかもしれない。
    真田幸村が歴史上の人物で一番好きだが、
    途中まで「え?これ、、、幸村悪いやつ、、、?」と疑ってしまうほどだった。
    そのときの幸村像が今までのイメージと全く違って、冷たくて底知れぬ恐ろしさがあった。
    読み進めていくにつれ、「これは、、、。?
    優しい人なのか?どっちなんだ〜!?」と考えすぎて自分でも笑ってしまうほどこの謎にハマってしまった。
    今村さんの小説はまだ読んだことがなかったが、こんなに文章が読みやすくて面白いならもっと読みたいと感じた。
    この本は歴史が好きな人なら、とても面白く読めると思う!
    とにかく最高だった!

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    2025年09月09日