今村翔吾のレビュー一覧

  • 狐花火――羽州ぼろ鳶組

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    ネタバレ

    とても感動した。秀助の視点と源吾の視点が交互に描かれ、最後にそれらが交わる瞬間に感動も最高潮になる。
    この人は本当に終盤にかけての盛り上げ方が上手い。心あたたまる傑作でした。

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    2025年10月28日
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組

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    今作も最高に面白かった。

    京都に長谷川平蔵の助けに駆けつける、源吾。
    今回の目玉は、長谷川平蔵とその息子の銕三郎。
    「私は諦めません」
    人は、変われるのか。
    罪人になろうとも、人の中には優しさや思いやりの心が必ずあることを信じることを諦めない。

    源吾、平蔵、武蔵、喜八郎、銕三郎。
    全員がそれぞれの立場から、信じることを諦めない姿。
    涙が出た。゚(。ノω\。)゚。

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    2025年10月26日
  • ひゃっか!

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    バトル形式の花の展示会、ぜひ見てみたいと思った。色や形のバランス、美しさ、などのお花の審美に加え、生けるスピード感やその場でのパフォーマンスなどが勝負となる。
    今村翔吾さんの現代ものは初めて読んだが、これもいい。高校生の惚れた腫れたや、嫉妬などの機微、バトルの緊張感や、本番に向けた煽りなど、臨場感たっぷりに描かれているので、一気に読めた。

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    2025年10月26日
  • 幸村を討て

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    大坂の陣を舞台に、徳川・豊臣・真田、それぞれの思惑が複雑に交わっていく。
    “幸村を討て”という言葉の裏で、誰が何を守ろうとしていたのか――
    物語を追ううちに、その答えが少しずつ見えてくる。

    幸村その人はほとんど登場しないのに、読み終えるころには確かな存在として胸に残る。
    多くの人物の視点を通して浮かび上がる“語られぬ幸村”が、本当に印象的だった。

    そして今村翔吾さんの人物描写はやはり圧巻。
    家康も政宗も、皆が迷いながら、それでも信じた道を歩いている。
    登場人物の言葉や行動の裏にある真意を読み解くようにページをめくる時間が、とても刺激的だった。

    戦の裏で交わされる言葉や策略の駆け引きが見事

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    2025年10月25日
  • イクサガミ(5)

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    待ちに待った続編!
    小説版も面白かったけど、漫画版も少しだけ小説と違う部分があって面白い。
    まだ前島密に再開したところだから、完結まではまだまだやけど、続き楽しみにしてます!

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    2025年10月23日
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組

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    ぼろ鳶組第4弾。
    今回も面白い。
    最初の投稿では書きたいことが溢れて、それを無理やりまとめようと訳わからなくなってたので、書き直し。すみません。

    さて舞台は江戸を離れ、京の都。
    先の功労により京都西町奉行に栄転した長谷川様も、この古都で起こる事件に悪戦苦闘。水を用いて人を殺める怪事件「青坊主」をなんとか解決したと思いきや、今度は火を用いたまたも面妖な事件が続く。この京で大火となりかねない事態に、長谷川様が助けを求めたのが、江戸の火消新庄藩「ぼろ鳶組」。源吾と星十郎と武蔵の精鋭3名が京都に向かうことになった。
    3人が京に入ってからも、妖怪「火車」の仕業とされる死体が発火するという怪現象の解明は

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    2025年10月21日
  • 九紋龍――羽州ぼろ鳶組

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    今回も期待を裏切らない、熱い火消たちの戦い。
    読み終わってじんわり熱くなった目頭に、鼻水をすすりながら感想を書いている。
    辰一はなぜ火事の中で野次馬たちを次々と投げ飛ばし、暴れ回るのか??
    いやー、深雪はほんとすごい。こんな奥さんだからこそ源吾も火消しとして命をかけることができるんだろうな。
    なによりも、今回は病に倒れた六右衛門の代わりに江戸に来た戸沢正親。もう!あっぱれすぎる!

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    2025年10月20日
  • 菩薩花――羽州ぼろ鳶組

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    シリーズ5巻目。

    京から江戸に戻った源吾たちは次の事件に巻き込まれる。。。
    火消番付を作る文五郎が突然姿を消してしまった。なぜ突然姿を消してしまったのか?探っていく。

    シリーズの中では今現在面白いと感じた展開。
    今回のテーマは『火消』としての矜持だったりするのかなと。
    火消番付は大相撲の番付のようなもので、やはり功績があればあるほど、大関・横綱レベルまで行くわけで。でもそういうレベルまで行ってる人は、努力家でもあれば人の命を助けることに役目を果たすことを第一に考えるんだと思う。

    今回登場した仁正寺藩・柊与市、八重洲河岸定火消・進藤内記のような、どこか番付を意識した挙げ句に悪巧みをするのは

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    2025年10月19日
  • 幸村を討て

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    すごい本に出会った。

    戦国の世の終焉を告げる大坂の陣。
    この戦いで名を馳せた、真田幸村とは一体何者なのか?なぜ名前を変えたのか?なぜ家康を討ち取らなかったのか?

    幸村自身の視点ではなく、彼を取り巻く7人の語りをもとに真田幸村の大坂での挙動の不審さ、章の間に展開される真田家の秘密や約束は更に謎を深めてゆく。登場人物らと同じように「なぜ?」という疑念を深めていく。

    しかし、謎と謎が線を結び、「幸村」の夢が明らかになったとき、その圧巻の展開に、それまでのわだかまりが解けると共に、息を呑む。そしてその背後にはもっと奥深く大きく、脈々と血の通った真田の絆があった。

    この作品はミステリーとしてもた

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    2025年10月17日
  • 塞王の楯 下

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    最後の決戦は手に汗握る展開でした。お互いを認め合った至高の戦いは読む手が止まりませんでした。久しぶりに睡眠時間を削って読んだ一冊です。

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    2025年10月16日
  • 五葉のまつり

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    またしても石田三成!
    八本目の槍は賤ヶ岳七本槍、今回は五奉行として、作者の三成への愛を感じました。
    時系列的な話の流れの中で、五奉行それぞれに焦点をを当てる作者得意の描き方は安定感抜群でした。
    歴史は割と好きなのですが、長束正家や増田長盛についてはあまり知らなかったので、この作品で一気にファンになってしまいました。当然、前田玄以と浅野長政も魅力的でした。
    また、随所に過去の作品、塞王の楯、幸村を討て、じんかん、八本目の槍を思わせる内容があり、そして最後に五葉の意味も明確になっており、最高の作品でした。

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    2025年10月15日
  • 風待ちの四傑 くらまし屋稼業

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    8作目は正統派のくらませ方かな。とにかくおもしろかった。金に物を言わせて次々に刺客を雇う越後屋。ひなは無事にくらむ事ができるのか。平九郎はひなを無事にくらませれるか。
    惣一郎とレラのストーリーもなかなかおもしろかった。続きはあるのかな?これで終わって欲しくないやつでした。

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    2025年10月15日
  • ひゃっか!

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    全国高校生花いけバトル
    青春時代に熱くなれるものがあるっていいなぁ。
    静かなイメージがあった華道。バトルでは違って 花をいける所作も評価対象になるのも面白い。最終章ではバトルのライブ感が伝わってこちらも高揚して心が踊る。ハルノオト2人の良さと持ち味が活かされてて、関係性の変化にもニヤついてしまった。とても楽しかった。

    著者の今村翔吾さんは歴史・時代小説イメージが強いけど現代小説もこんなにも面白く書けるの凄い。もっと著者の作品を読んでみたくなった。

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    2025年10月13日
  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組

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    かつて江戸随一と呼ばれた武家火消、松永源吾。別名、「火喰鳥」のもとにひとり、またひとりとクセ者が集ってくる展開が熱かった。江戸火消アベンジャーズ。日本は昔から災害大国で
    地震や火事などに何度も見舞われてきた、でもその時々で諦めずに日常を取り戻す戦いをした人達が居たからこそ今があるんだなとぼろ鳶組の活躍を追いながら気づかされる。今村先生は"人の力”を信じているのだなと思った。

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    2025年10月13日
  • 恋大蛇――羽州ぼろ鳶組 幕間

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    このシリーズはどのキャラも存在感があって、この本を読んだ上でもまだまだスピンオフをたくさん出してほしいと感じた
    本編もぜひ続きを読みたい!

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    2025年10月11日
  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組

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    江戸の火消しの物語り
    シリーズ一巻にあたる本作は落ちた頭の源吾をはじめとして、仲間が集まってくる様子が描かれている
    仲間集めってワクワクしますよね
    そしてメインストリートの火付けを最後追い詰めるのですが…
    ワクワクや勢いのある火消しの場面、そして切ないラスト、世界観にどっぷりとハマりました!

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    2025年10月10日
  • 五葉のまつり

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    豊臣家の裏方、五奉行をフォーカスした作品。
    戦国時代といえば戦、武官側が主役の内容が多い中、こういう文官側を主役にするのは新鮮に感じた。
    特に天下を取ってからの秀吉の無茶振りは凄まじく、だからこそ、それを達成していく五奉行の姿は現代のプロジェクトXに通じるものがある。

    個人的には太閤検地が一番良かった。
    伊達政宗との駆け引きも良かったが、PCも電卓もない時代での土地面積の計算って!
    と改めて昔の人の偉大さを表現された内容だった。

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    2025年10月08日
  • 人よ、花よ、 下

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    南北朝時代は、学校でもさらっとしか学ばないためまだ魅力に気づいていませんでしたが、この本を読んで、「あれ、南北朝意外とおもろいぞ」となりました!
    北朝と和議を結ぶために戦って、最後の五段の
    花陣は手が震えました。私自身、楠木正成しか知らなくて、最初は誰?と感じましたが読むと情景や人物の心情など細かく書かれており、面白かったです。今村翔吾さんの書く作品は主人公があまり有名ではない人物をセレクトすることがありますが、毎回楽しく読んでいます。【中1】

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    2025年10月08日
  • 塞王の楯 下

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    下巻は一気読みでした!
    ラストも良かったし、久し振りの歴史小説を堪能しました。
    高次も、お初も、飛田屋の皆も、とてもかっこ良かったです。
    さすが直木賞受賞作でした!

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    2025年10月05日
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組

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    ぼろ鳶シリーズの4作目。
    前作から少々空いた形ですが、ようやく手にしました。

    江戸から京へ。
    平蔵からの依頼、突然遺体から火が放たれる怪事件。それを解決すべく、源吾・武蔵・星十郎たちが事件を解決すべく翻弄する物語。
    突然火を吹くなんてどうやって?と模索しながらも読み進めていき、星十郎の智嚢に頭が下がる思い…。

    物語は『命』や『愛』に関わることが深かったと思う。平蔵と銕三郎、そして水穂と嘉兵衛。大切な人を守るために行動を起こしたことには間違いはなく、ただ善か悪か、その時に受けた状況次第では心理的な部分も変わっていくのだろうと、彼らの心の動きを感じていた。
    もちろん源吾と深雪も同様で。深雪は源

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    2025年10月04日