今村翔吾のレビュー一覧
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最終巻では東京中を大混乱に巻き込み、息つく間もない展開に心臓が持ちません!
4巻まで読んでくると、蠱毒〈コドク〉参加者の善人たちに情が移ってしまい、死闘の果てに討ち死にされるたびに心がかき乱されます。
主人公は嵯峨愁二郎ですが、もう一人の主人公と言ってもいいのが、 双葉。彼女の存在が蠱毒の旅に、一条の明かりとなって道を照らし続けます。双葉、彩八(いろは)ら女性陣の活躍も胸を打ちます。
そして郵便屋さんの大活躍も!前島密はじめ、駅逓局員に着目した作者に拍手です。
『イクサガミ』天、地、人、神、とここまでの大長編を、途中で破綻させずに臨場感を持って描写し、一人ひとりの登場人物の背景を描ききり、見せ場をつくる構成力。最後まで読者を引き込んでいく作者の膂力に脱帽です。終わり方も心憎い。
バトルロワイヤル的な小説は苦手だった私ですが4巻夢中で読み切りました。
死闘だけではない、壮大でドラマティックな時代小説です。
明治という時代の変革期に廃刀令が施行され、刀剣のみで闘う武士が終わりを告げる哀感が胸に沁みます‥。
※オーディブルで。 -
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九兵衛(松永久秀)の物語。案内役が信長という設定もなんとも秀逸である。
少年時代の多聞丸、日夏との出会い。そんな少年の物語でもあるからこそ、久秀となってからも九兵衛という名が多く使われている。三好元長、義興との別れも心打たれるものがある。
人は飢え死のうとも、孤独には勝てない。動物としては異常としか思えないが、どうやら人間とはそのように出来ているらしい。
「信疑一如」疑っているから信じようとする。疑いが微塵もなければ信じることもない。
武士や足軽は自身では何も生み出さず、人から搾取するのみ。
甚助の「俺はもう自分の生まれた意味を知っている。英雄の兄を支え続けることさ」少年の心を感じる。
久秀が信長に送った書状「世に神はいない。当然、仏もいない。それらは人が己の弱さを隠すために生み出したまやかしである」信長は嬉しくて笑ってしまう。幼き信長と同じことを考えていた。
物語から悲しみの底に、光があることを、どこかで信じられる、小説は、そのためにあるのかもしれない。と解説で北方氏は締めくくる。 -
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ネタバレ最後それ?と思いましたが、他にどういう展開だったら納得するんだろうと。まるで漁夫の利(じゃないけど)なのはう~んと思わないでもないが、淡々と終わったのはよかった。その二人が実は生き別れの兄妹でしたというラノベ的展開、嫌だけど、そういうのもあるかと思っていました。ならなくてよかった。
ネトフリ、原作とは少し違うらしいですが、続編を作るんですね。私は本編も見てませんけど。キャストだけ確認しておこうとWikipediaを見てみたら、『イクサガミ外伝 無』『イクサガミ 葉』があるとのこと。『無』が本になって出版されるのはいつになるかわからないし、今の読後感が消えないうちに読んでしまおうということで読みました。想像と違いましたがこれもよかったです。この物語は登場人物がそれぞれ個性強いし、他の外伝が出ることも期待しよう。 -
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第166回直木賞受賞作!
これは熱くなりました。ぐっとこみ上げるものがあります。
鉄板の感動ストーリ
石積み職人"穴太衆" VS 鉄砲職人"国友衆"の物語
下巻です。
いよいよ大津城での攻防が始まります。
東軍の軍勢がくるまで、城を持ちこたえさせられるのか?
一方、西軍はそれまでに城を落とすことができるのか?
関ヶ原の前哨戦です。
一進一退の攻防が続きます。
その戦いに唸ります。
それぞれの職人たちの矜持、想いが刺さります。
絶対的に不利な条件だと思うのですが、諦めることなく、匡介達は闘います。
そして、いよいよ西軍から大筒・雷破の登場。
彦九郎の提案で長等山の遠隔から天守を攻撃し、大津城に籠る者たちの気持ちを削ぐ作戦に..
この猛攻にたいして、匡介達はどうする・どうなる?
という展開です。
最後まであきらめない姿。高次や匡介達の覚悟・想いには目頭が熱くなりました。
そして、それをサポートする者たちの想い
こりゃ鉄板な展開です。
こういうの弱いんですよね。
電車の中では読めません。
とても良かった
映像化してほしい!
とってもお勧めです。
大満足でした。
石垣ってそんなに素早く積めるものなの?っていうのがちょっと引っ掛かっていますが..(笑) -
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第166回直木賞受賞作!
これは熱くなりました。ぐっとこみ上げるものがあります。
鉄板の感動ストーリ
石積み職人"穴太衆" VS 鉄砲職人"国友衆"の物語
上巻です
一乗谷で、家族を失った幼き匡介。石垣職人"穴太衆"の塞王の源斎に拾われます。石工として腕を磨き、鉄壁の石垣を造ることで泰平の世を造りたいと願います。
石垣を積む理由
家族、その地の人々を守りたいという思い。
一方、鉄砲職人"国友衆"の彦九郎。脅威の鉄砲で戦なき世を目指します。
どちらも、戦なき世界を目指しまていますが、その手段が違う。
彦九郎の考え方は、現代では核による抑止力を連想させます。
「懸」という、戦の最中に城の守りを固めるために石垣を積む行為。
戦の状況に合わせて、あれよあれよと石垣を積んで、守りを固めます。
こりゃすごいです。
戦にも参戦するのですね。
そして、いよいよ大津城の石垣作り。
穴太衆は単に石垣を積むだけではなく、戦を知り尽くし、戦で城を護るために何をすべきかも考える集団。
どのようにして、大津城を護るかまでも考え、指揮を執っていきます。
大津城の城主は、蛍大名と呼ばれる京極高次。
描かれているその人柄は天然でもありますが、微笑ましくもあります。こういう人に人はついていくのでしょうね。
そして、いよいよ、秀吉の没後、戦が始まろうとしています。
下巻に続きます。 -
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イクサガミ第4弾、最終章。
蠱毒のデスゲームのクライマックス、最後に生き残るのは誰!?
イクサガミシリーズ全て読み終えた感想としては、面白かったの一言に尽きる。
この最終巻を読むまでは明治を舞台としたただのデスゲームと思っていましたが、そもそも蠱毒と呼ばれるデスゲームが何故行われたかという背景、裏側の設定が個人的には衝撃的でした。
そんな事のために…と最初は思ったけど、よくよく考えたら明治維新の時代背景を思えばこのデスゲームは割と理にかなっててこれが歴史上にあっても不思議ではないよなって考えさせられました。
シリーズ4冊の長編はデスゲームにおけるハラハラドキドキの場面だけでなく、登場人物たちの描写もとても楽しめますので、気になった方は是非読んでみてください。