今村翔吾のレビュー一覧
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明暦2年、十蔵は日本橋松川町に寺子屋の青義堂を開いた。十蔵の寺子屋は安い。そして男女の別なく、どの身分でも入れる。
実は十蔵は伊賀者だった。神君家康公を本能寺の変からの逃走中にお守りして以来、部下に加えられた。今も大名家を探ったりする。というのに悪戯っ子達に水をかけられる失態をおかしたりする。
第1話 月岡鉄之助は剣術に打ち込みたいのだ。寺子屋で座っている場合ではない。しかし父は今のご時世剣だけでは食べていかれぬという。どうせ剣でも筆でも生きていかれぬ世の中だから、仕方ないと思うのだ。
母を飯盛女と求馬に侮辱されて、鉄之助は立ち会う気になった。青義堂を破門にしてもらわねばならない。十蔵がや -
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シリーズ8冊目。
新之助がまさかの豪族一家殺傷事件の下手人(?)になり、娘二人を人質として逃げる逃亡劇。
街全体を敵にまわすことになってしまった時、自分だったらどう思うか。精神的にも並大抵のものではない。
でも常に誰かを助けることを第一に考える、火消のモットーからは外れない人だというのを、ひしひしと感じる。
情報が限りなく少ない江戸時代で、いかに真の下手人までにたどり着けたこと、また麒麟児と呼ばれる剣術は最高の賜物。奥義・転(まろばし)で敵を締めあげたのは、すごく格好良かった。
すべては才能でもあるが、源吾が新之助にしっかり伝承した証なんだよなぁと感慨深くもあった。
また源吾たちと京都で -
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本作は、攻める者と守る者の信念のぶつかり合いを描きながらも、単純な善悪では割り切れない構造となっている。攻める側には攻める理由があり、守る側には守る理由がある。そのどちらにも確固たる信念と正しさが存在するからこそ、両者の衝突はより重く、そして熱く感じられた。
構成としては、特に序盤から中盤にかけての展開が個人的に強く印象に残っている。登場人物たちの信念や職人としての矜持が描かれ、非常に熱量の高い場面が続き、この作品の魅力が最も感じられる部分であった。さらに中盤から終盤にかけては籠城戦を中心に緊張感が一気に高まり、手に汗握る展開となっている。
一方で、終盤から結末にかけてはそれまでの熱量がや -
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本作『幸村を撃て』は、戦国武将・真田信繁(幸村)を中心に据えながらも、単なる英雄譚にはとどまらない多層的な魅力を持つ作品である。読み始めた当初は、幸村という一人の人物の物語だと捉えていたが、読み進めるにつれ、その印象は大きく変化していった。
序盤では、幸村が何者なのかはっきりとは見えず、「裏切り者なのか、それとも忠義の士なのか」という謎が提示される。登場人物たちは口々に「幸村を撃て」と語るが、その意味や背景はすぐには明かされない。「何が起きたのか」は徐々に見えてくる一方で、「なぜそうしたのか」という核心は容易には掴めない。この“行動は見えるが動機は見えない”という構造が、本作をミステリー -
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一気に読んでしまった。
とにかく出てくる人物がみんな躍動的で、読みながら映像を見てるような感じで最後まで面白かった。
どのようにして平氏は源氏に負けるのか。
平氏視点から見る視点がとにかく新鮮で、
かの有名な義経の鵯越の奇襲は平氏から見るとこうも恐ろしいのかと。突如戦況が変わることで、あっと負けてしまうあっけなさ、負けたあとに失うものの多さが、唐突すぎるスピード感と、気持ちが追いつけない次々くる試練に気持ちが追いついていけない。
そして何より平氏から見る義経に対する底知れぬ恐怖が作品通じて表現されている様に感じた。
例えば、フィクションや漫画なんかでは敵方の話やどういった性格なのかを細かく書 -
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大坂夏の陣で、あと一歩のところに迫りながら、真田幸村は大御所徳川家康を討たなかったのはなぜか?という謎に迫っていく作品。どちらにしても家康と、さらに後方にいる秀忠を討たないと豊臣の勝利はないため、幸村はわざわざ討たなかったのだと家康は思っている。
二条城で秀頼と謁見をすませて以来、家康は最後の大仕事、妥当豊臣を目指して着々と豊臣恩顧の大名たちが減っていくのをまっていた。そして遂に、方広寺の鐘の銘文「国家安康、君臣豊楽」に難癖をつけて戦まで持ってくることができた。
とはいえ大坂城は天下の名城である。なかなか攻めるのは難しい。以前から大坂城を研究していた家康からすると、平野口のあたりが多少守り -
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面白い、、、!!
この時代といえば源氏が正義で平家が悪という構図が一般的だと思うが、
この本は平家目線で話は進んでいく。
確かに、平家の慢心や驕りが滅亡へと繋がっていくんだけれども、
平家は平家として、理想や言い分があって未来へ繋げるために武士としてどう生きていくのが正しいか、悩みながら戦っていく。
源氏の台頭、まさに時代の移り変わる瞬間が描かれており、これまで今村先生の本を何冊か読んだ中でもかなり読み応えがある。
源頼朝は鎌倉幕府を作る時平清盛の政を参考に作ったとか。
平清盛の万能感、超カリスマが死ぬと同時に残された一族たちの路頭に迷う感じも人間的で面白い。
仕方ないことだが、清盛にはじ -
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素晴らしい小説でした.......心をぐっと噛み締めながら読む小説でしたね。
平家物語が琵琶法師によって唄い継がれているものなら、最初に編纂した人が確実にいて、全ての戦いを見てきた誰か、なのだとしたら、それは女の人しか居ないのですよね。だって男は戦で死んでしまうんだもの。
茜唄は、知盛の家族、知章も知忠ももちろん希子も、みんなで繋いだ唄だったんだね。知盛の妹の友達のふくよかなお方もね。笑
もう、知盛のことが好きすぎて、清盛の名前をなかなか思い出せなくなってしまいました。
日に日に世界が悪くなっていく今の時代、戦うということの意味が武士の時代とは異なっていて、何が正解なのか私には分からな