今村翔吾のレビュー一覧

  • 恋大蛇――羽州ぼろ鳶組 幕間
    外伝的短編集。第一部で活躍した男達を主人公としたもの。其々のその後が語られると共に、今後の展開に繋がる話のたねも伺える。
    これから、第二部に入って行く感じがして、ワクワクが高まる。
  • 花唄の頃へ くらまし屋稼業
    やるせない話だった。
    被害者の人権や命は踏みにじられているのに、加害者の命や人権を守る仕組みは現在もある。
    命はかけがえのないものだが、何の咎もない他者を害した命を大切に守るのってなあ、と考えさせられた。
  • 立つ鳥の舞 くらまし屋稼業
    裏表紙のあらすじで本作を天下無敵の時代エンターテイメントとめちゃくちゃハードルを上げてきよるが大丈夫か、と思っていたら余裕で越えてきたのがすごい。
    くらまし屋一味の絆の強さが見れたのも良かった。
  • 冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業
    夏の戻り船と同じく依頼人の身柄を複数の勢力が狙う難易度の高いくらまし。
    ピンチの時に颯爽と現れた平九郎がかっこ良かった。
    依頼人の本懐を遂げる場面は感涙必至。
    公儀隠密の情報網すごい。
  • 玉麒麟――羽州ぼろ鳶組
    今回は、新之助が主役です
    お見合い相手の橘屋から火があがる
    下手人は?
    序盤から心をグッと掴まれる描写✨

    8巻、鬼気迫る感じにハラハラ。火消し達の思いが、胸にぐっとくる
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組
    舞台は江戸から京都へ。
    火にまつわる不可解な現象ということで、京都西町奉行長谷川平蔵に火消しの源吾らが呼ばれた。

    本作では、これまでの江戸の活躍とはひと味違った活躍が見れました。
    個人的に、星十郎の謎解きが毎回楽しみ。
    田沼様、平蔵さんのお人柄も好き。お二人とも素敵すぎます!
    本作も手に汗握る展開...続きを読む
  • 恋大蛇――羽州ぼろ鳶組 幕間
    「面白い」ただ純粋に面白い、ぼろ鳶組番外編ではあるが、著書の雰囲気、世界観は正真正銘「ぼろ鳶組」居心地の良さというか読み心地の良さ、波瀾万丈のストーリーに涙も溢れる、このシリーズの今後の拡がりが楽しみで待ち遠しくて仕方がない。
  • 童の神
    朔の日に朧月
    は、合っているのか…?

    それだけが気になりました。
    感想としては面白かった!!
    直木賞作家さんとはしらず、『鬼を切った渡辺綱』の話が読みたくて検索してたら辿り着きました。


    各ゲームのキャラクターが頭をよぎったりもしますが、史実か、創作か、どちらにしても勉強になったなと思う。
    昼休...続きを読む
  • 週刊少年マガジン 2022年15号[2022年3月9日発売]
  • 夢胡蝶――羽州ぼろ鳶組
    吉原で起こる連続付け火
    吉原独特の火消の立場や様々な決まり事といつもと事情が異なる

    今回はもう彦弥がかっこいい!
    花魁の花菊との咄嗟の約束だが決して
    その場しのぎの口約束で言ったのではないと思えるので余計に

    籠の中の女は弱く悲しいけれど覚悟を決めた女は強い
  • 双風神――羽州ぼろ鳶組
    大坂を蹂躙する火焔旋風"緋鼬"を止めるため京の野条弾馬から加持星十郎を貸してくれと手紙が来た
    源吾は武蔵もつれて3人で大坂へ 

    大坂にも変な掟があったよ

    反目し合う大坂火消達を協力させる場面は熱かった

    「鬼煙管」で出会えた人達との再会も嬉しかったです
  • 玉麒麟――羽州ぼろ鳶組
    豪商橘屋一家を惨殺し付け火した挙句娘を連れ去った下手人として鳥越新之助が手配され新庄藩は何が起こったかわからぬ内に動きを封じられる

    この巻はなんと言っても新之助の魅力満載でした
    日頃の彼を知る人々や意外な人が助けてくれたりでそこも面白かったです
  • 黄金雛――羽州ぼろ鳶組 零
    源吾が16歳。火消になり走り出した頃の話

    それぞれ今と立場の違う面々が次々と登場する豪華版で楽しかった

    そこは楽しかったけれど話はとても辛く悲しく重かったです

    不器用過ぎる父と子の場面は涙腺がゆるゆるになりました

  • 狐花火――羽州ぼろ鳶組
    二年前の明和の大火の下手人秀助は死んだはず だか彼の仕業そう思える手口の火付けが続く
    彼は生きているのか?
    同時に番付に載った者に闘いを挑む番付狩りが現れる彼の目的は?

    これは魂の再生の物語だった
    火消の人を救う事に迷いのない心が暗闇に落ちた心まで救う
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組
    現代のタバコは嫌いだけど、煙管って粋だなあ
    ひたすら男たちがかっこいい…
    手紙でしか登場しない深雪もぐっとくる。
    源吾が、町中で料理のにおいから深雪の手料理が食べたくなるシーンが好き。
  • くらまし屋稼業
    必殺仕事人のようであり、キャラが際立っている時代劇ヒーロー小説。それでいて古臭さは微塵も感じさせない。

    続編に期待高めるラストも良い。
  • 夏の戻り船 くらまし屋稼業
    シリーズ第3弾。依頼人は本草家のおじいちゃん。
    別のシリーズとリンクしてるんですか!気になるぅ。
    虚の人たちも割と好き。
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組
    京都で火車の仕業だと恐れられる連続不審火
    謎を解くため平蔵は源吾達を呼んだ

    これはあかん!泣きながら読んだ
    平蔵様の子を思う気持ち
    人を守る優しさに胸を打たれた
    子供の素直な言葉が胸に刻まれる

    弾馬と源吾の相性もよくて気持ちがいい

    深雪さんの2通目手紙は面白くてでも切なくなった

    読んだ後にも...続きを読む
  • カンギバンカ(1)

    「じんかん」のコミカライズ

    実にしっかりしたストーリー展開だな、と思ったら、直木賞候補作「じんかん」のコミカライズだったんだ。道理でしっかりしているはずだ。絵柄もストーリー展開を盛り上げるような、迫力があって しかも粗くない 生き生きとしたモノである。コミカライズにありがちの、地の説明文が長かったり、長台詞になったりすることな...続きを読む
  • 玉麒麟――羽州ぼろ鳶組
    ぼろ鳶シリーズ第8作目。最新話に近づくほど面白味が増していると感じる。もちろん、キャラへの愛着が濃くなっているからという側面が大きいが、本作はこれまではとは少し異なった展開で新しさも感じられた。

    本作はメインの鳥越新之助が出奔し、新庄藩が動きを封じられてしまう。そのため、中盤以降は新之助パートと久...続きを読む