今村翔吾のレビュー一覧
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3巻目も熱かった!!
江戸時代の日本人は懐の深い人たちばかり。彼らの火消に対するプライドは信念の深さも感じる。
い組の頭・辰一と強盗団『千羽一家』との関係性。そして辰一の背中に彫られた龍の刺青。すべてがこの辰一へと伏線回収される流れが、次へと次へとページを捲る。
終盤の辰一が救助に向かうシーンは人間は自分の命に変わっても人を救いたい。どんなに無謀だったとしても人はなんとしてでも人の命を惜しむことはしない。そういう辰一の生き様に感銘を覚えた。
あとは源吾を支える深雪の存在を忘れてはいけない…。
源吾や『ぼろ鳶』のみんなのために(ご飯を作るために)今回も支える良き妻(女天下は参考にさせていただ -
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平清盛の四男・知盛は、弟分の教経と共に前線に立つ。知盛は没落に抗いながら熱い思いを未来に託していく。
下巻は、義仲との戦いを経て、宿敵義経との戦いの駆け引きが中心となり、知盛の戦略眼とともに、義経の優れた戦術眼が見事に描かれていました。
また、それが義経の戦いの限界であることも理解できました。
さらに、知盛が描く構想も実現できていれば、歴史は大きく変わっていただろうし、多くの血を流さずに済んだのかもしれないと思うと、一つの歴史の大きな転換点だったと感じました。
そして、知盛のその熱い願いが「平家物語」を生み出したという推察はとても納得できるものでした。
そういう意味で、こ -
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600ページ近くの分厚さに、読み終わるまでどれだけ時間がかかるかなと思っていたけれど、気づいたらほとんど一気読みしていた。真田幸村あるいは真田家を中心に据えた、戦国武将たちのお話詰め合わせセットってかんじの連絡短編。それぞれのお話に繋がりがあるといえど、ひとつのお話としてどれも文句なしに面白い。だから途中までは個々のお話として楽しんでいたのだけれど、最後にすべてをひとつのお話としてまとめあげてきたな〜と感じてにやけた。散々血で血を洗う戦を描いたあとで、最後は銃も刀も使わない、舌“戦”という答え合わせで締め括るなんて。圧巻。お話としては、南条元忠がすきすぎて悶絶した。
やっぱり今村翔吾って面白い -
購入済み
昭和では書けなかった歴史小説
弱将が寡兵で守る城塞を、名将が新兵器を携えて大軍で包囲攻略する。果たして、城塞は守り切れるか。この無理ゲー展開を、熱気と疾走感に加え、知的刺激も交えつつ、描く。のめり込むようにイッキ読みした。🏯ところで、戦国乱世の権力者が、自らの命を賭して、民衆の安寧のために戦争を遂行することがあり得るのか。先の大戦の記憶が濃厚な昭和期では、あり得ないという空気感が支配的だったろう。人権意識極薄の戦国期の実像とも乖離している。🏯しかし令和期には、相応のリアリティが認められているもののようだ。現代日本の平和安穏を寿ぐ。🏯
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羽州ぼろ鳶組シリーズ、5作目。
このシリーズでは悪人が悪人になった経緯に同情してしまうことが多々あるけれど、今作の悪人は分かりやすく悪人。同情の余地なし。
民を救うため、時には命を擲ってでも消火活動に当たる火消したち。
消火活動の結果として命を落としてしまうことはあれど、確実に命を落とすと分かっている現場にあえて踏み込んで、命を落とすのは…?
たとえそれで民が救われたとしても。
人の命を自分の道具のように扱う悪人には怒りしかなかった。
良からぬことが起こっていることは分かりつつ、なかなか真相を掴めないぼろ鳶たち。
彼らが真相を掴もうと奮闘する様には胸が熱くなり、彼らが窮地に立たされた時は -
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平清盛の四男・知盛は、弟分の教経と共に前線に立つ。没落に向かう平氏を盛り返すことはできるのか。
平家物語とその物語が誕生した背景が同時進行で進む展開で、とても奥深い作品でした。
主人公の知盛という存在は、今まで心にとめたことはなかったのですが、この人物を中心にすることで、平家物語が戦いの記録であり、さらに、人の本質をとらえた作品であるということが強く伝わってきました。
また、知盛も魅力ある人物として描かれていますが、知盛を支える教経が最強の武士であり、熱い魂を持った好人物として描かれており、この二人の友情に胸が熱くなりました。
上巻では、源氏との闘いが徐々に本格的になり、義仲 -
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火喰鳥シリーズ第三弾。
す、、凄いですね。
三冊目になっても疾走するどころか、加速していきますね!何だこりゃっ!
今回は、夜更けに火をつけ火事お起こし、火事で混乱している中で盗みを働く千羽一家が江戸に入ったというお話。
に組の頭「九紋龍」辰一は火事場で野次馬狩りをしていた。何のために?
家老の北条六右衛門が病に倒れ、藩主の御連枝と呼ばれる一門の戸沢正親が乗り込み、鳶の減俸等を宣言する。
↑一見バラバラなピースもしっかり毎回収まるところにカチっと嵌まるのですが、これがまた快感で(*´∇`*)
とくに鳥越新之助(私が勝手に一休さんを想像してる人)の活躍がカッコ良すぎて!
今回は沖田総司かっ -
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羽州ぼろ鳶組シリーズ、4作目。
葬式の最中に遺体から火が噴き出る事件が相次ぎ、事件の真相を追う源吾たち。
ミステリー感が強くて楽しめた。
本書に出てくる2組の親子。
それぞれ似たような事態に遭遇し、辛い想いを抱えているが、その後の人生が違いすぎて切ない。
正義とは?善悪とは?刑罰の意義とは?
長谷川様の数々の言葉に考えさせられた。
それぞれの家族愛に涙し、終章を読み終えたら、彼の生き様が脳裏に蘇ってきて、また涙。
弾馬と源吾のコンビも好きだったし、銕三郎と源吾のコンビも意外と好きだった。
深雪からの手紙も面白くて、ほっこり、胸熱だった…!
《シリーズ好きな順》
①夜哭烏 ②火喰鳥 ③