今村翔吾のレビュー一覧
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おもしろかったーーー!!!まずはこの一言です。
昨年、大河ドラマの「どうする家康」を一気見しており、ちょうどこのあたりの時代の時系列が頭に入っていたのが幸運でした。お恥ずかしい話、ドラマ視聴前は「関ヶ原で家康と戦った相手………はて?」ってレベルだったので、その頃に読んでたらおもしろさ半減だったかも(^^; 最低限の歴史の流れと、石田三成のキャラクター性の知識がある方が楽しめる作品ですね。
この作品の主人公は石田三成。と言っても彼の視点から物語を語るのではなく、幼馴染みの7人それぞれの視点から三成との絡みを描くことで、この作品における三成像を形作っていく手法。7人のエピソードはそれぞれ独立し -
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何の事前情報もなく、読み始めました。
最初、一遍上人が出てきて、上人の話かなぁと思ったら、第二章は、伊予の河野家の話、どうなっていくのかなぁと思っていたら、一遍上人が、伊予の河野家とつながりがある人と続いていく。
そこへ、高麗人、ロシア人と蒙古に滅ぼされた異国の二人が出てくる。
そして、どうも主人公は、承久の乱で没落した河野家の当主、河野六郎通有という展開で、河野家と関わる登場人物の心の変化、エピソードが綴られていく。
蒙古襲来のことは詳しく知らなかったが、異国の二人にかかわる事件も絡めながら、蒙古襲来への対応に苦労する六郎の成長が続いていく。
最後はその戦闘の場面、そして、終章、異国の二人の -
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ネタバレ面白かった。
最初は人が死にまくる怖い話だったらどうしよう、と思っていたんだけどそんなこともなく。
石垣を作る主人公の匡介と、最強の銃を作る彦九郎。
お互いに戦国の世を終わらせたい気持ちはあるのに、真逆の道を進む2人。
京極高次が、すごくいいキャラクター。
評判では暗愚な君主と思われていた高次の人柄が、いい感じ裏切られた(笑)
高次が登場してから、硬い感じの物語がいい感じに緩んだかも。
上巻では、豊臣秀吉が死去して、きな臭くなってきたところで終わるんだけど、匡介と彦九郎、そして高次のいる大津城はどうなるのか、また、そこに匡介はどう関わってくるのか。
下巻読むのが楽しみ! -
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ご縁をいただき今村翔吾さんの講演会を聴かせていただく予定があり、今回こちらを拝読させていただきました。
今村翔吾さんのことがよくわかる素敵なエッセイでした。
生まれは京都ですが、滋賀に住むことを愛し、本を愛し、ご縁をすごく大切にする方だと感じました。
生い立ち、両親、兄弟、幼少期、転職、出会い、30歳に小説家を目指すようになるまでや直木賞受賞のことなど赤裸々に書かれてある。それはそれは今村翔吾さんの魅力がたっぷり詰まっており、一気にファンになりました。
私は歴史が学生の頃から苦手ですが、湖上の空を拝読させていただいて、今村さんの歴史・時代小説を読みたい欲が突如出てきました!不思議なものです。
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ネタバレ平安時代に「童」と呼ばれ京人から蔑まれていた人たちの、差別なき世の中を熱望し戦って行った人たちの物語。過去の書物から着想を得ており、フィクションではあるものの、歴史書みたいであり、面白かった。
童とは、京人ではない、地方に元から住んでいた人たち。京人に従わないと言う理由で迫害され、鬼や土蜘蛛といった妖の名前を冠せられた人たち。妖の裏にはこのような背景があるのがとても悲しかった。
また、京都での最後の会談に際し、最後まで信じる桜暁丸が格好良かった。自分のせいではないにしろ、これがお前らの結論か、と言われた綱はとっても哀れであった。その心の整理のための放浪なのかもしれないが。
後書きにて作者さん -
Posted by ブクログ
初めて読んだ歴史小説。
戦国も歴史もゼロベースの興味と知識で、読破できる自信もゼロで読みました。
今村翔吾さん、すごいです。
あっという間に引き込まれ、手が止まらない。
後半は涙が止まらない。
私が戦国武将の世界観にどっぷりハマるきっかけになった1冊です。
武将の名前と幼名がなかなか一致しないので、ネットで検索して照らし合わせながら読みました。
どの角度から見るかによって、悪人にも善人にも捉えられるのが歴史ものの面白さだと思うのですが、ここに出てくる8人の武将たちの人となりは、このあと戦国小説や大河ドラマを見るにあたって「基準点」となった気がします。
この小説から戦国好きが始まったので、好