【感想・ネタバレ】てらこや青義堂 師匠、走るのレビュー

あらすじ

格別の思いがこもる、作家今村翔吾の原点!

明和七年、太平の世となって久しい江戸・日本橋で寺子屋の師匠をつとめる坂入十蔵は、かつては凄腕と怖れられた公儀の隠密だった。
学問は苦手ながら剣術に秀でた才を持つ下級武士の息子・鉄之助、浪費癖のある呉服問屋の息子・吉太郎、極度のあがり症ながら手先の器用な大工の息子・源也など、さまざまな個性の筆子たちに寄りそう日々を送っていたが、藩の派閥争いに巻き込まれた筆子の一人、加賀藩士の娘・千織を助ける際、元忍びという自身の素性を明かすことになる。
年が明け、筆子たちのお伊勢参りに同道する十蔵の元に、将軍暗殺を企図する忍びの一団「宵闇」が公儀隠密をも狙っているという報せが届く。十蔵は、離縁していた妻・睦月の身にも危険が及ぶことを知って妻の里へ向かった。

哀しみに満ちた妻との出会いと別れ、筆子たちとの絆の美しさ、そして手に汗握る結末――「本書は無冠だが、無冠の傑作として永く文学史に残るであろう」そう文芸評論家・縄田一男氏が絶賛し、作家自身が「最も自分自身を剥き出しにして書いたかもしれない」と語った、今村翔吾の原点ともいえる青春時代小説の傑作!

※この作品は単行本版『てらこや青義堂 師匠、走る』として配信されていた作品の文庫本版です。

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Posted by ブクログ

いつものように紹介文を確認することなく読み始めたところ、序盤はてらこやというタイトルに相応しい内容だったものの、途中から俄然忍法帖の様相になってくる。
個性的で少し屈託を抱えながらも有能な子供たちや、奥さんである睦月さん、兄の九兵衛、更には一時は敵になったものの人として最後の一戦を超えなかった忍たちといった魅力的な人物に溢れた面白い作品でした。
続編を心待ちにします。

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2025年05月02日

Posted by ブクログ

それぞれに鬱憤や問題を抱える問題児たち、ひとりひとりと向き合って、人生を明るくしていく。元忍びという設定も最高に面白い。子どもたちが忍びの真似ごとを(でもかなり高い精度で)するのも面白い。何より元妻の睦月がすっぽりとそこに収まるのが気持ちいい。

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2024年08月01日

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疾走する如く読み切ってしまいました。色々と思考を巡らせることなく、今村さんが描かれているストーリーをそのままを読んで楽しめる。ワクワク、ハラハラ、ドキドキするのだけれど、決して期待が裏切られることがない。安心?して読み進められる感覚がとてもよかった。

江戸時代中期、田沼意次が老中となっていた頃の時世を背景に公儀隠密、侍、忍者といった武士階級。農民、商人、大工といった市政の人々が大活躍する大冒険活劇、といった作品。

元隠密であった寺子屋の師匠と筆子たちの師弟愛や夫婦愛を中心に据えてストーリーが展開されます。喜怒哀楽の様々な要素が組み込まれており、読むスピードを抑えることが難しかった。

今村さんの時代小説は作品ごとに異なる時世を背景にしつつも、人間の感情を巧みに操りながら心を揺さぶるような作品が多いと思っています。ただ、この作品は特にスピード感が半端ではありませんでした。

面白かったです。

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2024年05月15日

Posted by ブクログ

これはよかった本当によかった。わたし的には文句なしの星5つ。江戸、忍び、子どもたち、教育、守りたいもの等々、わたしの好みのトピックが勢揃い。火喰鳥のシリーズより面白かった。もっともっと高く評価されてほしい!!

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

隠密を辞めた主人公が営む寺子屋。
一癖も二癖もある筆子と絆を育みつつ、昔取った杵柄よろしくその強さで子供たちを助けてくれるのが格好いい!
もちろん子供たちも仲間想いで優しくいい子。
みんな応援したくなるようなお話ばかりで満足の1冊になった。

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2023年07月09日

Posted by ブクログ

内容(ブックデータベースより)

明和七年、太平の世となって久しい江戸・日本橋で寺子屋の師匠をつとめる坂入十蔵は、かつては凄腕と怖れられた公儀の隠密だった。
学問は苦手ながら剣術に秀でた才を持つ下級武士の息子・鉄之助、浪費癖のある呉服問屋の息子・吉太郎、極度のあがり症ながら手先の器用な大工の息子・源也など、さまざまな個性の筆子たちに寄りそう日々を送っていたが、藩の派閥争いに巻き込まれた筆子の一人、加賀藩士の娘・千織を助ける際、元忍びという自身の素性を明かすことになる。
年が明け、筆子たちのお伊勢参りに同道する十蔵の元に、将軍暗殺を企図する忍びの一団「宵闇」が公儀隠密をも狙っているという報せが届く。十蔵は、離縁していた妻・睦月の身にも危険が及ぶことを知って妻の里へ向かった。

哀しみに満ちた妻との出会いと別れ、筆子たちとの絆の美しさ、そして手に汗握る結末――「本書は無冠だが、無冠の傑作として永く文学史に残るであろう」そう文芸評論家・縄田一男氏が絶賛し、作家自身が「最も自分自身を剥き出しにして書いたかもしれない」と語った、今村翔吾の原点ともいえる青春時代小説の傑作!

令和5年2月10日~15日

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2023年02月15日

Posted by ブクログ

面白かった!!
『塞王の楯』『ぼろ鳶シリーズ』も良かったけど、こちらも胸アツで良かったです。

寺子屋の先生をしている元隠密の十蔵とワケありの4人の生徒たち。
子どもの行動には理由がある。それをちゃんと受け止めてあげられる十蔵が素敵でした。
子どもたちが巻き起こす騒動と先生の織り成すストーリーから目が離せない。

そして、十蔵の過去である「公儀隠密」に絡んだ不穏な動き。
自分たちに出来ること、すべきことを考え行動する子どもたち。頭の回転、決断力、胆力、何もかもがすごすぎる…。
途中から手に汗握る展開で一気読み!
十蔵の内儀だった睦月さんもすごく素敵な女性でした。

十蔵と生徒たちの絆。友の絆。十蔵の生徒を見守る優しい眼差し。夫婦愛。
すべてが心に響きました。
本作もシリーズ化して欲しいくらいに面白かったです。


『人を想い、人のために生きる。それが大人になるということだ』

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2023年01月12日

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ネタバレ

序盤は、元公儀隠密の寺子屋師匠の十蔵と、子供達、奥様が主人公となる連作短編のよう。

中盤からは、お伊勢参りの途中、
将軍暗殺を狙う忍びが、、!

痛感エンタメ!
今回も面白かったです!
キュンとくるラブもらあれば、人情もある。アクションあり、どうやって逃げ伸びるか?のミステリーあり、
盛りだくさんで楽しめました
子供達がでてくる感じは、
昔観た、僕らの7日間戦争を思い出しました!がんばれ〜と応援したくなりました♪
加賀藩と聞けば、ぼろ鳶のあの方を思い出してしまいます


禅助さんのいい男っぷり、千織ちゃんが惚れるのも納得。強さと優しさ、俳優さんでは真田ひろゆきを思い浮かべながら読みました。
ラスト,追ってが迫る中、命懸けの攻防、十蔵さんは勿論のこと、禅助さん、よかった!

「鉄之介,責めることよりも、赦すことのほうがよっぽど難しい。
俺はお前にはそれが出来ると信じている。」


「人は思いを伝えるべき時に伝えねばならぬ」

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2023年01月01日

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わけあり寺子屋師匠と筆子たちを中心にしたラブありサスペンスありアクションありヒューマンありのもりだくさんエンタメ時代小説である。
このコンパクトな1冊の中に、すさまじい情報量である。よくさほど違和感なくおさまっているものだと感動する。感心ではない。感動!! である。それも説明くさくない。さすがすぎる。前半の寺子屋奮闘記+筆子の事情ヒューマン路線で行くのかと思いきや、という景気のよさ。
もうね。前半部分だけ読んでいると「ポプラ文庫」でもよさそうだな、とか思うけれど、後半があると「大人もたのしめと、そういうことですか」と脱帽するのだ。
スカッとしたい、どなたでも楽しめる1冊でございます。

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2022年11月27日

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ネタバレ

凄腕の忍びが寺子屋を開き筆子に教鞭を振るう。
こんな紹介では収まらない魅力あふれる登場人物たちの信条や絆が心を揺さぶる物語。
今村翔吾さんの作品は本当に人々が生き生きとしている。愛する者のために戦う姿はイクサガミにも通ずるものがある。

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2025年12月04日

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元公儀隠密である寺子屋の主人と、そこに通う子供たちのお話。
忍びたちのシリアスな話もありつつ、全体的には軽快な冒険活劇な内容。
子供たちが個性的で可愛らしく、彼らの成長物語な面もあって、最後まで楽しく読めた。

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2025年11月02日

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寺子屋の師匠だけど実は元公儀の隠密という、いかにもおもしろそうな設定。
audibleで聴いたので登場人物が把握しきれず、特に隠密仲間の名前は何が誰だったか混乱した。
印象的には寺子屋の話というより、師匠の十蔵が元隠密っぷりを発揮する話。
事件を解決していくだけの短編集かーと思ったけど、後半は元妻が登場したり、子供たちが活躍して盛り上がり、完璧なクライマックス。
前半の話ともちゃんと繋がる。
さすがだなー。

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2025年04月19日

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時代小説は初めてでした。
元から興味はあったものの何から読み始めれば良いのか決めかねていましたが今、話題の今村翔吾作ということで手に取りました。
寺子屋を開いている十蔵は実はその昔、音無の十蔵と恐れられた忍び。教え子の窮地に昔の能力を解放してゆく。そして最後はその教え子たちに助けられる。面白くない訳が無い。教え子達が個性豊かで読んでいて楽しめました。
時代小説を読み始めたい方には敷居が低くて、
非常にオススメです。

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2025年04月13日

Posted by ブクログ

師弟の絆、夫婦の愛、手に汗握る展開、忍び達とのバチバチのバトルに脳内チャンバラ。
出てくるキャラも個性豊かな人ばかり、中でも睦月と禅助の二人を超絶に応援してた。
読後ほっこり、余韻も最高でした。

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2025年04月07日

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今村翔吾さんの初期傑作。ダンスインストラクターをしていた時代の子どもたちとの交流を彷彿とする内容であり、忍者として忍術やからくり、情報戦といった様々な要素を駆使しながら事件を解決していく物語である。

江戸時代中期、田沼意次の時代は凶作によって経済状況が厳しくなっている。そこで寺子屋を開く十蔵は、実は「音無の十蔵」と怖れられた伝説の忍びであった。個性溢れる子どもたちはそれぞれに問題を抱えており、それに伴って発生する事件を十蔵とともに解決していくことで信頼関係が芽生えていく。

そして最終盤に向けては、子どもたち自身が成長しながら十蔵のピンチを救うといった、八面六臂の活躍が見られるのは、まさに青春時代小説という新たなジャンルを確立したとも言える。個人的に伊勢参りで見知った土地も出てきたので興味深かった。

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2024年11月16日

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ネタバレ

今村翔吾初期の傑作。最近の諸作と比べると粗い部分や、構成の無理っぽいところはあるものの、初期にこれだけの小説を書けているというのが凄い。

江戸時代を舞台にした青春学園忍術活劇。こう書けばわかる通りのネタてんこ盛り、剣の立会有り、忍術合戦あり、ミステリーあり、市井人情あり、学園友情恋バナあり、で読んでて飽きない。

さらっと読みたい時に最適な1冊。今村翔吾入門書としても悪くはないが、ここから入ると最近の作品は歴史小説(時代小説ではないという意味で)の比重が高く思えるかも

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2024年08月23日

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ネタバレ

寺子屋の師匠になった凄腕の元公儀隠密の坂入十蔵と個性豊かな筆子たち。
互いを思い合う人情が交錯し、手練れの忍びたちも絡むワクワクハラハラ展開がおもしろくない筈がない。
「いかなる子であろうとも見捨てはしない」の誓いの元、十蔵が教え子のために走り寄り添う気持ちを問題児たちがなんだかんだで受け止めていて胸熱。
命を奪ってきた暗い過去や大切な者たちを奪われた凄惨な過去…それぞれ苦しみを背負う忍びたちもまた魅力だった。
十蔵と対しながら、心を通わせた筆子の窮地に颯爽と現れるニヒルで絢爛な火遁使い、鬼火の禅助が印象に残る。

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

最後は一気読み。
今村翔吾さんが書く物語は読み進めたい気持ちに
読み進める速度が追い付かない。
圧倒的に強い者同士の闘いや、登場人物の安否など先が気になって仕方ないからなのか…。

舞台は、寺子屋。そこに通う四人の子供たちと師匠のお話。子供たちは個性豊かで起こす問題もてんでばらばら。でも、その中には必ず人への想いが描かれていて心に沁みる。そして師匠は凄腕隠密を訳あって引退した身。
子供たちの問題と向き合いながら、時には駆けずり回りながら自分の過去や現在の想い、そしてこれからに想いを馳せる。
印象に残った言葉はいくつかあるけどその中でも
「これからも迷いながら生きとうございます」という台詞が刺さった。
綺麗事じゃないけど前向きな言葉で素敵だと思った。

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2024年01月20日

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今村先生らしく胸熱でドキドキワクワクのおもしろい作品でした。
寺子屋を舞台に、子どもたちと元忍びの先生との痛快エンタメ。
特に夫婦の絆は素敵に描かれてます。
ぼろ鳶組で出てるくるワードもちらほらで、テンション上がりました(笑)

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2023年12月22日

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元忍者が寺子屋(学校?)の先生で笑いあり、感動あり、バトルあり(バトルはナルトさながらの忍術が)でストーリーも面白く一気読み間違い無し‼️

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2023年08月25日

Posted by ブクログ

今村翔吾さん初期の作品。
寺小屋が舞台の作品で常に子供達がいるため全体的にポップなリズムで話が進みます。
お陰参りまではほのぼのと、事件が起こってからは一気にテンポアップして物語の世界にのめり込みます。
後半は子供達がありえないレベルで大活躍し、まるで名探偵コナンのようです。
生きるか死ぬかの殺しあいと、子供達のいる世界観をバランスよく描けているのは時代小説の雄、今村翔吾さんの真骨頂ですね。

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2023年08月21日

Posted by ブクログ

元公儀隠密で寺子屋師匠の十蔵と、教え子たちが良い関係。
元隠密だが、いい具合に腕が鈍っている十蔵先生は、筆子たちの悪戯によく引っかかる。微笑ましい。

他所ではうまくいかなかった子たちの、豊かな個性が可愛い。
兵書を学ぶ女子千織が、後半には立派に軍師となり、学ぶとちょっと足りない鉄之助が実は剣技無双だったり、でこぼこバランスが楽しめた。
隠密らしく忍びの戦いなどもあるけれど、寺子屋のほのぼの日常が楽しかった1冊。
十蔵の、師匠としての心構えが素敵だった。

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2022年11月22日

Posted by ブクログ

公儀隠密として活躍した十蔵は現役を辞め、寺子屋の主人になる。寺子(筆子)等の事件事故が十蔵の助けで救援、解決する。だが、大名は秘密を知る隠密を妻子とともに消そうと隠密を使い動き出すと十蔵も危機を感じ妻と離縁する、がその妻に危機が起こる。そこから筆子たちが逆に活躍する物語だ。気になる言葉、最後の一節「忍びといえども人外の者にあらず。世の人と同じく喜び、楽しみ、望みをもち、また同じ様に怒り、悲しみも持つ。それに耐え忍び生きる者を正しく忍びと呼ぶ。しかしながら、世には一人では耐えかねる難儀もある。そのような時、心許す者がいれば、時に支え、時に支えられ、人は世を活くることが出来ると知る。想像する忍びとかけ離れていると思いかも知れぬが、これもまた紛うことなき忍びの姿なり。人の和こそ最も強く尊い術であると記す」が印象的だ。現代風で言い直せば、「人は皆同じ、助け合えばこそ生き甲斐も生まれ、平和になる」とでも言うべきか。

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2025年08月08日

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今村翔吾作品を久しぶりに読む。
戦国武将ものでもシリーズものでもない。

安定の今村翔吾作品なので、一定の面白さはあるものの、戦国武将ものやシリーズもののような面白さはない。

それでも寺子屋の師匠が実は、、、的な面白さと最後まで飽きさせない面白さはあり、その辺は流石。

今村翔吾作品は長編小説が読みたい。

星は3つ。3.5くらいか。

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2025年04月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今村翔吾さんは、イクサガミ 天に続いて2作品目。
序盤は面白かったけど、文章の中の説明が多すぎて…ちょっと読みづらいというか読んでて二の足を踏み続けるというか…なんと言ったらいいんだろう、この物語の要の部分なのかもしれないけどもう少し忍術のあれこれのところはサラッと書いてほしかったな。とにかく後半は途中途中飛ばし読みしてしまいました。
イクサガミも天だけ読んで挫折したし、私とは相性が合わない作者さんかもしれないな、と思いました。
ただ、火喰鳥 羽州ぼろ鳶組も積読してあるので気が向いたら読んでみるかも。

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2025年03月31日

Posted by ブクログ

 今村氏らしい、疾走感全開の江戸青春小説。
 前半は4人の筆子の紹介も兼ねた事件。ここは展開は緩やかで面白いが勢いがつかない感じ。その中でも今回の黒幕・源之丞や三雲禅助が登場し大きな事件を予感させる。後半の伊勢詣の道中、事件が起きる。十蔵は捕らえられ、筆子たちが奮闘する。
 ツッコミどころは多いが、後半は一気に読んでしまう点が流石。襤褸鳶シリーズのように様々な特徴の忍びが出てるが、印象的な者は少なく、その点はこの設定の限界かもしれない。
 江戸物の青春小説というと、宮本昌孝『藩校早春賦』が想起され、それには及ばないけれど、武家だけでなく商家や大工の子らが活躍する点に新しさと広がりを感じた。

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2023年12月16日

Posted by ブクログ

凄腕の隠密が、ある事情で引退し、寺子屋を開くという不思議な設定。少ない筆子の中でも中心的な4人との物語。4人が個々に危機に陥ると、得意の忍術で助け出す。この4人とお伊勢参りに付いて行くと、大変な危機に陥る。
奇想天外なカラクリ人形との戦いや超一流の忍者達との戦い、事情あって離縁した妻との物語など、てんこ盛りの展開。
粗削りな展開に、初期の作品かと思って調べて見ると、他の有名シリーズの後なんですね。くらまし屋シリーズと似たような内容もあったりして、この作品が先と考えてしまった。

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2023年08月19日

Posted by ブクログ

エンタメ色がやや強めでしたが
この時代の寺子屋事情、お伊勢参り事情など興味深い部分も多くて
面白かった。

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2023年06月04日

Posted by ブクログ

今村翔吾お得意の痛快エンタメ時代小説。
少年マンガの王道をゆく展開で、やはり面白い。けどちょっと飽きてきたな。

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2022年11月13日

Posted by ブクログ

寺子屋を舞台とした人情話かなと思って読み始めたら、しっかり隠密、忍術の物語だった。個性豊かでそれぞれに特技を持つ子供達。そんな子供達が影の者達とまみえる。
こんな子供を持つ親は、どれだけ心配しても足りないだろう。

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2022年10月08日

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