今村翔吾のレビュー一覧

  • 玉麒麟――羽州ぼろ鳶組

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    相変わらず期待通りの一冊で、一気読み。ぼろ鳶の副官である鳥越が、火付、拐かしの容疑を受けて姿をけす。これを救おうとする新庄藩は、なぜか幕府から謹慎を申しつけられ、屋敷に押し込まれる。幕府からは鳥越を捉えるべく、火消し全員にお達しが下され、火付盗賊改も出張ってまさに四面楚歌。ぼろ鳶を救うべく馴染みの火消し組が決死の協力をしてくれる他、鬼の平蔵、田沼の助力、大丸の支援など、江戸を二分する争いとなる。今後の動向にも影響ありそうな伏線もあり、次の話が楽しみ。

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    2024年08月07日
  • てらこや青義堂 師匠、走る

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    それぞれに鬱憤や問題を抱える問題児たち、ひとりひとりと向き合って、人生を明るくしていく。元忍びという設定も最高に面白い。子どもたちが忍びの真似ごとを(でもかなり高い精度で)するのも面白い。何より元妻の睦月がすっぽりとそこに収まるのが気持ちいい。

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    2024年08月01日
  • 茜唄(下)

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    "一ノ谷の戦い"から"壇ノ浦の戦い"そして、平家が滅亡していく様を描いている。
    が、平家の戦いは、それで終わったわけではない。
    平家最後の戦いが、残っていた。

    歴史は勝者が創り上げて行くもの。
    その物語のなかで、平家は、きっと悪人として、あるいは富貴に溺れた愚者として、散々な姿で後世に伝えられるだろう。
    断じて、それを阻止しなければならない。
    戦いの中で散った者たちは、何のために、何を想って死んでいったのか。そして、生き残った者は如何なる運命を辿ったのか。ありのままを後世に伝える。

    勝者の都合で、物語を書き換えようとしている者がいる。
    決して、そうさ

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    2024年07月31日
  • 茜唄(上)

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    武士、貴族、天皇、上皇。それらの勢力が複雑に入り乱れた時代。
    驕れる平家は久しからず。
    覇を独占していた平家が、清盛死後、衰退していく。
    福原遷都、京都還都、そして、平氏の都落ち、木曽義仲の入京。
    上巻では、
    相国最愛の子『平知盛』を中心に、木曾軍を完敗させた「水島の戦い」までを描く。

    聞き覚えの無い人も、沢山登場するので、名前が覚えられず、相関図を書いたメモを片手に読むので、時間がかかる。

    狡猾な後白河法皇が、どうしても、西田敏行氏と被るのは、2年前の大河の影響か?

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    2024年07月31日
  • 冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業

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    依頼人が老中松平武元と破格の大物で、くらまし屋を阻もうとする側の顔ぶれが自然と豪華になっている。
    具体的には、道中奉行の篠崎瀬兵衛や御庭番頭の曽和一徹が再登場して、誇りと信念、技量を見せつけてくれる。今村作品ではしばしば「尊敬すべき敵」が描かれるが、彼らはまさにそれ。感情移入する人物に迷ってしまう場面多数。
    両陣営の対決に虚が絡む本編の面白さは言わずもがなであったし、森鴎外『舞姫』への返歌を思わせる終幕も素晴らしかった。
    物語が大きく物語が動くことを予感させるエピソードも用意されており、大いに楽しませてもらった。

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    2024年07月24日
  • 狐花火――羽州ぼろ鳶組

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    期待通りの一冊。過去最悪の火付犯が蘇ったかのような家事が相次ぐ中、番付け上位の火消しを狙った闇うちが横行する。黒幕の意図も徐々に明らかになる。完全な悪意、自己満足からのものではなく、目的だけ見れば合理的だが、それが他人を不幸にすることもあり、切なくもあり、恐ろしくもある。これを、時代小説で描き切る作者の力よ。この巻では、これまで登場した名物火消しが数多く登場し、力を合わせる中で解決に向かうのだが、深雪の活躍含め、ヒーロー大集合的な面白さと痛快さがある一方で、市井の人々の悲しさも際立っている。

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    2024年07月19日
  • 風待ちの四傑 くらまし屋稼業

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    火喰鳥シリーズから続く大丸のあの人が残した子どもたちにつながっていて、長いシリーズもののように感じて嬉しい。だんだんと、平九郎が探しているものに近づいていると感じられる。人探しを玄九に依頼できるとなって、これからどう動いていくのか、楽しみ。

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    2024年07月16日
  • 花唄の頃へ くらまし屋稼業

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    どんな依頼者であろうと、仕事は完璧にこなす。下手人の正体、その理由が悲しすぎる。くらまし屋も炙り屋も、仕事はプロとして揺るぎないが、人を見ている。裏切られたお真の心も家も救われてよかった。

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    2024年07月15日
  • 冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業

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    ネタバレ

    老中松平武元の依頼。御庭番の曽和一鉄がその人柄に心酔していく様子が見て取れる。くらませるためのトリックも面白いが、最後、娘と交わした会話、母が残した父への想いが、熱かった。
    一つだけ、私の知識不足からだとは思いつつ、老中は町人のお雪相手とはいえ、結婚を考えるほど真剣交際をしていたにも関わらず、子どもができていたこと。この時代で、この関係性では、あまり婚前交渉をするのがしっくりこなかった。

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    2024年07月15日
  • 立つ鳥の舞 くらまし屋稼業

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    赤也のストーリー。くらまし屋、御庭番、篠崎瀬兵衛、虚と、だんだんと登場人物が増えて絡みも増えてきたし、それぞれの関係性も毎回変化を見せる。阿久多が仕事を断り、舞台を観て涙していたというエピソードがじんときた。

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    2024年07月15日
  • ひゃっか!

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    うぉぉぉお青春!!春乃と貴音がお似合いすぎて、終始ニヤニヤした。ふたりともかわいい。
    さて、このまま続編の3年生編を読……えっ!?ないんですか!?

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    2024年07月09日
  • 夏の戻り船 くらまし屋稼業

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    平九郎の過去が徐々に明らかになるシリーズ第3作。
    今回も一気読みできる面白さでしたが、過去2作より明らかに物語の組み立て、様々な伏線の張り方が秀逸で感心しました。
    前作に続き「羽州ぼろ鳶組」ファンの心をくすぐるシーンが所々に放り込まれていて今村翔吾さんのいやらしさ(褒め言葉)に拍手!

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    2024年07月05日
  • 襲大鳳(下)――羽州ぼろ鳶組

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    終わってしまった…
    と思ったら続くのね
    だから次は『幕間』なのか
    久々に夢中になって読んだ
    もう一度最初から読もう

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    2024年07月04日
  • 双風神――羽州ぼろ鳶組

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    ネタバレ

    2024/6/27
    大事に読んでるんだけどさ、ちょっと気合い入れないといけない行事があって早めに手を出した。
    だって確実に面白い本持ってないと乗り越えられない時があるじゃない。
    何の言い訳だ。
    今回は大阪へ。
    そう!弾馬がいます!!
    そのかわり新之助はお留守番で出番はちょっとだけ。
    今回は星十郎の回。
    悲しいお別れもありました。
    この位置の人割と死にがち。私油断してなかった。
    過去に出てきたことある人の出し方がホンマに上手で、ババーンって書いてないのにそういう風に出てくるのよね。
    どうなってるの?あれ。
    あと悪者がやっぱり掻き毟るほどの悪者で私の情緒がおかしくなる。
    これぐらいやってもらえると

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    2024年06月30日
  • 双風神――羽州ぼろ鳶組

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    今回の舞台は大阪
    どこの鳶も曲者と癖者だけど根っこは
    同じものを持つ好漢たち
    土御門は許さん…
    そして星十郎がまた頼もしくなった

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    2024年06月28日
  • 玉麒麟――羽州ぼろ鳶組

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    ゆっくりして読みたいのにそうさせてくれない
    展開、今回は特に…
    新之助の大活躍と火消しの家や組を超えた
    絆と言えるべき話
    『イクサガミ』が終わったらこのシリーズを
    Netflixは扱うべき案件

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    2024年06月26日
  • 狐花火――羽州ぼろ鳶組

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    トライアウトに始まり
    そこからクセ強集団の火消したちが
    大活躍するその姿はアベンジャーズ
    そしてあの話の点と点が繋がる
    切ないながらちょっと安心した
    またもや電車の中で泣きそうに…

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    2024年06月24日
  • 春はまだか くらまし屋稼業

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    The今村翔吾ワールド
    火喰鳥のキャラクターが登場するは、新たな敵キャラが現れるは、主人公の過去に伏線が貼られるは………
    飽きさせませんねー。

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    2024年06月16日
  • 風待ちの四傑 くらまし屋稼業

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    今回も面白かった。今回は戦いのシーンが多くハラハラの連続だった。惣一郎のシーンも長めで楽しめた。玄九と言う探し屋も登場し今後の展開も広がりそう。今回、頼禅のバトルシーンが出てきたがめちゃくちゃ強い。用心棒としては最強ですね。

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    2024年06月14日
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組

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    『九紋龍』に続き、今村作品四作目。シリーズ第四弾。喜怒哀楽、すべての感情が沸き立つ稀有な作品。なにも聞かず読んでくれ!としか言えない…。文句なしの星五つ。パーフェクト。

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    2024年06月09日