今村翔吾のレビュー一覧
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疾走する如く読み切ってしまいました。色々と思考を巡らせることなく、今村さんが描かれているストーリーをそのままを読んで楽しめる。ワクワク、ハラハラ、ドキドキするのだけれど、決して期待が裏切られることがない。安心?して読み進められる感覚がとてもよかった。
江戸時代中期、田沼意次が老中となっていた頃の時世を背景に公儀隠密、侍、忍者といった武士階級。農民、商人、大工といった市政の人々が大活躍する大冒険活劇、といった作品。
元隠密であった寺子屋の師匠と筆子たちの師弟愛や夫婦愛を中心に据えてストーリーが展開されます。喜怒哀楽の様々な要素が組み込まれており、読むスピードを抑えることが難しかった。
今村 -
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通勤途中で読んでいたら、
序盤から危うく泣きそうになり、
途中でやめました。苦笑
ぼろ鳶シリーズの主人公、松永源吾の父親世代の話です。
シリーズ9まで来て0が出てくるのは、
さながらスターウォーズでした。笑
炎聖と呼ばれた伝説の火消し、
尾張藩火消頭取の伊神甚兵衛。
彼がダークサイドに堕ちることになるのですが、
読むのが辛かったです。
でも、ここを読まないと結末に辿り着けない…と。
本編ではもう殉職していない火消が多数登場します。
そっか、こんな感じだったのかと物語が広がる感じが。
そして源吾が源吾で、
さらに若くてとんがってる感じが良かったです。笑
勘九郎も。
菩薩と言われる進藤内 -
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後半はティッシュなしでは読めませんでした。
読書しながら泣く私を、愛犬が怪訝な目で見てました。笑
毎回、
絶体絶命な場面や
苦しくなる場面があって、
それを仲間たちと超えていく、
あきらめない姿に泣かされます。
本作は、
前作の零(エピソード0)で登場した、
元尾張藩火消頭取の伊神甚兵衛が登場します。
主人公である新庄藩火消(通称ぼろ鳶)頭取の
松永源吾の父親は、甚兵衛を助けるために殉職します。
火事のなか、父と死んだはずの甚兵衛。
18年の時を経て、なぜ今姿を見せたのか。
奇妙な火事が発生する。
下手人は甚兵衛なのか。
黄金の世代と言われた源吾たちは、
年を重ね、父と同様に若い鳶たちを -
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西日本の戦国武将24人を描く短編集。
毛利元就、尼子経久、大内義興、松永久秀、龍造寺家兼、
宇喜多直家、石田三成、戸次道雪、北畠具教、黒田官兵衛、
亀井玆矩、伊東祐兵、有馬晴信、加藤清正、雑賀孫一、
足利義昭、豊臣秀吉、十河存保、長宗我部元親、
加藤嘉明、島津義弘、謝名利山、蜂須賀家政、立花宗茂
その武将の人生の一コマを切り取って描いたような、
味わい深い短編集です。それぞれが実に短い物語なのに、
その後にある史料・文献から得た想像力での創作は、見事。
主人公の視線、近しい者たちの視線が鮮やかに語る。
親子や兄弟、夫婦や男女、主従の、信愛と確執。
庶民、異邦人や将軍の姿もある。
彼らによる、 -
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【教養としての歴史小説】
今村翔吾さんの著書です。
私は歴史は好きですが、歴史小説はそれ程読むことはありませんでした。この著書はこれから日本史が好き、歴史小説を読んでみたい、またビジネス書では得られない何かを掴みたいという方にオススメです。
まず最初に、歴史小説と時代小説の違いが明確になりました。
歴史小説が史実を重んじるのに対して、時代小説は単に過去の時代を背景にしているのに対して、時代小説はフィクション性がより強く、その時代を生きた人と人との関わりを濃密に描く傾向があるとのことです。
それから第二章にある「死生観」については、過去の著名な歴史小説作家に触れることによって「死」について考 -
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茜は赤。その唄はつまり赤の歌。
白は源氏、赤は平家。平家の唄は平曲ともいうらしい。
たくさん語り継がれている。
祇園精舎の鐘の声…。
さて上巻でも気になった、平曲を西仏に伝授していたのは誰だったのか。
てっきりあの子だと思っていたら違った。さすがその辺は一筋縄ではいかない。
そしてその人が明らかになり、どんな思いを抱いて歌い継ごうとしたのか。
しんみり切なくて、そこに深い感動があった。
戦いだけじゃない。
平知盛主役、平家物語ベースの作品。
上では木曽義仲が登場した。下はいよいよ戦闘怪物源義経の登場。源氏だがある意味、平家物語の主役。でもまあ今回は脇。でもさすが。
平家に立ちはだかる大きな壁 -
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前作に続いての一気読み。火消しを名物にしていた小藩が代替わりで方針転換し、火消組の存続のためには、途方もない成果を出せという指示。真面目にやってきた大将は、自分で火をつけてそれを消すという悪魔の囁きに揺れ動く。果たして江戸では不審火が相次ぎ、なぜかこの小藩が真っ先に駆けつけることが続くが、不自然さに気づくものも現れる。その1人、読売(瓦版)の書き手が突然行方不明となり、疑いが一層濃くなる。そんな中、菩薩と崇められる火消しの不審な行動が明るみに出る。不審火との関係は。姿を消した読売の書き手は。そして小藩の運命は。現代にも通ずるストーリーだが、これは江戸のお話。とてもよく描かれていて唸らされるレベ