今村翔吾のレビュー一覧
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ネタバレ上巻のみ!
主人公は楠木正成の嫡男、楠木多聞丸正行。
楠木正成の主人公は数多くあれど、息子の正行の主人公の話は初めてなのでは?
かなり期待していたけど、いや面白い!
初めの一章は、正成の半生を正成の息子と正成の妻が振り返すような内容。だから、こんな感じで進むの?大丈夫?って思ったけど、章が進むにつれてどんどん面白くなった。
歴史物語って、史実を追うだけでも面白いと感じる私。だから余計に、オリジナルの展開やエピソードを面白く書くのは難しいと思うんだけど、「人よ、花よ、」は、オリジナルエピソードがとても面白い。
正行って史料が少ないし、歴史として残った活動の期間が一年足らず。そんなこの時代のほとん -
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「羽州ぼろ鳶組」シリーズ第6弾です。帯の「吉原、恋する軽業師」となれば、今回の中心はもしやぼろ鳶組一の色男の"あいつ"か! でも「消さない火消」って何? と想像が掻き立てられます。
舞台は吉原遊郭。最高位の花魁・花菊は、死して吉原牢獄と決別しようとしていたところ、飛び込んできたのがぼろ鳶組の纏番組頭・彦弥でした。
吉原では相次いで火の手が上がり、付け火と目されていました。吉原火消の依頼を受け、松永源吾、彦弥ら新庄藩火消が事件解決に挑む展開です。
これまで女好きのチャラい印象の彦弥でしたが、今回はカッコ良すぎます。死を願う花菊から叶えたい夢を聞き、「願いは叶えてや -
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全国高校生花いけバトル――高校球児の夏の甲子園に匹敵する、即興の生け花の舞台に挑む高校生たちの、一夏の煌めきのような一冊です。
主人公は高校二年生の大塚春乃。華道同好会たった一人の会員だけれど、花が好きだった祖母に見せるために、どうしても花いけバトルに出場したいと、一緒に出場してくれるパートナーを探し求める日々を過ごしていた。そんなところにやってきたのは、事情持ちの男子転校生。生け花の素養があるらしいが、家の事情で転校を繰り返し、進級も危ぶまれるほどの成績である彼は、春乃が勉強を教えてくれるなら代わりに花いけバトルに出ると言う。彼が再び転校してしまうまでの、一度だけの夏。青春をかけて花に -
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羽州ぼろ鳶組シリーズ、3作目。
序盤から凄惨な事件が起きて、どのように物語に関わってくるのかドキドキしながら読み進めた。
長谷川平蔵と源吾が事件のあらましを見て、離れた地で、相手のことを想い合っているのが胸にグッときた。
辰一の生い立ち、「九紋龍」に隠された想いが語られる場面、戸沢正親と対峙する場面で明かされる正親の民への想い、それに対する新庄藩火消の面々の心意気に涙が溢れた。
源吾の「人は変わるものさ。」「人は何度でもやり直せる。」という言葉、1作目の「火喰鳥」が思い返され、胸が熱くなった。
今作で一番心に残ったのは、北条六右衛門の「新庄の民は貧しい。しかし決して明日への希みを捨てぬ。 -
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羽州ぼろ鳶組シリーズ、2作目。
序章の新之助と彦弥、新之助と深雪のやり取りが面白すぎる。
前作を読んでからだいぶ間が空いてしまったけれど、すぐにこの世界観に引き込まれた。
今作でもある事件が発生。
その影響で火消が火消としての役割を全う出来ない事態に。
それでも消火活動のために掟を破る万組の頭「魁」武蔵、自身の身の危険を顧みず、火の中に飛び込んでいく加賀鳶、ぼろ鳶の姿に胸を打たれた。
特に終盤は迫力があった。
身の危険を感じつつも、下手人を追い詰めようと多勢を相手に一人で立ち向かう新之助。
自身が咎を受けることも厭わず、消火活動のためなら手段を選ばない源吾、武蔵。
二人は周りをも巻き込み -
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全く止まることなく一息に読み切った。おもしろい!
良質な謎に満ちたミステリであり、熱い漢たちの群像劇でもあり、これは唯一無二のジャンルでは。
真田幸村を取り巻く6人の目線で大坂夏の陣の歴史上の謎を捉え直す。当然脚色されている部分もあるのだろうが、それでも一人一人の動機・行動力学には説得力があるし、なにより惹き込まれる重厚なストーリーがあって唸らされる。
強いて言えば、途中までがあまりにも面白すぎて、最後の章にはとんでもなくド派手な衝撃展開やどんでん返し、ドラマチックな裏切りなどを期待してしまったが、そこはしっかりじんわり語って落とされた、という感じでした。
昔上田を訪れた時、表札や病院の