今村翔吾のレビュー一覧
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匿名
ネタバレ 購入済み源斎亡き後の石垣職人穴太衆飛田屋を率いる匡介は、関ヶ原合戦の前哨戦となった大津城の戦において、
4万の西軍を相手に石垣を造り続ける「懸」でで対抗する。
かたや鉄砲鍛冶職人国友衆の彦九郎は、大筒「雷破」で、匡介の造り続ける石垣を破壊しようとする。
両者、一歩も引かない攻防の描写に目を離せなかった。
「源斎は奥義は「技」ではないと言っていた。言葉で伝えても意味がないとも、そしてすでに伝えているとも。
一つだと何の変哲もない石も、寄せ合い、嚙み合って強固な石垣になる。人もまた同じではないか。
大名から民まで心一つになった大津城。それこそが、
--塞王の楯。
の正体ではないか」
歴史上 -
匿名
購入済み一乗谷の戦で両親と妹を失った匡介は、石垣職人の穴太衆飛田屋源斎に拾われ、石積みを中心に石垣造りを学ぶ。
長じて匡介は、大津城の空堀を水で満たす快挙を成し遂げ、大津城主京極高次と妻お初の信を得る。
匡介の望みは、強靭な石垣という「楯」によって、戦のない世を造ること。
それに対して、鉄砲鍛冶職人の国友衆彦九郎は、強力な武器である鉄砲という「矛」を造ることにより
やはり戦のない世を造りたいという望みを持つ。
同じ望みを持ちながら、その方途は真逆である二人の直接対決は下巻に持ち越される・・・。
個人的には、守備を固める匡介の想いの方が好きだなあ。
それと、なんとなくシュッとした美男という勝手な -
Posted by ブクログ
ネタバレ本の表紙の絵が気に入らないとか、もうそんなことはいい。
平氏も源氏も名前が同じような人物ばっかりっていう愚痴ももう言わない。冒頭から始まる僧侶との琵琶の語り手が誰なんだろうってずっと思っていたらついに来た!
そこからの感情の流れが一気に押し寄せてきてもう耐えられないっと思った。
”祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の~”
語り手が誰なのかいまだ謎なこの平家物語、誰もが空で詠むことができるほどに学生時代覚えさせられたこの冒頭文。
勝者によって歴史が歪んで伝えられないよう、今を生きた人を、勝ちも負けもなく歴史に立ち会った人たちをのちの千年後にも残そうとしたこの冒頭を、大戦の中を潜り -
Posted by ブクログ
「羽州ぼろ鳶組」シリーズ第3弾です。今回もワクワクが止まらず、充実した読書でした。文句なしの安定した面白さです。火喰鳥・松永源吾の侠気と熱い想い、火消集団の信頼関係と躍動、火事場の臨場感、絡む事件、そして源吾の妻・深雪の存在の大きさ‥‥。言うことありません。
今回の新庄藩火消に降りかかる苦難は、まさに内憂外患の様相を呈していました。大きなキーポイントが次の3つでしょう。 火付をした隙に、家の者を皆殺しにして盗みを働く手口の凶悪な盗賊団・千羽一家が江戸に現れる。
ところが、最強の町火消・九紋龍の辰一が率いる「に組」が火事場に乱入、野次馬を皆捕らえる暴挙に出て、ぼろ鳶組も散々な目に遭わさ