今村翔吾のレビュー一覧

  • 茜唄(上)

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    ネタバレ

    『平家物語』『犬王』本も読んだし、アニメも見た。面白かったので、本作を手に取った。
    平清盛の四男・知盛が主人公。
    平清盛、重盛、宗盛よりも私はよく知らなかったのだけど、めちゃくちゃ格好良く描かれていた。
    意見の分かれる一門をまとめる力、戦いでの作戦立て、掟破りを辞さない姿。(今まで触れた平家物語ではこの役目は源義経だった)
    教経の三本の弓を引いてみせる王城一の弓取り。
    東大寺の焼き討ちをした重衡も軟弱者扱いの宗盛や戦下手の維盛も、汚名を返上するように作戦を引き受けた責任と優しさであるとしている。
    ともかく平家を輝かせている本だった。
    屋島まで来たが、義経はまだ登場していない。
    有名な平家物語の

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    2023年10月07日
  • 茜唄(上)

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    物語の継承(作中現在)と当時の回想(メインパート)の2つの時間軸で語られる平家物語。非常に抒情的な語り口で引き込まれてしまう。そして、滅びゆく平家を応援し、涙するのだ。
    主人公である平知盛と知盛を兄者と慕う平教経のキャラ造形や関係性はある種の層にめちゃくちゃ刺さりそう。その他にも現宗主の宗盛やその他平家一門、後白河法皇(cv:中尾隆聖)などはキャラが立っており、歴史物をあまり読まない人でも読みやすいと思う。一方、源氏の平家討伐先鋒とも言える木曽義仲は下巻で活躍するのかもしれないが、この巻においてはあまり強い印象は受けなかった。どことなくNPCじみている。
    しかし、木曽勢が現在の岡山県児島まで進

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    2023年10月06日
  • モーニング 2023年43号 [2023年9月21日発売]

    購入済み

    神の雫

    続編楽しみです。

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    2023年09月27日
  • 童の神

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    ネタバレ

    塞翁の盾の前に読むつもりやったけど、予約期限の関係で後回しにした本作を読んで納得。今村翔吾は外したらアカン、フォロー必須の小説家。

    日本史の悪役として虐げられてきた化外の人々。ちょっと目線を変えたら彼らこそ被害者、力を持つものに敵視され捕らえられ奴隷とされて忌み嫌われ差別されてきた人々。

    「人を分けるな」「人を諦めない」…生まれた場所、地位、性別、趣向、何がどうであっても人は人なのであり、等しく同じく赤い血が流れている。桜暁丸の目指した世の中は千年たった今も達成されてはいないが、それでも俺たちはまだまだ目指していけるはずである。

    民俗学や伝承を重層的に構築しなおした設定に難しいテーマを載

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    2023年09月25日
  • 冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業

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    シリーズ5作目だが、毎回趣向を変えて来るのがすごい。泣かせる話やったなあ~ そして最後に全巻の最後の話の続きが。いやあ、気になるわ~

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    2023年09月25日
  • 九紋龍――羽州ぼろ鳶組

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    今回も最高に面白く格好良かったです!

    相変わらずのぼろ鳶のメンバーたちですが、前回からのそれぞの成長された姿が今回は発揮されていて、仲間の絆もそうですが、阿吽の呼吸で動いている姿が本当に格好良かった。
    私も街の民だったら心から「ぼろ鳶が来たなら安心だ!」って思ってしまうほどでした。

    そして、新たに登場した火消し達、連枝様。
    出だしは嫌なやつだなぁから始まって、後半にかけて、やっぱりそう来たか!と期待を裏切らない進み具合が楽しくて楽しくて最高でした。

    深雪と源吾の掛け合いも、最初の頃より、ずっと深く、仲良くなっていてめちゃくちゃニヤニヤしながら読んでいました。
    深雪の商人とのやりとりも格好

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    2023年09月23日
  • 夜哭烏――羽州ぼろ鳶組

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    ぼろ鳶シリーズ二作目。
    今回は、火消しならではの罠を仕掛けられますが、それに敢然と立ち向かうぼろ鳶組。
    クスッと笑ったり、熱い行動に感動したりと、とても楽しめました。

    ぼろ鳶シリーズは、なんと言っても登場人物が魅力的です。
    江戸ならではの粋な人たちが登場します。

    クライマックスでは、ど迫力のシーンがありますが、映画化されたら見応え抜群だと思います。

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    2023年09月17日
  • 双風神――羽州ぼろ鳶組

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    双風神の舞台は大阪で弾馬も出てきて新しい緋鼬という強敵(竜巻)も出てきたが星十郎と山路連貝軒のコンビが大阪を救い危機一髪でとても面白かったです。黄金雛は零巻で源吾の昔の話らしいのでとても楽しみです!【小5】

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    2023年09月12日
  • 襲大鳳(下)――羽州ぼろ鳶組

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    数々の火消が勢揃いで、頭の中で人間関係図を思い浮かべるのが大変だったけど。
    伝説の伊神甚兵衛との再会、真相、火消らとの絆、熱い熱い物語に、胸が熱くなった。

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    2023年09月07日
  • 九紋龍――羽州ぼろ鳶組

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    3巻目も悪辣すぎる悪人が登場するが、それを忘れさすくらいサブキャラたちが魅力的。九紋龍・辰一、ご連枝様・正親、大丸の四代目・・

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    2023年08月31日
  • 玉麒麟――羽州ぼろ鳶組

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    ネタバレ

    新之助が犯人と追われて驚いた!そして火付盗賊改方が犯人だということにもびっくりです。次の双風神も期待しています。【小5】

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    2023年08月23日
  • 夜哭烏――羽州ぼろ鳶組

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    シリーズ二冊目なので出てくるキャラクターも楽しめます。
    一冊目に心ふるわされたので正直二冊目は再び同じ感動は無いだろうとたかをくくっていましたが、嬉しい裏切りを受け、また通勤電車の中で涙をこぼさないよう上を向かなければなりませんでした。
    これは次の本も…と手が伸びること必須です。

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    2023年08月04日
  • 童の神

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    酒呑童子の話を酒呑童子の側から見たお話。
    歴史は勝者が語るものなので、こういうことがあってもおかしくはないなと思うものがあります。
    登場人物たちが敵味方含めて魅力的な描き方をされているので(一部そうでない人物もいますが…)ぐいぐい惹きつけられるのですが結末が分かっているだけに読み進めるのが辛かったです。
    あとがきを見ると三部作になるらしいので、また出たらきっと読みます!

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    2023年08月03日
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組

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    ネタバレ

    2023/7/28
    鬼平が!!!鬼平が…ってへこんでたら息子も平蔵になってあれ?と調べると犯科帳の鬼平は息子の方らしい。
    今までずっと鬼平だと思ってたのにね。まあ鬼平なんだけど。
    いやあもう容赦ない。
    史実に合わせるとこうなるからフィクションの方が好きなんだよね。
    最後の方は銕三郎ばっかりだったけど中盤によく出てた京の火消し蟒蛇野条様がいいよ。
    「弾馬」「源吾」って呼び合うの萌える。
    また会える日を楽しみにしてます。
    牢にいる野狂惟兼も気になるね。

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    2023年07月28日
  • 夜哭烏――羽州ぼろ鳶組

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    羽州ぼろ鳶組の続編。敵も味方も、相変わらず魅力的な登場人物と、よくできたストーリー、当時の不思議な風習もきちんと調査されてて、読んでいて引き込まれる。最終的には大円団に至る、水戸黄門みたいな話なのだが、途中の仕掛けが巧みでやっぱり読んでしまう。第3巻が楽しみ。

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    2023年07月24日
  • イクサガミ(2)

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    エピソードを取捨選択して原作よりも進行はスピーディーかな?1巻の巻末でも原作と異なる性質のキャラがいたが、この巻でもオリキャラ登場(もしかしたら菊臣右京は出ないのかも?)しかし、このオリキャラのバックボーンが実によくできていてこれはこれで良い感じ。原作既読者に対するちょっとしたボーナス。
    カムイコチャもかっこよかったし、剣戟の所作や感情の機微も相変わらず表現が上手い。

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    2023年07月23日
  • 風待ちの四傑 くらまし屋稼業

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    「くらまし屋稼業」の8冊目。ここでようやく追いついた。
    今回は呉服問屋の大店「越後屋」で働いていた比奈という女性を晦ますお話。

    この比奈を甲州のとある村まで逃がすという道行きで、どうやって晦ますかというシリーズ最初の頃にあった趣向が薄くなったのは淋しいが、代わりに凄まじい活劇が次々と繰り広げられる。
    悪事の露見を防がんとする越後屋の大番頭・富蔵が雇った追っ手はなんと65人。猿橋の上の立ち回りはまだ序の口。次々と追い縋る刺客との死闘に手に汗握る。
    一方、大丸の機転(大丸の幼き神童、流石です)で比奈を害そうとする者を炙り出すことになった炙り屋・万木迅十郎は前作に登場した九鬼段蔵と人間離れした斬り

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    2023年07月16日
  • 春はまだか くらまし屋稼業

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    今回も楽しかった!
    今村翔吾先生の作品は、読むのが楽しみ。
    期待を裏切らないし、読後感爽やかで最高!

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    2023年07月16日
  • てらこや青義堂 師匠、走る

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    隠密を辞めた主人公が営む寺子屋。
    一癖も二癖もある筆子と絆を育みつつ、昔取った杵柄よろしくその強さで子供たちを助けてくれるのが格好いい!
    もちろん子供たちも仲間想いで優しくいい子。
    みんな応援したくなるようなお話ばかりで満足の1冊になった。

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    2023年07月09日
  • 童の神

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    泣かされた〜!
    歴史において退治される側である桜暁丸が主人公に据えられている時点で結末は分かってはいる。
    だけどそれでも読む手が止まらないくらい惹き込まれた。
    蔑まれた彼らの生い立ちは誰もが皆辛いものだけど、それぞれの立場故に敵対し苦悩もする。
    幸せになってほしいのに、そうさせてくれない史実が悲しい…

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    2023年07月01日