今村翔吾のレビュー一覧

  • くらまし屋稼業
    今村翔吾の長篇時代小説『くらまし屋稼業』を読みました。
    ここのところ、時代小説が続いています。

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    万次と喜八は、浅草界隈を牛耳っている香具師・丑蔵の子分。
    親分の信頼も篤いふたりが、理由あって、やくざ稼業から足抜けをすべく、集金した銭を持って江戸から逃...続きを読む
  • 春はまだか くらまし屋稼業
    今村翔吾の長篇時代小説『春はまだか くらまし屋稼業』を読みました。
    『くらまし屋稼業』に続き、今村翔吾の作品です。

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    日本橋「菖蒲屋」に奉公しているお春は、お店の土蔵にひとり閉じ込められていた。
    武州多摩にいる重篤の母に一目会いたいとお店を飛び出したの...続きを読む
  • 幸村を討て
    「幸村を討て」のタイトルですが、真田兄弟の物語
    大坂の陣の裏側が、独自の視点で描かれます

    信繁の大坂城入城の真の目的を、家康(と正信)が解き明かすというミステリー仕立て
    5人の証言者、その人生も(腹心から聞き出したとして)語られます

    「幸村を討て」は、物語のキーワードになっています
    ラストが鮮や...続きを読む
  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組
    軽快でテンポよくあっという間に読み終わりました。
    主人公は江戸を走り回るので古地図を片手に読むのも面白いかも!?
  • 蹴れ、彦五郎
    今村翔吾氏初の初期短編集、八つのお話が入っています。表題作はちょうど大河ドラマで描かれていた今川氏真のお話で、恥ずかしながら徳川の天下となって以降も今川家が存続していたことも知りませんでした。他にも太田道灌や武田信玄の嫡子・義信、小田原の北条氏のお話など、いずれもグイグイ読ませてくれます。中で、『三...続きを読む
  • 秋暮の五人 くらまし屋稼業
    「くらまし屋稼業」の4冊目。表紙の絵がなんだか和む。
    今回は幼い頃の彦弥が登場する序章から始まる物語。この頃から彦弥は女性に優しかったのだな。

    さて、本編。毎回誰かを晦ますばかりではないですよって、今回は趣向を変えてきた。
    芝湊町の土蔵に見知らぬ者の文で呼び出された5人の男たち。話が進むと皆、鰄党...続きを読む
  • 狐花火――羽州ぼろ鳶組
    番付狩りと同じ時期に、狐火が再び登場?

    いろいろ恨み事はあるだろうが、火付けはいけない。
    秀助を美化しすぎてはいけない。
  • 襲大鳳(上)――羽州ぼろ鳶組
    源吾の父重内の死の真相が分かりそう、、、後編に続いてしまった。表紙のイラストが上巻下巻で繋がってる。
  • くらまし屋稼業
    池波正太郎か、と思うが、トリックの部分を増やし、超人的という部分を少し強調し、心理の細かい震えは、思いきってフォルムに抽象化すると、こんな感じになるのかな?
    スピーディーな展開で、読んでいる間は、ずっと幸せだ。
  • 菩薩花――羽州ぼろ鳶組
    この作品の前に読んだ本が『矜持』と言う題名であったが、そちらが警察官の矜持だとすれば、こちらはまさに江戸火消しの矜持と言えるであろう。
    濃いキャラクターがより一層魅力を発揮する展開が面白い。
  • 黄金雛――羽州ぼろ鳶組 零
    うーん
    これまでのお話を人物視点を変えて書かれたような感じなので、シリーズの中では唯一「普通」な感じがした。
  • 九紋龍――羽州ぼろ鳶組
    羽州ぼろ鳶組の第三巻。

    今回も胸熱展開満載で面白かった!
    火事を消し終わった後に火消し半纏をひっくり返して町を練り歩くっていうのが本当に格好良いなぁって読むたびに思うよ。

    当時の火消し半纏の絵柄が気になりすぎて、刺子絵図みたいな本調べてしまった。
    水滸伝の九紋龍柄のもあって、本当に格好良くて粋。...続きを読む
  • 恋大蛇――羽州ぼろ鳶組 幕間
    流罪になったあの人や、京のあの人、黄金よりも若い世代の火消たち……本編では活躍が十分に描かれなかった人物たちの短編集

    個人的に、け組の燐丞さん好きなので、ぜひ3つ目のお話を読んで欲しいところ
  • 蹴れ、彦五郎
     人は何かの才能を持って生まれてきたはず。
     それが生かされることが無ければもったいない。
     今川義元の嫡男、今川彦五郎氏真は蹴鞠と歌を何より好み、戦の才能は全く持っていなかった。
     逆に、武田・今川・北条の三国同盟での政略結婚で迎え入れた北条の娘、由稀は兄弟たちからは抜きんでた戦の才があった。
     ...続きを読む
  • 湖上の空
    先日滋賀にプライベートで初上陸した。今村氏の居住地であるということと歴史的に興味深い街ということで大津を中心に回ったが実に心地よい街だった。その旅の中で本作を購入(実際に買ったのは京都だが…)。

    エッセイはあまり読んでこなかったが、至る所に滋賀の香りがして旅の後の作品としてはピッタリだった。脚色も...続きを読む
  • 夜哭烏――羽州ぼろ鳶組
    今回も最高!
    明和の大火から1年…またもや火付けによる火災が江戸を襲う。
    そんな中、大名火消しの太鼓がならない⁈
    相次ぐ火災に立ち向かいながら、不可解な事件の真相を追う男たち…と、それを支える女たちの物語。

    いや、アツいね〜。次回も楽しみです♪
  • 菩薩花――羽州ぼろ鳶組
    柊与一と読売文五郎、進藤内記、繋がらないそれぞれの関係が次第に繋がっていくストーリーが、ミステリーのよう。いつもの通り読み応えがあった。
  • 八本目の槍(新潮文庫)
    世に名高い賤ヶ岳の七本槍だが、意外に知られていない人物も多い。その中にあってそれぞれの人物が個性豊かに、人間臭くも魅力的に描かれていた。特に佐吉(石田三成)と市松(福島正則)の関係性は史実でもこうだったらいいなと感じさせられた。
  • 双風神――羽州ぼろ鳶組
    内容(「BOOK」データベースより)
    京の淀藩常火消・野条弾馬は、己が目を疑った。大火の折に生まれ激甚な災禍をもたらす炎の旋風“緋鼬”が大坂の町を蹂躙していた。続発する緋鼬に、それを操る何者かの影を見た弾馬は、新庄藩火消頭取・松永源吾に協力を頼む。源吾は、天文学者でもある風読みの加持星十郎らを連れ大...続きを読む
  • 風雲 戦国アンソロジー
    それぞれの作家特有の語り口で、戦国時代の様々な時期や場所で生きてきた人物の姿が描かれており、とても読み応えがあった。