今村翔吾のレビュー一覧

  • 幸村を討て

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    大阪の陣を舞台に真田左衛門佐信繁と兄信之をいろんな武将の視点から紐解いていく物語。どうしてあの行動に出たのか、誰がその情報を流したのか、誰と誰が密約していたのか、等の謎も散りばめられたミステリーになっており歴史小説が苦手な私でも史実に興味が湧くほど楽しめました。

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    2025年11月18日
  • イクサガミ 神

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    読んでいる最中にドラマが始まりました。2話まで観ましたが原作とは少し変えてますね。
    こちらも楽しみたいです♪

    遂に東京に9人が到達。
    最終巻がどういう終わり方をするのかと色々、考えましたが全くの予想外。
    今村さん、凄すぎます!

    クライマックスのそれぞれの戦いにドラマがあり、
    どれも素晴らしい内容でした。個人的には
    カムイコチャvs天明が好きですね(o^^o)

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    2025年11月16日
  • 五葉のまつり

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    五奉行と言ってもいつも三成の話というのが通例だが、これは五奉行それぞれが主になる話。チームワークがいいというのは仲良し集団で傷を舐め合う仲ではなく、それぞれが自分の職を果たし、好悪ではなく力を認め、結果大きな成果を出すことである、ということを示した作品。

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    2025年11月15日
  • じんかん

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    ネタバレ

    三悪を犯し、戦国時代の悪人と呼ばれた「松永久秀(九兵衛)」を描いた作品。物語は、久秀が織田信長に二度目の謀叛を起こした場面から始まる。
    謀叛の報せを伝えるため、信長の居る天守閣へ向かった又九郎は、戦々恐々としながら事の次第を告げる。だが信長は「降伏すれば赦す」と言う。それはなぜか――信長が語る久秀の物語が、静かに幕を開ける。

    私は「松永久秀」という歴史上の人物を知らなかった。それでも今は、久秀について誰かと語りたくて仕方がない。史実には事欠かない人物であったようだが、幼少期の記録はほとんど残っていないらしい。この『じんかん』では、そんな久秀の生い立ちから描かれている。

    物語の序盤、多聞丸や

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    2025年11月15日
  • 茜唄(上)

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    今村将吾が描く平家物語。清盛の死後、平家は滅亡の一途を辿るのか。人は何のために戦をするのか。上巻での源平の戦いは五分五分。下巻でどうなるか楽しみ。

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    2025年11月14日
  • 幸村を討て

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    毛利殿の章が義に溢れ良い話だと思いましたが、題の 幸村を打て 私は最後の信之の発言が痺れました。家康と信之の戦の最後、書状による宛名の件は初め理解ができませんでしたが、信繁という宛名が今は通用しない、彼は幸村だという押し問答だったということで腑に落としました。その決め台詞がこれだとは予想だにしていなかったので、感嘆しました。

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    2025年11月12日
  • 人よ、花よ、 下

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    もっと歴史を勉強しておけばよかったと、今村作品を読むたびに思う。いつもながら、まっすぐで熱い想いが伝わってきた。日本史がそんなに得意ではない私でもその後どうなるのかくらいは予想がく。それでも違う結末が待っているような気がして、そう願いながら読み進めた。上下巻、あっという間の読書時間だった気がする。

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    2025年11月11日
  • 塞王の楯 上

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    ネタバレ

    面白い!!!盾VS鉄砲
    登場人物がみんな魅力的だし、グッとくる台詞も多い。職人魂(すらも超えてる想い)に胸打たれる

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    2025年11月10日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    ネタバレ

    七本槍の面々の目から見た三成が語られる。秀吉の子飼いたちがなぜあんな裏切り方をしたのかが、作品に書かれている。なかなかに入り組んでいたが、すんなりと楽しめた。

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    2025年11月09日
  • 菩薩花――羽州ぼろ鳶組

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    ネタバレ

    ぼろ鳶組第5弾。
    今回は帰ってきたぜ、江戸の町。
    てなわけで、ぼろ鳶組のみんながまた揃って、どこか安心感をおぼえる。

    仁正寺藩の火消頭取、柊与一。今回はこの男が中心だ。家老から番付を上げるよう迫られ苦悩する。そこに火付による火事があり、異常なほど早く駆けつける火消がいたら、怪しいしかない。でもこの与一は、源吾にも火消しのなんたるかで雷を落とした爺さん、柊古仙の孫だ。そんなわけない、あってほしくない、と源吾も(自分も)思い惑う。
    新庄でも番付を気にする新之助が、張り切りまくる。これまでも無茶ばかりするこの副官に、心配でヤキモキする源吾。
    今も人の評価って、励みになったりいい面もあれば、それによ

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    2025年11月09日
  • 人よ、花よ、 上

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    今回も描かれている人物が魅力的で、その人柄が生き生きとしていた。楠木正行には、真っ直ぐに人を思う澄んだ心を持ち、身分や年齢、性別に関わらず、等しく命の重さを知るからこその強さがある。人の死が、たとえ悪意がなく人の願いや希望が無意識に加わることでいつしか美談になる恐ろしさ…。誰かのために散ってよい命などない。楠木正行の熱い想いが伝わる。下巻も楽しみに読みたいと思う。

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    2025年11月09日
  • イクサガミ 地

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    "天"から比べると話に厚みが加わった感じ。
    義兄弟の対決あり、無骨と幻刀斎に対しては共闘したり、蠱毒の元締めの正体が発覚したりなど読み応えがありました。

    実は最初からネタバレで東京にたどり着く9人を知っているけど、そこにいない者達はどんな最期を遂げたのかめっちゃ気になります。

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    2025年11月07日
  • イクサガミ 地

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    本当に続きが気になりすぎて、あっという間に読み終わってしまった。

    次々と出てくる敵や偉人に驚きつつ、一体最後まで残る9人は誰なのか…考えながら読み進めるのが楽しいです。

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    2025年11月06日
  • イクサガミ 地

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    前作ほどの驚きはなかったが、次から次に現れるつわ者達がたまらない。幻刀斎にギルバート、人斬り半次郎まで出てきて、東京にたどり着く9人は誰なのか?何をさせられるのか?謎は深まるばかり。それに刀弥はどこで出てくるのか。益々次が楽しみになります。

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    2025年11月05日
  • 五葉のまつり

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    豊臣政権の五奉行のお仕事小説。
    サラリーマン生活40年の自分としては、身につまされる。上司のわがまま、思い付きに右往左往・・・。
    本当にご苦労様ですと言いたくなる小説でした。

    長束正家の数学脳には笑いました。

    そしていつも今村翔吾に感心してしまうタイトル。
    今回も絶妙なつけ方をなさいますなぁ。
    「五葉」という言葉が花ではなく、その花を引き立て健やかに育む「葉っぱ」たるべし。それが5人。だから五葉、いや感動しました。

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    2025年11月04日
  • 湖上の空

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    軽い話かなと手に取ってみたらエッセイでした。でもさすがエンターテイメントに優れていて傑物でいらっしゃるなと思いました。良い挿話がいくつもありましたが、直木賞にノミネートされた初年から自費で人力車を用意してて数年後とうとう受賞の場にそれ乗って行った話が本当によかった。

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    2025年11月03日
  • 海を破る者

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    人の心の弱さ、愚かさが負の感情を生み、戦争を引き起こす。耐え、忍び、打ち負かす強さが人の心を打ち、心開き、味方となる。非を認め、過ちを認め、汚れなき目で人を見ること。それを貫く力を持つことそれが心の平穏をもたらし、戦いを引き留める。

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    2025年11月03日
  • 夜哭烏――羽州ぼろ鳶組

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    業火を前にしても火消しとしての矜持を貫く男たちの姿に、胸が熱くなった。火消しの仕組みや背景知識も、物語の流れを邪魔せず自然に織り込まれていて読みやすい。田沼と一橋の政争が絡むことで物語に厚みが増し、「命の選択」という重いテーマもより深く響く。随所にユーモアも差し込まれ、シリアスと笑いのバランスも良い。

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    2025年11月03日
  • てらこや青義堂 師匠、走る

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    元公儀隠密である寺子屋の主人と、そこに通う子供たちのお話。
    忍びたちのシリアスな話もありつつ、全体的には軽快な冒険活劇な内容。
    子供たちが個性的で可愛らしく、彼らの成長物語な面もあって、最後まで楽しく読めた。

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    2025年11月02日
  • 教養としての歴史小説

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    歴史小説に興味があるけど、何から読んだらいいかわからないという人にもお勧めです。
    著書自身も歴史小説家で、かつ、歴史/時代小説の読破量は業界人の中でも傑出しているようなので、著書と波長が合う人にはとてもいい歴史小説の案内書かと思いました。

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    2025年11月01日