今村翔吾のレビュー一覧

  • 塞王の楯 下

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    火縄銃や大筒を作る国友衆を率いる彦九郎と穴生積で名高い穴生衆の匡介のそれぞれの想いがぶつかる。同じ近江で、矛と盾の双璧が存在したことに、改めて驚きと納得を感じる。蛍大名と呼ばれた京極高次のために、守りの盾でありながら、攻めているかのような働き。水城大津城での合戦描写に引き込まれ、これぞ時代小説とうならされた。

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    2025年11月23日
  • 茜唄(上)

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    平家物語の現代版です。
    平清盛の最愛の息子である知盛が主人公です。

    平家物語は学生の頃に誰もが一度は触れる古典ですが、多くの人がそうであるように私も授業でしか読んだことがありませんでした。
    教養のひとつとして改めてきちんと読んでみたいと思い、話題になっていた本作を手に取ってみました。

    とても読みやすいです。
    日本史があまり得意ではなかった私でも理解できます笑

    上巻は平清盛が逝去し平家が窮地に立たされるところが中心となっています。
    下巻ではおそらく没落していく様子が描かれると思うのですが、史実から結末を知っているとはいえ今から読むのが少し切ないです……

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    2025年11月22日
  • 戦国武将伝 東日本編

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    ネタバレ

    東日本編も良かった。織田信長、徳川家康、上杉謙信、武田信玄、伊達政宗など有名な武将だけでなく、佐竹義重、長野業正、津軽為信などあまりメジャーでない武将たちの話も楽しい。「阿呆に教えよ」の丹羽長秀と美濃の刺客の会話や信長の突っ込みに笑ってしまった。

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    2025年11月21日
  • 戦国武将伝 西日本編

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    ネタバレ

    知らない武将の話も多くて楽しい。豊臣秀吉や足利義昭みたいな有名な武将はちょっと敬遠したくなるけど、とても良かった。本人を絡めて別人の目線とか色々工夫されていて良かった。 毛利元就、龍造寺家兼、戸次道雪、北畠具教、亀井茲矩、加藤嘉明、加藤清正、伊東祐兵が好き。他の武将たちも良い。加藤清正と片桐且元が小姓たちについて語る所が良い。

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    2025年11月21日
  • 秋暮の五人 くらまし屋稼業

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    今回は誰かをくらます側ではなく、くらまし屋自身が狙われるという、ひと味違う物語。
    これまでと趣向は違うが、終盤に向けて物語が大きく動き出しそうな重要な一冊でした。

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    2025年11月20日
  • 塞王の楯 下

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    ネタバレ

    上巻で実に魅力的なキャラクターとして心に残った京極高次が、再び穴太衆とタッグを組む!
    いや、実際は何もしないけど。
    存在が楯、という気がしましたよ。

    前線で戦う武士、城を守る穴太衆、そして暮らしを支える民衆のそれぞれに、生き延びることを願う宰相・京極高次。
    そのためなら自身はどんな汚名をかぶっても、蔑まれてもかまわないという覚悟。

    闘いに倦み疲れ、戦国の世を終わらせるため、絶対に落とされない石垣を組む匡介。
    闘いに倦み疲れ、戦国の世を終わらせるため、圧倒的な強さの鉄砲を作る国友衆の彦九郎。
    守りながらも攻めなければならないときがある。
    攻めつつも守らなければならないものがある。
    その矛盾を

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    2025年11月18日
  • イクサガミ(1)

    無料版購入済み

    殺陣バトルが格好良く描かれて良い
    今後にどう戦っているのかな?とイメージしにくい場面があるので楽しみ
    今村先生によるキャラ解説が嬉しいおまけつき。

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    2025年11月18日
  • 幸村を討て

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    大阪の陣を舞台に真田左衛門佐信繁と兄信之をいろんな武将の視点から紐解いていく物語。どうしてあの行動に出たのか、誰がその情報を流したのか、誰と誰が密約していたのか、等の謎も散りばめられたミステリーになっており歴史小説が苦手な私でも史実に興味が湧くほど楽しめました。

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    2025年11月18日
  • 五葉のまつり

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    五奉行と言ってもいつも三成の話というのが通例だが、これは五奉行それぞれが主になる話。チームワークがいいというのは仲良し集団で傷を舐め合う仲ではなく、それぞれが自分の職を果たし、好悪ではなく力を認め、結果大きな成果を出すことである、ということを示した作品。

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    2025年11月15日
  • じんかん

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    ネタバレ

    三悪を犯し、戦国時代の悪人と呼ばれた「松永久秀(九兵衛)」を描いた作品。物語は、久秀が織田信長に二度目の謀叛を起こした場面から始まる。
    謀叛の報せを伝えるため、信長の居る天守閣へ向かった又九郎は、戦々恐々としながら事の次第を告げる。だが信長は「降伏すれば赦す」と言う。それはなぜか――信長が語る久秀の物語が、静かに幕を開ける。

    私は「松永久秀」という歴史上の人物を知らなかった。それでも今は、久秀について誰かと語りたくて仕方がない。史実には事欠かない人物であったようだが、幼少期の記録はほとんど残っていないらしい。この『じんかん』では、そんな久秀の生い立ちから描かれている。

    物語の序盤、多聞丸や

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    2025年11月15日
  • 茜唄(上)

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    今村将吾が描く平家物語。清盛の死後、平家は滅亡の一途を辿るのか。人は何のために戦をするのか。上巻での源平の戦いは五分五分。下巻でどうなるか楽しみ。

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    2025年11月14日
  • 幸村を討て

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    毛利殿の章が義に溢れ良い話だと思いましたが、題の 幸村を打て 私は最後の信之の発言が痺れました。家康と信之の戦の最後、書状による宛名の件は初め理解ができませんでしたが、信繁という宛名が今は通用しない、彼は幸村だという押し問答だったということで腑に落としました。その決め台詞がこれだとは予想だにしていなかったので、感嘆しました。

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    2025年11月12日
  • 人よ、花よ、 下

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    もっと歴史を勉強しておけばよかったと、今村作品を読むたびに思う。いつもながら、まっすぐで熱い想いが伝わってきた。日本史がそんなに得意ではない私でもその後どうなるのかくらいは予想がく。それでも違う結末が待っているような気がして、そう願いながら読み進めた。上下巻、あっという間の読書時間だった気がする。

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    2025年11月11日
  • 塞王の楯 上

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    ネタバレ

    面白い!!!盾VS鉄砲
    登場人物がみんな魅力的だし、グッとくる台詞も多い。職人魂(すらも超えてる想い)に胸打たれる

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    2025年11月10日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    ネタバレ

    七本槍の面々の目から見た三成が語られる。秀吉の子飼いたちがなぜあんな裏切り方をしたのかが、作品に書かれている。なかなかに入り組んでいたが、すんなりと楽しめた。

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    2025年11月09日
  • 菩薩花――羽州ぼろ鳶組

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    ネタバレ

    ぼろ鳶組第5弾。
    今回は帰ってきたぜ、江戸の町。
    てなわけで、ぼろ鳶組のみんながまた揃って、どこか安心感をおぼえる。

    仁正寺藩の火消頭取、柊与一。今回はこの男が中心だ。家老から番付を上げるよう迫られ苦悩する。そこに火付による火事があり、異常なほど早く駆けつける火消がいたら、怪しいしかない。でもこの与一は、源吾にも火消しのなんたるかで雷を落とした爺さん、柊古仙の孫だ。そんなわけない、あってほしくない、と源吾も(自分も)思い惑う。
    新庄でも番付を気にする新之助が、張り切りまくる。これまでも無茶ばかりするこの副官に、心配でヤキモキする源吾。
    今も人の評価って、励みになったりいい面もあれば、それによ

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    2025年11月09日
  • 人よ、花よ、 上

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    今回も描かれている人物が魅力的で、その人柄が生き生きとしていた。楠木正行には、真っ直ぐに人を思う澄んだ心を持ち、身分や年齢、性別に関わらず、等しく命の重さを知るからこその強さがある。人の死が、たとえ悪意がなく人の願いや希望が無意識に加わることでいつしか美談になる恐ろしさ…。誰かのために散ってよい命などない。楠木正行の熱い想いが伝わる。下巻も楽しみに読みたいと思う。

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    2025年11月09日
  • 五葉のまつり

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    豊臣政権の五奉行のお仕事小説。
    サラリーマン生活40年の自分としては、身につまされる。上司のわがまま、思い付きに右往左往・・・。
    本当にご苦労様ですと言いたくなる小説でした。

    長束正家の数学脳には笑いました。

    そしていつも今村翔吾に感心してしまうタイトル。
    今回も絶妙なつけ方をなさいますなぁ。
    「五葉」という言葉が花ではなく、その花を引き立て健やかに育む「葉っぱ」たるべし。それが5人。だから五葉、いや感動しました。

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    2025年11月04日
  • 湖上の空

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    軽い話かなと手に取ってみたらエッセイでした。でもさすがエンターテイメントに優れていて傑物でいらっしゃるなと思いました。良い挿話がいくつもありましたが、直木賞にノミネートされた初年から自費で人力車を用意してて数年後とうとう受賞の場にそれ乗って行った話が本当によかった。

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    2025年11月03日
  • 海を破る者

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    人の心の弱さ、愚かさが負の感情を生み、戦争を引き起こす。耐え、忍び、打ち負かす強さが人の心を打ち、心開き、味方となる。非を認め、過ちを認め、汚れなき目で人を見ること。それを貫く力を持つことそれが心の平穏をもたらし、戦いを引き留める。

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    2025年11月03日