今村翔吾のレビュー一覧
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楯も矛も大切な命を守るためにはどちらも必要で、同時にどちらも人を殺める可能性がある…そんな矛盾のコントラストを最後まで上手く表現してくれた作品だった。
どちらかが正義でも悪でもないからどちらも憎めない。
ただ戦は憎しみしか生まない。
戦国の中にあってあの蛍大名のような人の命を守りたいと熱く願うリーダーがもっと増えたらいいのに。
そう思わずにはいられない。
そして今後お城を見る目が確実に変わった。
二の丸、三の丸の役目や石垣の作り込みなど、実際に存在した石工たちの技を、意味を噛みしめながら見てみたい。
素晴らしい作品でした。
今村翔吾、天才。 -
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ネタバレ妻と子どものために蠱毒へ参加した愁二郎。同盟を組んだ響陣と1度分かれ、蠱毒では戦力外の双葉を守りながら、東京を目指していた。だが、双葉が義弟の三助に攫われた。
「天」の時には主人公の愁二郎、ヒロインの双葉がメインに話が進んだ。今回の「地」でもこの基本は変わらないが、他のキャラの視点が増えた。
まず愁二郎の義弟や義妹、最初は愁二郎に恨みを持って殺すつもりで蠱毒に参加していると思ったが、それぞれ山を下りた後の物語がある。それこそ1人1冊本が書けそうだ。
次に蠱毒では状況には味方にも敵にもなりそうなギルバート、イングランド出身だが大和魂を持つ熱い男気ある人物。50ページほどメインをはっている。はれる -
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ぼろ鳶組第9弾
今回は星十郎の出番です。
商人の街、大阪で起こる恐ろしい火災現象。
助けを請われた京都の弾馬、そして日の本随一の風読み、ぼろ鳶組の星十郎、彼にくっついてきたw源吾と武蔵が協力して立ち向かいますが、敵の手が厄介すぎる上に、大阪火消組の確執も深く、さらに星十郎も宿敵が気になり気もそぞろ、うまくいかずにまたもやピンチ。
だけど源吾は諦めません。今度は大阪の火消たちに持ち前の火消魂でぶつかっていきます。
星十郎も亡き父の盟友、山路様の粋な行動から父の矜持を思い出し奮い立ちます。
弾馬も武蔵も見どころたっぷり。
さらに大阪火消も個性的。個人的には律也さんがいいですね。大丸さんもそうで -
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ネタバレ【概要抜粋】
・生成AIなどが台頭する社会で、歴史を学び教養を身につけることが重要になってくる
・歴史小説を読み、先人の成功・失敗の経験を学ぶことで、現在にも当てはめて自らの進むべき道標とすることができる。
・歴史小説と自己啓発本の相性はよく、自己啓発が読んですぐやる気が出てくるという意味で即効性のある西洋医学とすれば、歴史小説はじんわりと聞いてくる漢方医学の様なイメージ。
・今村翔吾先生は幼い頃に真田太平記を読み、歴史小説に関心を持ったがそのきっかけは関西出身で真田幸村には馴染みがあったからで、書店で親に懇願して全巻購入してもらったとのこと(子供の知的好奇心は寛容に受け入れる重要性が学び)
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ぼろ鳶組第8弾。
新之助、大活躍です。
しかしこれまで以上のピンチです。
火付の下手人が新之助!?
まさかの展開から始まりますが、その後が心配で心配で、気が気じゃありません。
何があったのか、多分またあいつの悪巧みだろう、と思うけれど、どういうことか分からず、気を揉みながら先を読み進めるばかりです。
仲間を信じる火消、次の世代を守る先達。深刻な状況でもどこかお祭り騒ぎの様子がある江戸の火消たちは、やっぱり強いし頼りになりますよね。
今回もかっこいいですよ。
新之助、ホントに強いし。
「まろばし」かっこよすぎ。
バガボンドが頭をよぎります。 -
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ネタバレ【audible】
・東京の地図と京八流の奥義一覧図が添付ファイルについていたのに途中で気づいた。地図あって良かった…というか今までの巻ももしかして付いてたのだろうか…だとしたら気付かなかった…。
・最終巻、全体的に駆け足気味に感じた。でも巻数を重ねるごとにどんどん面白くなっていった。
・推しキャラ達がどんどん退場してしまって終始辛い展開だった。彩八とカムイコチャの最期辛い…。響陣は勝手に生き残りそうと思ってたのでショックだった。でも最後まで中身良いやつだったな。
・あれだけ因縁を描いておいてラスボスが幻刀斎じゃない…だと…。兄弟全員で闘うんちゃうんかい、揃うまで待てよ。何なら四蔵vs幻刀斎、 -
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大坂の陣をベースとした歴史ミステリー!
幸村が家康の本陣まで突っ込んだ際、家康が難を逃れたところから始まる幸村をめぐるミステリーです。
家康を含む6人の武将の視点で大阪の陣が語られ、最後、幸村がこの戦いで果たしたかったものが明らかになるという展開。
大阪の陣での真田丸をはじめとする幸村の活躍の話、家康との対峙は知っていましたが、その裏側の、様々な武将たちの物語は知りませんでした。
どこまでが史実で、どこまでが創作なのかが分かりませんが、このストーリで楽しめました(笑)
■家康の疑
本陣まで攻め入った幸村。しかし、幸村は意図的に家康を討たなかった!
なぜなのか?真田は何をしたいのか?
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ネタバレ人数が絞られたことで、木札一枚の重みが決定的に変化する。奪うことは生き残ることと直結し、一度の判断ミスが命取りになる段階に入った。島田宿では、修羅場を潜り抜けてきた剣客たちが集結し、毒・銃・剣が交錯する極限の乱戦が展開される。木札争奪はもはや点数争いではなく、生存権を奪い合う行為だ。
後半の横浜では、戦いの意味がさらに変わる。近代化の進む街の中で、剣客たちは居場所を失いながらも、逃走と選択を迫られていく。奪うか、譲るか、守るか。その判断一つひとつが物語を左右する。残された者たちは九人。時代の奔流に呑まれながら描かれるのは、極限状態に置かれた人間の生き様である。