今村翔吾のレビュー一覧

  • 塞王の楯 下

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    楯も矛も大切な命を守るためにはどちらも必要で、同時にどちらも人を殺める可能性がある…そんな矛盾のコントラストを最後まで上手く表現してくれた作品だった。
    どちらかが正義でも悪でもないからどちらも憎めない。
    ただ戦は憎しみしか生まない。
    戦国の中にあってあの蛍大名のような人の命を守りたいと熱く願うリーダーがもっと増えたらいいのに。
    そう思わずにはいられない。
    そして今後お城を見る目が確実に変わった。
    二の丸、三の丸の役目や石垣の作り込みなど、実際に存在した石工たちの技を、意味を噛みしめながら見てみたい。
    素晴らしい作品でした。
    今村翔吾、天才。

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    2026年02月22日
  • イクサガミ 地

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    ネタバレ

    妻と子どものために蠱毒へ参加した愁二郎。同盟を組んだ響陣と1度分かれ、蠱毒では戦力外の双葉を守りながら、東京を目指していた。だが、双葉が義弟の三助に攫われた。
    「天」の時には主人公の愁二郎、ヒロインの双葉がメインに話が進んだ。今回の「地」でもこの基本は変わらないが、他のキャラの視点が増えた。
    まず愁二郎の義弟や義妹、最初は愁二郎に恨みを持って殺すつもりで蠱毒に参加していると思ったが、それぞれ山を下りた後の物語がある。それこそ1人1冊本が書けそうだ。
    次に蠱毒では状況には味方にも敵にもなりそうなギルバート、イングランド出身だが大和魂を持つ熱い男気ある人物。50ページほどメインをはっている。はれる

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    2026年02月21日
  • 塞王の楯 上

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    戦のない平和な世を望む石垣職人と鉄砲職人。
    共にその世界の王とされる師匠を義父にもち、己の職で依頼人を守り平和な世の中を目指す。
    作中に現れる表現の随所に楯と矛があり、矛盾を信念に基づき処理していく。
    こんな時世でなければ二人はもっと違う研鑽を積み、親友になれたのではないか。
    そう思わずにいられない。
    匡介と源斎の父と子、師匠と弟子の微妙な関係性だけどお互いを認め合う姿、職人としてのやり取りに胸熱。
    下巻へ急ぐ。

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    2026年02月21日
  • 作家で食っていく方法

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    この本で通底しているのは、プライドを捨てること、コミュニケーション能力が大事であること、の二つ。
    他の作家の方もコミュニケーションについては大事であることを言及していたので、改めてやっぱりそういうものなのかと知れた。(コミュ症にはどうせいと)

    印象に残ったのは、アイデアの出し方とテーマの出し方。
    アイデアの分解と再構築は、とても参考になるし、面白い。
    テーマの連想ゲームも、そういった発想は無かったので普遍性を見いだせれば快感物質ブシャーッとなりそう。

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    2026年02月20日
  • イクサガミ 天

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    映像作品から原作にやってきた勢。久しぶりの時代小説。あらすじは知っているが、映像作品とは違う展開もあり、楽しめた。普段なら読み流すのだが、何故か難解な単語や表現について、調べながら読んでいたので時間がかかった。

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    2026年02月20日
  • 双風神――羽州ぼろ鳶組

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    ぼろ鳶組第9弾
    今回は星十郎の出番です。

    商人の街、大阪で起こる恐ろしい火災現象。
    助けを請われた京都の弾馬、そして日の本随一の風読み、ぼろ鳶組の星十郎、彼にくっついてきたw源吾と武蔵が協力して立ち向かいますが、敵の手が厄介すぎる上に、大阪火消組の確執も深く、さらに星十郎も宿敵が気になり気もそぞろ、うまくいかずにまたもやピンチ。

    だけど源吾は諦めません。今度は大阪の火消たちに持ち前の火消魂でぶつかっていきます。
    星十郎も亡き父の盟友、山路様の粋な行動から父の矜持を思い出し奮い立ちます。
    弾馬も武蔵も見どころたっぷり。
    さらに大阪火消も個性的。個人的には律也さんがいいですね。大丸さんもそうで

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    2026年02月22日
  • 教養としての歴史小説

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    ネタバレ

    【概要抜粋】
    ・生成AIなどが台頭する社会で、歴史を学び教養を身につけることが重要になってくる
    ・歴史小説を読み、先人の成功・失敗の経験を学ぶことで、現在にも当てはめて自らの進むべき道標とすることができる。
    ・歴史小説と自己啓発本の相性はよく、自己啓発が読んですぐやる気が出てくるという意味で即効性のある西洋医学とすれば、歴史小説はじんわりと聞いてくる漢方医学の様なイメージ。
    ・今村翔吾先生は幼い頃に真田太平記を読み、歴史小説に関心を持ったがそのきっかけは関西出身で真田幸村には馴染みがあったからで、書店で親に懇願して全巻購入してもらったとのこと(子供の知的好奇心は寛容に受け入れる重要性が学び)

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    2026年03月10日
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組

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    事件の真相を追う過程には推理もののような面白さもありつつ、火消したちの命を懸けた矜持と漢気が胸を打った。また、本当に当時から理解されていたかは分からないけど、“ガス”の存在や火消し道具のカラクリなど、化学的な知識に触れる描写も興味深かった。さらに、“鬼平”長谷川平蔵の誕生と、そして父子の物語で締めくくられるラストがとても印象的な、余韻の残る一冊。

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    2026年02月19日
  • 塞王の楯 下

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    歴史系の本を読んだ事がなかったので初挑戦

    初めは、人の名前や土地の名前が入って来なかった
    少し時間はかかったけど慣れました

    匡介、玲次、彦九郎みんないいキャラで引き込まれた

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    2026年02月18日
  • イクサガミ 天

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    Netflixでイクサガミ観てたから、読みながらイメージしやすかった!
    時代小説自体初めてだから知らない単語のオンパレードだった笑
    だが、それも含めて面白いし、読み応えがある。
    さて、続きを読み進めよう。

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    2026年02月18日
  • 玉麒麟――羽州ぼろ鳶組

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    ぼろ鳶組第8弾。

    新之助、大活躍です。
    しかしこれまで以上のピンチです。

    火付の下手人が新之助!?
    まさかの展開から始まりますが、その後が心配で心配で、気が気じゃありません。
    何があったのか、多分またあいつの悪巧みだろう、と思うけれど、どういうことか分からず、気を揉みながら先を読み進めるばかりです。

    仲間を信じる火消、次の世代を守る先達。深刻な状況でもどこかお祭り騒ぎの様子がある江戸の火消たちは、やっぱり強いし頼りになりますよね。
    今回もかっこいいですよ。

    新之助、ホントに強いし。
    「まろばし」かっこよすぎ。
    バガボンドが頭をよぎります。

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    2026年02月18日
  • イクサガミ 地

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    1巻と同じ感想になってしまうが、読んでて楽しい。
    ドラマとは違うが、そこが良い。
    もう2巻にしてだいぶクライマックス感があったが、これでまだ半分ということはここからどうなるのか楽しみ。

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    2026年02月18日
  • 九紋龍――羽州ぼろ鳶組

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    「火事と喧嘩は江戸の華」の言葉通りに躍動するぼろ鳶組。チームの絆がより深まっているのもわかって微笑ましい。
    今回の相手は残虐な火付け盗賊。組の垣根を超え一丸となって挑む火消したちの姿が格好良い。火消たちの矜持と果敢に業火の中へ飛び込み己の仕事を成し遂げる颯爽とした心意気に、何度も胸が熱くなった。
    ラストの勘定小町の章も良かった。男社会の中でも、女は女にできる闘いがあるんだなと。

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    2026年02月17日
  • イクサガミ 人

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    ネタバレ

    いよいよ戦いが佳境に入ってきて、どんどん強者が潰し合う構図となり、面白さが増してきた
    特に横浜に入ってからのくだりが面白く、息もつかせない展開
    絵が頭に鮮明に浮かんでくるような文章描写 さすが今村さん
    まるで映画や漫画を読んでるような臨場感
    これが本で表現されていることがすごい
    幻刀斎や無骨、眠などかなりインパクトのある強者との対戦や、甚六との兄弟愛、京八流の謎が明かされる様など、色んな伏線回収や盛り上がりポイントがあり、引き込まれる
    ラスト1巻 いよいよ東京で何が行われるのか、楽しみ!

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    2026年02月17日
  • イクサガミ 天

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    本+audible⭐︎
    天龍寺に集まった腕に覚えがある292人。
    愁二郎の優しさ、強さに惹かれる‼︎
    いろいろな強者が現れるなか、菊臣右京は格別にイィ‼︎最後…無骨のやつが。右京は己の正義を貫くと決めた。まだまだ右京さんにふれたかった。

    読めない漢字が多いからaudibleで聴きながら文字を追う読み方がしっくりくる!

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    2026年02月16日
  • イクサガミ 神

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    ネタバレ

    【audible】
    ・東京の地図と京八流の奥義一覧図が添付ファイルについていたのに途中で気づいた。地図あって良かった…というか今までの巻ももしかして付いてたのだろうか…だとしたら気付かなかった…。
    ・最終巻、全体的に駆け足気味に感じた。でも巻数を重ねるごとにどんどん面白くなっていった。
    ・推しキャラ達がどんどん退場してしまって終始辛い展開だった。彩八とカムイコチャの最期辛い…。響陣は勝手に生き残りそうと思ってたのでショックだった。でも最後まで中身良いやつだったな。
    ・あれだけ因縁を描いておいてラスボスが幻刀斎じゃない…だと…。兄弟全員で闘うんちゃうんかい、揃うまで待てよ。何なら四蔵vs幻刀斎、

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    2026年02月19日
  • イクサガミ 神

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    京八流の兄弟はみんなかっこよかった。
    登場人物が正義側か悪者側かがはっきりしてるから、シンプルに主人公たちを応援できてスッキリ読み終えられた。

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    以下ネタバレ









    カムイコチャ〜!信念があってかっこいい!響陣は最後まで生き残って幸せになってほしかった。本当は明治を2人で生きたかったんやろな。四蔵もかっこいい!無骨の生い立ちは特に描かれないままなのね。
    最後はどうなったん?愁二郎が生きてんのか死んでんのかはそれぞれの想像次第?

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    2026年02月15日
  • 幸村を討て

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    大坂の陣をベースとした歴史ミステリー!
    幸村が家康の本陣まで突っ込んだ際、家康が難を逃れたところから始まる幸村をめぐるミステリーです。

    家康を含む6人の武将の視点で大阪の陣が語られ、最後、幸村がこの戦いで果たしたかったものが明らかになるという展開。

    大阪の陣での真田丸をはじめとする幸村の活躍の話、家康との対峙は知っていましたが、その裏側の、様々な武将たちの物語は知りませんでした。
    どこまでが史実で、どこまでが創作なのかが分かりませんが、このストーリで楽しめました(笑)

    ■家康の疑
    本陣まで攻め入った幸村。しかし、幸村は意図的に家康を討たなかった!
    なぜなのか?真田は何をしたいのか?

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    2026年02月15日
  • イクサガミ 人

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    ネタバレ

    人数が絞られたことで、木札一枚の重みが決定的に変化する。奪うことは生き残ることと直結し、一度の判断ミスが命取りになる段階に入った。島田宿では、修羅場を潜り抜けてきた剣客たちが集結し、毒・銃・剣が交錯する極限の乱戦が展開される。木札争奪はもはや点数争いではなく、生存権を奪い合う行為だ。

    後半の横浜では、戦いの意味がさらに変わる。近代化の進む街の中で、剣客たちは居場所を失いながらも、逃走と選択を迫られていく。奪うか、譲るか、守るか。その判断一つひとつが物語を左右する。残された者たちは九人。時代の奔流に呑まれながら描かれるのは、極限状態に置かれた人間の生き様である。

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    2026年02月15日
  • 戦国武将伝 東日本編

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    久しぶりの今村将吾。
    10ページほどの短編が20遍以上ある。
    短いが故かどれも詩的で良い。戦国武将を短いストーリー付きで覚えられる。しかし、数が多く登場人物も多いため、後半の作品は読み終えた他の短編と人物や内容を混同してしまいがちだった。

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    2026年02月15日