今村翔吾のレビュー一覧

  • 戦国武将伝 西日本編

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    直木賞作家・今村翔吾氏による驚天動地の衝撃作、西日本篇。四十七都道府県×戦国武将!西日本各県ゆかりの戦国武将の逸話を元に、今村翔吾氏が挑む傑作掌編小説。

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    2025年01月21日
  • 海を破る者

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    伊予の御家人・河野家を主人公に日本最大の危機・元寇を描く。
    当然手に取らないわけにはいかない、と思い購入。
    元寇が当時の日ノ本にとってどれほどの脅威時だったかという、その危機感が伝わってきたし、当時の人々にとって外の世界がどういうものだったのかというところまで、キャラクターの目線を通してよりリアルに想像することができた。
    作者さんには他にも良作がたくさんあるので、この作品がベストというわけではないのかもしれないが、題材選びとその切り口で合わせ技一本である。

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    2025年01月19日
  • 童の神

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    文句なく名作

    だから、敢えてう〜ん?と感じたところを

    「ここは俺に任せて先にいけ!」
    「ぐふっ」

    とにかくこのパターンが多い!
    序盤から終盤までとにかくこのパターン

    それ以外はよかったよ

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    2025年01月05日
  • 海を破る者

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    元寇の戦いをテーマに没落しかけの伊予の名門、当主河野通有が戦う意味を問う著者が得意としている内容かと思う。今村さんは弱者や悪者と言われていた人物にフォーカスをあて輝かせるのが抜群に上手い。またリアルとフィクションの狭間を描かせると随一でフィクション部分に熱い場面を持ってくることもお手の物。正直、今作は出来すぎ、綺麗すぎな面もあって鼻白む所もあるのだが流石に出来は良い。途中から出てくる竹崎季長のキャラが非常にたっておりこの点では最高だ。

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    2024年12月28日
  • 風待ちの四傑 くらまし屋稼業

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    久しぶりのスタンダードな逃避行。そして平九郎と迅十郎の共闘なんてニクい。このシリーズは本当にキャラクターがみんな魅力的だ。夢の国の話も大分進んできて、物語が収束を始めている気もする。

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    2024年12月22日
  • 立つ鳥の舞 くらまし屋稼業

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    今回は赤也の話。くらまし屋は時代劇ヒーローものであるが、個々人には危うげなところもあり、そこをお互いにカバーするチームものとして描かれているあたりが現代っぽい。
    赤也がなんだかんだ表の顔である「博徒」のつながりにも助けられるのは、案外に表の顔も重要にある藤枝梅安の面白みのあるオマージュか。

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    2024年12月22日
  • 花唄の頃へ くらまし屋稼業

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    くらまし屋稼業の面白いところは、常に主人公であるくらまし屋の堤平九郎の視点だけに頼らないところにある。今作はさらにその面白みを掘り下げたような出だしであった。
    話を通しても裏稼業への矜持について考えさせられる話。平九郎の、技を見取るのに技名と全貌を見る必要がある設定はこんなアツいシーンを生み出すかと感心。

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    2024年12月22日
  • 戦国武将伝 西日本編

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    西日本の戦国武将の人柄がわかる端的なエピソードをまとめた本。個人的には十河存保のエピソード「三好の舳」が好きである。

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    2024年12月13日
  • 戦国武将伝 西日本編

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    博識どころではないし、もはや創作ですら有り得るのにこの人が言うならそうなのだろうという説得力。そして想像力。幕末の方に興味が強い自分でも楽しく読めた。

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    2024年12月12日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    「八本の槍」ではなく「八本”目”の槍」というタイトルのうまさが最後、福島正則の七本目でわかります。

    最初は「石田三成って諸葛孔明みたいじゃん」とあまり入れ込んでよんでませんでした。ちょっとカッコよく書きすぎじゃないの、なんて思ってました。

    読み終わった今は、この本は間違いなく傑作です。
    歴史本好きなら間違いなく読むべき、絶対お薦めです。

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    2024年12月05日
  • くらまし屋稼業

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    「くらまし屋」の稼業は、依頼を受け、依頼人の姿を「くらます」こと。
    今ある自分を捨てて生まれ変わり、一から人生をやり直したい依頼人の願いを叶えるため、「くらまし屋」の平九郎、七瀬、赤也が奮闘する。
    この3人はそれぞれに優れた技や頭脳を持っているので、悪人を懲らしめる描写は痛快だ。
    それぞれの表と裏の稼業のギャップも面白い。
    今の所、全8巻出ているようだが、テンポ良く話が進んでいくので、読み手を飽きさせないし、次が気になる作品だ。

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    2024年12月04日
  • 立つ鳥の舞 くらまし屋稼業

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    赤也の過去。
    くらますはずなのに、死人を生き返らせて舞台に立たす。

    「くらましや」シリーズの中でも、特にお気に入りのエピソード。

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    2024年12月03日
  • 教養としての歴史小説

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    歴史小説にハマり、かつ教養に興味があったのでこれは!と思い読んでみた本。

    著者は歴史小説に学べ!という。
    いつの世も、人の悩みは本質的には同じだということ。歴史は繰り返す、というが確かにその通りかも。

    教養は、すぐに身につくものではなく様々な歴史小説を読むことで、少しずつついていくものだと著者の経験から書かれており、まずは楽しんで読書をすることで様々が世界が見えてくるのかもしれないな〜

    また、歴史小説家の紹介が世代ごとにされており、どんな人がどういう小説を書いていて、どういうジャンルが得意とか、今後の小説を選ぶ参考になった!

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    2024年11月28日
  • カンギバンカ(4)

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    今村翔吾さんの小説「じんかん」をベースにした漫画。

    尼子経久の陣で初陣した九兵衛と甚助は、敵将蔵田房信を討ち果たすが、二重三重の尼子経久の謀に振り回された。

    三好元長の元へ戻り報告すると、元長は「武士の世を終える」という夢を語り、九兵衛に共に戦ってほしいと。
    そして、九兵衛は松永の姓を名乗る。

    時は流れ、傭兵集団堺衆を率いることになった九兵衛と甚助は、桂川の戦いにおいて敵陣の中に、
    かつて多聞丸たちを殺した坊谷を討ち果たす・・・

    更に年月が経ち、松永弾正久秀となた九兵衛は、織田信長に対し謀反を起こしていた。
    信長の小姓狩野又九郎は使者として松永陣営に赴き・・

    というところで完。

    #アツい #ドキドキハラハラ

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    2024年11月27日
  • 教養としての歴史小説

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     好きな若手の歴史小説家が書いた、歴史小説の魅力を語るエッセイ。この人の各歴史小説と同様に読みやすいし、有名な歴史小説家たちの解説をしてくれているのもうれしい。歴史小説が好きなものとしては、それをたくさん読むことを肯定してもらえたようでありがたかった。

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    2024年11月27日
  • カンギバンカ(3)

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    今村翔吾さんの小説「じんかん」のコミカライズ・・・と思っていたけど、だいぶオリジナルな展開になってきた感じ。

    九兵衛は堺で武野新五郎に出会い、
    「俺はまだ何者でもない(中略)九兵衛という人間はこれから成るのだ」と訴えたところ、
    三好元長との出会いにつながった。

    さらに、元長から安芸西条の鏡山城の戦に参加してみるよう言われて出向き、
    そこで多治比元就隊の足軽として初陣。
    早々に足軽大将が討ち死にし、足軽が総崩れとなるのを目の当たりにし、
    敵将を討つことが戦を早く終わらせることを知る・・・。

    少しずつ九兵衛が成長していくのがいい感じ。

    #アツい #深い

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    2024年11月27日
  • 海を破る者

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    承久の乱で上皇側につき、伊予国の領地を失い没落した河野家に生まれた六郎通有。

    2度目の元寇弘安の乱で水軍を率い敵軍の撃退に手柄を立て、褒賞として領地を回復、同家中興の祖ともなった。

    本書で描かれる忖度せず筋を通す六郎の姿は魅力的だが、令那などの外国人との交流を通して得た国際感覚というか人間観の持ち主という設定はいかにも現代的。

    圧倒的多数の侵略軍に対して当時の武士たちが抱いた危機感や、野分により危機を脱した安堵感が胸に迫る。

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    2024年11月18日
  • じんかん

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     アツさ迸る傑作!!!

     悪人のイメージが強い松永久秀を斬新な視点で描いている。彼が目指した国の形は現代へと繋がっているなと感じた。しかしながら今の日本を見たら久秀はどう思うだろう。

     人間をじんかんと読むと意味が変わると云うことを初めて知った。我が地元・尼崎が登場するのもなんだか嬉しいポイントだ。

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    2024年11月18日
  • てらこや青義堂 師匠、走る

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    今村翔吾さんの初期傑作。ダンスインストラクターをしていた時代の子どもたちとの交流を彷彿とする内容であり、忍者として忍術やからくり、情報戦といった様々な要素を駆使しながら事件を解決していく物語である。

    江戸時代中期、田沼意次の時代は凶作によって経済状況が厳しくなっている。そこで寺子屋を開く十蔵は、実は「音無の十蔵」と怖れられた伝説の忍びであった。個性溢れる子どもたちはそれぞれに問題を抱えており、それに伴って発生する事件を十蔵とともに解決していくことで信頼関係が芽生えていく。

    そして最終盤に向けては、子どもたち自身が成長しながら十蔵のピンチを救うといった、八面六臂の活躍が見られるのは、まさに青

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    2024年11月16日
  • 春はまだか くらまし屋稼業

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     お江戸の闇を人知れず駆けて依頼人を『くらます』裏稼業、くらまし屋シリーズの第二弾。軽快な筆致で描かれるお江戸事情に心躍る時代小説です。

     今回くらまし屋に依頼をしたのは十一歳の少女、お春。田舎からお江戸へ奉公に出たものの、店の旦那から襲われそうになって抵抗してしまったが最後、店の金に手を付けたと嘘の噂を流され、同じ奉公仲間からは冷たくされ、女将からも手ひどく扱われる毎日。そんな中郷里の母が危篤だと聞かされ、なんとか母に一目会いたいと望むもお春は屋敷の土蔵に監禁されてしまう。頼みの綱は、一度だけ抜け出すのに成功した際、助けてくれた人が教えてくれた『くらまし屋』の存在。母親が命のあるうちに、一

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    2024年11月13日