今村翔吾のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ三悪を犯し、戦国時代の悪人と呼ばれた「松永久秀(九兵衛)」を描いた作品。物語は、久秀が織田信長に二度目の謀叛を起こした場面から始まる。
謀叛の報せを伝えるため、信長の居る天守閣へ向かった又九郎は、戦々恐々としながら事の次第を告げる。だが信長は「降伏すれば赦す」と言う。それはなぜか――信長が語る久秀の物語が、静かに幕を開ける。
私は「松永久秀」という歴史上の人物を知らなかった。それでも今は、久秀について誰かと語りたくて仕方がない。史実には事欠かない人物であったようだが、幼少期の記録はほとんど残っていないらしい。この『じんかん』では、そんな久秀の生い立ちから描かれている。
物語の序盤、多聞丸や -
Posted by ブクログ
ネタバレぼろ鳶組第5弾。
今回は帰ってきたぜ、江戸の町。
てなわけで、ぼろ鳶組のみんながまた揃って、どこか安心感をおぼえる。
仁正寺藩の火消頭取、柊与一。今回はこの男が中心だ。家老から番付を上げるよう迫られ苦悩する。そこに火付による火事があり、異常なほど早く駆けつける火消がいたら、怪しいしかない。でもこの与一は、源吾にも火消しのなんたるかで雷を落とした爺さん、柊古仙の孫だ。そんなわけない、あってほしくない、と源吾も(自分も)思い惑う。
新庄でも番付を気にする新之助が、張り切りまくる。これまでも無茶ばかりするこの副官に、心配でヤキモキする源吾。
今も人の評価って、励みになったりいい面もあれば、それによ -
Posted by ブクログ
2025年度、大阪ほんま本大賞受賞を機に手に取った。
大賞発表後すぐに買いに行ったのに、数ヶ月積んでました…( 'ᵕ' ; )
大阪ほんま本大賞仕様の本書は著者近影が、めっちゃかっこいいんです♡
大阪近郊にお住まいの方、見掛けたら是非手に取って見てみてください(*ˊ ˋ*)
舞台は大坂夏の陣。
真田幸村の企みを読めず、翻弄される諸将たち。戦を終え、ある疑問を持った家康は真相を探り始め…。
戦国最後の戦いを通じて描かれる、親子、兄弟、そして「家」をめぐる、切なくも手に汗握る物語。
戦国時代って、理解するのがすごく難しい…!
名前変わるし、寝返るし、婚姻関係複雑すぎるし… -
Posted by ブクログ
楠木正成の息子楠木正行の物語も、いよいよ下巻。
正成の息子という冠をつけるのもどうかと思うほどの正行の成長に、行く末を見守りながら、下巻を読み進めた。
思えば、天皇が二人存在し、天皇同士の思惑以上に、それを利用する者、振り回される者、祭り上げられる者、大きなうねりの中で、まだ20代前半の若者が、似たような状況下にあった親の思いを理解しつつ、なんとか信念を達成しようとする行動力に胸を打たれた。正直、南北朝時代はあまり分かっていない中で読んだこともあり、当時の状況を知るだけでも十分堪能できる作品とも言えた。
なお、これは物語外ではあるが、このあとの「直義」vs「高師直・師泰」、「直義」vs「尊氏」