今村翔吾のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
第41回吉川英治文学新人賞
第8回野村胡堂文学賞
史実に忠実ながらも、今村翔吾さんはドラマティックに創り上げるのが抜群にうまい。
賤が岳の戦いで活躍した7人が、それぞれの視点で語る石田三成とのストーリー。
若かりし日の共に過ごした思い出や仲間意識が、その後の展開をより切なくさせている。
きっと武士同士にも人間的な繋がりがあったのだろうなぁ。
実際は石田三成と七本槍のメンバーの折り合いは悪かったとされているし、小説での三成は知と情に富んだカリスマ的な存在として持ち上げられすぎている気はするけど、三成がどこまで本当に将来を見据えて豊臣家のために奮闘していたのかは気になる。
歴史小説のなかに経 -
ネタバレ 購入済み
くらまし屋人の為に再び無賃働き
二人の女方の歌舞伎役者が、煌びやかに華やかに「娘道成寺」を演じて評判を博していた時代だった。一人は浜村屋瀬川菊之丞、もう一人は天王寺屋中村富十郎である。今回、この歌舞伎にまつわる物語だ。
浜村屋は5年前に菊之丞が亡くなると、主役の後継ぎが年端もいかない若者に代わり、未だ芸も未熟であるため、脇役の優秀な役者が浜村屋を去るなどあり、益々浜村屋は落ち目となった。浜村屋の台所を預かる将之介がこれを立て直そうと、米の先物取引に手を出したが、失敗して大損した。家を売り払って損失を埋めたが、浅草の見窄らしい家宅で稼業をかろうじて続ける始末だった。
そんな時に、浜村屋と天王寺屋との湯島天神の宮地芝居合戦の噂 -
Posted by ブクログ
豊家に仕える五奉行。
長盛、長政、正家、玄以、三成。
それぞれ秀吉との出会い。
守っている、心ざしの奥にある譲れない信念。
まつりの壱 北野大茶会
土木担当 増田右衛門尉長盛
〜あなたの才は泰平にこそ使って下さい〜
まつりの弍 刀狩り
司法担当 浅野弾正少弼長政
〜刀を攫いとうござる〜
まつりの参 太閤検地
財政担当 長束大蔵大輔正家
〜あなたの才はこれです〜
まつりの肆 大瓜畑遊び
宗教、朝廷担当 前田民部卿法印玄以
〜ちょうすく孫十郎〜
まつりの伍 醍醐の花見
行政担当 石田治部少輔三成
〜きっと一人では成せぬような難題を、共に乗り越えてゆく仲間となる〜
このあとに、やってく -
購入済み
歴史・時代小説は、歴史的事実(?)という枠の中での創作という難しさがあると思っています。それも松永久秀という有名な武将を取り上げることは、より枠組みが堅固と言ってよいと思います。
本作は、松永久秀の物語を縦軸に、久秀と織田信長の関係を横軸にしており、信長の一般に流布されている性格等と異なる一面をも書かれていて、良い作品と思います。 -
Posted by ブクログ
刊行当初から3部作であると言われていたので(4部作になりましたが)、完結してから読もうと決めていた作品。
先日、とうとう完結したので手に取った。
石田スイさんによる装画もかっこいい♪‹‹⸜(*ˊᵕˋ* )⸝›‹⸜( *)⸝›‹⸜( *ˊᵕˋ*)⸝››♪
「東京喰種」、一時期ハマってました。
明治11年、京都・天龍寺で豊国新聞の文書により、武技に優れる者たちが集められ始まった「遊び」。配られた木札を奪い合い、東海道を辿って東京を目指せというもの。莫大な賞金をかけたデスゲームが始まるー…!
一度読み始めたら続きが気になりすぎて、私にしては早く読み終えられた気がする。
(隙間時 -
Posted by ブクログ
終戦記念日を間に挟み私は平家と源氏の戦いの物語を読んでいた。
この時期、メディアでは戦争の話が多く流れる。
日本国内でも古くから戦いが繰り返されていた。
戦う目的は、それぞれあっただろう。
ただただ勝って力を見せつけたい者
戦うこと自体が好きだった者
守りたい物があった者 などなど
この物語の主人公、平知盛は身体こそ弱かったものの頭が良く、こと軍師としての才能は抜きん出ておりあの源義経さえも一目置く存在だった。
彼の目指す世は、平家の存続だけではなく
互いが見張り合い、拮抗した三つ巴の世界。
命を懸けて、守ろうとしたものの答えは1000年後にある。物語の言葉を借りるならば
「ある者は勝者