今村翔吾のレビュー一覧

  • 塞王の楯 上

    Posted by ブクログ

    第166回直木賞受賞作品。乱世の世、織田信長の襲撃により故郷一乗谷を追われ、「塞王」と呼ばれた飛田源斎に師事する石垣職人匡介の生涯を描く。
    最強の石垣で「完璧な防御」を持って平定の世を望む飛田匡介と、最強の鉄砲で「圧倒的な攻撃」を持って牽制の平和を求む国友彦九郎、ふたりの若き天才の対決も見もの。
    戦国時代というダイナミックな歴史の変遷期において、石垣職人というテーマを選び、エンターテイメント作品として仕上げる著者の凄さ。面白い。

    0
    2025年03月31日
  • 教養としての歴史小説

    Posted by ブクログ

    「教養としての~」は意外にシリーズが多い。歴史小説では今もっとも勢いのある作家、今村さんが登場。先日、講演会に行く機会があり思ったのだが、この人はめちゃくちゃに頭が良いし、歴史、時代小説に対しての知識が豊富。その知識の中から現代にも通じる昔の方の生き方や歴史を学んで未来へ活かしていこう、というのが大元のコンセプトだと思う。終盤には今村さんが進める時代小説を年代ごとに(第何世代という括りで)紹介されておりガイド本としての有用。

    0
    2025年03月27日
  • 塞王の楯 上

    Posted by ブクログ

    石垣を積み楯を作る穴太衆と銃を分析し敵を倒す矛を作る国友衆。互いに求めるのは世の安寧だが、相反する考え方で衝突しあってきた。どうすれば戦は無くなるのか。
    主人公側が後手に回る楯であるが、どのようにして匡介が破られぬ楯を築いていくのか。下巻が気になります。登場人物も魅力的です。

    0
    2025年03月26日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    賤ヶ岳七本槍それぞれの視点から見た八本目の槍(石田三成)の話。
    これは面白かったです。
    うっかり石田三成を好きになりそうになりました

    0
    2025年03月24日
  • 五葉のまつり

    Posted by ブクログ

    秀吉に仕える五奉行の物語。
    官僚であるが故に派手な戦の場面はないが、千利休、伊達政宗、徳川家康などとの知略の攻防は、読み応えがありました。
    「花は愛でる人は多いが、葉を眺めようとする人は少ない。だが、誰が見ずとも葉は生い茂り、やがてひっそりと身を引き、再び花が咲き誇るのだ。」

    0
    2025年03月21日
  • 教養としての歴史小説

    Posted by ブクログ

    楽しいから、好きだから読んでいるのであって、教養のためとか勉強になるからという理由で読書しても楽しくないだろうなと思う。とはいえ、この世界を知らないなんて勿体無い、この楽しみを味わってもらいたい という気持ちはとてもよく分かる。紹介された本は読んだことがあるものも多かったけれど、未読のものもあって読んでみたくなった。
    創作の裏話がとても興味深かった。

    0
    2025年03月20日
  • 海を破る者

    Posted by ブクログ

    今村翔吾さんの歴史エンタメ。

    時は鎌倉。
    かつては伊予の名門と言われていたものの、承久の乱や一族の内紛によって没落してしまった河野家の若き当主・河野通有(六郎)を主人公に綴られる物語です。

    本書は一応「元寇」を描いたストーリーではあるのですが、話の主となる河野家が「文永の役(第一次元寇)」では財政難で出兵できなかった為、ここで描かれるのは「弘安の役(第二次元寇)」ということになります。
    ただ、元軍との戦闘シーンは話の終盤に持ってこられていてそんなにページも割かれていないので「元寇」がメインというよりも、河野通有という人物を通して“人と人が何故争わねばならないのか”という事がテーマになってい

    0
    2025年03月21日
  • ひゃっか!

    Posted by ブクログ

    登場人物たちが爽やかでみずみずしく、読んでいて心地よかった。華道にあまり関心はなかったが、これからは目を向けてみたいと思えた。何に限らず、こうした小説や映像など様々なメディア等の影響で何かの分野の裾野が広がっていくことはよいことであると思う。

    0
    2025年03月20日
  • くらまし屋稼業

    ネタバレ 購入済み

    「くらまし屋稼業」を読んで

    堤平九郎は浅草雷門近くに飴細工の露店を出している。飴の商いは仮のものでありもう一つの別の稼業が「くらまし屋」といって、この江戸を逃れてよそ地で暮らしたいという者の望みを叶えるという商売である。 浅草界隈のヤクザの元締め、丑蔵の第一、第二の子分、万次と喜八は、予てよりヤクザの暮らしに嫌気が差して抜け出したいと願っていた。 万次には、日本橋の飲み屋で手伝いをするお利根という女がいる。万次はヤクザ家業の足を洗い大阪で店を出し、お利根と二人で暮らす願いがある。 喜八は故郷、小諸に病いの妻と娘がいる。その治療代を稼ぐために江戸に出て治療代を送っていたのだった。そして更に娘が流行病に罹り、せめて家に戻って

    #ドキドキハラハラ #切ない

    0
    2025年03月18日
  • 塞王の楯 上

    Posted by ブクログ

    高校の時日本史を選択したはずなのに、なぜか城に関する知識が全くない。多分興味なかったんだろうけど、まだ上巻ながら本作を読んで城巡りしたくなってしょうがない。穴太衆(あのうしゅう)なんて聞いたこともなければ漢字も読めなかったけど、城造りに関わる人たちの技術や想いがギンギンに伝わってくる作品だった。下巻では最強の矛を有する国友衆も沢山関わってきそうだし、絶対面白い。早速読みます。

    0
    2025年03月14日
  • 海を破る者

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    元寇についても、一遍上人についても遠い学生時代に習った上辺だけの知識(それも怪しい)しか持ち合わせておらず、白紙に近い頭だから楽しめた。元寇なんて当時は2度とも神風が追っ払ったなどと習ったっけ。我がまちの2倍に及ぶ蒙古軍が攻めてきたというから、想像に及ばない。河野家のお家騒動については、史実に沿って著されているようだ。六郎があそこまで異人に寛容だったのか、そもそもかような出会いがあったのかはともかく、令那と繁の存在が小説の舵を切ってくれた。さすがに敵を救うに至るとはね。今の世界へのメッセージなのでしょう。

    0
    2025年03月13日
  • 海を破る者

    Posted by ブクログ

     掘り起こされる歴史というのは、まだまだたくさんあるのだと、時代小説の灯りを強く感じる。
     それにしても、河野氏の先見性はどうだ。

    0
    2025年03月10日
  • 五葉のまつり

    Posted by ブクログ

    石田三成のサイドストーリー再び。
    徳川家康、千利休、伊達政宗の評価が一変。どの人物にも言えるのは、超自己中心的。自分がどのように上に駆け上がるか、影響力を高めるか、相手を思うように動かすか、を、幾重にもベールで隠しながら、あるいは匂わせながら、攻防戦を広げている。

    今村翔吾さんの小説はほぼすべて読んでいるが、これまでの、読み始めたら止まらない、とか、読後の爽快感とかがあまりなかった。部分的な回想の繰り返し(冒頭の昔話ではなく、五奉行が集められて秀吉からの指示を受ける部分)が、少しくどく感じられ、個人的にはあまり効果的と感じなかった。

    0
    2025年03月09日
  • 夏の戻り船 くらまし屋稼業

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2025/2/26
    ぼろ鳶とリンクしてる~
    こっちの方が過去なんだ。
    武蔵若いもん。
    過去が明かされて話が進んできたかも。
    楽しみね。

    0
    2025年03月09日
  • くらまし屋稼業

    Posted by ブクログ

    銭次第でどんな人でも逃してくれるというくらまし屋。
    テンポの良い展開で、一気に読み終えました。
    過去に何かを抱えていそうな平九郎をはじめ、赤也、七瀬など登場人物が魅力的で読んでいて楽しかったです。
    ラストに現れた、惣一郎の存在にもワクワクします。平九郎たちと、惣一郎が出会えばどうなるんだろう、、。
    次作が気になります!

    0
    2025年02月27日
  • くらまし屋稼業

    Posted by ブクログ

    敵役の榊惣一郎メッチャ強そうだな。
    個人的には新選組の沖田総司みたいな印象。
    今後、どのように絡んでくるのか楽しみだ。

    0
    2025年02月27日
  • 五葉のまつり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    全部で五篇からなる秀吉からの難題に答えていく五奉行たちのお話。
    作中の
    (先に関係があったから、共に何かを成したのではない。仕事をするという一事のみで己たちは出逢った。仕事に導かれたようなものだ。
    しかし、それも悪いことではない。成すべきことの為に出逢う。これもまた人というものではないか。)

    という科白が五奉行とは比較にならないにせよ、現代に働く私の心にも強く響いた。明日も成すべきことを成す中でどんな人に出逢えるだろう。そう思える良書でした。

    0
    2025年02月26日
  • 童の神

    Posted by ブクログ

    これは、おもしろい!
    文庫のあとがきが、またいいです。書かされた小説なんて、うらやましい。

    童の神は3部作らしいです。
    楽しみです。早く書いてください。

    あ、あとがきを先に読まないほうがいいですよ。ネタバレではないけど、感動の大きさが削がれますよ。

    0
    2025年02月26日
  • 茜唄(下)

    Posted by ブクログ

    源平合戦の新解釈。
    通常はどうしても清盛、頼朝、義経と戦でのことしか思い浮かばないが、そして先日のNHK大河「鎌倉殿の十三人」のキャストの姿が蘇る。清盛息子の知盛その家来とも言うべき教経(壇ノ浦で2人を抱き抱えて海に入ったことは朧気には頭の中に)、妻・希子さんとの行動が本当に愛の唄だと思う。
    作家、今村翔吾には勢いがある。

    0
    2025年02月26日
  • 海を破る者

    Posted by ブクログ

    面白かったぁ‼︎
    文句ないかも。

    タイトルどーりな、内容。
    海を破った者達。

    海を破るって⁉︎
    視点、方向に気がついてくると、このお話…
    争う意味とは。

    伊予河野家当主、海若。
    祖父同士が兄弟という一遍も登場。
    異国の者、繁と、令那。

    元寇のお話。

    〜あまりにも頼りない道理〜

    河野六郎通有の目線、信念。
    ついていく者達。

    登場人物がみな良すぎます、よ。

    0
    2025年02月24日