今村翔吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「くらまし屋稼業」の6冊目。あっという間に季節は巡る。
旗本の次男三男の悪仲間の連中が一人二人と殺害され、自らも狙われるかもしれないと怯えた残る二人が各々身を守るために裏の道を頼るというところから始まるお話。
平九郎vs.炙り屋vs.謎の刺客vs.かつて天才と呼ばれた人斬りの四つ巴だが、誰が誰を頼んで誰が誰を狙っているのか…。徐々に構図がはっきりし緊迫感が増す中、前にも登場したあの人が敵役として登場するのに驚き、炙り屋との斬り合いもグレードアップ。複雑な依頼の関係がうまいこと収斂する筋書きもお見事。
加えて、自ら決めた掟に従い、依頼人がどういう輩であろうと対峙するのがどういう相手であろうと、 -
Posted by ブクログ
今村翔吾の長篇時代小説『夏の戻り船 くらまし屋稼業』を読みました。
『くらまし屋稼業』、『春はまだか くらまし屋稼業』に続き、今村翔吾の作品です。
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「皐月十五日に、船で陸奥に晦ましていただきたい」──かつて採薬使の役目に就いていた阿部将翁は、幕府の監視下に置かれていた。
しかし、己の余命が僅かだと悟っている彼には、最後にどうしても果たしたい遠い日の約束があった。
平九郎に仕事を依頼した将翁だが、幕府の隠し薬園がある高尾山へ秘密裏に連れて行かれる。
山に集結した薬園奉行、道中奉行、御庭番、謎の者……平九郎たち「くらまし屋」は、将翁の切なる想いを叶