今村翔吾のレビュー一覧
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<羽州ぼろ鳶組>シリーズ。「幕間」とあり裏表紙には「外伝的短編集」とある。
出羽本庄藩の『天蜂』鮎川転、京都淀藩の『蟒蛇』野条弾馬、町火消め組の『銀蛍』銀治・け組の『白毫』燐丞・仁正寺藩の『凪海』柊与市の「三羽鳶」。
このシリーズは進むに連れて登場人物が倍々ゲームのように増えていくので頭が追い付かない。自分なりに整理せねばと思いつつその前に新刊が出てしまうので読んでしまうという悪(?)循環。
こうして脇役たちにスポットを当ててくれると個性が出て分かりやすい。これからもこういうのをお願いしたい。
第一話「流転蜂」で鮎川転がなぜ八丈島に?と混乱。早速忘れている。詳細は「夢胡蝶」だっただろうか、 -
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羽州ぼろ鳶組 幕間
今回は、幕間と言うことで、『黄金の世代』の登場は無かったが、彼らより少し下の火消し達が活躍する。
《流転蜂》
八丈島に送られた男・鮎川転は、名前も捨てて、留吉と名乗り、罪を償う為、米と僅かな日用品と、どうしても手放せなかった「羽織」だけを持ってきた。
穏やかに日々を送っていたある日、島に山火事が発生した。
《恋大蛇》
京の火車事件、大阪の緋鼬事件で松永源吾とともに戦った、野条弾馬は、炎に立ち向かう時、過去の忌まわしい記憶が蘇って、躰が強張り、それを抑える為に、酒を煽って火事場に臨んでいた。
そんな彼を一筋に愛し支える、紗代。
《三羽鳶》
め組の頭・銀治。け組の頭で、