今村翔吾のレビュー一覧
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今村省吾さんの『イクサガミ』、面白くて読んでるのだが、私は時代小説が苦手なので、未だ他の作品を読むに至らず。それではエッセイでも読んでみようかと思ったのだが、この方はその手の本が少ない。仕方なく?毛色が全く違うこれを読んでみることにした。Wikipediaで経歴は知っていたので、ジュニア向けに書くことは不自然ではないのだが、それにしてもなんだかスピ本的なこのタイトルで内容はどうなの?という疑問と、表紙のかわいいイラストがご本人に案外似ているのが気に入った。
内容はざっくり言うと前半はこの方が作家になるまでの経緯、後半は夢をかなえることや子供が持つ疑問に対する一問一答や、作家になってからの作家以外の活動について。子供が読む本としては常識的な本でした。大人が読むとまた違うと思います。同じ構成で他の方が書いたらどういう内容になるのか、ちょっと興味はありますね。 -
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作家になり作家として食っていく方法が書かれている。その方法を一言でいうと、とにかく読んでとにかく書くこと。それとコミュニケーション能力。
私は作家になりたいわけではないが、本書のように小説や文芸業界にまつわる本も好きなので、手に取ってみた。作家の印税収入の話が具体的に出てくる。現実は厳しい。確かにこの金額なら、作者の主張(年3冊ペースで長編を刊行していかないと食っていけない)もうなづける。
作者が言う“デビュー以降消えていった作家“にはどんな人がいるのかな?と思って、試しにミステリの新人賞で名高い江戸川乱歩賞の受賞メンバーをググってみた。なるほど…直近20年間でみても、デビュー以降第一線で活躍していると言えそうなのはおよそ半分。先行者優位の限られた市場で勝ち抜いていくのは、本当に大変なことなんだろうな。
精神論も書いてあるし、空想の膨らませ方や山谷の作り方など小説執筆技術論も書いてある。これから作家を目指す人(作家として食っていきたい人)は、指南書として読んでおいた方が良いかもしれない。 -
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平知盛を主人公に平家滅亡を描く宝塚花組公演「蒼月抄」の予習として読み始め、読み終わる前に1度 観劇。
本作「茜唄」の知盛さんや登場人物たちは人としての厚みや魅力があり、だからこそ、諸行無常の世の空しさや、必死に生き、滅んでいく者たちへの哀惜を感じながら読むことができた。
一方で「蒼月抄」の知盛さんは、彼の人としての魅力を感じられるように描かれていないので、特に主役として成り立たせるのは難しかろう。「蒼月抄」の知盛さんももう少し魅力的に描かれていたら、演じる側もやりやすかったのではないかと思った。「蒼月抄」では平家も、「武士の誇り」云々で突貫していくだけのおバカさんたちという風に見えてしまって、残念だった。例えば知盛の息子 知章が死ぬシーンなどは、演者の芝居の巧さもあり、そこだけを切り取っても泣けるけれど、全体としては、この作品で脚本・演出家が何を描きたかったのか、よくわからないような出来だった。もしかしたら許可が下りなかったのかもしれないけれど、「茜唄」をベースに作られていたら良かったのに…と思った。
平家物語はもちろん、「祇園精舎の鐘の声…」の一説とともに、ほとんどの日本人が知っている物語ではあるけれど、私はきちんと読んだことがなく、深くは知らなかった。平家はただ一方的に敗け続けて滅んだような印象を持っていたのだけれど、本作では源氏と拮抗するほどの力も策もあり、でも紙一重のところで届かずに滅んでいく姿に、命運というか、大きな時代の趨勢を感じて、哀れを感じた。
平家に興味を持ったので、彼らのことをもっと色々知りたいと思う。 -
Posted by ブクログ
YouTube番組で知っていた本書を知り合いの方にオススメしたところ、購入して"作家を目指す方,,にプレゼントすると聞いたものだからさぁ大変。
読んでもいないものをオススメした後ろめたさと、今村翔吾さんの人間味あふれるキャラが好きなので小説作品より前にハウツー本を手にとるあべこべ読書。
「量」なくして「質」は生まれない。何事にも通じる大事な心構えにはじまり、具体的な方法について、
作家になる方法、作家で食っていく方法、売れる小説を書く方法、これから生き残る方法の順に書き記す。
現在、資本主義の荒波を乗りこなす芸術家で、今村先生を超える人はいないのではないだろうか。
どんどん増えていく作品に、どの作品から読んで良いのか、なかなか手がのびない作家さんの一人。