今村翔吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
行ったことのない場所へ、みたこともない経験したこともない世界へ、読書を通して得られるものは多い。自分のペースでゆっくりでも、なるべくたくさんの本に出会えるといいなと思っている。
父が好きで実家の本棚には司馬遼太郎作品がたくさん並んでいたけど、歴史小説はなんとなくハードルが高くて読むことはなかったな…。本作には、たくさんの歴史小説家と作品が紹介されていて、ちょっと興味を持てた作品も。今までハードルが高いと思っていた歴史小説にもチャレンジしてみようと思う。
受験勉強のための歴史の勉強ではなくて、小説から興味を持って歴史に触れていたら、きっともっと私の中高の歴史の授業も興味深く楽しいものだったのだろ -
Posted by ブクログ
直木賞作家今村将吾のエッセー。自身の半生を振り返り、ダンスインストラクターから小説家と転身に至った動機やきっかけなどが描かれている。単純にこう書くとサクセスストーリーで、華麗なる転身と思われがちであるが、まだこのエッセーですら、何処かその行間に苦労や葛藤がだいぶ抑えられているように思うのは、サラッとした文体のためか。
多少自身の作品の宣伝が多いと、ツッコミを入れたくなるが、解説自体は大いに助かる。
また午前7時に起きて、翌午前2時まで移動までの数分も無駄にせず文章を書いていくというスタイルには、やはり直木賞を獲るともなると、ここまでしなくてはならないかと驚愕である。 -
Posted by ブクログ
教養を高める最も有力な手段は、歴史を学ぶこと。
なにしろ歴史には、これまでの人類の営みが凝縮されているのだ。
政治も経済も芸術も宗教も、すべて歴史を通じて参照できる。
一方で、歴史というと、なんとなく、とっつきにくい印象を抱く人が多いのも事実。
そんな人は、ほとんどの場合、年号や歴史上の人物を暗記させるような学校の授業が「つまらない」と感じて離脱している。
しかし、好きな「時代」や「人物」から興味を広げていけば、確実に歴史を好きになれる。
つまり、自分にあった作家の作品を読むことが、
歴史から教養を身につける最良の手段といえる。
本書では、教養という視点から歴史小説について語っていく。
また