今村翔吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
先日滋賀にプライベートで初上陸した。今村氏の居住地であるということと歴史的に興味深い街ということで大津を中心に回ったが実に心地よい街だった。その旅の中で本作を購入(実際に買ったのは京都だが…)。
エッセイはあまり読んでこなかったが、至る所に滋賀の香りがして旅の後の作品としてはピッタリだった。脚色もあるのだろうが過去も現在も物語のような人生を歩んでいるなと感じた。なるべくして作家になったという感じ。今村氏が作家を始めた歳が今の私くらいの年齢だが、これを読んで私でも出来るとは残念ながらならなかった。
ここ2年間で一番読んでいる作家であり、まだまだ未読も多い。今後も面白い作品を書くだろうというの -
Posted by ブクログ
今回は”くらまし”はちょっと脇へ置いておいて…
戦いのシーンが多め。いや、ほとんどか。
好きな人にはたまらないかもだけど、
わたしはまあ、、、そこまでは。。
でも今回はどちらかが明らかに優勢という戦いは
ほとんどなく、互角。
なので手に汗握る展開にハラハラドキドキが続いた。
これまで飄々としたイメージだった惣一郎が
初音や弓の達人レラとの出会いで
人間らしさを垣間見せる。
なんだかものすごく訳ありな惣一郎、
気になる人物のひとり。
このシリーズを読み始めた頃は平九郎との戦いが
早く実現しないかと、そればかり思ってたけど、
今はちょっと、たたかってほしいような、そうでないような、複雑な気持ちだ -
Posted by ブクログ
「羽州ぼろ鳶組」の13冊目。3つの話からなる、シリーズ初の外伝的短編集。
『幕間』ということで、昨年4月から読み始めたこのシリーズ、どうやらここでひと段落ですかね。
第一話「流転蜂」
留吉と名乗ってはいるが、表題を見れば誰のことかはすぐ分かる。吉原で彦弥と火花を散らした“天蜂”鮎川転の、流刑となった八丈島での暮らしぶり。
火消を止めたくても止めきれず、平太を救いに行く姿がカッコいい。それを助ける角五郎も。
終盤、田沼の意を受けた使者との面談はこの後にあるお話(あるよね!?)への布石に違いない(と思ったが、どうかな?)。
第二話「恋大蛇」
こちらも、京や大坂で源吾とともに火に立ち向かった“蟒