今村翔吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
元寇、教科書でもそんな名称で載っている蒙古軍の襲来を退けたとされる水軍の統領河野六郎道有を描いた本書。虚実入り混じった中身だとは思うが、一族から出家した一遍上人との邂逅の場面を交えながら、人間とは?を問いかけ続ける姿が心揺さぶられる物語になっている。人買いから救い出した高麗人の男と金髪碧眼の女。この二人が物語のキーパーソン。人は助け合いもするが、憎み合い、争い合う。闘いをやめて、誰しもが幸せに生きる手立てはないものか?武士の世にあって生き方を模索した道有は、元寇という最大の敵に対して驚くべき行動をとる、、、
海を破る、常識を覆す、運命を切り開く、というような意味合いか?あまりこれまで読んでこな -
Posted by ブクログ
物語はいよいよ佳境へ。
「蟲毒」の全体像が、少しずつ輪郭を帯びてきました。
新キャラが登場したかと思えば、気になっていたあの人やこの人が姿を消す――
入れ替わりの激しい展開に、読みながら何度も気持ちを持っていかれます。
なかでも「これはやられた…!」と思ったのが、毒を使った戦略。
人と人が正面から向き合って戦うだけではない──その事実を、強く思い知らされました。
戦い方のバリエーションが一気に増え、緊張感も段違いです。
さらに驚かされたのが、蟲毒の参加者に海外勢が思いのほか多かったこと。
彼らがそこに至るまでの背景が丁寧に描かれていて、
「地」までは“敵か味方か”という二択で見ていた人物たち