今村翔吾のレビュー一覧
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近所のスーパーで「ほうぼう」を発見。
暖かい深海に住み、あまり店頭に出回らない魚というイメージだったが、今は温暖化で入荷量が増え、そうでもないらしい。
浜育ちのカミさんも、「久しぶりにみた。子供の頃、母親が鍋料理にしてくれた。あらから いいダシがでる」と言っていた。
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どハマり中の火喰鳥シリーズ第6作「夢胡蝶」を読む。
寝る前には読書をすることが多いが、いつもすぐ眠くなる。30分保てばいいほうだ。ところがこの本を読むと面白すぎてついつい夜更かししてしまう。
今回は吉原が舞台。花魁の悲哀が描かれる。彼女達 -
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「羽州ぼろ鳶組」の7冊目。遂に出てきやがったな、一橋治済。
今回は、序章から秀助が生きているような火事が起こったり、一橋が姿を現したり、唐笠・日名塚要人が火消としても手腕を見せたり、番付狩りが横行したり、鳶市が始まったりと、のっけからてんこ盛り。
そこに火事が起こったものだから、急遽の火消連合が組まれて、これがまた豪華絢爛。火消番付に載っている猛者が次々と活躍し、読んでいてワクワクした。
ひと山終わってからは、ぼろ鳶と唐笠が連なって秀助(?)探しと番付狩りの謎を追う。駿河台で起こった火事に秀助の回想が絡まり進む話はいささか消化不良も、藍助という鳶市の落ちこぼれが思わぬ役割を果たして落着。
な -
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コロナ陽性。発祥して8日目。
平熱で症状は安定してきた。
鼻詰まりと軽い頭痛くらい。喉の痛みは殆ど無くなったが、喉の違和感はまだ残る。
明け方、ついにカミさんが発熱と咳。もう大丈夫かと思ったが、やはり同居では逃げきれなかった。
私も受診した近所のクリニックへ。最近、代がわりして親の跡を継いだ女医先生。先代の時は子供達が世話になった。跡継ぎ先生も親身に話を聞いてくれ信頼できる。
抗原検査は陰性。PCR検査結果は明日夜判明。
経緯からみて陽性の可能性は高いだろうと先生に言われる。もし陽性だとすると、カミさんは9/11まで自宅療養となる。
私から感染したことで間違いないだろうから、私は濃 -
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今回は「炙り屋」万木迅十郎との対決なども交えながら裏稼業に生きる者たちの生き方=掟のあり方にスポットを当てる回
表の自分が裏の自分に飲み込まれないように掟があるということのよう
心の防波堤の役割なのでしょう
そして掟をもたない「虚」がすでに表も裏もない狂気に飲み込まれた者たちということを浮かび上がらせ対決への機運を盛り上がらせ
また「炙り屋」との絶対に失くならない共通点を明確にすることで今後の共闘を期待させる
そんな回でした
接近戦に多少難ありという弱点も解消された平九郎と迅十郎が並び立つのを夢見るいつの間にか「くらまし屋シリーズ」のファンになってる自分なのでしたw
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「羽州ぼろ鳶組」の6冊目。
今回は、彦弥が吉原での火事に行き会い燃え盛る妓楼から売れっ子花魁・花菊を救い出したところから始まる物語。
吉原で頻発する火付けを抑えに田沼の命を受けて源吾、彦弥、虎次郎が吉原に乗り込むが、共通点のない6つの火事に下手人と思しき者の殺害、奉行所につながる定火消や火盗改も乗り出す三つ巴のきな臭さの中で話は進む。
中盤までは吉原のしきたりや仕組みの説明も多く話の運びとしてはややまったりだが、お膳立てが整ってからはいつも通りの一気呵成。
満月の夜、雪が降り注ぐ花街で、大音声の火消の唄の中、炎が茫と夜空を染める。そんな幻想的な舞台を縦横無尽に駆け抜ける“天蜂”鮎川転と“谺” -
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ぼろ鳶シリーズ外伝、源吾の若手時代の事件を描く。随所に本編の新庄藩火消のキャラが顔を出す仕掛けでファン心がくすぐられた。勘九郎、秋仁、蓮次、辰一、そして進藤内記。本編で全盛期を迎える彼らの青春時代に魅せられた。
ただ、話としては少し陳腐な感じ。幕府や藩の陰謀により火に苦しめられた人物の犯行という本編最初と同じような事件(オマージュという見方もあるが)。ましてや火消番付上位の炎聖と呼ばれ、源吾の憧れの人物が闇墜ちし、一般庶民の被害も鑑みぬ放火魔になるというのはあまり納得がいかなかった。源吾の父、重内の死も同じく、それで良いのかという感想。エンタメとしては非常に楽しかったが、ドラマとしてはイマイ -
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今回はぼろ鳶シリーズから菩薩顔のあの人がちらりとゲスト出演
うーん商売上手か!
そしてはっきりと、意図的にぼろ鳶シリーズとは全く違った方向性で書いてるよね
文体も微妙に違う気がするけど気のせいかもしれんw
軽さをかなり意識してる気がするなー
そしてこちらはこちらで面白い!
しかもどこかで爆発しそうな気もするんで引き続き追いかけてみたいと思います
ちなみに主人公の堤平九郎は井蛙流という独特な流派の達人なんだけど
この井蛙流ってのがどのような流派や技もひと目見て真似て吸収してしまうというとんでもない流派でしかも剣術だけでなく体術や手裏剣までも盗んで自分の技としてしまうんよ
で時どきで一番有 -
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「羽州ぼろ鳶組」の5冊目。
今回は、仁正寺藩一万八千石の大名火消を率いる柊与一が家老から鳶の大幅削減を迫られ、火消番付で三役を獲るために「大物喰い」を決意するところから始まる。
そこから、不審な付け火、それに気づいた火事読売書きの文五郎の姿が消え、その子・福助も付け回される一方、他の火消から手柄を奪おうと闘っていた与市も行方知らずとなるなど謎解き調のお話となる。
その中で、新たに登場する、巷では「菩薩」と崇められる八重洲河岸定火消・進藤内記がどう絡んでいくのかと思っていたが、こいつが火消の風上にも置けない不逞やつ。
さしもの源吾もその奸計に右往左往で、お琳お七&福助の逃走劇やぼろ鳶の知恵を絞 -
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羽州ぼろ鳶組シリーズのスピンオフ短編(中編)・三話が収録されています。
本編第六弾『夢胡蝶』に登場した、鮎川転の流罪先での生き様を描いた第一話「流転蜂」。
表題作の第二話「恋大蛇」では、京の“蟒蛇”でお馴染み、淀藩火消頭・野条弾馬の、藩主との交流そして弾馬に思いを寄せる紗代さんとのお話。
そして、『襲大鳳(下)』のレビューで書かせて頂いた“与市エピソードが読みたい”という私の願いを今村さんが聞き届けてくれたかのような(笑)第三話「三羽鳶」。
源吾達ぼろ鳶メンバーは出てこないですが、三話とも楽しめるのは勿論、本編の深みがより増すようなエピソードで、サブキャラだけなのにこれだけ読ませるのは当シ