今村翔吾のレビュー一覧

  • 花唄の頃へ くらまし屋稼業

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    くらまし屋シリーズ第6弾。今作は秋暮れのように少しミステリ要素の入った一冊。
    切なくなる真実に胸打たれました。
    誰もが自分の心を繋ぎ止めるための掟を持ってるのだから、相手の掟も大切にしようと自戒。

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    2023年07月17日
  • 秋暮の五人 くらまし屋稼業

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    本業?のくらましではなく、復讐劇に巻き込まれるの巻。自分の過去が変えられないのはわかるけど、過去が全てじゃないだろうって壱助見てたら思いました。

    いい加減、茂吉さんの肴で酒が飲みたい。時代の生活が知れるのもなんか楽しい。

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    2023年07月11日
  • 夏の戻り船 くらまし屋稼業

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    シリーズ3作目

    平九郎たちくらまし屋は、年老いた彩薬使の阿部翔翁を船で盛岡にくらます。
    うまくいくと分かっていても、ハラハラする。

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    2023年07月03日
  • 双風神――羽州ぼろ鳶組

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    大坂の町に襲い掛かる大きな炎「緋鼬(あかいたち)」。

    口ではいろいろ言うけれど、守りたいものは一緒。

    大坂の町火消は、江戸に負けず人情にあふれている。

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    2023年06月14日
  • てらこや青義堂 師匠、走る

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    エンタメ色がやや強めでしたが
    この時代の寺子屋事情、お伊勢参り事情など興味深い部分も多くて
    面白かった。

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    2023年06月04日
  • 冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業

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    「くらまし屋稼業」の5冊目。
    前作の最後に驚かされてどうなることやらと思い本作を開いたが、こちらの思いは全く放置されたまま、今回は老中・松平武元を晦ます話、って…。

    高尾山で対峙した御庭番・曽和一鉄や上尾宿の殺しを洗う道中同心・篠崎瀬兵衛が登場し前作前々作を思い返している内に、武元はもとより田沼意次までも登場。老中・酒井忠寄との権力争いも見え隠れして、この話、どれだけ話が大きくなっていくのか。
    今回は老中を晦ますという難しいミッションをどうクリアしていくかというところは勿論の見所だが、それ以上に武元や一鉄、篠崎や同じく道中同心・乾の人となりや胸中がじっくりと描かれ、平九郎・赤也に続いて七瀬の

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    2023年05月07日
  • 夏の戻り船 くらまし屋稼業

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    「くらまし屋稼業」の3冊目。
    今度は余命僅かの元採薬使・阿部将翁の願いを叶えるお話。

    この将翁、仕事柄から幕府にとって重要な情報を持っており、それ故に闇の組織「虚(ウツロ)」に狙われている。
    そこから護らんとする薬園奉行により江戸市中から幕府の隠し薬園がある高尾山に匿われるが、駆り出された道中奉行に御庭番まで入り乱れる中で、平九郎らが将翁を晦ますことが出来るのかが、まずは見所。
    子どもを勾引かす賊の正体を知るべく取って返した平九郎が「虚」の面々と切り結ぶ場面もいつもの如くの見所。
    見慣れぬ得物を使う賊を斬って捨てては、最初の話に登場した榊惣一郎と丁々発止の立ち回り。巻を重ねるごとにその剣法が

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    2023年03月24日
  • 風待ちの四傑 くらまし屋稼業

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    〈くらまし屋家業〉シリーズ第八作。
    今回は剣劇シーンが多い。「くらまし屋」平九郎vs「虚」、「虚」vs「炙り屋」迅十郎、「虚」惣一郎vs新登場・謎の人物レラ…。

    くらまし屋の仕事としては、大店・越後屋にまつわる秘密を知ってしまった娘・比奈を逃がすこと。
    だが比奈は案外しっかりした娘で、怖い目にあっても泣き言一つ言わないところが良い。陣吾という心強い幼馴染がいたというのも運が良かった。
    一方、平九郎自身の問題、彼の妻子の行方については、読者には分かってはいるものの、交差しそうで焦らされっぱなし。次こそは発展あるか?

    個人的には七瀬のアイデアが毎回楽しみなだけに、今回はちょっと肩透かし感があっ

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    2023年03月18日
  • 秋暮の五人 くらまし屋稼業

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    今回はくらまし屋が誰かの陰謀に巻き込まれる。
    明らかに怪しい依頼にも関わらず、掟破りが明確になるまではあくまでも流儀を守る姿に迫力を感じます。ただ、もっと人情味溢れるくらまし依頼の方が好みかな。

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    2023年03月09日
  • 風待ちの四傑 くらまし屋稼業

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    シリーズ第八弾。

    シリーズ一作目に登場した(うろ覚えですが)“夜討ちの陣吾”から、彼の幼馴染で呉服の大店〈越後屋〉に勤める比奈を晦ましてほしいとの依頼を受けた平九郎。
    闇組織「虚」と組んで行われていた悪事が露見することを恐れた〈越後屋〉の大番頭・富蔵は裏の口入屋〈四三屋〉の利一に比奈の始末を依頼しますが・・・。

    今回はとにかくバトルが凄いですね。
    富蔵が金に糸目を付けないのをいいことに〈四三屋〉の利一がエース級の裏稼業の手練れを大量投入して、平九郎と比奈を狙ってきます。
    そんな中〈大丸〉の“神童”(ぼろ鳶シリーズ”のあの人の幼き頃でしょうか)の機転により「炙り屋」が味方側についたのは不幸中

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    2023年03月05日
  • 春はまだか くらまし屋稼業

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    「くらまし屋稼業」の2冊目。
    今度は呉服屋の土蔵に幽閉された少女・お春を晦ます話。

    「くらまし屋七箇条」の一に『依頼は必ず面通しの上』とあるのだが、前作でもそうだったように、依頼人に直接会うところからして大変な稼業ね。
    まずはそこからひと工夫だが、□□を騙るとはなかなかやってくれる。そこに菩薩の面みたいな顔した気味悪い若侍が顔を出したり、他にも鬼灯組や大丸が出てくるなど小ネタでも楽しませてくれる。
    お春の事情を聞いて自らに課した掟を破ることにしたため、単身、くらましを行うことになる平九郎だが、前作ではなんとなく匂わされていた妻や娘のことも少しだけ知れることになる(全てが明かされるのはシリーズ

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    2023年03月04日
  • 湖上の空

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    今村翔吾さんがどうして小説家になったとかどのような本が好きかなど,いろんなところで書いたものを集めた一冊.かなり重複した内容のものがある.

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    2023年02月22日
  • 湖上の空

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    今村将吾先生の小説家になるまでの過程が書かれていました。
    幼い時から本が好きで、むさぼるように読みあさっていたそうです。
    その背景があるからこそ、直木賞を取るよう作品が書けたのでしょうね。
    自分も本が好きで大学生の頃から現在にいたるまで絶えず読んでいますが、賞を取るほどにはならなくても良いので何か小説を書いてみたくなりました。
    この本は、そう思わせてくれる本でした。

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    2023年02月16日
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組

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    ぼろ鳶にすっかりどハマりしているわたしですが、この巻はちょっと、、、囚人たちが外に出たらそりゃあこうなるやろーと、予測できてしまったため★3つで。引き続き面白いし、シリーズ史上最も泣けると帯に書いてあったからもれなく感動して泣いてしまったのだけれど苦笑。
    大好きな深雪さん、新之助、寅次郎さんの出番が少なく、このまましれっと、菩薩花へ突入。

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    2023年02月13日
  • 湖上の空

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    滋賀県が気に入り、京都から住まいを移した直木賞作家の著者が、地元紙への連載と、様々な雑誌や新聞に寄稿した短文を収録したエッセイ集。
    著者の、滋賀県愛がたっぷりと綴られている。

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    2023年01月25日
  • 湖上の空

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    今村翔吾氏の初エッセイ集。
    小説家は豊富な知識と経験が物を言うと思う。小説の中に豆知識、風習や事の起源など、色んな事がさらっと書かれてたりする。
    著者が、ダンススクールの講師、埋蔵文化財調査員、作家という変わった経歴を持つ事は知っていたけど、家庭の事情、家族との関係など初めて知ることも多々あった。そんないろんな経験があったから、どの作品の登場人物もとても魅力的で、読んでいるといつしか今村ワールドに惹き込まれるのだろう。
    私がこの歳になって歴史小説に興味を持つきっかけになったのは『じんかん』。これからも著者の作品を追っかけていきたいと思う。

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    2023年01月24日
  • 湖上の空

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    最初の数ページから滋賀県愛が伝わってくる。夕方の情報番組で全国行脚していることを知る。小説家になるまで、直木賞をとるまでの経歴が凄い。歴史が大好きなんだろうな。次は歴史愛を語ってほしい。

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    2023年01月16日
  • 秋暮の五人 くらまし屋稼業

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    今回はくらましというよりミステリー要素が強く、
    最後まで謎が引っ張られたせいもあり、
    ちょっと勢いに欠けた内容。

    ただし、プロローグでは
    ぼろ鳶シリーズのあの人の登場に「いやーん」
    エピローグでは、意外な人物の出現に「うそーーー⁉︎」 
    となった。
    少しずつ物語は進んでいる。
    先に見えるのは光なのか、闇なのか。

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    2022年12月29日
  • 風待ちの四傑 くらまし屋稼業

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    くらまし屋稼業 8

    堤平九郎は、姿を消して4年になる妻子を探しながら、飴細工を売りながら、裏稼業のくらまし屋稼業を営んでいる。

    どんな者でも金さえ積めば、姿を晦ませる。
    その対極にいるのが、炙り屋。
    どこにかくれていても必ず、炙り出すという。
    双方共、依頼は、必ずやりとげると言う。

    越後屋の伊八郎は、比奈と二人で、越後屋傘下の千代屋へ出向した。
    伊八郎は、千代屋の悪事を知った事で、何者かに殺されてしまった。
    身の危険を知り、比奈は、幼馴染みの・陣吾に助けを求めた。

    陣吾は、上津屋の旅籠の主人で、香具師の大親分・禄兵衛の片腕。
    その陣吾は、比奈を晦ますよう、平九郎に依頼する。

    前作の“

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    2022年11月21日
  • てらこや青義堂 師匠、走る

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    今村翔吾お得意の痛快エンタメ時代小説。
    少年マンガの王道をゆく展開で、やはり面白い。けどちょっと飽きてきたな。

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    2022年11月13日