今村翔吾のレビュー一覧
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くらまし屋―江戸で訳あって姿をくらましたい人からの依頼で、見事にその存在を消してしまう仕事である。代金は法外だが腕は確かで、どんなにたくさんの人から追われていても、お上や裏稼業の人々から狙われていても、ちゃんと姿をくらましてしまう。
平九郎は飴細工屋で、普段は江戸の様々な街に出店をして飴を売り歩いている。そこに干支の飴細工を依頼してきて平九郎が断って「獏」の依頼をさらにすると、くらまし屋の出番となる。何だかシティーハンターのようだ笑 元武士の平九郎は剣術に長けており、そこに変装の名人・赤也や脱出の戦略を考える七瀬といった仲間たちが集う。
物語としては依頼を達成するも、それだけでは終わらない -
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【2025年42冊目】
時は戦国時代。匡介は戦火の中にいた。浅倉家の統治する一乗谷城が、敵襲を受けたのだ。家族と離れ離れになった匡介は、死の間際に一人の男と出会う。それが「塞王」と呼ばれる石垣作りを生業とする穴太衆の頭、飛田源斎だった。源斎の元で研鑽を積む匡介だったが――。
上巻は物語の設定と、登場人物達の関係性などが丁寧に描かれた一冊でした。城を支える石垣作りを題材にしているところが、まず着眼点として面白く、石を割る役目、石を運ぶ役目、石を積む役目の三者にわかれていたことなども、非常に興味深かったです。
物語は冒頭から過酷な状況なのですが、とにかく文章の上手さに圧倒されました。ひとつの城 -
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「羽州ぼろ鳶組」シリーズを既刊分を読み終え、呆然とする日々が続いていた訳だが、遂に本シリーズに手を出す。
ずっと気になっていたものの、手を出していいものか、迷っていたのだ。何故なら。本シリーズも読み終えた日には、呆然とするしか他ないからだ。
しかし、不覚にもメルカリさんで7巻セットで購入してしまい、手元にある以上、読まずにはいられない。
で、だ。
シリーズ第1作目。
1作目なので、時代背景や設定の説明、キャラクター紹介等が主だが、これからどんどん面白くなる予感しかしない。
今村翔吾、無敵だな。高田郁と今村翔吾は時代小説書かせたら無敵だ。
星は3つ。だが、これからが非常に楽しみ。3 -
ネタバレ 購入済み
平九郎仕事は成功するも代償無し
江戸近在多摩村では凶作に見舞われ、小作農家の娘お春は少しでも家計を助けるため、江戸の呉服店「菖蒲屋」に奉公に出た。未だ11歳の子供だった。
お春が健気に奉公に励んでいたある日、店主の留吉から部屋に呼び出されて乱暴されようとした。その際、助けを求めて声を上げた為、番頭が留吉を諫めてお春は難を逃れたが、留吉が言い訳をでっち上げてお春のせいにするのである。
留吉はケチで意地悪な性格だが、物語ではそこばかりを強調しているように思える。留吉は当然、店主として商店街や組合等の会合に出席する程の人物であり、一時の気の迷い、魔が差したとは言え物語にあるような悪事を重ねるほどの悪人なのかと、不信に思われるところ -
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ネタバレ今を見る武士とはるか未来を見る武士の溝が見える作品。
秀吉と七本槍の視点から形作られ、語られる石田三成という人物。
助作と権六の話が好き。
七本槍の出自〜関ヶ原という大筋を味変で7回連続読むという感覚に陥り、今の僕の趣味とは異なるものでした。
加藤純一さんが言っていた、今の積み重ねの先が未来っていう言葉を思い出し、見えすぎるのも辛いだろうなと思いました。
当時を生きていたら、虎之助のように今生きている人の命を救いたいと思うのが人情なのかなと。
五葉のまつりは、5人それぞれが主役になって、異なる物語が読めるといいな。
文庫本p.254の、
水の張られた田に陽射しが差し込み、銀の鱗を撒いたよう