今村翔吾のレビュー一覧

  • 夜哭烏――羽州ぼろ鳶組

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    久しぶりのぼろ鳶組シリーズ。
    くらましやを先に読んでいたのでちょっと間が開いてしまって、前巻の話も忘れがち。
    それでもまったく問題なく面白いよね。うん。

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    2025年04月09日
  • てらこや青義堂 師匠、走る

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    師弟の絆、夫婦の愛、手に汗握る展開、忍び達とのバチバチのバトルに脳内チャンバラ。
    出てくるキャラも個性豊かな人ばかり、中でも睦月と禅助の二人を超絶に応援してた。
    読後ほっこり、余韻も最高でした。

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    2025年04月07日
  • 幸村を討て

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    真田幸村に追い詰められた徳川家康が真田の全てを知るべく、真田を取り巻く武将も含めた調査を各武将の独白の形で表現した短編集のような作品。意味は色々ありつつもそれぞれの話で武将が共通して「幸村を討て」と言い放つ様はなんとなく気分が上がった。とりあえず武将に対する三人称がみんな複数あって誰の事を言ってるのか理解しながら読み進めてたらえらい時間がかかってしまった。

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    2025年04月03日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    面白かった!七本槍をそれぞれ連作短編にして上手く絡ませつつ、その繋ぎに八本目としての三成っていう構成がうまい!
    仕方ないけどみんな幼名的に呼ばれるから誰が誰かがわかりづらいのだけあれやったな・・・

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    2025年04月02日
  • 塞王の楯 上

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    第166回直木賞受賞作品。乱世の世、織田信長の襲撃により故郷一乗谷を追われ、「塞王」と呼ばれた飛田源斎に師事する石垣職人匡介の生涯を描く。
    最強の石垣で「完璧な防御」を持って平定の世を望む飛田匡介と、最強の鉄砲で「圧倒的な攻撃」を持って牽制の平和を求む国友彦九郎、ふたりの若き天才の対決も見もの。
    戦国時代というダイナミックな歴史の変遷期において、石垣職人というテーマを選び、エンターテイメント作品として仕上げる著者の凄さ。面白い。

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    2025年03月31日
  • 教養としての歴史小説

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    「教養としての~」は意外にシリーズが多い。歴史小説では今もっとも勢いのある作家、今村さんが登場。先日、講演会に行く機会があり思ったのだが、この人はめちゃくちゃに頭が良いし、歴史、時代小説に対しての知識が豊富。その知識の中から現代にも通じる昔の方の生き方や歴史を学んで未来へ活かしていこう、というのが大元のコンセプトだと思う。終盤には今村さんが進める時代小説を年代ごとに(第何世代という括りで)紹介されておりガイド本としての有用。

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    2025年03月27日
  • 塞王の楯 上

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    石垣を積み楯を作る穴太衆と銃を分析し敵を倒す矛を作る国友衆。互いに求めるのは世の安寧だが、相反する考え方で衝突しあってきた。どうすれば戦は無くなるのか。
    主人公側が後手に回る楯であるが、どのようにして匡介が破られぬ楯を築いていくのか。下巻が気になります。登場人物も魅力的です。

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    2025年03月26日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    賤ヶ岳七本槍それぞれの視点から見た八本目の槍(石田三成)の話。
    これは面白かったです。
    うっかり石田三成を好きになりそうになりました

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    2025年03月24日
  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組

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    「火事と喧嘩は江戸の華」と謳われるとおり、火消し職たちの鯔背な心意気は江戸庶民の注目の的だった。
    そんな火消し職人を主人公にした小説が面白くないわけがない。しかも作者が、今村翔吾なら。
    主人公松永源吾が咆哮する言葉がまさに彼そのものと感じ書き留めていたら、解説にも書かれていた。
    「世には多くの天災がある。神には何かご意志があるのかもしれねえが、人にとってはただの理不尽でしかない・・・・その全てに指を咥えて黙っていられるほど、俺は人が出来ちゃいねえのさ。いい加減にしろって横っ面殴ってやる。いくぞ!俺に続け・・・・」

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    2025年03月24日
  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組

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    江戸時代の火消しの話。落ちぶれた火消し組に新しいメンバーが増えていき、狐火の起こした火事と闘う。漢気のある熱い話で好きでした。

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    2025年03月23日
  • 五葉のまつり

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    秀吉に仕える五奉行の物語。
    官僚であるが故に派手な戦の場面はないが、千利休、伊達政宗、徳川家康などとの知略の攻防は、読み応えがありました。
    「花は愛でる人は多いが、葉を眺めようとする人は少ない。だが、誰が見ずとも葉は生い茂り、やがてひっそりと身を引き、再び花が咲き誇るのだ。」

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    2025年03月21日
  • 教養としての歴史小説

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    楽しいから、好きだから読んでいるのであって、教養のためとか勉強になるからという理由で読書しても楽しくないだろうなと思う。とはいえ、この世界を知らないなんて勿体無い、この楽しみを味わってもらいたい という気持ちはとてもよく分かる。紹介された本は読んだことがあるものも多かったけれど、未読のものもあって読んでみたくなった。
    創作の裏話がとても興味深かった。

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    2025年03月20日
  • 海を破る者

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    今村翔吾さんの歴史エンタメ。

    時は鎌倉。
    かつては伊予の名門と言われていたものの、承久の乱や一族の内紛によって没落してしまった河野家の若き当主・河野通有(六郎)を主人公に綴られる物語です。

    本書は一応「元寇」を描いたストーリーではあるのですが、話の主となる河野家が「文永の役(第一次元寇)」では財政難で出兵できなかった為、ここで描かれるのは「弘安の役(第二次元寇)」ということになります。
    ただ、元軍との戦闘シーンは話の終盤に持ってこられていてそんなにページも割かれていないので「元寇」がメインというよりも、河野通有という人物を通して“人と人が何故争わねばならないのか”という事がテーマになってい

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    2025年03月21日
  • ひゃっか!

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    登場人物たちが爽やかでみずみずしく、読んでいて心地よかった。華道にあまり関心はなかったが、これからは目を向けてみたいと思えた。何に限らず、こうした小説や映像など様々なメディア等の影響で何かの分野の裾野が広がっていくことはよいことであると思う。

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    2025年03月20日
  • くらまし屋稼業

    ネタバレ 購入済み

    「くらまし屋稼業」を読んで

    堤平九郎は浅草雷門近くに飴細工の露店を出している。飴の商いは仮のものでありもう一つの別の稼業が「くらまし屋」といって、この江戸を逃れてよそ地で暮らしたいという者の望みを叶えるという商売である。 浅草界隈のヤクザの元締め、丑蔵の第一、第二の子分、万次と喜八は、予てよりヤクザの暮らしに嫌気が差して抜け出したいと願っていた。 万次には、日本橋の飲み屋で手伝いをするお利根という女がいる。万次はヤクザ家業の足を洗い大阪で店を出し、お利根と二人で暮らす願いがある。 喜八は故郷、小諸に病いの妻と娘がいる。その治療代を稼ぐために江戸に出て治療代を送っていたのだった。そして更に娘が流行病に罹り、せめて家に戻って

    #切ない #ドキドキハラハラ

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    2025年03月18日
  • 塞王の楯 上

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    高校の時日本史を選択したはずなのに、なぜか城に関する知識が全くない。多分興味なかったんだろうけど、まだ上巻ながら本作を読んで城巡りしたくなってしょうがない。穴太衆(あのうしゅう)なんて聞いたこともなければ漢字も読めなかったけど、城造りに関わる人たちの技術や想いがギンギンに伝わってくる作品だった。下巻では最強の矛を有する国友衆も沢山関わってきそうだし、絶対面白い。早速読みます。

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    2025年03月14日
  • 海を破る者

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    ネタバレ

    元寇についても、一遍上人についても遠い学生時代に習った上辺だけの知識(それも怪しい)しか持ち合わせておらず、白紙に近い頭だから楽しめた。元寇なんて当時は2度とも神風が追っ払ったなどと習ったっけ。我がまちの2倍に及ぶ蒙古軍が攻めてきたというから、想像に及ばない。河野家のお家騒動については、史実に沿って著されているようだ。六郎があそこまで異人に寛容だったのか、そもそもかような出会いがあったのかはともかく、令那と繁の存在が小説の舵を切ってくれた。さすがに敵を救うに至るとはね。今の世界へのメッセージなのでしょう。

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    2025年03月13日
  • 海を破る者

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     掘り起こされる歴史というのは、まだまだたくさんあるのだと、時代小説の灯りを強く感じる。
     それにしても、河野氏の先見性はどうだ。

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    2025年03月10日
  • 五葉のまつり

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    石田三成のサイドストーリー再び。
    徳川家康、千利休、伊達政宗の評価が一変。どの人物にも言えるのは、超自己中心的。自分がどのように上に駆け上がるか、影響力を高めるか、相手を思うように動かすか、を、幾重にもベールで隠しながら、あるいは匂わせながら、攻防戦を広げている。

    今村翔吾さんの小説はほぼすべて読んでいるが、これまでの、読み始めたら止まらない、とか、読後の爽快感とかがあまりなかった。部分的な回想の繰り返し(冒頭の昔話ではなく、五奉行が集められて秀吉からの指示を受ける部分)が、少しくどく感じられ、個人的にはあまり効果的と感じなかった。

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    2025年03月09日
  • 夏の戻り船 くらまし屋稼業

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    ネタバレ

    2025/2/26
    ぼろ鳶とリンクしてる~
    こっちの方が過去なんだ。
    武蔵若いもん。
    過去が明かされて話が進んできたかも。
    楽しみね。

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    2025年03月09日