今村翔吾のレビュー一覧
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前巻と比較しても。時代ものらしく、読み応えありまして。
コレ、よかったぁ。
そっかぁ。お子たちへの視点‼︎
何より、平志郎との出逢い‼︎
度々出てくる火消番付。
三役。
加賀の烏 竜吐水と壊し手の連携、王道の手法で。
馬喰町の龍 竜吐水は後方支援、自らが先頭と。
新庄の火喰鳥 鳶の練度を第一に。
〜ちろちろと幼火〜
鶯色半纏 八重洲河岸定火消 頭進藤内記
〜胡散臭え野郎め〜
加賀鳶 頭取並 一番組頭 隻鷹 詠兵馬
七番組頭 風傑の仙助 狗神の牙八
小源太、羲平、
錆納戸半纏 任正寺藩 風凪 柊与市 祖父は海鳴 古仙
天武無闘流 礫術
蝗菱半纏 町火消よ組 蝗の秋仁
〜五人に一人〜
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購入済み
蟲毒と呼ばれる死闘(デスゲーム)の最終場面。蟲毒という呪術の名称から残った9人が闘うと思っていましたが、思いもかけない趣向に驚くと共に大衆の怖さも出てきます。
剣戟も素晴らしいですが、双葉の位置付けに納得しました。 -
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バランスよく抜けなくまとまっておりまして‼︎よかったぁ‼︎
序章の怖さ。にしか出てこない⁉︎
火付盗賊改方長谷川平藏宣雄。
第一章冒頭のみの⁉︎田沼意次。
に組卯之助と辰一親子の因果の物語。九紋龍の意味。
頭取松永源吾と、その妻勘定小町深雪が‼︎
頭取並鳥越新之助と鳶丸 新之助のかっこ良さキレテました‼︎
山路連貝軒が風読み加持星十郎への台詞
「行け。世に瞬いてこい」
寅次郎、彦弥、前巻からの武蔵。
小伝馬町牢屋敷の石出帯刀。『切り放ち』
〜軽々しく言うな。残されたもんのほうが辛いんだ〜
源吾が好む『水府』深雪たちの⁉︎女天下⁉︎
『縹色』
盛りだくさん過ぎて‼︎
そして、お初に -
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このタイミングでか!?
という最悪のタイミングで最悪手を打ってくるのは味方陣営である。
敵さんはホクホク顔である。
親子二代にわたって同じく玉砕を命じられながらも、散り際まで足掻く生き様を見せる。
鎌倉時代末期に活躍した楠木正成を父に持つ、多聞丸こと楠木正行は、父が人々から英傑とされることに対して激しい怒りを感じていた。
父は帝のためではなく、家族のため民のために生きることを最期まであきらめなかったのだ。
そして時は過ぎ、次は自らが決断を下す瞬間が来た。
家名や人々の期待を裏切ってでも、世の平和のために北朝に下ることを決断した。
そのために、千に一つの可能性を探り、少しで -
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上巻では「己」としてしか表現されなかった平家物語の語り部が明らかになる。最後の最後に明らかになるのかなと思っていたが2/3くらいで判明したのは意外だった。
屋島の戦いは惨敗、知盛の馬との別れの場が泣ける。
井上黒は波打ち際を駆け抜け、遂にはざぶんと海に分け入り、船を目指して突き進む。ふと気づいた時には、差し伸べられた無数の手に掴まれ、舟に引き上げられていた。
海中から首だけ出す井上黒が、黒曜石の如き瞳で見つめる。この小さな舟では、井上黒を乗せることはできない。それを井上黒も悟っているようで、送り届けたことを喜ぶように小さく嘶くと、浜へと引き返していった。
源平合戦のことは知識がなかったので -
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第41回吉川英治文学新人賞
第8回野村胡堂文学賞
史実に忠実ながらも、今村翔吾さんはドラマティックに創り上げるのが抜群にうまい。
賤が岳の戦いで活躍した7人が、それぞれの視点で語る石田三成とのストーリー。
若かりし日の共に過ごした思い出や仲間意識が、その後の展開をより切なくさせている。
きっと武士同士にも人間的な繋がりがあったのだろうなぁ。
実際は石田三成と七本槍のメンバーの折り合いは悪かったとされているし、小説での三成は知と情に富んだカリスマ的な存在として持ち上げられすぎている気はするけど、三成がどこまで本当に将来を見据えて豊臣家のために奮闘していたのかは気になる。
歴史小説のなかに経 -
ネタバレ 購入済み
くらまし屋人の為に再び無賃働き
二人の女方の歌舞伎役者が、煌びやかに華やかに「娘道成寺」を演じて評判を博していた時代だった。一人は浜村屋瀬川菊之丞、もう一人は天王寺屋中村富十郎である。今回、この歌舞伎にまつわる物語だ。
浜村屋は5年前に菊之丞が亡くなると、主役の後継ぎが年端もいかない若者に代わり、未だ芸も未熟であるため、脇役の優秀な役者が浜村屋を去るなどあり、益々浜村屋は落ち目となった。浜村屋の台所を預かる将之介がこれを立て直そうと、米の先物取引に手を出したが、失敗して大損した。家を売り払って損失を埋めたが、浅草の見窄らしい家宅で稼業をかろうじて続ける始末だった。
そんな時に、浜村屋と天王寺屋との湯島天神の宮地芝居合戦の噂