今村翔吾のレビュー一覧

  • 夢胡蝶――羽州ぼろ鳶組

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    吉原での、お話。
    火消し中心ではない⁉︎など、とも思いましたが…。
    な、はずはなく。谺 彦弥 よかった、かっこよかった。

    花菊 佳乃 と、またキチンと逢わせてほしい、な。
    〜ーその願い、全て俺が叶える〜

    それぞれの立場。立ち位置。見方。視点。
    変わってくる…、繋がり考え方。
    でも、変わらない繋がり。なの、かな。

    本庄藩 天蜂 鮎川転
    麹町定火消頭 日名塚要人 …公儀隠密

    〜綺麗ごとを諦めぬのが火消です〜

    〜断らねぇ〜

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    2025年09月20日
  • 菩薩花――羽州ぼろ鳶組

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    前巻と比較しても。時代ものらしく、読み応えありまして。
    コレ、よかったぁ。
    そっかぁ。お子たちへの視点‼︎
    何より、平志郎との出逢い‼︎

    度々出てくる火消番付。
    三役。
    加賀の烏 竜吐水と壊し手の連携、王道の手法で。
    馬喰町の龍 竜吐水は後方支援、自らが先頭と。
    新庄の火喰鳥 鳶の練度を第一に。

    〜ちろちろと幼火〜
    鶯色半纏 八重洲河岸定火消 頭進藤内記
    〜胡散臭え野郎め〜

    加賀鳶 頭取並 一番組頭 隻鷹 詠兵馬
    七番組頭 風傑の仙助 狗神の牙八
    小源太、羲平、

    錆納戸半纏 任正寺藩 風凪 柊与市 祖父は海鳴 古仙
    天武無闘流 礫術

    蝗菱半纏 町火消よ組 蝗の秋仁

    〜五人に一人〜

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    2025年09月15日
  • 風待ちの四傑 くらまし屋稼業

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    くらまし屋の依頼の遂行と極寒の「夢の国」に送られた「虚」の一員・惣一郎の物語が並行して進んでいく構成。くらまし屋、炙り屋、虚の一員の榊惣一郎、白銀の狩人のレラ、4人の強者たちが、己の矜持をかけてぶつかり合う展開を楽しめた。レラの風貌や「夢の国」の描写からして、蝦夷地なのかな。物語が江戸から遠い地へ広がっていく期待を膨らませつつ次作を待ちたいと思う。

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    2025年09月14日
  • イクサガミ 神

    H

    購入済み

    蟲毒と呼ばれる死闘(デスゲーム)の最終場面。蟲毒という呪術の名称から残った9人が闘うと思っていましたが、思いもかけない趣向に驚くと共に大衆の怖さも出てきます。
    剣戟も素晴らしいですが、双葉の位置付けに納得しました。

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    2025年09月15日
  • 海を破る者

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    元寇に立ち向かった鎌倉武士、伊予の国の河野六郎通有。
    元に攻められ滅びた国から来た二人の奴隷を買い上げ、彼らと交流を持ち独自の考えを持つようになる。
    歴史の授業では元寇は台風が味方して討ちはたせたとぼんやり聞いていた気がするけどこんなドラマがあったら素敵だなと感じた。

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    2025年09月11日
  • 九紋龍――羽州ぼろ鳶組

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    バランスよく抜けなくまとまっておりまして‼︎よかったぁ‼︎

    序章の怖さ。にしか出てこない⁉︎
    火付盗賊改方長谷川平藏宣雄。
    第一章冒頭のみの⁉︎田沼意次。

    に組卯之助と辰一親子の因果の物語。九紋龍の意味。
    頭取松永源吾と、その妻勘定小町深雪が‼︎

    頭取並鳥越新之助と鳶丸 新之助のかっこ良さキレテました‼︎
    山路連貝軒が風読み加持星十郎への台詞
    「行け。世に瞬いてこい」
    寅次郎、彦弥、前巻からの武蔵。

    小伝馬町牢屋敷の石出帯刀。『切り放ち』

    〜軽々しく言うな。残されたもんのほうが辛いんだ〜

    源吾が好む『水府』深雪たちの⁉︎女天下⁉︎
    『縹色』
    盛りだくさん過ぎて‼︎

    そして、お初に

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    2025年09月10日
  • 人よ、花よ、 下

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     このタイミングでか!?
     という最悪のタイミングで最悪手を打ってくるのは味方陣営である。
     敵さんはホクホク顔である。
     親子二代にわたって同じく玉砕を命じられながらも、散り際まで足掻く生き様を見せる。

     鎌倉時代末期に活躍した楠木正成を父に持つ、多聞丸こと楠木正行は、父が人々から英傑とされることに対して激しい怒りを感じていた。
     父は帝のためではなく、家族のため民のために生きることを最期まであきらめなかったのだ。

     そして時は過ぎ、次は自らが決断を下す瞬間が来た。
     家名や人々の期待を裏切ってでも、世の平和のために北朝に下ることを決断した。
     そのために、千に一つの可能性を探り、少しで

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    2025年09月09日
  • 海を破る者

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    伊予の有力豪族である河野氏の26代当主の通有が主人公。承久の乱で没落し身内の争いの絶えなかった河野家を一つにまとめ、元寇で大活躍して河野氏中興の祖と呼ばれるようになった。当時の瀬戸内海での活躍が生き生きと描かれており、元寇では御家人たちが世界最大規模の艦隊を相手に勇敢に戦い、台風襲来まで優勢を維持していたことは新鮮な驚きだった。一方で、自分の先祖が全く登場しない寂しさも感じた。

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    2025年09月08日
  • 人よ、花よ、 下

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    下巻も上巻の面白さを維持したまま、一気にクライマックスまで持っていきます。
    後半は読むのが止まりません。

    ラストシーンは戦の悲惨さを感じつつ、楠木正行という一人の人間の爽快感を感じました。

    「それでいいのか」
    と言い放ったシーンが一番格好いい!!

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    2025年09月08日
  • 人よ、花よ、 上

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    大好きな太平記の世界
    楠木といえば、「正成」であるが、このお話は息子の「正行」の物語。
    太平記では、初陣と意気込んで来るも、正成に戦前に帰還を命じられてしまうシーンが有名。

    英雄と言われた二代目の苦悩、悪党としてのプライド、天皇が二人いる大変さ。さすが今村翔吾、おもしろい。

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    2025年09月08日
  • ひゃっか!

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    いわゆる青春恋愛小説です。恋愛小説としては王道な感じだったと思います。
    花道については読んでいて面白かったです。私がもともと知識がなかったのでとても勉強になりました。実際の大会をもとにされているとのことでそちらも気になりました。
    登場人物ですが、男性キャラクターたちが生き生きとしていて引き込まれました。

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    2025年09月06日
  • 茜唄(下)

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    上巻では「己」としてしか表現されなかった平家物語の語り部が明らかになる。最後の最後に明らかになるのかなと思っていたが2/3くらいで判明したのは意外だった。
    屋島の戦いは惨敗、知盛の馬との別れの場が泣ける。

    井上黒は波打ち際を駆け抜け、遂にはざぶんと海に分け入り、船を目指して突き進む。ふと気づいた時には、差し伸べられた無数の手に掴まれ、舟に引き上げられていた。
    海中から首だけ出す井上黒が、黒曜石の如き瞳で見つめる。この小さな舟では、井上黒を乗せることはできない。それを井上黒も悟っているようで、送り届けたことを喜ぶように小さく嘶くと、浜へと引き返していった。

    源平合戦のことは知識がなかったので

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    2025年09月03日
  • 立つ鳥の舞 くらまし屋稼業

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    くらまし屋への新しい依頼は「あの世から故人をくらましてくること。赤也の隠されたもうひとつの人生に渦まく陰謀と、幕閣が絡む芝居合戦など、様々な立場の思惑が絡み合っていく展開が面白かった。平九郎たちが仲間のため命を賭して闘う人情も良かったし、赤也が”立つ鳥跡を濁さず"の言葉通りに自分の過去と有り得たはずのもうひとつの人生にケリをつけるラストにもスッキリ。

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    2025年09月03日
  • 蹴れ、彦五郎

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    蹴れ、彦五郎/黄金/三人目の人形師/瞬きの城/青鬼の涙/山茶花の人/晴れのち月/狐の城

    様々な時 其々の場所で 人が生きそして死んでいく
    生きていく姿も 死んでいく姿も、それぞれの精一杯が表れている

    精一杯楽しんで生きて行きたい。時にはだらけてボーッとするけどね きっと

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    2025年09月02日
  • 八本目の槍(新潮文庫)

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    第41回吉川英治文学新人賞
    第8回野村胡堂文学賞

    史実に忠実ながらも、今村翔吾さんはドラマティックに創り上げるのが抜群にうまい。
    賤が岳の戦いで活躍した7人が、それぞれの視点で語る石田三成とのストーリー。
    若かりし日の共に過ごした思い出や仲間意識が、その後の展開をより切なくさせている。
    きっと武士同士にも人間的な繋がりがあったのだろうなぁ。
    実際は石田三成と七本槍のメンバーの折り合いは悪かったとされているし、小説での三成は知と情に富んだカリスマ的な存在として持ち上げられすぎている気はするけど、三成がどこまで本当に将来を見据えて豊臣家のために奮闘していたのかは気になる。
    歴史小説のなかに経

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    2025年08月31日
  • 狐花火――羽州ぼろ鳶組

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    過去作で出てきた多様な火消したちのアベンジャーズやろうぜ&今後やる番外オリジン編の前振り登場です、みたいな構想の巻だろうという印象はあるんですが、それをふまえてもアイデアが詰め込まれていて面白いというえらい技量を感じました。まだ本人を見てもいないのに晴太郎好きだもの。

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    2025年08月31日
  • 夢胡蝶――羽州ぼろ鳶組

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    彦弥がメインの巻で、そりゃめっちゃくちゃにモテもするよこいつ・・・という話でした。通常の人情噺と吉原火消という江戸火消の中でも一風変わった立ち位置の知識をベースに、吉原という人間の出入りが著しく制限された空間での不可能連続犯罪というミステリ仕立てになっていて面白かった。

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    2025年08月31日
  • 花唄の頃へ くらまし屋稼業

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    今回の依頼人は悪仲間とつるむ裕福な旗本の息子。仲間が殺され、自分も命を狙われ、その下手人も分からない中でどうやって姿をくらませるのかハラハラしながら読み進め、序章のやりとりがラストにこう繋がっているのかと後半の展開にも読みごたえがあった。
    今作に登場する様々な裏稼業の男たちはそれぞれに仕事の流儀を持っていて、それを貫いていく姿は格好良かった。

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    2025年08月30日
  • 茜唄(上)

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    源平合戦あたりのことは詳しくないため、読み始めは苦戦した。また、登場人物が多く似たような名前なのでわかりにくくなるところだか、丁寧に人間関係の注釈を入れながら話が進むのは助かった。
    「平家物語」は著者不明だが、上巻では己とだけ称し、語っている。今村翔吾は誰を語り部として設定したのか下巻で明らかになるのだろうと思うと楽しみである。

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    2025年08月30日
  • 立つ鳥の舞 くらまし屋稼業

    ネタバレ 購入済み

    くらまし屋人の為に再び無賃働き

    二人の女方の歌舞伎役者が、煌びやかに華やかに「娘道成寺」を演じて評判を博していた時代だった。一人は浜村屋瀬川菊之丞、もう一人は天王寺屋中村富十郎である。今回、この歌舞伎にまつわる物語だ。

    浜村屋は5年前に菊之丞が亡くなると、主役の後継ぎが年端もいかない若者に代わり、未だ芸も未熟であるため、脇役の優秀な役者が浜村屋を去るなどあり、益々浜村屋は落ち目となった。浜村屋の台所を預かる将之介がこれを立て直そうと、米の先物取引に手を出したが、失敗して大損した。家を売り払って損失を埋めたが、浅草の見窄らしい家宅で稼業をかろうじて続ける始末だった。
    そんな時に、浜村屋と天王寺屋との湯島天神の宮地芝居合戦の噂

    #ドキドキハラハラ

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    2025年08月28日