阿津川辰海のレビュー一覧

  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

    購入済み

    ファン必読

    有栖川有栖へのトリビュートとして7人の人気作家が贈る本格ミステリ集。オマージュ満載の謎解きが秀逸で、ファン必読の1冊!

    #エモい

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    2025年08月31日
  • 最後のあいさつ

    Posted by ブクログ

    これは多分普段なら面白いけど、いろいろミステリとしてはみたいに書くけど、この作品はある意味作中の刑事ドラマのイメージと相まってめっちゃ刺さる作品。
    2997冊
    今年225冊目

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    2025年08月29日
  • 蒼海館の殺人

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    ネタバレ

    前作「紅蓮館の殺人」の事件後、心に深い傷を負って実家に引きこもってしまった高校生探偵の葛城を追って助手で友人の田所は葛城家の通称「蒼海館」を訪ねる。葛城曰く嘘つきだらけの華麗なる葛城一族のお歴々、前当主の不審な死、それを嗅ぎ回る葛城の姉の元彼。激しさを増す雨。果たして上流のダムは決壊し、館では凄惨な殺人事件が起こる。

    前作ではわかりにくかった状況描写が格段に改善され、中盤で復活した名探偵による拗れた葛城家の確執を解きほどく「ホームドラマ」は怒涛の伏線回収。
    登場人物に捨てキャラがおらず全員に満遍なく役割(と同時に事件をややこしくする要らん事しい)があるのが良い。何が凄いって主人公サイドの葛城

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    2025年07月30日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    85点:「出来た部員や。さっそく聞かせてもらおうやないか」

    トリビュートとして完璧な本。愛があるから時間と労力をかけられるし、時間と労力をかけられていることが愛の証明にもなる。
    正解を導き出すことが重要ではないけれど、時間と労力、そして一緒に追求する仲間がいればいつか真相に辿り着ける。
    この本が発する熱量に泣きました。

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    2025年07月23日
  • 午後のチャイムが鳴るまでは

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    ゆきみだいふくさんの感想で興味を持ち、読んでみたのですが、とても面白かった。
    ほんとに青春だなあ、眩しくてたまらない。
    また、不思議な出来事がどんどん解決していくのが爽快。
    5つの話がどのようにつながるのか分からなかったけど、同じ時間をそれぞれ青春しながら、謎を解きながら過ごしている。
    とある日の昼休みという短時間に凝縮されたお話が、青春そのものを語っているのかなと思った。

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    2025年07月21日
  • 紅蓮館の殺人

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    山火事と殺人事件と過去のシリアルキラーと要素満載です。かつて高校生探偵だった元探偵VS現役高校生探偵の物語でもあります。
    今作の探偵役の葛城が高校生ということもあり、若さや未熟さが強調されていて、ラストは読んでいて苦しくなりました。
    小さな伏線が盛り沢山で、終盤はドキドキハラハラです。

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    2025年07月13日
  • 紅蓮館の殺人

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    階段を上がるように読み進めてきた物語。
    終盤に入りかけた瞬間、今まで上がってきた階段が突如として消え去り、下に落ちていくかのような感覚がありました。

    解決編では、登場人物たちの思惑が複雑に絡み合い、この物語が形成されていたことを知らされます。その複雑さ、お見事です。

    真相が解明され、気持ちは晴れやかになるかと思いきや最後の数ページで、何とも言えない気持ちに。でも、そんな結末も好きです。


    山中に建てられた文豪の館。
    登場人物は、館の主、その息子と孫二人、高校生二人、登山者一人、近隣住民一人、保険調査員一人。
    山火事が発生。逃げ場はなく、強風により、ヘリコプターによる救出も困難。館焼失の危

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    2025年07月09日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    もっと早く読めばよかった!

    どの作品ももれなくリスペクトを感じて、有栖川有栖は若手作家さんにも人気のある作家さんなんだなと改めて実感した。
    例えば火村先生をとってもそれぞれの作家さんがいろんな解釈で描いているんだけど、それが「え?なんか不自然…」なんてことは全くなく、「そういう一面もあるのね」と自然と受け入れられる。

    そして最後の解説を有栖川有栖が書いているんだけど、若手作家さんに対してあくまで対等な作家同士としてリスペクトと感謝と愛情を感じるコメントで、読んでいて気持ちがいい。

    これまで表紙でなんとなく避けていた山伏地蔵坊を読もう!

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    2025年07月08日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    ネタバレ

    有栖川有栖を好きな作家さんが、
    有栖川有栖を使って作品を書いて、登場人物が有栖川有栖に向かって
    「こういう人がああいう作品を書くんやなって。有栖川先生の本を好きでよかったです。これからも読み続けます」
    って。
    愛が溢れてて泣いちゃった。これからも読み続けます。

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    2025年07月06日
  • 午後のチャイムが鳴るまでは

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    おもしろかった(^^)
    いくつも謎があってその謎が難解でそれが最後にどんどん繋がる。
    やっぱり阿津川先生すごい。

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    2025年07月03日
  • 午後のチャイムが鳴るまでは

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    しょーもないことに夢中になれるって最高。バラバラな各所が繋がってどんどん加速していくジグソーパズル感も爽快。ちょっと甘めだけど好きなタイプなので★5つ。

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    2025年06月19日
  • 録音された誘拐

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    めっちゃおもしろかった!

    阿津川辰海さんの作品はコンプリートしているが、
    『透明人間は密室に潜む』短編集のなかの1作、「盗聴された殺人」のあのコンビ復活とは!

    そもそもこのお話し、設定たかなり特殊で、まさかシリーズ化できるとは思っていなかったので、うれしい誤算♪

    しかも、シリーズものっていったらフツー、名探偵もワトソンも決まっていて、その安定感こそがウリではないですか。
    なのに、あえてそこを切ってくる!
    そして、さらに進化させてきた!

    いやぁ……、何度もいってるけど、阿津川さんの頭ン中ってどうなってるんだろ……。
    で、阿津川辰海の作品が読める時代にいて、超絶ラッキー!!

    名探偵ものと

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    2025年06月16日
  • 録音された誘拐

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    最後までワクワクしながら、楽しく読ませてもらった。
    これから読む人は期待してほしい。
    そして、読者はきっと最後に、信じていたものが覆される悔しさも味わうことになるだろう。
    これも本格ミステリを読む醍醐味と言えるだろう。

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    2025年06月11日
  • 名探偵は嘘をつかない

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    ネタバレ

    最初は阿久津が主人公でお話が最後まで進むのかと思っていたがストーリーテラーは火村明でびっくり!
    阿津川先生らしい特殊設定ミステリで、想像もしていなかった方向にお話が転がっていくから、続きが気になった勢いよく読んでしまった。面白かった!
    つかさの殺人は、阿久津に探偵のまま死んで欲しいという身勝手なものだったのが引っかかった(気持ちはわかるけど、実際に手にかけるのは理解できないところ)。裁判後、残された人達のその後もちょっとモヤモヤかなぁ。阿久津が可哀想というかめでたしめでたしではないよなぁ。

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    2025年06月08日
  • バーニング・ダンサー

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    後半の展開はよめるかたもだが、ラストの2ページは驚愕した
    え!そうだったんだ、、、みたいな
    特殊設定モノだがサクサク読めた

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    2025年06月06日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    有栖川有栖、デビュー35周年記念トリビュート。
    まず、こんなトリビュートが出来てしまうということ自体、驚き。すごい作家さんなのだと再認識した。
    江戸川乱歩トリビュート、とかだったら分かるけれど、まだ生きている人で、現役活動中です。
    トリビュートが成立するのはやはり、キャラクター的に完成された、そして知名度の高い、お馴染みの登場人物たちがいるからなのでしょう。
    火村英生やアリスの、あんな、そんな、こんな、の性癖が再現され過ぎである。

    【縄、綱、ロープ】 青崎有吾(あおさき ゆうご)
    成り済まし度が半端ない。火村とアリスのいつもの会話から船曳警部の腹の出具合まで。
    何より、オチの一言が素晴らしい

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    2025年06月05日
  • 紅蓮館の殺人

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    これは…現代に蘇った“館ミステリの快作”ではないでしょうか。
    火山の上に建つ奇怪な館、限定された空間、密室、そして連続殺人。
    古典的でありながら、トリックは極めて現代的。
    “あれ”に気づいたとき、ページをめくる手が止まらなかった。
    伏線と情報の出し方が上手く、再読したくなる構造でした。

    シリーズ第1作にして完成度が高く、キャラクター同士の知的な駆け引きも絶妙。
    本格ミステリ好きは絶対に読むべし。
    久々に「うまい!」と唸った1冊。

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    2025年05月16日
  • あなたへの挑戦状

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    なるほど。“挑戦状”ってそういう意味か。
    なんと更に高度な事をしてたんですね。
    それで、こんなストーリー書けちゃうんですか。
    しかもちゃんと面白いし。
    はー、やっぱ作家さんって凄いわ。
    斜線堂さん推しだけど、どっちの作品も好き。
    お二方の持ち味が滲み出ているし、ちゃんと“人間”を描いてくれてるから良い。
    これを期にもっと阿津川さんの作品を読みたいと思った。
    巻末の執筆日記もめっちゃ面白かった。
    作品完成までの過程を書いているだけなのに、なんでこんなに面白いの。
    人間味溢れる斜線堂さんの日記で思わず笑ってしまった。
    阿津川さんの日記もまた違った面白さがあって、夢中で読んだ。
    小説じゃないのに!笑

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    2025年05月13日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    有栖川有栖先生のデビュー三十五周年を記念したトリビュート企画。どの作品にもちゃんと有栖川先生の創られた"火村先生”と"アリス”と"江神さん”が存在していて、有栖川有栖作品へのリスペクトを感じた。作中でアリスが語る「既存のキャラクターを作者以外の誰かが著述することはできるか?推理小説におけるオリジナリティーとは?」という問いに果敢に挑んだ作品集だと思う。織守先生の「火村英生に捧げる怪談」と「有栖川有栖嫌いの謎」が特に好きだった。有栖川先生の「前口上」と巻末解説文もそれぞれの作家さんへの感謝とリスペクトに溢れている。

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    2025年05月12日
  • 入れ子細工の夜

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    ネタバレ

    も~~~だいっすき!!短編集は辰海の突拍子もない大胆な話が堪能できるから最高。

    「危険な賭け 〜私立探偵・若槻晴海〜」
    四作の中だと一番ビミョーだったかも。またクセツヨな奴が最後に現れた。

    「二〇二一年度入試という題の推理小説」
    めっちゃ好き。大学教授の謝罪文(という名の言い訳)は思わず笑ってしまった。Twitterの変なやつもコイツだったのか!と思うと納得。
    最後のオチがよかった。フィクションの謎は解けても、現実には飲み込まれてしまったか……。

    「入れ子細工の夜」
    行ったり来たりの推理が面白かった。結局どっちが犯人なんだ!?と思っていたら斜め上の展開に拍手。

    「六人の激昂するマスクマ

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    2025年05月07日