阿津川辰海のレビュー一覧

  • 黄土館の殺人

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    ブ厚い……!
    でも面白かったので飽きずにどんどん読めました。図解やら時系列表があると、超本格推理小説を読んでる感がすごくしますねぇ。
    私はまったく犯人わからなかったし、トリックももちろんよく理解できてないしで、ダメダメ読者ですが楽しかったです。
    長編ゆえ、最初の方を忘れていて、最後の謎解きのあたりで、そんな情報出てたっけ?と思うことも多々。
    もう一度最初から読んだら、完全に理解できるだろうけど無理だ。
    しかし1作目から、どうも主人公たちがあまり好きになれなくて困る。良い子達なのに、なんか価値観を押しつけてくる感じが苦手。
    最後、三谷くんどこ行った?
    次のシリーズもお待ちしてます。

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    2024年11月25日
  • 黄土館の殺人

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    館シリーズ続き。
    山奥にある荒土館の赴いた葛城たち。
    しかし、突如起きた地震によって、葛城と田所は離れ離れ。
    それと並行して、殺人を企む一人の男が、この地震によって起きた土砂崩れで、荒土館に向かう道が寸断されていた。土砂崩れの向こうから、交換殺人を持ちかけられ、約束することに。

    離れた場所で同時に起こる事件と、次々起こる地震に翻弄される登場人物たち。
    全ての事柄が伏線っぽくも何に繋がるかはわからない巧みな表現に、ただただ楽しんで読んだ。

    久々に登場する飛鳥井の推理方法ってすごいけど怖いな。

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    2024年11月25日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    ネタバレ

    読み友さんが読んでいて気になっていた本、作家さんが有力者揃い。芦沢作品は既読だったのでスルー。辻堂作品「十四時間の空の旅」は高校1年女子の尖った行動と周りのホンワカ家族のお話。父親の仕事で小学校で海外転向を余儀なくされ、また高校1年で日本に帰国する1人旅。その日本へのフライトはビジネスクラス。ドキドキ感の中で色んなハプニングが襲う。サングラス+黒尽くめの男が!オチは笑えた。城平 作品「これは運命ではない」はオチがわからなかったのがフラストレーション。阿津川作品「成人式とタイムカプセル」はさすがの内容。④

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    2024年10月30日
  • 蒼海館の殺人

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    ネタバレ

    ケンカで揉めてるのがつらかった〜
    立ち直ったあとの豹変ぶり(僕を物語にするな→ノリノリの芝居がかった台詞)がちょっとついてけないよってなった

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    2024年10月24日
  • ミステリー小説集 脱出

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    阿津川辰海さんの屋上からの脱出。悪意なき犯罪者。
    織守きょうやさんの名とりの森。ファンタジーの一種かな。
    斜線堂有紀さんの鳥の密室。中世の魔女裁判の残酷なお話。無実の人達を無惨に拷問死させたキリスト教。
    空木春宵さんの罪喰の巫女。怖い!で、最後にどんでん返し。ひゃ~。
    井上真偽さんのサマリア人の血潮。極秘の研究施設からの脱出劇。吸血鬼の要素が物語を盛り上げる。そこに主人公の揺れ動く心情。短いながらもよく考えられてると思います。

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    2024年10月19日
  • 蒼海館の殺人

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    ネタバレ

    黄土館を先に読んでしまったため、順番が交錯してしまった。
    が、それはあまり問題ではなかった。
    皿泥棒の通り道の話や、水害によるクローズド・サークルなど、作者の特徴が色濃く出ていた。

    正犯人説は終盤から見えてきた。
    そういう点ではあまり驚きはなかったかもしれない。
    シリーズ物として読むにはちょうどよい作品であった。

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    2024年10月10日
  • 午後のチャイムが鳴るまでは

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    ネタバレ

    消しゴムポーカーの話がバカバカしくて面白かった。同一人物が様々な顔を持っているというのも、文章の中でヒントが散りばめられており、途中で気付けたのも良かった。

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    2024年10月09日
  • 蒼海館の殺人

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    ネタバレ

    いろんな意味で途中辛かったなぁ。
    罪の告白、大切な人のための嘘、隠し通す事の愛、いろんな事が交差する、最後の真実は読み応えあり。
    現実では、発しない発言や行動はみられつつも、そういうのも含めて良かったかも。
    次回作の2人の成長に期待が高まる。

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    2024年09月24日
  • ミステリーツアー

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    ブックガイド。読みたい本が増えてしまった。阿津川さんは配信時に選ばれなかった本もコメントつけてくれてありがたい。まだまだ知らない作家さんいるな…。

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    2024年09月20日
  • 蒼海館の殺人

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    いや、お前さん、自分を犯人扱いしたヤツらとよく仲良くできるなぁ

    と。

    途中、語り手が変わったりしてやや混乱する。
    仕掛けはなかなか複雑。時系列でまとめらているが、考えだすと疲れる複雑さ。
    犯人は予想と違ってたし、意外だった。

    本シリーズの根幹をなすテーマなのかもしれないが
    相変わらず探偵探偵としつこい。
    こっちが恥ずかしくなる(笑)

    前作より面白かった。
    一番興奮したのは洞窟探検?洞穴に入るシーン。

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    2024年09月19日
  • 午後のチャイムが鳴るまでは

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    5話からなる連作短編。
    だいぶ理屈っぽい内容なので読む人を選ぶかも。
    学園ミステリーと銘打っているものの、短編集ということもあってどういうジャンルになるのか読み進めても判然としない。そこが一つの魅力でもあるが,本のタイトルと連作短編というスタイルがとても理想的に完成されている。
    この手の理詰めのギミックが好きな人にはヒットする一冊かと思うが、ただ技巧を優先させた結果なのか、やや読みづらい部分が散見されるのが惜しいので⭐︎4とした。
    似ている作品に青崎有吾「地雷グリコ」があり、そちらは込み入ったトリックをわかりやすく読ませる点で秀逸だった分、一歩抜きん出ていたと思う。とはいえ本書の方が話の振り幅

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    2024年09月08日
  • 蒼海館の殺人

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    ネタバレ

    初読みの作家さんです。
    シリーズ物とは知らず読みましたが充分、満足できました。

    いっ時、流行ったメンタリストDAIGOを思い出して、人間をここまでコントロールできるのかと感心と恐さを感じました。

    探偵葛城が短い時間でここまで推理できたのは相手が家族だったからですかね。

    他の作品も読んでみたいです。

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    2024年08月31日
  • ミステリーツアー

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    ネタバレ

    五人の作家によるガイドブック。

    既読の作品はほうほうと、未読の作品はこんな面白そうな作品があるのかと楽しく読んだ。

    それぞれが短めの紹介のため作品数も多く満足。あえてなのかもしれないが、凄く有名な作品や王道の作品(所謂、必読の作品)みたいなものは少なめ。なので日頃全くミステリを読まない人は辛いかも。そもそも対象としていないかもしれませんが。。。

    海外作品が少なめだったことはちょっと残念。

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    2024年08月18日
  • 星詠師の記憶

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    特殊設定ミステリと呼ぶのを初めて知りました。
    未来の映像が、水晶に記録されるという設定は面白かったです。しかも、それを、自分だけのものとして物語を進行させていくのではなく、奇想天外な部分を現実に落として、仲間を作って、仕事にして、商売に繋げていき、そこにミステリ要素を盛り込むってところが凄いなと思いました。

    ただ、謎解きが難解でした。後半は、時間も場所も把握できず、取り敢えず字ずらしか追えなかったです。それでも面白かったので、理解出来たら、もっともっと面白いんだろうなと悔しく思いました。

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    2024年08月03日
  • 午後のチャイムが鳴るまでは

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    ネタバレ

    ある1日の昼休みの話だが5つの謎を1人で解いていく生徒会長いろんな顔を持ち、どの謎も瞬時に解決していく。謎解きが面白く少し難しかったですが読み応えありでした。

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    2024年07月26日
  • ミステリー小説集 脱出

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    脱出
    脱出をテーマにした短編ミステリー集

    阿津川辰海 屋上からの脱出
    とあるカップルの結婚式。友人として招かれた一ノ瀬。結婚式に参加しながら、二人の馴れ初め、そして彼らと共通の部活で起きたとある事件について、同じく招かれていたハルと話しながら詳細を思い出していく。
    性格柄か、何をそんなに驚いているのか、事件の真相と隠された事実について、微笑ましいとまで読み取ったのだが、現代の読み手はこの様な事は想いがねじ曲がっていると感じるのだろうか。僕にはとある二人の行動は普通だと思うし、されたら嬉しいのだが。阿津川辰海は歴代短編も漏れなく面白いのだが、今作は登場人物のバッグボーン含めあまり楽しめなかった

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    2024年07月20日
  • 黄土館の殺人

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    小笠原恒治は、世界的アーティストの土塔雷蔵の殺人を企み、山奥にある土塔家の屋敷〈荒土館〉へ向かうが、道中で土砂崩れにより行く手を寸断される。途方に暮れている中、土砂崩れの向こう側から女性の声で“交換殺人”を持ちかけられる。彼女が土塔雷蔵を殺す代わりに、近くにある旅館〈いおり庵〉の若女将を殺してほしいとのこと。一方、葛城と田所らも同様に〈荒土館〉へ向かう道中で土砂崩れに遭遇し、〈荒土館〉と〈いおり庵〉の二手に分かれることとなる。果たして、殺人を企む二人の“交換殺人”は狙い通りに行くのか…

    舞台を二手に分けそれぞれに探偵役が事件を推理しつつ、最後に融合して全ての謎を解き明かすプロットは、スケール

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    2024年07月14日
  • 午後のチャイムが鳴るまでは

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    ネタバレ

    日常の謎系の作品はホワイダニットの部分がやはりおもしろい。が、図解までされているハウダニット部分にはどうにも興味が持てなかった。巻頭掲載の構内図もほぼ意味がなかったし。

    また最終章で明かされる主要人物に関する叙述トリックだが、正直なところ二話目の時点でピンときてしまっており残念。「普段の口調と違う」とか「みんなとは違う呼び方」だとか、フェアなまでに散らされているヒントが露骨すぎるように感じられたが、これも人によるとは思う。

    趣味にぴたりと合う作品ではなかったが、楽しく読めたので文句はない。

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    2024年07月10日
  • 星詠師の記憶

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    水晶とか占いの類にあまり興味がないので迷ったけど、読んで数ページで「何これ面白い!!」と引き込まれてしまった。さすが阿津川さん。

    自分の目線で見た未来を水晶に映すことができる星詠師。このとんでも設定が阿津川さんの手にかかると面白い本格ミステリーになってしまうから不思議だ。

    読んでいるうちにその設定をすんなりと受け入れてしまう。特殊能力があるおかげでミステリーが面白くなっていく、という初めての感覚だった。
    登場人物の描き方も上手いので、続きが気になって一気読みだった。

    ラストの謎解きは、緻密過ぎて頭が混乱する。疲れるのでもう少し単純な方が好き。

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    2024年06月08日
  • 星詠師の記憶

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    ネタバレ

    出だしから水晶の件でミステリアスな印象の本作。
    中盤の推理場面では、ミステリ好きとして十分に楽しめた。
    しかし、水晶の世界観がSF要素なこと、青砥が赤司に対して行った1989年当時の行動など、謎解きの最後で裏切られた感じがする。
    よく言えばまさか!であるが、いささか拍子抜けした感は否めない。
    SF要素を理解した上でなら素晴らしいアイデアであるが、個人的にはリアリティを求めてしまう派なので。

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    2024年06月03日