阿津川辰海のレビュー一覧

  • 新世代ミステリ作家探訪

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    既読作家のインタビューは面白く読めたが、それ以外の方のは上滑りする感じで読んだ。しかし、作家さんたちや、書評家の方々は本当に本を読み込んでいるのだなぁと思う。澤村伊智と阿津川辰海は読もうと思っていた作家で、更に早く読まねば、と思った。あと、大学のミステリ研で、ミステリーよりも「ジョジョ」「カイジ」「ガンダム」が会話に出るというエピソードや、京大ミス研にはジョジョ全巻置いてあるのとか面白かった。デスノートもインタビューのあちこちにでてきたし、マンガ・アニメのストーリーがミステリー界に与えている影響も大きいのですね。
    今、高校生だったら賢い大学行ってミステリ研入る目標も楽しそうだなぁ。読み仲間が増

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    2021年10月24日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    どの作品も、それぞれ趣向が凝らされていて面白かった。特に芦沢央さんの短編には衝撃を受けました。普段は手に取らない人の小説を読めるのがアンソロジーのいい所ですね。

    辻堂ゆめ「十四時間の空の旅」
    ほろ苦く心温まるストーリー。主人公の不安や苛立ちが丁寧に描かれていて、共感しやすい内容でした。

    凪良ゆう「表面張力」
    すみれ荘ファミリアを先に読みたかった。あと少しでコップの水が溢れてしまうような、ギリギリの関係性。不穏な空気を感じるストーリー。作中で、作家が編集者に話した一言が、この話の全てを表している。

    城平京「これは運命ではない」
    虚構推理を読んでいない為、説明が欲しい部分があって少し残念。読

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    2021年10月20日
  • 名探偵は嘘をつかない

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    阿津川氏の作品は数作読んで、どれも凝った設定で楽しめた。このデビュー作はなんとなく装丁が子供っぽくて読んでなかったのだが、作品が無くなってきて今回読ませてもらった。

    ジャンルで言えば緻密なロジックで殺人事件の真相を追いかけるわけだから本格モノになるが、この凝った『探偵』と言う職業の設定に始まり、二転三転するだけでなく、次々と起こる事象はこちらの想像の斜め45度上をいく展開。

    もはやロジック遊び的な部分もあるが、それすらも本格モノの真髄の一つではあるから、話の展開に身を委ねて楽しんだ。
    それにしてもよくぞこんなストーリーを考えられるものだ。まさに異才。

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    2021年10月05日
  • 新世代ミステリ作家探訪

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    言い回しや考え方にそれぞれの個性や人柄を感じられ、同じ本をあげていても視点が違ったりする所があったりしたのが読んでいて楽しめた。

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    2021年09月30日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    がっつりミステリーと思い込んでいたら、「日常の謎」の非日常編。いや、そのままなんだけども。タイガお馴染みの作家さんで全部面白かった。すみれ荘は未読なので気になる。九郎先輩出てきたのは嬉しかった。芦沢さんのは何目線で読めばいいの?

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    2021年08月11日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    とにかく作家がとても豪華!!さすがにどれもハズレなしで楽しめました。中でも木元さんの「どっち」は女性の裏の顔というか、それこそどっち??私ならそんな疑惑があったら怖くてその先一緒に居れない。城平さんの「これは運命ではない」はたまたま漫画で虚構推理を読んだので九郎が出てきて嬉しかったし、辻堂さんのはお父さんにほっこりし、凪良さんの「表面張力」もとても良かったので長編を読んでみたい。

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    2021年04月13日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    ミステリーとは、大きな事件が起きてそれを解決するものだと思ってた。この小説のミステリーは、大きな事件が起きる訳では無い、日常の中の違和感の正体がだんだん明らかになってくる、そんな不穏な描写が多い、色んなミステリーの形がある。ミステリー小説の最後のネタばらしを一気に6回楽しめる要素もある。

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    2025年12月16日
  • 名探偵は嘘をつかない

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    2021年1冊目。
    スピーディーでテンポの良い展開で、600ページ弱を1日で読めた。探偵と密室、本格のセオリーを踏まえつつ、ミラクルも繰り出されて、行き先がわからないジェットコースターのようだった。
    デビュー作でここまで楽しませてもらえるなんてすごい。次も楽しみ。

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    2021年01月03日
  • 名探偵は嘘をつかない

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    ネタバレ

    探偵助手となった女性は、兄を見殺しにしたとその探偵を恨んだ。
    その探偵は、幼少期より探偵としての才能を開花させ、ある事件の容疑者となったのち、潔白を主張。果たして、真犯人xなる人物を創出し、見事無罪となった。
    ところが、その時、取り調べをした刑事は汚名を着せられたため、真実を求めて奔走する。
    果たして、探偵は弾劾されるのか?

    新たなる探偵の誕生かと思いきや•••

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    2020年06月26日
  • ベスト本格ミステリ2018

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    様々なアンソロジーで読んだものもあったが、改めて面白い。虚構推理は次から次へと推論が出てきた上で結局は、というのが楽しい。

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    2019年03月10日
  • ベスト本格ミステリ2018

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    昨年発表された本格ミステリ短編のベスト集。
    同じ趣旨の『ザ・ベストミステリーズ』(こちらは広義のミステリ短編)と比べられがちだが、ここ数年は後者の方がバランスが良くて面白かった。だけど、今作は数年の不振を一掃する位に傑作が揃った。本格好きとして大いに喜ばしい。
    特に大山誠一郎さんの作品は凄い。犯人が被害者の顔を潰す理由で、こんなに斬新なアイデアを考え付くとは! これだけでこの一冊を読んだ価値あり。

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    2018年07月12日
  • 犯人はキミが好きなひと

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    ネタバレ

    【収録作品】
    第一話 死者からの伝言
    第二話 四月はアリバイ狂騒曲
    第三話 キミが犯人じゃなければ
    第四話 海岸通りでつかまえて
    第五話 ポイズン・レター
    第六話 あなたの愛を…

    名探偵を目指す女子高生・花林。
    幼馴染みの隆一郎は、「好きになった女性が必ず犯罪に関与している」という特異体質の持ち主。
    この隆一郎と刑事の兄を利用して事件に首を突っ込んで解き明かす花林。
    なにしろ隆一郎が好きになった女性さえわかれば、彼女が「犯人」。答えがわかっているため、それを導くように手がかりを組み合わせていく。

    この「犯人」の定義がなかなかやっかいだ。隆一郎がなぜ彼女を好きになるかとの関連性も謎

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    2026年08月02日
  • 紅蓮館の殺人

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    嘘つきばかりの家で育って嘘が見抜けるようになった
    超お金持ちの探偵少年葛城と助手。

    合宿を抜け出してファンの推理作家の館を訪れたら、
    山火事に巻き込まれ、しかも殺人まで起きてしまうという話。
    つまり紅蓮館という館ではなく、山火事で館が燃えそうな話です。

    山火事が館に迫る中、からくり屋敷のような家で起きた吊り天井による圧殺。
    奇妙な館の住人。そして少年達と同じように避難してきた怪しい人間など、
    面白いトリック。理路整然とした推理。とても面白かったけれど、
    唯一探偵の葛城が読んでて辛かった。

    一言で言うなら「なんで高校生?」

    嘘が見抜けるけど理由はわからないという探偵。
    それなら助手と一緒

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    2026年07月31日
  • 紅蓮館の殺人

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    面白かったといえば面白かったんですが、キャラクターが定まってない感じがしてしまいいまいち集中出来ないところがあった。
    メイン二人に対して特にそう思っちゃって、葛城の性格どうなってんだというところとか、田所お前は黙っとれ感とか。お前何回胸ぐら掴むんや。

    言葉というか、表現も何度も同じ熟語が使われてたり、無惨って言葉好きすぎるだろってくらい繰り返される箇所があって、わざとなのかもしれないですが。

    落日館で起きる事件自体は一つですけど、そこからシリアルキラーに展開して後半はとにかく嘘やら謎を暴いていくって構成は好きでした。
    もっと死んで欲しかった気持ちはありますが。

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    2026年07月28日
  • 紅蓮館の殺人

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    山火事で孤立した館で吊り天井による死体が…!?
    山火事によるタイムリミットとクローズドサークルを演出しているのだが、あまり緊迫感は感じられなかったり、探偵同士の探偵論のやりとりに青臭さを感じつつも丁寧な伏線と回収を楽しめた作品。
    次作も読んでみようと思った。

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    2026年07月27日
  • 少女は殺人の夢を見る

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    少女は殺人の夢を見る
    阿津川辰海の短編集。ファンタジーミステリー。
    設定が斬新で面白い。阿津川辰海の作品は世界観に驚かされるものがいくつもあるが、今作も例に漏れず衝撃的な世界観だ。
    灯の紅茶を飲んだら彼女の夢の中に連れ込まれる。そして、彼女の夢で起きる事件を解決しない限り、巻き込まれた人達が目覚める事はない。
    一体どの様な結末を迎えるのか楽しみだ。


    第一話 第三の短剣
    主人公の獏田は大学一年生であり、「月夜のお茶の会」と言われる読書会、サークルに初めて参加する。そこで様々なジャンルに詳しい人達と一緒に課題図書になっているカーター・ディクスンの「第三の銃弾」について検討会を始める。読書会は灯

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    2026年07月27日
  • 少女は殺人の夢を見る

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    東京大学に入学した獏田格は、読書サークル『月夜のお茶の会』の読書会に参加する。

    二年生の夢見灯の父親が経営している〈夢見堂〉で、彼女が淹れた紅茶を口にした途端、夢の世界へと入り込みそこで事件に巻き込まれてしまう。
    謎を解かなければ現実に戻れない…。

    名作そっくりの殺人事件に入り込んだ面白さにプラスされた趣向は楽しめる。

    うろ覚えだと少し入り込めない感もあったので、過去の名作をもう一度読み返したいと思った。








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    2026年07月27日
  • ルーカスのいうとおり

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    ネタバレ

    どう考えてもルーカスの仕業だけどどうやって人間が実行したのかを考える話なのかと思ったら、ルーカスがやってたという話で若干横転した。
    じゃあルーカスの中身は誰なのか、が重要だったのね。
    子供がちゃんと最後は疑いが晴れて良かった。

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    2026年07月25日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    様々な書き手のシリアルキラー。特に好きだったのは櫛木理宇さんのお話でした。どこかバタードウーマンのような彼女の口角の上がる様を想像すると、ゾクリとしました。最後のタクシー運転手のお話も楽しく読めましたが、やや不完全燃焼でした。

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    2026年07月25日
  • ルーカスのいうとおり

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    ネタバレ

    父に捨てられてしまった「どろぼうルーカス」のぬいぐるみを河原で見つけたタケシは家に持ち帰ってしまう。父に取り上げられるが、翌朝机の上にはルーカスの姿が。ルーカスが現れてから、タケシの周りで不可解な出来事が起き始める…。

    これはジャンルとしてはなんなんだろう。ホラーっぽいミステリーと思って読んだのだけど、その分類で合っているんだろうか。
    たまたまだけど、『くますけと一緒に』から人形ものが続いている。方向性もちょっと近い。
    ルーカスはタケシの味方。タケシがつい口にしてしまった言葉に叶えようとする。なぜタケシの言葉だけを聞き、守ろうとするのか。ルーカスの正体は一体何者なのか。予想がつかず最後まで面

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    2026年07月23日