怪盗うみねこの事件簿

怪盗うみねこの事件簿

小説・文芸
1,430円 (税込)

7pt

海辺の町に“価値のないものだけ盗む”怪盗「うみねこ」が現れた。数々の不思議な盗難事件を、きみは解くことができるか?

海辺の町で起きる連続盗難事件。
盗まれたのは「使いかけの消しゴム」「ちぎれたミサンガ」「ペットボトルのキャップ」……どうして、それが欲しいんだ!?
価値のないものばかり狙われる奇妙な事件の犯人は、“伝説の怪盗”……!?

小学6年生のケンはうみねこ町に住むいとこ・ヒサトが「伝説の怪盗うみねこ」を調べているのを知り、調査を手伝うと申し出た。
ところがそんな矢先、ケンが手に入れた図書館のリサイクル本が、伝説のはずの怪盗うみねこに盗まれてしまった!
犯行現場はヒサトの家の居間。みんなが本から目を離した、ほんの一瞬の出来事だった。
いったいなぜ狙われた!? そして、どうやって盗まれた!?

ケンとヒサト、そして同級生のカオリの3人で怪盗うみねこを追う!
そんな三人をあざわらうかのように、次々に起こる盗難事件!

価値のないものがなぜ盗まれるのか。その驚きの真相を、きみは見抜くことができるか!

本格ミステリ界の新進気鋭の旗手・阿津川辰海による、自身初の「子どものための謎とき小説」。
アッと驚く展開の連続に、ミステリ好きはもちろん、ふだんあまり読書をしない子でも、夢中で楽しめます。

<目次>
第一話 冒険のはじまり
第二話 図書館の除籍本を盗め
第三話 太鼓のばちを盗め
第四話 季節はずれのこいのぼりを盗め
第五話 こわれたおもちゃを盗め

阿津川 辰海(アツカワタツミ):1994年、東京都生まれ。東京大学卒。作家。2017年、新人発掘プロジェクト「カッパ・ツー」から『名探偵は嘘をつかない』(光文社)でデビュー。『透明人間は密室に潜む』が「2021本格ミステリ・ベスト10」国内ランキング1位。作品に『録音された誘拐』『阿津川辰海・読書日記 かくしてミステリー作家は語る〈新鋭奮闘編〉』『入れ子細工の夜』『星詠師の記憶』『透明人間は密室に潜む』『紅蓮館の殺人』『蒼海館の殺人』『バーニング・ダンサー』など多数。新進気鋭の本格ミステリ作家として高い評価を得ている。

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怪盗うみねこの事件簿 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    小6の大場ケンは、夏休みに親戚の家へ行く。
    その赤城家には、同じ年齢のヒサトと大学生のトーヤがいる。
    そして、いつも遊びに来ているヒサトのクラスメートのカオリと3人で坂の上のお屋敷にある笹に吊るした短冊を見に行くことに…。

    その短冊に願い事を書いておくと怪盗うみねこが参上しては、依頼を受けた短冊は持って行っている、という話である。

    だが、この怪盗はなんでこんなものを…というような不思議なものばかりを盗む。
    この3人が暴くのは…。
     

    彼らが答えを出したのは、怪盗うみねこは、価値のないものしか盗まないのだが、価値というのは、人によって違うということで、物それ自体じゃなくて、そこから生まれる何かを大事にしたかったということに気づいたこと。

    どうやって盗むかより、なぜなのかという動機を考えてみるとその人の気持ちに寄り添える。


    子ども時代に戻ってわくわく気分も楽しめた。





    0
    2025年12月14日

    Posted by ブクログ

    短冊に願えば怪盗うみねこが「価値のないもの」を盗み出してくれる。
    誰が、どうやって、なんのために、というミステリの謎をがっちり組み合わせながら、児童書の枠で物語を展開させる面白さ。
    児童書ミステリレーベルが立ち上がったのが嬉しい!

    0
    2025年12月13日

    Posted by ブクログ

    やはり阿津川辰海は上手い♪
    と再認識した1冊。

    夏休みに従兄弟の家のあるうみねこ町に泊まりに来たケン。
    この町には、うみねこという怪盗がいて、「価値のないもの」ばかり盗むらしい。ケンと従兄弟のヒサト、カオリの3人は怪盗の謎解きに乗り出す。

    んだけど、正直、オトナなら、最大のナゾ=怪盗の正体、なんかはすぐに検討がついてしまうw
    それでもおもしろく読ませるのが、阿津川さんのスゴイところ。
    各話それぞれの「どうやって盗んだのか」「なぜそれを盗むのか」という謎解きはミステリの基本パターンをきれいに押さえてあり、ミステリマニアにも楽しめるし、ホワイダニットを考える過程で小学生が成長していく姿を描いてて、ニクい♪

    最後は続編も出そうな雰囲気で終わっていたので、期待してます!

    0
    2026年02月27日

    Posted by ブクログ

    本格ミステリ作家によるジュブナイル作品。依頼人が「なぜ」事件をおこしたのか、怪盗は「どうやって」盗んだのか、小学6年生のケンとヒサトがお互いの得意を持ち寄って推理します。作品毎に細やかに伏線が貼られていて、本格推理小説を読む楽しみを味わえます。
    少年時代に本作を読める子どもが羨ましい!本作で推理小説の面白さに目覚める子どもたちが増えますように(^^)(作者さんらしく、古典の名作推理小説の紹介がちょいちょい挟まるのも嬉しい。孤島パズルが紹介されててニコニコしました)
    ケンの夏休みはまだ続くようなので、続編にも期待です。

    0
    2025年12月15日

    Posted by ブクログ

    ついにYAが!
    はやみねかおるさん色が濃い、特にトーヤは未来屋の夏を思い出させるキャラクター(作品紹介もあった)。
    有栖川有栖とか、金田一とか、ミステリに興味をもった子がそのまま扉を開けるよう、しっかり本の紹介もされていて、学級文庫に置いてほしい!と力強く思った。
    (怪盗ニックまで出てきてちょっとマニア向けか?)

    あ、ちゃんと大人が読んでも面白い。

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    良かった良かった。
    いわゆる子ども向けですが、大人が読んでも満足出来る作品です。
    連作でなおかつわかりやすい表面とわかりにくい裏。
    子ども向けだからのわかりやすさと大人に向けたミステリ的面白さ。いいね。
    3055冊
    今年283冊目

    0
    2025年11月05日

    Posted by ブクログ

    怪盗うみねこの事件簿
    阿津川辰海の児童向けミステリー。
    海辺の町、うみねこ町で発生する奇妙な盗難事件。伝説の怪盗うみねこの謎に小学生のケン、ヒサト、カオリの6年生トリオが挑む。

    児童向けと侮るなかれ。そこは阿津川辰海。あっさり味もしっかりと楽しむ事が出来る。

    児童向けという事もあり読みやすく整理されていれる。作風もほのぼのした雰囲気がありながら、所々でピリピリ感があり、飽きる事なく読めた。
    当然、余りにも衝撃的な結末や、筆者得意のどんでん返しは少ないが終幕にて驚きを孕んでおり、続編があれば読んでみたいと思た作品だ。

    世界観ぎ見事で、うみねこ町が実在している様な気持ちになるし、大人が読めば小学生時代のノスタルジーを、子供達が読めば「冒険活劇」としての面白さがある。登場人物が限られており、「犯人当てミステリー」としては子供目線でも物足りない。
    ケンという主人公についてはとても好印象であり、従兄弟のトーヤ、ヒサト、ヒサトの友人のカオリのキャラクターも素敵だ。少しトーヤを変わり者にしすぎている印象があるが、小学生から見た大学生は実はこんなものだろう(笑)

    各編が連結した作品であり、うみねこ町で起きる幾つかの盗難事件を題材にしている。盗まれるものは価値のない様なものばかり、何故そんなものが盗まれるのか、何故依頼者は盗んで欲しいと望むのか。大人目線でいれば「鯉のぼり」の事件は明らかな犯罪だろうという事は置いておき、小学生にとっては途方もない事件を楽しむことができる。

     ケンが「xの悲劇」と出会い、難しいながも熱心に取り組んでいたが、自身も同じくらいの年代で江戸川乱歩の「人間豹」に取り組み、それを理解できなくても読んでいることに誇りを持っていた事を思い出した。今作は6年生が大人に見える世代が読むのだろうと理解しつつ。だいぶあっさりと優しいミステリーである。
     阿津川辰海のファンとしては、彼らが大人になり、とんでもない事件に巻き込まれる世界線も見てみたいと思いながら。なんて邪な考えだろうと反省している(笑)

    0
    2025年11月01日

    Posted by ブクログ

    怪盗うみねこは…思ったとおり!
    ケンとヒサトの役割分担もいいね。
    作中に登場する文学作品も、書影付きで紹介されていて、その点もよいと思った。読んでみたくなった。

    0
    2026年03月10日

    Posted by ブクログ

     本格ミステリの阿津川辰海が児童書を執筆ということで、期待大にして読みました。いくつかの短編がありますが、本格というよりはワイダニットがメインであり、ロジカルさでいえば、同じ児童書の放課後ミステリクラブのほうが、好みに近かった。

     しかし、本格ならではの伏線の張られ方やワイダニットは本格風味抜群で、大人の自分が挑んでも難しく、納得感があった。個々のエピソードと大きなストーリーのクオリティは流石で、大人でも楽しめた

    0
    2026年01月03日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    怪盗が盗む物について、依頼する側の想いのパターンを明確に分けており、そこに謎が隠されている仕組み
    おおよその見当と予測はつくが、依頼に対する想いのディティールや、解決した後のほっこり感の展開がうまい
    児童向けの本ではあるが、むしろ大人でも読み応えがある内容をうまく児童用に落とし込み、噛み砕いている感があった
    読後感も清涼感満載でスッキリ爽やか
    余韻の持たせ方も未来への展望をもつことができる素敵なエンディングであった

    0
    2026年08月10日

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