阿津川辰海のレビュー一覧
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ネタバレ2024年。有栖川有栖作家生活35周年記念のトリビュート。
「縄、綱、ロープ」青崎さん初読。完コピめざしたらしい。
「クローズド・クローズ」一穂さん初読。アリスの隣人の英語教師が出てきて、二人は女子高で推理。
「火村英生に捧げる怪談」織守さん初読。東京のバーで火村&アリスが怪談をきかされる。心霊探偵・濱地さんにつながるのだが未読なんだな('_')
「ブラックミラー」やっぱり白井氏よいわ。金のためでなく楽しいから書く、とデビュー作を書き始める。「マジックミラー」は未読なんだなぁ。
「有栖川有栖嫌いの謎」夕木さん初読。本を全部揃えているくせに嫌いというのはなぜなのか。
「山伏地 -
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ネタバレ他作品の外伝のようなものもあったりして、一話だけでは何とも。。な作品も。
「十四時間の空の旅」辻堂ゆめ
→大人になったら何でもないことが、初めての時はそうだよな、と懐かしくなる。
『大人はすっかり忘れているかもしれないけど、十代の子供にとって、誕生日は大きな節目だ。』
「表面張力」凪良ゆう
→この奥さんを怖い、と思うかどうかは人次第だろうけれど、逆に自分の想いに素直で、かつ波風たてずである意味可愛らしいのではないかなぁ、とラスト夫の想いにもやっとしてしまった。
『どちらも間違っていない。スタイルが違うだけ。』
『誰かを嫌うというのは心の負担になるからだ。…見ないふりをすればいいだけなのに -
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全員名前を聞いたことがある豪華メンバーのアンソロジーだw…と言うことで読んでみた。
ただ有栖川先生の本を一切読んだことがない…。
予備知識として、
火村と有栖川というキャラクターがいるのは知っていたけど、著者全員が有栖川作品を元に作っていたとは読むまで分からなかったなぁ~。
そういうミステリー作品か(^_^;)
知らない私でも楽しめたし、
個人的には真ん中あたりの作品が読みやすく好きでした。特に『ブラックミラー』が一番ミステリーらしくて楽しめました。
有栖川先生の作品も順番に読んでいきたい。
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1『縄、綱、ロープ』青崎有吾
2『クローズド・クローズ』一 -
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5人の人気作家が贈る、5つの脱出をテーマにしたミステリアンソロジー。
脱出をテーマにしたアンソロジーです。閉ざされた空間から脱出する、というテーマは同一でも、閉じ込められた屋上から脱出する学園ものから、魔女として処刑される前に繋がれた等から脱出する、だったり、記憶喪失の主人公が謎の研究所の出口を目指したりと、ミステリだけでなくファンタジーやホラー要素のある話まで、幅広い意味での脱出を扱い、バリエーション豊かな作品が収録されています。
阿津川さんの『屋上からの脱出』は学校に閉じ込められた生徒が抜け出す方法を探す話。一番スタンダードに脱出がテーマ、という感じがします。期待通りに面白い。
織 -
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大学生となった田所信哉はある人から手紙を受け取り、葛城・三谷とともに、世界的芸術家・土塔雷蔵の屋敷である黄土館にやってきた。到着早々、地震により土砂崩れが起きて黄土館は孤立。「名探偵」の葛城とも離れ離れになってしまう。翌日には雷蔵が遺体となって発見され、土塔家の家人が次々と殺されていく…。
シリーズ一作目『紅蓮館の殺人』から繋がる話。作中で3年の時が流れており、田所くんは高校生の頃と比べるとだいぶ大人になった感じがする。進学先がばらばらなのは少し意外な感じ。
分断された葛城サイドと田所サイドでそれぞれ年末年始の4日間が描かれ、それぞれで起きていることが最終的に繋がる。黄土館は田所の視点だが、も