阿津川辰海のレビュー一覧

  • 名探偵は嘘をつかない

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    阿津川氏の作品は数作読んで、どれも凝った設定で楽しめた。このデビュー作はなんとなく装丁が子供っぽくて読んでなかったのだが、作品が無くなってきて今回読ませてもらった。

    ジャンルで言えば緻密なロジックで殺人事件の真相を追いかけるわけだから本格モノになるが、この凝った『探偵』と言う職業の設定に始まり、二転三転するだけでなく、次々と起こる事象はこちらの想像の斜め45度上をいく展開。

    もはやロジック遊び的な部分もあるが、それすらも本格モノの真髄の一つではあるから、話の展開に身を委ねて楽しんだ。
    それにしてもよくぞこんなストーリーを考えられるものだ。まさに異才。

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    2021年10月05日
  • 新世代ミステリ作家探訪

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    言い回しや考え方にそれぞれの個性や人柄を感じられ、同じ本をあげていても視点が違ったりする所があったりしたのが読んでいて楽しめた。

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    2021年09月30日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    がっつりミステリーと思い込んでいたら、「日常の謎」の非日常編。いや、そのままなんだけども。タイガお馴染みの作家さんで全部面白かった。すみれ荘は未読なので気になる。九郎先輩出てきたのは嬉しかった。芦沢さんのは何目線で読めばいいの?

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    2021年08月11日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    とにかく作家がとても豪華!!さすがにどれもハズレなしで楽しめました。中でも木元さんの「どっち」は女性の裏の顔というか、それこそどっち??私ならそんな疑惑があったら怖くてその先一緒に居れない。城平さんの「これは運命ではない」はたまたま漫画で虚構推理を読んだので九郎が出てきて嬉しかったし、辻堂さんのはお父さんにほっこりし、凪良さんの「表面張力」もとても良かったので長編を読んでみたい。

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    2021年04月13日
  • 名探偵は嘘をつかない

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    2021年1冊目。
    スピーディーでテンポの良い展開で、600ページ弱を1日で読めた。探偵と密室、本格のセオリーを踏まえつつ、ミラクルも繰り出されて、行き先がわからないジェットコースターのようだった。
    デビュー作でここまで楽しませてもらえるなんてすごい。次も楽しみ。

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    2021年01月03日
  • 名探偵は嘘をつかない

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    ネタバレ

    探偵助手となった女性は、兄を見殺しにしたとその探偵を恨んだ。
    その探偵は、幼少期より探偵としての才能を開花させ、ある事件の容疑者となったのち、潔白を主張。果たして、真犯人xなる人物を創出し、見事無罪となった。
    ところが、その時、取り調べをした刑事は汚名を着せられたため、真実を求めて奔走する。
    果たして、探偵は弾劾されるのか?

    新たなる探偵の誕生かと思いきや•••

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    2020年06月26日
  • 紅蓮館の殺人

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    ネタバレ

    ○ 総合評価   ★★★★☆
    〇 サプライズ  ★★★☆☆
    〇 熱中度    ★★★★☆
    〇 インパクト  ★★★★☆
    〇 キャラクター ★★★★☆
    〇 読後感    ★★☆☆☆
     「屍人荘の殺人」と同じように,極限状況のクローズドサークルで殺人事件が起こる。「屍人荘の殺人」では,その極限状況がどのような状況なのか,という部分が伏せられている。この作品は,極限状況がどのような状況か,という点は隠されていない(裏表紙の解説にも書かれている。)。その極限状況とは山火事。落雷により生じた山火事のせいで,あと35時間で館が焼損するというような極限状態で殺人事件が起こる。
     探偵役とワトソン役は高校生の

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    2025年05月18日
  • ベスト本格ミステリ2018

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    様々なアンソロジーで読んだものもあったが、改めて面白い。虚構推理は次から次へと推論が出てきた上で結局は、というのが楽しい。

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    2019年03月10日
  • ベスト本格ミステリ2018

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    昨年発表された本格ミステリ短編のベスト集。
    同じ趣旨の『ザ・ベストミステリーズ』(こちらは広義のミステリ短編)と比べられがちだが、ここ数年は後者の方がバランスが良くて面白かった。だけど、今作は数年の不振を一掃する位に傑作が揃った。本格好きとして大いに喜ばしい。
    特に大山誠一郎さんの作品は凄い。犯人が被害者の顔を潰す理由で、こんなに斬新なアイデアを考え付くとは! これだけでこの一冊を読んだ価値あり。

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    2018年07月12日
  • 星詠師の記憶

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    ネタバレ

    水晶により予知された未来は必ず起こるという特殊設定は斬新であり、その設定をベースとしたパズラーになっているのは面白かったが、真相やその推理は複雑すぎて理解が及ばなかった。
    阿津川辰海の作品はどれもそんな感じがある。

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    2025年12月07日
  • あなたへの挑戦状

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    ネタバレ

    2部作。てっきり読者への挑戦状かと思いきや……。
    付録とまったく同じものが後ろのページに印刷されているので、なんのために付いているのか分からなかった。

    トリックは凝っていて面白かった。しかしそんなに上手くいくかな? という疑問は最後まで捨てきれない。トリックの壮大さとしては前半の作品、事件の納得感は後半の作品が強い。

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    2025年12月06日
  • 午後のチャイムが鳴るまでは

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    ネタバレ

    まさに「馬鹿馬鹿しいことに情熱を捧げる、愛すべき馬鹿どもの青春ミステリー」!
    昼休みに学校を抜け出してラーメンを食べに行くとか、告白権利を掛けた消しゴムポーカーのトリックとか、大人から見たら馬鹿馬鹿しいけど当人達は真剣そのもの。
    でも他人から見たら馬鹿馬鹿しかろうが、真剣に全力で向き合う、それが愛らしく、人生を豊かにする秘訣だと思う。

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    2025年11月29日
  • 午後のチャイムが鳴るまでは

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    登場人物の言動がことごとく生理的に受け付けなかった。少し前の深夜アニメみたいな口調と、文芸部のリアリティの無さ、おじさんが考えた若者像って感じで無理だった。話自体は面白いし、つくりも楽しいんだけど、ちょっと読み進めるのがきつかったな。特に頭のラーメンの話はくだらなすぎて全く気持ちが入らなかった。

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    2025年11月25日
  • 紅蓮館の殺人

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    小出というイケメン(?)女子がよかった。

    蒼海館→紅蓮館の順で読んでしまったけど個人的にはこれでよかったなって。

    ストーリーやトリックが刺さった!ではないけど、シリーズものに手を出してしまったので黄土館をよむ。

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    2025年11月24日
  • 最後のあいさつ

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    最後までスラスラ読めたけど、読後感はイマイチ。雪宗衛のことを外堀から埋めていく構成は面白かったけれど、結局彼の心境は現実離れしすぎている感じがした。

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    2025年11月23日
  • 透明人間は密室に潜む

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    ネタバレ

    やはり表題作が素晴らしい出来ですね。透明人間ならもっといい完全犯罪方法がありそうなもんですが、具体的には思いつかない。私立探偵の種明かしについては読んでる途中でピーンときましたが、動機の方は思いも寄りませんでしたね。ラスト数行の余韻もなかなか…【参考文献4】の遊び心もイイネ!

    『六人の熱狂する日本人』は悪ノリについていけなかった。アイドルオタクがアイドルを法廷で見るためだけに有罪にしようとするのが理解できない。オタクのノリも読んでてちょっとキツい。

    『盗聴された殺人』に出てくる探偵役2人のキャラクターはかなり好き。メインとなるロジックには弱さを感じる。熊のぬいぐるみを○○○からといって、盗

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    2025年11月16日
  • 最後のあいさつ

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    ネタバレ

    30年前の事件と同様の手口の殺人が起こった理由が、なんともひどい。

    雪宗衛は真犯人なのか、彼の行動の理由は何なのか。
    ラストの情景にはゾッとさせられる。

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    2025年11月14日
  • 最後のあいさつ

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    名探偵(古畑任三郎のイメージ)を演じた老役者の周囲で起こった過去の殺人事件、そして現代に再び蘇ったように見える殺人事件を取材する同級生とそれをもとに執筆する主人公の作家。暴かれるのは悲しい過去だったりするが、最後の労役者の行動は役者というものに憑りつかれたものだなあと思った。

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    2025年11月12日
  • 黄土館の殺人

    ネタバレ 購入済み

    過去二作に比べて…

    過去二作が面白かったのでかなり期待大で読んでいた…ということもありますが
    今作は【偶然】という名の無理矢理感が否めなかった気がします。

    #ドキドキハラハラ

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    2025年11月11日
  • 紅蓮館の殺人

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    ロジック寄りの作品であまり好みではなかった。それぞれのキャラクターは面白いのだけど、背景が物語というより設定という感じだった。

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    2025年11月10日