阿津川辰海のレビュー一覧

  • 黄土館の殺人

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    シリーズ3作目となる本作。山火事、水害と続き、今回は地震で生じたクローズド・サークル下で起きる連続殺人である。

    事件に巻き込まれたかつての名探偵が推理することを拒絶するなか、現在の名探偵のワトソン役である僕が探偵役をせざるを得ない状況に。一方、現在の名探偵もまたサークルの外で起きた事件に巻き込まれていた。

    ミステリを読み慣れた読者なら、半分も読めばおおよその物理トリックは解けるだろう。著者は明らかに読者がトリックを解けるように誘導して書いている。何なら登場人物リストを見ているだけで、それよりも手前の段階で犯人まで予想できてしまう。

    本書は往年の新本格へのオマージュである。見取り図を参照してもやや無理のある物理トリック、中二病的なキャラたち…いわば、このミステリという舞台装置を楽しめるかどうかで本書の評価は大きく異なってくるだろう。

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    2025年10月07日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    それほど有栖川有栖の作品は読んだことないのだけれど、知らなくても楽しめる作品が多かった。一番好みなのはやはり白井さん。いろんな意味で本人らしさをしっかり出しつつも良さが出ていた。

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    2025年10月01日
  • 黄土館の殺人

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    シリーズ3作目

    相変わらず「探偵」「探偵」うるさい。
    小学生が「江戸川コナン、探偵さ (キリッ」っていうのを
    大の大人がやってるのはなかなかアレだ。
    そして、出てくる「探偵」がそんな自分に酔ってる。
    「探偵ってとても辛い(でもそんな自分かっけー)」みたいな。

    前作が葛城の「探偵としての復活」で
    今作は飛鳥井の「探偵としての復活?卒業?」らしい。
    「探偵」やるのってそんなに他人に「つれーわ」アピールしないといけないのか?
    読み手側もつれーわ。
    飛鳥井、主人公たちを呼びつけといて終始不機嫌で
    最終的に、物凄い数の死者を出しながら「探偵として復活!」って、もう何が何だか。

    探偵というのは、古今東西変わり者であることが半ばフォーマットであるが、
    本作の「探偵」達は思春期に患う病を拗らせた(ネットスラングのアレだ)ナルシストでしかない。

    登場人物のキャラクター像もありがちというか、
    想像に容易いものであるが故に、薄っぺらい記号みたいな印象。
    だから命をおとしても衝撃はないし、登場人物達でさえ、作中でさほど動揺しない。

    か、仮面の執事?

    全体的に、このシリーズ?このレーベル?の特徴なのかライトノベルの匂いがする。
    なんとなく、自分はもう本作の対象読者層からは外れているのだろう。そう思う。



    以下ややネタバレ









    シリーズ恒例の「まさかそんな偶然が!」
    もういいです、そんな偶然。

    また釣り天井。
    もう釣られないぞ!

    「演技がすごすぎてわからなかった」
    いやいやいや、それミステリーとしてアカンやろ。
    それを許したら、何でもOKになってしまう。
    「放屁がすごすぎて空を飛べた」「脈止めうますぎてどう調べても死体だった」などなど・・・
    ミステリーとしてフェアじゃない。

    飛鳥井と婚約者の関係が、全然婚約者っぽくない。
    そもそも飛鳥井が結婚するという設定は必要だったのか。
    館に主人公たちを招くためだけに設定されたような気がする。
    飛鳥井の言動も一貫して婚前女性のそれではない雰囲気。
    婚約者があんな目に遭うと、もっと、こう・・・なぁ。
    婚約者という設定を忘れてるのではないか。

    あと、とある殺害現場で、
    その親族が現場にいるのに「死体」「死体」言うのは・・・
    「ご遺体」「遺体」だろう、普通。
    ここ、校正の段階で指摘されなかったのか・・・。

    色々と重箱の、隅とはいわず、真ん中周りでもつつきたくなる作品でした。

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    2025年09月26日
  • 最後のあいさつ

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    いいんだけど、キャラがなかなか入ってこない。ストーリーとしては面白い。テレビドラマの俳優を思い描きながら、楽しく読める。
    ちょっと回りくどい点が気にかかる面はあるが、新しい作家としてフォローしていきたい。

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    2025年09月26日
  • 最後のあいさつ

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    はじめて読んだ作家さん。
    大人気刑事ドラマの主役が最終回前に妻を殺害?
    なんだかなかなかそそるあらすじだったので読んでみた。
    「相棒」を思わせるドラマの構成。
    あまり話に深みを感じられなくて、ちょっと不完全燃焼。

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    2025年09月04日
  • 最後のあいさつ

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    30年前の国民的刑事ドラマ『左右田警部補』。最終回目前に、主演俳優・雪宗衛が妻殺しで逮捕され、打ち切りとなる。雪宗は無罪を勝ち取るも世間の目は厳しく疑惑は完全に晴れなかった。時を経て、同様の手口の殺人が起き、関係者の時間が再び動き出す。
    阿津川さんのミステリーが好きで手に取りました。
    今作は過去の事件と現在起きた事件に大きく関わる雪宗衛という人物が、白なのか黒なのか追っていくストーリーですが、中盤までスローペースで進む印象でした。ある人物が被害に遭ってから物語が動き出し、そこからは面白かった!某有名な刑事ドラマがモデルなんでしょうね。阿津川さんの作品はこれからも追っていきたいです。

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    2025年08月31日
  • 最後のあいさつ

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    長編ミステリーを読みたくて手に取ったものの、予想外に重く、ボリューミーで疲れた。
    推理力がない一読者としては、最後まで疑惑の俳優は白か黒かとの謎を楽しめた。

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    2025年08月31日
  • 録音された誘拐

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    ネタバレ

    読みやすかった!みみかのキャラクターが好き^_^
    好みの問題で、犯人の意外性を求めていたので少し物足りなかった。

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    2025年08月23日
  • 紅蓮館の殺人

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    山火事と殺人事件が同時進行するうえ、過去の事件まで絡んできて、さらに集まった人間が全員それぞれの秘密を抱えているというハチャメチャな状況。
    探偵役が、論理的に謎を解いていき、その手がかりは読者にも提示されていたとわかる瞬間は爽快感がある。
    一方で事件にしろ登場人物の来歴にしろ、謎を解かなければならない箇所が多すぎ、読んでいて消化不良になりかける。また探偵役が2人も出てきて「探偵の生き方とは…」を議論し始めてしまうのは好みが分かれるだろう。

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    2026年06月16日
  • 録音された誘拐

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    伏線には全く気付けませんでしたが、面白く読むことができました。

    「人は外見を描写するよりも、何か一つ、特徴的なことしか覚えていない。」

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    2025年08月13日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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    ホームズ、ルパン、ポアロ、ミス・マープル、ジェームズ・ボンド……世界の名だたる探偵たちをオマージュした作品集。馴染みのある作家さんも多くて面白かったし、各話の最後にある《ガイド》も読み応えがあった。紹介されている作品も読み返したくなる

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    2025年08月09日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    有栖川有栖好きじゃないけど
    書いている作家さんたちが好きで読んだ。
    一穂ミチのが、あまりにひどくてつまらなかった
    けど、他のはまあまあ面白かった。
    白井智之が、らしくない笑

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    2025年08月07日
  • 黄土館の殺人

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    2025.08.07
    著書のファンです。期待値が高いのでこの作品は辛口評価です。
    トリックの前提となる建物の位置関係などにムリがあること、登場人物の心持ちが理解しにくい人が多かったこと、以上2点が辛口判定の理由です。面白いけど、阿津川作品にはもっと期待してしまう。

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    2025年08月06日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    あまり知らないのに、手を出した自分が悪いです。
    もう少し元ネタが分かったら、もっと楽しめたんだろうなぁ
    本棚に入れておいて、いつか読み直そうと思います。

    女子校の2人がとても新鮮でした。

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    2025年08月04日
  • ミステリー小説集 脱出

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    脱出をテーマとした5人の人気作家によるミステリアンソロジー。
    斜線堂有紀「鳥の密室」、空木春宵「罪喰の
    巫女」がよかった。前者は魔女審判という名の拷問に携わる中でその営みに疑問を抱くに至った修道女と街に流れ着いた自称・魔女の放浪者との出会い。"脱出"のトリック含めてあまりに感情が忙しくなる。さすが斜線堂先生。
    そして、後者は因習村のような和風ホラーテイストを独特の宛字と語感を活かした用語が作品世界を作り込んでいる。ミステリ的な仕掛けも一筋縄ではいかない後味が尾を引く感じもまたよし。

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    2025年07月30日
  • ミステリー小説集 脱出

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    ネタバレ

    斜線堂有紀の本を探してたどり着いた。脱出をテーマとした5編のアンソロジー。ミステリー小説集とあるけど、正直全部ミステリーではないと。いや最初の阿津川辰海「屋上からの脱出」はまぁミステリーか。織守きょうや「名とりの森」はファンタジーだし、斜線堂有紀「鳥の密室」は魔女狩りについての話でかなりグロい。空木春宵「罪ばみの巫女」もよく分かんなかったし、井上真偽「サマリア人の血潮」も何か人物像が二転三転してあんま好みじゃなかった。初読みの人が多かったけど、あんまはまんなかったな。名とりの森だけ最後ちょっと泣きそうになったわ。これは良かった。

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    2025年07月26日
  • 黄土館の殺人

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    犯人は予想できたので、前作の方が面白く感じたかも。金田一少年感があって好きではありましたが、謎とか動機とかは弱い気もするかな。

    キャラ的には三谷くん、彼が1番好き。警察官になろうとしてるのも推せる。

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    2025年07月26日
  • 黄土館の殺人

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    阿津川辰海館シリーズ3作目!

    おぉおぉいぃ………
    これは………

    いや、うーん
    火、水ときて今回は土
    いい、でも…
    これ推理できた人過去2作と比べたらすごく多いのでは?つまり…謎弱くないですか?
    考えを超えてくる部分があまりに少なくて…でも609ページの大ボリュームですよ
    こうなんだろなー
    あぁやっぱりね
    でも実はとか来たら嬉しいな
    あれ
    あれ
    そのままかーい

    で僕の場合終わったので前2作よりは落ちます

    次最後かあ…

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    2025年07月22日
  • 黄土館の殺人

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    阿津川辰海の<館シリーズ>三作目。今回の表紙はイエローイメージの『黄土館の殺人』。テーマは土。
    これ、前作の表紙イメージは蒼でテーマが水。1作目の表紙イメージは紅でテーマが火。土、水、火ときているから、次は風かな。

    閑話休題。
    私は1作目は未読で2作目の<蒼>から読んだけれど、そのとき、「あ~、この作者さんはものすごく頭が精密にできているんだろうなあ」と感嘆したのを覚えている。
    今回もプロットはたいへん精密に組まれていて、なるほどなるほどと付箋を貼りながら謎解きと伏線が回収されていくのを十二分に愉しめた読書時間をいただいた。
    この流れで次作も乞うご期待と期待が高まっている。

    ただ肝心の種というか仕掛けについては、あ~、そういうのを採用した派か~、と興醒めは否めなかったので★3つにしておきました。

    ====データベース=====
    土壁の向こうで連続殺人が起きている。
    名探偵(ぼく)は、そこにいない。

    孤立した館を連続殺人が襲う。
    生き残れ、推理せよ。

    シリーズ累計18万部
    若き天才による驚愕必至の「館」ミステリ

    ☆☆☆
    殺人を企む一人の男が、土砂崩れを前に途方にくれた。
    復讐相手の住む荒土館が地震で孤立して、犯行が不可能となったからだ。
    そのとき土砂の向こうから女の声がした。

    声は、交換殺人を申し入れてきた――。

    同じころ、大学生になった僕は、
    旅行先で「名探偵」の葛城と引き離され、
    荒土館に滞在することになる。
    孤高の芸術一家を襲う連続殺人。

    葛城はいない。僕は惨劇を生き残れるか。

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    2025年07月16日
  • 透明人間は密室に潜む

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    謎解き、探偵、密室などミステリ好きはついつい読んでしまうようなジャンルの中編が4編入っています。どれも一癖のある話で同じ作者でありながらジャンルの幅も広く面白かったです。一番最初の作品が好きでした。

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    2025年07月15日