午後のチャイムが鳴るまでは

午後のチャイムが鳴るまでは

1,870円 (税込)

9pt

こいつら、最高すぎる……! 昼休みの“完全犯罪”にご用心!?
本格ミステリ大賞受賞作家の最高到達点!

九十九ヶ丘高校のある日の昼休み、2年の男子ふたりが体育館裏のフェンスに空いた穴から密かに学校を脱け出した。
タイムリミットは65分、奴らのミッションは達成なるか(第1話「RUN! ラーメン RUN!」)。
文化祭で販売する部誌の校了に追いつめられた文芸部員たち。
肝心の表紙イラストレーターが行方不明になり、昼休みの校内を大捜索するが――(第2話「いつになったら入稿完了?」)。
他人から見れば馬鹿らしいことに青春を捧げる高校生たちの群像劇と、超絶技巧のトリックが見事に融合。
稀代の若き俊英が“学校の昼休み”という小宇宙を圧倒的な熱量で描いた、愛すべき傑作学園ミステリ!

《ここまでやるか、阿津川辰海!――驚嘆の声、続々》
「あーくやしい!『学生時代に戻りたい』なんてこの本を読むまでは一度たりとも思ったことがなかったのに!」
――芦沢央さん
「日常は、解き明かされることを待っていた。何の変哲もない平凡な日々を開いてみれば、
そこには輝くばかりのミステリーが詰まっている。阿津川辰海が教えてくれた魔法が、私達の日々まで彩っていく」
――斜線堂有紀さん
「晴れ晴れとした気分になる青春ミステリ! 馬鹿らしくも愉快なアレコレに惜しみなく情熱を注ぐ高校生たちの姿は、
まるでこの作者の創作態度を見るようだな!!」
――東川篤哉さん

〈目次〉
第1話「RUN! ラーメン RUN!」
第2話「いつになったら入稿完了?」
第3話「賭博師は恋に舞う」
第4話「占いの館へおいで」
第5話「過去からの挑戦」

装画/オオタガキ フミ

...続きを読む

午後のチャイムが鳴るまでは のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月31日

    キラッキラの青春‼️

    高校・短大と、女子校育ちのわたしにとっては、羨ましすぎる青春だわっ‼️‼️

    気持ち良いまでのおバカっぷりだけど、情熱をすべて注いで、その目的のためにすべてを捧げる、彼らの生活を心から応援したいと思えました❤️

    いや、ほんと、お勉強だけがすべてじゃないよね〜。
    スポーツマン...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月15日

    馬鹿馬鹿しいことに情熱を捧げる愛すべき馬鹿どもの青春ミステリー。
    九十九ヶ丘高校、2021年9月9日昼休みの65分間で起こる5つの事件の連作短編。
    学校を抜け出しラーメンを食べに行く完全犯罪計画。
    部の集大成をかけた文芸誌。その納期が迫る文芸部が遭遇した人間消失の謎。
    クラスのマドンナへの告白を賭け...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月06日

    高校生たちがひたすらに注ぐおバカなことや好きなことへの情熱諸々は、身に覚えがあり笑ってしまう。独立した短編集としてのおもしろさと、ミステリーとしてのおもしろさが同時に楽しめる。読後は爽やか。

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月04日

    とある高校の昼休みに起きた事件がリンクしている短編集。
    鮮やかに解決していくのは、生徒会長の通称マサ、高校生ならではの向こう見ずなプランが軽やかな文章で展開されていく。
    こんな時代には二度と戻れないけど、ワクワクさせてくれる物語だった。
    何故か既視感があると思ったら、「マチトム」のタイトルがもじられ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月21日

    全ての事件は65分の中に!
    九十九ヶ丘高校に通う生徒ら。その中で色々な謎が起き、解決します。皆、高校時代という、制約付きながらエネルギーを大量に持つ時間をきらめきながら過ごしている様がとても良い本です。それまでうっすら思っていたことが、1つにまとまる第5話が秀逸!ルビはないけど、小学生から大丈夫な推...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月26日

    『馬鹿馬鹿しいことに情熱を捧げる、愛すべき馬鹿どもの青春ミステリー』
    作者の日常の何でもない日が大切なのだという思いが伝わってきた。にしても、菅原くんの推理力すごすぎない❓笑いあり、感動あり、清々しい気持ちになれた。

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月12日

    同じ学校を舞台にした短編集だが、最後の書き下ろしで、全部のストーリーに関連を持たせるという力技を見せている。犯罪のない推理小説

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月04日

    ひとことでいうと、「小気味好い」ミステリー。さわやかで読み口すっきりだが、ちゃんと技巧派的な側面もあってとにかく楽しい。

    くだらない青春を、スポーツ系でない部活や帰宅部の中で全力で過ごした人ほど、読みごたえを感じれるのではないか。学生時代にやったさまざまなおバカなこと、一生懸命やったズル、昼休みに...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月23日

    高校生の息子にも、楽しい昼休みを送ってもらいたい!
    と思いました。
    そして色んなことに詳しくなった笑

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月20日

    九十九ヶ丘高校の昼休みを舞台に起こる学園ミステリー。日常ミステリーが読みたいと思い手に取りました。馬鹿馬鹿しいことに情熱を捧げる高校生が愛おしく、笑えてほっこりする内容でした。
    ですが、しっかりとミステリー要素は含まれており、最終章に伏線が回収されていく過程はお見事です。あとがきにある阿津川さんのメ...続きを読む

    0

午後のチャイムが鳴るまでは の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

阿津川辰海 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す