阿津川辰海のレビュー一覧
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ネタバレ【収録作品】「十四時間の空の旅」辻堂ゆめ/「表面張力」凪良ゆう/「これは運命ではない」城平 京/「どっち?」木元哉多/「成人式とタイムカプセル」阿津川辰海/「この世界には間違いが七つある」芦沢 央
「表面張力」は不穏な雰囲気のまま終わるので、この先を読んでみたい気になる。『すみれ荘ファミリア』の番外編らしい。「これは運命ではない」は、「虚構推理」の番外編。本編を知らないと設定に戸惑うのではないか。知っていると楽しい。「成人式と…」は、優秀な兄にひがむ弟の構図。著者はこの関係にこだわりがあるように感じられる。「この世界には…」は、ちょっとひねった世界で面白い。 -
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ネタバレ阿津川辰海さんの『自分の好きなことを好きなようにやりました!ドーン!』という勢いと熱量を感じる作品。唐突にファンタジーの世界になった時は少し戸惑ったけれど、その設定を無駄にせずしっかりと物語を紡いだところがテクニシャンだなと感じる。
また、名探偵・阿久津透を始めとするそれぞれのキャラクターを『映え』させる力が凄いなとも思う。実写化に向きそうだなと。
少し細かい道徳的な話しをすると
・いくら他人を庇うためとはいっても探偵が事件の証拠に手を加えちゃいけないし真実を隠蔽してもいけないと思う
・早苗を殺害してないことは分かったけれど、じゃあ犯人に自首を促すため手紙を出して自殺に至らしめたこととか火村 -
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「夜半のちぎり/岡崎琢磨」
シンガポールの新婚旅行で奥さんが殺される。そこで元カノも結婚していて、彼と来ている。その彼が実は今の奥さんとも付き合っていて犯人というだけの話。
「透明人間は密室に潜む/阿津川辰海」
これは力作ですね。なぜか肌が透明になる人たちが現れてきて、そうなると透明人間は不便。人とぶつかるし、食べ物は見えるし、病院で患部の診察もできない。それでメイクを施すことになる。透明であることを利用して殺人事件を試みるのが出足。倒叙ということになる。身体に吸収したものは老廃物でも透明だがそれ以外は見えてしまうので爪の間の垢、歩いた時についた泥なども危ない。人通りの少ないところを探すのに -
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あくまで初心者の感想
推理もの初読みでした。
作者はあえて描写を省くことで謎を作っていたので、タネ明かしされたときは驚きましたが、同時に初めから読書に謎を解かせるつもりはなかったのだなと思い、不満にも感じました。
それより気になったのは女性キャラです。
男性が書く女性キャラが「~だわ」とか「~よ」とかは、こんな女性は現実にいないよと思いつつもそんなものだと割りきれますが、女性が乱暴な言葉を使うのは違和感が強すぎました。
こんな女性、まず現実にいませんよね。それがフィクションの醍醐味では?と言われたらそれまでですが、フィクションが過剰で話に入れないなら本末転倒だと思います。
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